「期日向かい」

「期日向かい」

相場格言に「売り期日が再騰の好機」というのがある。
独眼竜石井久氏が出どころとも聞く。
ちなみに・・・。
信用取引制度が開設されたのは昭和26年(1951年)。
戦後の取引所再開のわずか2年後だ。
当時は期日が3か月だったという。
6ヶ月期日になったのが昭和43年(1968年)。
だから高値期日の6ヶ月後、安値期日の6ヶ月後は転換点になりやすくなった。
検証してみると・・・。
TOPIXの高値が4月17日。
10月17日が高値期日だった。
4月17日のTOPIXは1630ポイント。
それが直近1660ポイントまで戻してきたのは需給の改善という背景もあるだろう。
「昨年12月の底値時点での空売り玉はその後に利食いの機会が無かった。
結果、6月頃には制度信用の期日が到来することで、踏み上げ的に買戻さざるを得なかっただろう。
ただし、踏みが入れば相場は天井を形成しやすい。
4月に信用で買い建てた玉は、その後利食いの機会がなく、期日と共に投げ売りされることが懸念される。
ただ相場は投げが出れば底入れすることが期待できる」という指摘もある。
もっとも今回は期日の「お迎え」(期日向かい)で定石通りに期日の約1か月前から値を戻してきた。
3月4日に高値を形成した日経JASDAQ平均は、半年後の9月5日から14連騰。
やはりリズムは重要だ。

(櫻井)

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