「株安・円安・債券安が新常態?」

「株安・円安・債券安が新常態?」

NY株式市場は4回目のサーキットブレーカーを交え大幅反落。
NYダウは1338ドル安の19898ドルと2万ドル割れ。
2017年のトランプ大統領就任以降の上昇分を全て失った。
NYダウが前日比1000ドル以上動いたのは8日連続。
ホテルや空港では利用客が急減し航空会社は損失抑制に向け従業員に無給休暇の取得を要請。
新型コロナウィルスに対する警戒感は高まった。
原油先物が6.58ドル(24.4%)安の1バレル=20.37ドル。
過去10日間で半値以下となり18年ぶりの安値水準。
世界各国での移動制限拡大、学校や店舗の閉鎖、集会禁止などが要因だ。
2月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.5%減の159万9000戸。
集合住宅が大幅に減ったが市場予想の150万戸は上回った。
国債の値動きも荒く10年国債利回りは1%を挟んだ動き。
米株市場が下げ幅を広げたにもかかわらず終盤に国債利回りは上昇した。
10年国債利回りは1.183%。
2年国債利回りは0.539%。
安全通貨としてのドルは買われた。
「スーパーマーケットでパニック買いが起きているように流動性が高いドルに買いが集まっている」との見方だ。
ドル円は108円台後半。
VIX指数は76.45。
恐怖と欲望指数は5→5。
NYSEは取引フロアを一時的に閉鎖し23日から完全な電子取引に移行すると発表。
電子取引によりNYSEに上場する全証券の取引と規制上の監督は中断されることなく継続される。

火曜の日経平均は寄り付き143円高、終値284円安と反落。
後場はシカゴダウ先物の時間外取引でのサーキットブレーカーを交えた下落を嫌気。
前日のNYダウの反発を受けきれなかった。
2016年11月9日以来の安値水準。
SQ値17052円を下回り1勝3敗。
日足は2日ぶりの陰線。
東証1部の売買代金は4兆1107億円と8日連続の3兆円超(33日連続の2兆円超)。
値上がり835銘柄(前日1874銘柄)。
値下がり1298銘柄(前日273銘柄)。
新高値0銘柄(前日1銘柄)。
新安値127銘柄(前日782銘柄)。
騰落レシオは45.58(前日44.65)。
5日連続の50%割れ。
NTレシオは13.16倍と7日連続低下。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
右肩下がりの25日線(21112円)からは20.77%のマイナスかい離。
右肩下がりの75日線は22775円。
右肩下がりにの200日線(22060円)からは24.18%のマイナスかい離。
5日線(17346円)は9日連続で下回った。
60か月線は20213円で下抜けた。
120か月移動平均は16095円でサポートになって欲しいところ。
松井証券信用評価損益率速報で売り方△1.795%(前日△6.443%) 。
買い方▲28.969%(前日▲31.239%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△6.172%(前日△13.578%)。
買い方▲45.819%(前日▲47.278%)。
空売り比率は44.2%で26日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は8.6%。
Qiock調査の3月13日時点の信用評価損率は▲31.02%(前週▲20.39%)と2週ぶりの悪化。
2008年12月19日の▲31.36%以来11年3か月ぶりの水準。
3月13日時点の裁定売り残は4350億円増の1兆7503億円。
3週連続の増加。
当限は5463億円増の1兆6648億円。
翌限以降は1112億円減の854億円。
同裁定買い残は1862億円減の2427億円。
4週ぶりの減少。
当限は1560億円減の1843億円。
翌限以降は302億円減の584億円。
日経HVは42.5、日経VIは56.12。
日経平均採用銘柄の予想PERは10.68倍。
EPSは1566円。
PBRは0.83倍。
BPSは20152円。
225先物採用銘柄の益回りは9.36%。
ドル建て日経平均は156.34と反落(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は2円安の1671円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1511円(前日1414円)。
東証1部の時価総額は486兆円。
シカゴ225先物終値は日中比20円高の16530円。
高値17320円、安値15995円。
大証夜間取引終値は日中比80円安の16430円。
気学では「初め安いと後高の日。突っ込み買い方針」。
月曜は「一方に偏して動く。波動について駆け引きせよ」。
火曜は「押し目買いの日なれど波乱激しく気迷い深める」。
水曜は「目先の天底をつくる日」。
木曜は「逆行性強き日。押し込むと戻す」。
金曜は「初め安いと後高の日。悪目買い方針良し」。
ボリンジャーのマイナス3σ(収まる確率99.7%)が14217円。
マイナス2σ(収まる確率95。4%)が16515円。
マイナス1σが18813円。
RSIが9.66。
RCIが1.65と急低下。
週足陽線基準は17002円。
リーマンショック時のPBR0.81倍が支えになって欲しい週末。
明日の休場は痛いような気がする。
寄り前のシカゴダウ先物は500ドル程度の上昇。
「昨日は床屋に行ってきてバッサリ髪を切ってきました!!」と市場関係者。

