「格闘」

 
「格闘」
 
週明けのNY株式市場で主要3指数はそろって反発。
NYダウは一時370ドル以上上昇した。
ただ新型肺炎への警戒感もあり終値は143ドル高の28399ドル。
「前週末に大きく下げた反動で、幅広い銘柄に自律反発狙いの買いがみられた」との解釈だ。
1月のISM製造業景況感指数は50.9で着地。
好不況の境目とされる50を半年ぶりに上回った。
水準としては昨年7月以来の高水準。
市場予想は48.5だった。
「肺炎感染拡大前のデータだが米中貿易合意などを受けて米製造業が持ち直す兆しが見られた」という見方だ。
ナイキ、テスラ、アルファベット、フェイスブックが上昇。
エクソンモービルが下落。
国債利回りは上昇(価格は下落)。
10年国債利回りは1.519%。
2年国債利回りは1.353%。
ドル円は108円台後半。
原油先物相場は4日続落。
WTI期近物は一時49.91ドルまで下落。
昨年1月9日以来1年1カ月ぶりにバレル50ドルを割り込んだ。
恐怖と欲望指数は44→46に上昇。
 
週明けの日経平均は寄り付き331円安、終値233円安と反落。
終値(22971円)は1月30日の22977円を下回り今年の安値を更新。
ただ安値(22775円)をつけたのが9時07分。
その後は下落幅を縮小。
「NYダウの603ドル安を受けた割にはパニック的な売られ方でなかった」という見方だ。
春節明けの上海は8%超の下落だったが下げ渋ったことも支援材料。
約18.7兆円規模の資金供給を行うという人民銀行。
そして証券当局による空売り規制。
これが春節明けに効いたということだ。
日足は2日連続の陽線。
東証1部の売買代金は2兆5654億円と3日連続の2兆円超。
値上がり473銘柄(前日1507銘柄)。
値下がり1659銘柄(前日573銘柄)。
新高値27銘柄(前日37銘柄)。
新安値122柄(前日30銘柄)。
騰落レシオは79.08(前日80.07)と低下。
NTレシオは13.73倍(10月28日が13.87倍)。
サイコロは6勝6敗で50.0%。
右肩下がりの25日線(23648円)からは2.86%のマイナスかい離。
200日(22090円)からは3.99%のプラスかい離。
依然右肩下がりの5日線(23150円)は割れ込んだまま。
75日線(23332円)も下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.160% 。
買い方▲10.837%。
売り方買い方がまた微妙に再逆転。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲1.029%。
買い方▲18.678%。
空売り比率は43.2%で10
日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は7.9%。
日経HVは18.5、日経VIは19.98。
日経平均採用銘柄のPERは14.07倍。
EPSは1632円。
PBRは1.13倍。
BPSは20329円。
225先物採用銘柄の益回りは7.11%。
ドル建て日経平均は211.68(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は20円安の2224円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1889円(前日1899円)。
シカゴ225終値は大証日中比30円安の22860円。
高値23015円、安値22625円。
気学では「前日が高いときはこの日反落する」。
水曜は「寄り安は買いなれど上寄りしたら売り狙え」。
木曜は「人気に逆行して動く日なり」。
金曜は「下げ来りて尚安きは小底日となる」。
ボリンジャーのマイナス2σが22961円でサポート。
マイナス3σが22617円。
その下の支えは26週線(22693円)。
一目均衡の雲の下限は22700円。
当然だが下抜けないことが重要。
下抜ければ昨年9月5日以来となる。
昨年11月21日と今年1月8日に23000円を割り込んだ日経平均。
どちらも深押しすることなくその後は反転していた。
節分の3日新甫は「株安の日」だった。
今日は「変化日」
5日(水)は天赦日+寅の日。
 
「雨の中に立春大吉の光あり」(高浜虚子)。
「春立つと古き言葉の韻よし」(後藤夜半)。
 
今年の曜日別勝敗

月曜1勝3敗
火曜2勝2敗
水曜2勝2敗
木曜2勝2敗
金曜4勝無敗
 
週末に業界の巨匠氏と話していたら・・・。
「新型肺炎の登場で相場シナリオは2つの選択肢に変更するべきかも知れません。
そもそも新型肺炎は専門外。
どう展開するのかは市場関係者は門外漢。
ただ言えるのは影響が長引けばアジア経済、あるいは世界経済への影響は否定できません。
その意味では悲観シナリオというのも残念ながらアリになってきます。
ただ考えておきたいのは米中という覇権争いの構図の方向性。
中国との人的交流の途絶などの動きも出てきているというには現実。
そして企業の多くはすでに行ってきていることですが、生産現場を中国から東南アジアなどへと移しつつあります。
つまり、中国がどんなに頑張って『製造25』などと叫んでも単独で成就する可能性は減ってきました。
そうすると、覇権争いの勝者は明確に米国になるという可能性が大ききということ。
トランプ大統領はあの手この手で中国を攻めてきましたが、ここで一気にイニシアティブを握れることになります。
新型肺炎の増加は警戒すべきことです。
しかし地政学的構図の観点からは今後の米中関係はある程度マーケットフレンドリーになるでしょう。
そう考えれば成長の前のすくみと考えることも可能になると思います」。
 
日曜は証券業界の社長さんたちと千葉セブンハンドレッド。
「NY株の比率が高まってきて日本株6対外国株4になってきた」。
「個別株を語らない証券マンばかりでお客さんは結構不満」。
「自ら優秀な営業マンにチャートを教えている」。
「銘柄選択の際のPERやPBRではもう通用しない」。
「銘柄の個性を発掘するような若手の感性の中に未来がある」。
さまざまな声があるなかで現場の声はやはり大切なものだった。
 
NYダウは143ドル高の28399ドルと反発。
NASDAQは122ポイント高の9273ポイント。
S&P500は23ポイント高の3248ポイント。
ダウ輸送株指数23ポイント高の10590ポイントと反発。
SOX指数は1.24%上昇。
VIX指数は17.97と低下。
225先物CME円建ては大証日中比30円安の22860円。
ドル建ては大証比日中比15円安の22875円。
ドル円は108.60円。
10年国債利回りは1.519%。
2年国債利回りは1.353%。

(兜町カタリスト櫻井)

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