NY株式市場は聖金曜日(グッドフライデー)で休場。
欧州株式市場の主要3指数も休場。
週間ベースではNYダウは2.4%、NASDAQは1.0%、S&P500は2.7%。
それぞれ上昇し3週ぶりの反発。
月間ベースでは、ダウは3.7%安(累計7.8%下落)。
NASDAQは2.9%安(同4.7%下落)。
S&P500は2.0%安(同6.5%下落)。
それぞれ2週続落となった。
土曜日経で報じられたのが「米追加減税案浮上」の話。
8年間の時限立法となっていた個人所得税減税を恒久化する方向。
加えて株式譲渡益の税率引き下げも検討課題だという。
所得税最高税率が39.6%→37%になったことでの税収減は1兆ドル。
個人が少し潤い、政府は苦しむ構図。
将来的には、米政府の赤字を材料にドル安円高になる可能性もあるのかも知れない。
ただ財政不安による金利上昇がそれを打ち消すのだろうが・・・。
週末の日経平均は続伸。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1492銘柄、値下がり536銘柄と買い優勢。
200日線(21329円)を回復。
その上の25日線(21512円)は右肩下がりで0.3%のマイナスかい離だ。
「日々線は2つの平均線に挟まれてサンドイッチ状態」という声が聞こえる。
もっとも前週末の3月23日は974円安。
様相は少し変わってきた印象。
週間で836円高と大幅反発。
週足は3週ぶりに陽線。
月足は2か月連続で陰線。
23日の安値20347円からは1000円以上上昇したことになる。
3月月中平均は21395.50円。
昨年3月月中平均190340円からは2055円の上昇となった。
13週線(22267円〉と26週線(22261円)は微妙なデッドスロス。
ここからの復活が望まれる。
月足はうまい具合にボリンジャーのマイナス1σ(20339円)で止まった格好だ。
ドル円も104円台からの切り返し。
「円高と株安の2つの警戒が払しょくされた週」との見方だ。
「大きく崩れた翌週の明確な反転は戻り基調の印」。
そして「どっちに動くか、正念場を迎える」と見解が混在。
ほとんど指摘されないが3月期末権利配当落ち分を埋めたことが本来は一番評価されていい筈だ。
週間ベースでは、日経平均株価は4.1%高。
TOPIXは3.1%高、ともに2週ぶり反発。
東証マザーズ指数は4.3%高。
日経ジャスダック平均は1.2%高。
東証2部指数は1.2%高。
それぞれ2週ぶりの反発。
月間ベースでは、日経平均株価は2.8%安(累計7.1%下落)。
TOPIXは2.9%安(同6.6%下落)。
東証マザーズ指数は2.7%安(同8.2%下落)。
日経ジャスダック平均は4.0%安同6.0%下落)。
東証2部指数は2.8%安(同4.7%下落)。
それぞれ2カ月続落。
海外勢は1月第2週から3月第3週まで、現物と先物を合わせて11週連続で日本株を売り越し。
累計売越額は8兆円を上回り、うち6割超が先物。
3月第3週は現物では売り越しだったが先物は9週ぶりに買い越しに転じた。
騰落レシオは98.17%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲14.012%。
買い方は▲8.355%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方は▲16.98%。
買い方は▲10.27%。
差が拡大してきた。
空売り比率は42.2%で9日連続での40%超。
日経平均採用銘柄のEPSは1697円でPERは12.64倍。
PER13倍で22061円だ。
225先物大証夜間取引終値は日中比20円高の21460円。
月曜朝の日銀短観、金曜夜の米雇用統計に挟まれた期初の週。
気学では「変化を起こす注意日。
翌日への足取りを注視せよ」となっている。
2017年度最終売買日の日経平均株価は16年度末比2542円(13.5%)高。
年度末としては1990年度末(26292円)以来27年ぶりの高値となった。
そして4月は2001年以降、毎年海外投資家の現物買い越しが観測される月。
背景は、米国の個人への税還付とされる。
例年約30兆円が2月から5月までの間に個人に対し還付る。
その一部が投資に回っているという観測。
4月は17年連続で海外投資家が買い越しだ。
そしてNYダウも同様に高いというのがアノマリー。
過去28年で日経平均は16勝12敗で3位。
ジャスダック平均は19勝9敗で2位。
過去10年での月足では6勝4敗。
アノマリー的には4月は上げの確率が70%を超えるような「上げの特異日」がない。
「下げの特異日」も少ない。
そしてゴールデンウィークの谷間の日は高いというのもある。
日経ヴェリタスでは「月初の株高は本当か」の記事。
2月まで20ヶ月連続で月の初日高だったことは記憶に新しい。
理由の一つは「投資信託で積み立て投資を手掛ける個人投資家の資金の多くが月初に買い付ける」。
もっとも・・・。
最近は購入日を自由に選べるようになってきているという。
日経平均の場合、積み立てリターンの最大は約定日が16日の67.8%。
最少は約定日が3日の66.4%だという。
一方、S&P500の場合は最大が26日約定の104.7%。
最少は19日約定の104%。
月初の購入は必ずしも不利とは言えないデータだ。
最大と最小の差も1%未満(20年間で毎月1万円積み立てた場合1.8万円)。
まあ右肩上がりでいるのだから、積立に関してはそうだろう。
日銀短観の大企業製造業DIは24と前回比2ポイント悪化で着地。
8四半期ぶりの悪化だがほぼ市場予想の範囲。
想定為替レートは109円66銭。
18年度の設備投資は2.3%。
通過したということになる。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
スターティア(3393)・・・動兆。
スターティアHDに注目する。
同社はデジタルマーケッティングとITインフラ整備が中核。
中小・中堅企業に複写機やサーバーを提供。
電子書籍作成ソフト事業が拡大基調だ。
Webプロモーションやネットワーク構築が堅調。
業績は好調。
4月1日付で持ち株会社体制に移行。
(兜町カタリスト櫻井)
