「明るくない週末」

NY株式市場は小幅安の展開。
米朝首脳会談の中止や自動車輸入に関する通商拡大法232条による調査開始が不透明感を高めたとの解釈。
ただポンペオ米国務長官は北朝鮮と核開発プログラムの放棄を巡る交渉再開に期待感を表明。
「最終的な決定は、金正恩朝鮮労働党委員長次第」とコメント。
トランプ大統領が米朝首脳会談中止を通告後に上院委員会で発言した。
失望を誘う展開だが「率直に言って驚きではなかった」と述べた。
トルコリラの下落も懸念材料視された。
債券は買われ国債利回りは低下。
安全資産とされる円は対ドルで2週間ぶり高値を更新。
ドル円は0.75%安の109.24円。 

日経平均は23日が270円安で24日が252円安と合計500円超の下落。
前場で大きく下げた後、後場の動きは乏しくなるというのが特徴だ。
22500円を割り込み25日線(22504円)も下回り罫線の形は悪化している。
「パニック的な下げにはならない一方で、底打ち感も強まらない」という声が聞こえる。
空売り比率は42.8%と3日連続の40%超。
シカゴ225先物終値は大証日中比100円安の22310円。
ドル円の109円台前半は重い。明るくない週末。

その昔流行した「各市場におけるディーラーの特性・特徴」。
読み人知らずだが妙に笑える。

(1)債券ディーラー

常に斜に構えて景気を見ている。
景気に強気になるのはかっこ悪いと思っている。
ペシミスト。
暗い。
猜疑心が強い。
やられたときにも自分の社内での評価が下がらないように常に
慎重な意見を心がけている。
言い訳が上手い。
市場部門に配属されるとまず債券ディーラーをやらされることが多いため、
驚くようなシロウトも多い。
景気が良くなると金利が上がることぐらいは知ってるが、
金利が上がると債券価格が下がる理由を説明できないやつもいる。
CFを知らずに先物を売買しているやつもいる。
ファンダメンタルズには異常に詳しい。
合コンのときなんかには、「オレってさ日に10億円も動かしてるんだぜ」と自慢するが、
最低売買単位が5億円であることは決して言わない。
ストップ高は見たことがない。
カン高い声のヤツが多い。
逆張りは大好きだが、上がったときに売りから入ることしかしない。
下がっているときは「リスクがあるから」と言って何もしない。
「この前申し上げたように、、、」が口癖。
目付きが悪い。

(2)株式ディーラー

景気には常に強気。
オプティミスト。
周りの評価をあまり気にしない。
裏情報に飢えている。
裏情報しか信用しない。
なにをしても儲けたものの勝ちだと思っている。
ストップ高はパチンコ屋で777が出る感覚。
全員相場勘が強気のため、相場に関して意見を交換する風習が無い。
銘柄の話はよくするが、自分の持っている銘柄以外は誉めない。
金融工学的に正しいヘッジをしたのに、なぜ法令違反になるのかどうしても理解できない。
大酒飲みが多い。
ダミ声のヤツが多い。
合コンのときなんかには「株式ディーラー 」であることを自慢するが、
「デイトレーダー」と言われると途端に不機嫌になる。
順張りが大好き。
ファンダメンタルズは自分のポジションに都合がいいときだけ詳しい。
「この前も言ったけどさあ」が口癖。
目付きが悪い。

(3)為替ディーラー

いつも3分先のことまでしか考えていない。
相場観はないが、動物的な勘はある。
徒弟制度の下で育っているので 、目上には弱く、部下には強い。
長期間ポジションを持ったことが無くすぐ利食う。
寝不足であることを誇りにする。
でも寝不足の理由の大半は上より早く帰れないことと飲み会のせい。
経済指標の発表日や時間にはバツグンに詳しいが、
その指標がどういう意味を持っているかは知らない。気にもしない。
全員声が大きい。
ストップ高という用語は知らないか、
または上のストップがついて相場が高くなることだと思ってる。
合コンのときなんかには、「為替ディーラー」であることを自慢するが、
ロンドンに行ったりすると為替ディーラーという人種は義務教育しか受けてないひとも多いため
「ハイ、○○銀行に勤めています」とか言い出す。
順張りが大好きなのだがすぐに利喰うため、
傍から見ていると順張りが好きなのかどうかはわからない。
アメリカや欧州のファンダメンタルズには詳しいが、
日本のファンダメンタルズは見たことが無い。
「前にも言ったけどよお~」が口癖。
目付きが悪い。

NYダウは52ドル高の24886ドル。
一時150ドル超下落した場面もあった。
NASDAQは47ポイント高の7425ポイント。
3指数揃って反発した。
S&P500は8ポイント高の2733ポイント。
ダウ輸送株指数は14ポイント安の10727ポイント。
3市場の売買高は64億株。
CME円建ては大証比100円安の22620円。
ドル建ては大証比100ポイント安の22620ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比100円安の22620円。
ドル円は110.07円。
10年国債利回りは2.993%。
 
スケジュールを見てみると・・・

25日(金):米耐久財受注、独IFO景況感、EUが個人データ保護の新規制施行
週末:日露首脳会談、コロンビア大統領選
28日(月):企業向けサービス価格指数、米休場
29日(火):失業率・有効求人倍率、米CS住宅価格、CB消費者信頼感
30日(水):消費動向調査、米ADP雇用レポート、ベージュブック、GDP改定値
31日(木):鉱工業生産、米個人所得、シカゴ購買部協会景気指数、中国製造業PMI、G7財務相・中央銀行総裁会合「成長への投資」(カナダ)
 1日(金):法人企業統計、米雇用統計、ISM製造業景況指数、アジア安全保障会議(シンガポール)

【5月】

22日(火〉変化日
29日(水)満月
28日(月)NY、ロンドン休場(メモリアルデー、スプリング・バンク・ホリデー)、変化日
30日(水)米ベージュブック
31日(木)MSCI定期見直し(半期)リバランス

【6月】

1日(金)アジア安全保障会議(シンガポール)
5日(火)台北国際電脳展、変化日
8日(金)メジャーSQ、G7首脳会議(カナダ・シャルボア~9日)
11日(月)欧州最大のIT見本市「CeBIT」(独ハノーバー~15日)
12日(火)FOMC(~13日)、世界最大のゲーム見本市「E3」(ロス~14日)
13日(水)韓国統一地方選
14日(木)日銀金融政策決定会合(~15日)、ECB理事会、ラマダン終了、変化日、サッカーワールドカップ開幕(ロシア)、ゴルフ全米オープン
15日(金)民泊法施行
19日(火)海王星逆行開始
20日(水)変化日、FTSE定期見直しのりバランス実施
21日(木)上げの特異日
22日(金)OPEC定時総会(ウィーン)
24日(日)ユネスコ世界遺産委員会
26日(火)世界原子力展示会(パリ~28日)、変化日
27日(水)ECB理事会
28日(木)ECB理事会、火星逆行開始
29日(金)上げの特異日
探査機「はやぶさ」が小惑星「リュウオウ」に到着
次期エネルギー基本計画を閣議決定

(兜町カタリスト櫻井)

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