今年の曜日別勝敗(3月18日まで)

月曜2勝7敗
火曜5勝5敗
水曜6勝5敗
木曜5勝5敗
金曜4勝6敗

ムニューシン米財務長官は新型コロナウイルス対策で行動しなければ米失業率は20%に達する恐れもあると発言。
ペンス副大統領の首席補佐官は「現時点で失業率が20%に悪化するとは誰も想定していない」とコメントした。
火消しに追われたという解釈だ。
ただ国際労働機関(ILO)は警告。
「各国政府が迅速に雇用保全に向けた対応を行わなかった場合、
世界的に最大で2500万人近い雇用が失われる恐れがある」。 
一方で「 国際的な協調策が導入されれば、世界的な雇用に対する影響は大幅に緩和される」と指摘している。
ジョンソン英首相は「この困難な時期においてあらゆる労働者が支援を受けられるよう追加の措置を提案する」とコメント。
最低所得保障の一時導入も検討事項の1つとした。
そしてドイツのメルケル首相。
「新型コロナウイルスへの対策として人混みを避けるなど予防規則を守ることが重要だ。
東西統一はもちろん、第二次大戦以降で最大の困難に直面しており、結束した対応が非常に重要になる」とコメント。
国民に対し「戦時体制の結束」を呼び掛けた。

一方国内の動き。
一部報道では「与党は、新型コロナウイルス感染拡大に対処するため4月にも策定する緊急経済対策について、
事業規模約26兆円だった昨年末の経済対策を大幅に上回る30兆円超の規模とするよう政府と調整に入った」。
安倍晋三首相と自民党の岸田文雄政調会長は18日夜、東京都内のホテルで会食。
緊急経済対策などをめぐって意見交換したという。
一方、自民党若手らが求める消費税の減税措置については「一度下げたら、元に戻すのが大変だ」といった消極論。
現金給付を柱に観光で使える商品券や消費税以外の減税を組み合わせた対策を示す方向だという。

「株安・円安・債券安」の状態。
過去の常識的には「株安・円高・債券高」。
あるいは「株高・円安・債券高」。
どうも経験則が異なったきてような印象。
悪いことではなかろう。
本来は「株高・円高・債券高」が理想だが・・・。
そもそも・・・。
原油安の恩恵は日本と中国が享受できる筈。

NYダウは1338ドル安の19898ドルとの大幅反落。
NASDAQは344ポイント安の6989ポイント。
S&P500は131ポイント安の2398ポイント。
ダウ輸送株指数は496ポイント安の6971ポイントと反落。
SOX指数は9.79%下落。
VIX指数は76.45。
3市場の売買高は185.1億株(過去20日平均は146億株)。
225先物CME円建ては大証日中比20円高の16530円。
ドル建ては大証比日中比225円高の16735円。
ドル円は108.86円。
10年国債利回りは1.183%。
2年国債利回りは0.539%。

人気は富士製薬(4554)、日医工(4541)、フィルム(4901)、エニグモ(3665)、M&A(2127)、パイプド(3919)、
グレイス(6541)、シュッピン(3179)、ダスキン(4665)、コーセル(6905)、アセンテック(3365)、パラマウント(7817)、クミアイ(4996)、リボミック(4591)、ゴ-ルドウィン(8111)。

◇━━━ カタリスト━━━◇

シノプス(4428)・・・動兆

シノプスに注目する。
同社は大手小売業向けに需要予測型の自動発注システム「sinops」を展開。
自動発注システムは大手スーパー等に導入拡大。
パン・総菜特化や客数の予測システム開発。
東証1部指定に期待。 

(兜町カタリスト櫻井)

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