「日本製」
NY株式市場は主要3指数が続伸。
NYダウは一時462ドル上昇し終値は241ドル高。
NASDAQは一時200ポイント超の上昇場面があり終値では144ポイント高。
2%超の上昇となった。
NASDAQは2日で3.6%上昇。
2日間の上昇率としては2016年6月以来の大きさだった。
S&P500は2700ポイント台回復。
「ハロウイン・ジャンプ!!」という声も聞かれた。
月間ではNYダウが5.1%、S&P500が6.9%下落。
ナスダックは9.2%安で2008年11月以来の大幅下落。
2008年11月以来の大幅な下落だった。
好決算を背景にフェイスブックが買われた。
アルファベット、ネットフリックス、アマゾン、アップルが上昇。
アップルは日本時間明朝の決算が注目される。
好決算のGMも9.1%と急騰。
FRBが資産7000億ドルを下回る米銀を対象とした規制緩和を提案したことから金融セクターも堅調だった。
ADP全米雇用レポートで民間部門雇用者数が22.7万人増と8カ月ぶりの大幅増。
市場予想の18.9万人増も上回って着地。
「11月2日発表の雇用統計も力強いものになる可能性」という見方だ。
10年国債利回りは3.15%水準。
ドル円は小動きながら終値ベースでは113円台割れ。
「日銀が金融政策の据え置きを決めたことで大規模な刺激策縮小を急いでいない」という声が聞こえる。
VIX指数は21.23に低下。
SKEW指数は118.11に低下(今年最大は8月13日の159.03)。
日経平均は寄り付き112円高。
1ドル113円台の円安や企業決算を好感し上昇幅を拡大。
日銀が金融政策の現状維持を決定し物価見通しを引き下げたことから緩和が長期化するとの見方が拡大。
後場は一段高で日経平均、TOPIXともに高値引け。
火曜に続き今月最大の上昇幅となった。
月間ベースでは日経平均株価は9.1%安、5カ月ぶりの大幅反落。
TOPIXは9.4%安、2カ月ぶり大幅反落。
いずれも10%超の下落を免れた。
東証マザーズ指数は15.8%安、2カ月ぶりの反落。
日経ジャスダック平均は7.0%安、3カ月ぶりの反落、
東証2部指数は4.5%安、2カ月ぶりの反落。
「なんとか魔の10月は終了」という声が聞こえる。
結局、2018年3月月中平均21395.50円で止まったということだろうか。
東証1部の売買代金は3兆4851円。
値上がり1654銘柄、値下がり419銘柄。
新高値10銘柄。新安値54銘柄と激減。
騰落レシオはそれでも71.80。
「連日の大幅上昇で下値不安はかなり和らいだ。
月初に年初来高値を更新後、一気に3000円以上下落。
売りが一服でそれなりの反発期待」との声が聞こえる。
25日線からは4.1%、200日線からは2.3%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.726%。買い方▲14.106%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△2.92%。買い方▲24.23%。
10月26日時点のQuick調査の信用評価損率は▲16.07%と前週より5.90%の悪化。
空売り比率は45.0%で22日連続40%超。
10月26日時点の裁定買い残は3134億円減の1兆614億円。
4週連続減少でスカスカ。
裁定売り残は137億円増の3865億円。
こちらは3週連続増だ。
日経VIは26.28。
日経平均採用銘柄のPERは12.60倍。
EPSは1739円と増加し10月3日の1748円が視野に入ってきた。
PER13倍回復で22607円と計算できる。
シカゴ225先物終値は大証日中比110円安の21770円。
高値は21940円、安値は21560円。
ドル円の112円台後半が効いてNY株高には残念ながら連動していない。
「月初の入れ替え懸念」が勝った格好だ。
このところの東京主導の動きに期待したいところ。
10月24日のマド21911円は昨日埋めた。
その先は10月10日の23373円、そして10月5日の23730円と遠い。
しかし一歩ずつ埋める姿勢が求められている。
勝手雲の下限は22828円だが7日には22944円。
8日には21777円まで下がっており間もなく雲に入る。
前日はボリンジャのマイナス1σの21830円を回復。
当面の目標は25日線(22845円)となってきた。
気学では「保合いとなるかジリ安を辿る日」。
日足3日連続陽線がささやかな期待だ。
戌年の11月1日。
「ワンワンワン」はどう響くのだろうか。
「11月は過去28年で12カ月中勝率18勝10敗で1位。
過去5年連続月足陽線」と市場関係者。
日経1面トップの見出しは「日用品、国産を対中輸出」。
背景はインバウンド人気や越境ECが拡大した結果の「メイドインジャパン人気」。
「メイドインジャパン」へのニーズが高まり、海外での消費が国内の投資や雇用を生む好循環という解釈だ。
これまで輸出を牽引してきたのは自動車(12兆円)、半導体・電子部品(4兆円)など。
しかし化粧品・おむつ・文具などで既に8000億円超。
この動きは見逃すことはできないだろう。
昨日、取材した白鳩(3192)の池上社長。
「アパレルは中国製などが多かったが、今は衣料でも日本製にこだわるアジアとなってきた」。
ウォッシュレットは必需品となったように、それぞれの分野で日本製品が求められる時代。
けっして悪くない。
円高で外へ出ていった企業が国内生産回帰をするから従業員は不足するというのも現実。
設備投資も雇用も日本が生むということ。
製品の現場感覚が国内回帰なのだから市場も自信を持つべきとき。
相場が滑った転んだなんてことは目先のこと。
大きな時間軸でみれば「日はまた昇る」だ。
大きな時間軸での変化を捉えることが必要だろう。
象徴的だったのは同じ日経朝刊のワコールの広告。
キャッチコピーは「絆づくりは人づくり」。
「インターネットでなんでも買えるこの時代。
それでも求められる接客とは、機能を伝えるよりも、お客様の気持に寄り添うこと。
カラダに一番近い商品だからこそ、内側から美しさを引き出すお手伝いをしたい。
そして、心から快適な日常をお届けしたい」。
欧米企業、あるいは中国企業などにこの発想は希薄。
「今だけ、金だけ、自分だけ」でない企業の強さがここにある。
無料でソフトを提供し、やらずぶったくりで個人情報を取得しデータ帝国をつくるような企業の対極に位置していよう。
そう考えると、もっと大きな変化の波は来ているのかも知れない。
必要なのは「黒船至上主義の排除と自信」。
明治以来の「脱亜入欧」からの脱却だ。
NYダウは241ドル高の25115ドルと続伸。
NASDAQは144ポイント高の7305ポイント。
S&P500は29ポイント高の2711ポイント。
ダウ輸送株指数は15ポイント高の10191ポイント。
SOX指数は1.24%の上昇。
3市場の売買高は98億株。
CME円建ては大証比110円安の21770円。
ドル建ては大証比85ポイント安の21795ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比100円安の21780円。
ドル円は112.93円。
10年国債利回りは3.149%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
アールビバン(7523)・・・動兆
アールビバンに注目する。
同社は版画作品の展示販売が中核。
クリスチャン・ラッセン作品などが有名。
アールビバンでしか手に入らない限定作品などはアート業界の未来へのニュースタンダードだ。
ホットヨガ「アミーダ」も展開。
今3月期第2四半期の連結業績予想は上方修正。
(兜町カタリスト櫻井)
