「日足陰線4日連続は避けたい」

 
独立記念日の祝日を控えて短縮取引だったNY株式市場は主要指数が4日ぶりの反落。
特にアップル、フェイスブックなどのハイテク株の下落が重石。
市場からは「短期的に企業のファンダメンタルズはかなり堅調。
ただ、貿易戦争懸念で不透明な点が多い。
見通しが晴れないと、投資家が株式市場に戻るのは難しい面がある」という声が聞こえる。
結局週末の雇用統計待ちというところか。
株価下落を受け安全資産としての国債に資金がシフト。
10年債利回りは低下した(価格は上昇)。
2年債と10年債の利回り差は一時29.59ベーシスポイントと2007年8月以来の水準に縮小した。
ドルは下落。
中国人民銀行の易綱総裁が「外為市場の最近の変動を注視している」とコメント。
「人民元を安定的かつ妥当とされる水準に維持することを目指す」とした。
市場心理は改善したとの解釈だ。
ドル円は110円台半ばで推移。
いずれの市場も様子見モード満載の印象。
独立記念日前に平均0.19%上昇のアノマリーは崩れた。
独立記念日後に平均0.15%上昇というアノマリーもある。
 
 
ボラの高い動きながら結局は小幅続落だった火曜日。
52週線や日足一目均衡表の雲下限などの21700円どころを場中に下回った。
ただ終値では上回るという微妙な動き。
日足では長い下ヒゲ。
加えて新安値銘柄数は443(前日227)に達した。
上海総合指数は一時16年1月安値に接近。
人民元も17年8月以来の水準まで下落。
「株式市場と通貨価値の同時下落で2015年のチャイナショックの記憶がよみがえる」という声もある。
しかし上海は引けにかけて戻していた。
騰落レシオは80.82%に低下。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.498%。
買い方▲13.868%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲15.64%(前日▲13.48%)。
買い方▲22.17%(前日▲21.16%)。
空売り比率は47.8%と上昇し11日連続40%超。
6月29日時点の信用買い残は298億円減の3兆3196億円。
信用売残は889億円減の7571億円。
売り方の回転が効いた格好で期日前の買い方は苦しい所。
日経平均のPERは12.98倍と依然として13倍割れ。
PBRも1.19倍と1.2倍割れ。
株式益回りは6.84%まで上昇した。
東証1部の単純平均株価は2609.38円(2017年末2946.13円)。
3月安値から5月21日の高値に対して、日経平均は3分の1押し。
TOPIXが2分の1押し。
東証一部単純平均は全値押しとなっている。
225先物大証夜間取引終値は日中比10円安の21700円。
シカゴの安値は21675円だった。
右肩下がりの25日線(22465円)からは3.03%のマイナスかい離。
昨日まで日足陰線3日。
6月19日以来の陰線4日は避けたいところだ。
ドイツ証券の先物売りが気にかかる。
 
市場に漂っている季節感はETFの分配金原資捻出のための売り。
7月に集中する分配金支払いのために3月にヘッジで買っていた先物を売る動きは毎年のこと。
特に昨今は日銀のETF買いの影響も大きくなっている。8日が日曜なので金曜の6日に約1600億円。
そして10日に約2000億円。
中国や米国に右顧左眄しがちだが足もとにも鬼がいる可能性は高い。
もっとも分配金再投資の買いという期待感もその後にはあるのだが・・・。
 
NYダウは132ドル安の24174ドルと4日ぶりの反落。
NASDAQは65ポイント安の7502ポイント。
S&P500は13ポイント安の2713ポイント。
ダウ輸送株指数は81ポイント安の10367ポイント。
3市場の売買高は39億株と半日立ち会いなので半減。
CME円建ては大証比10円安の21700円。
ドル建ては大証比25ポイント高の21735ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比10円安の21700円。
ドル円は110.58円。
10年国債利回りは2.838%。
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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同社は市場調査分野で国内首位。
ヘルスケア関連調査が拡大基調。
リバウンド期待。

(兜町カタリスト櫻井)

 

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