週末のNY株式市場は軟調展開。
NASDAQは1%強下落した。
ツイッターが20%の下落となるなど大幅に値下がり。
インテルの第2四半期決算は利益・売上高がともに市場予想を上回った。
しかし利益率の高いデータセンター向け事業の売上高が予想に届かなかったことを嫌気。
大幅安となった。
逆行高となったのはアマゾン。
第2四半期決算は堅調なネット通販動向に加え、クラウドサービスへの需要拡大を追い風に39%の増収。
利益は過去最高となった。
週間ベースではNYダウは1.6%高、4週続伸(累計4.9%上昇)。
NASDAQは1.1%安、2週続落(同1.1%下落)。
S&P500は0.6%高、4週続伸(同3.7%上昇)。
4~6月GDP速報値は年率換算で前期比4.1%増で着地。
2014年7~9月以来約4年ぶりの大幅な伸びとなった。
悪くはない結果だが貿易摩擦が今年後半のマイナス要因になるとの不安を払拭しきれず10年国債利回りはやや低下。
ドル円は111円台前半での推移。
今週のポイントは金融政策と決算と雇用統計。
S&P500の利益の伸びは22.7%の見通し。
STOXX欧州600は8.5%増益。
7月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが19.5万人の見通し。
6月は21.3万人増だった。
失業率は4.0%→3.9%に改善見通し。
週末の日経平均株価は大引けにかけてまとまった買いが入り高値引け。
「TOPIX優位の相場かと思われたが日経平均が0.56%%高、TOPIXが0.57%高。
優劣つけがたい動き」との声がある。
新高値62銘柄、新安値11銘柄。
騰落レシオは107.57まで上昇した。
日経平均は週間では約14円上昇。
週足では3週連続陽線(累計4.2%上昇)。
TOPIXは1.8%高、3週続伸(同5.0%上昇)。
東証マザーズ指数は1.0%高、3週続伸(同3.2%上昇)。
日経ジャスダック平均は1.1%高、3週続伸(同3.3%上昇)。
東証2部指数は0.4%高、3週続伸(同2.2%上昇)。
結果的には月曜日の大幅安(一時356円安▲1.6%)を取り返した形。
25日線からは1.9%、200日線からは1.8%のプラスかい離。
空売り比率は36.6%と9日ぶりの40%割れ。
日経平均採用銘柄のPERは13.63倍でEPSは1666円となかなか伸びてこない。
シカゴ225先物終値は大証日中比65円安の22615円。
期待外れの戻りとなった。
日テレ「金曜ロードショー」の「アニ金」アノマリーの月曜なのが悩ましいところ。
気学では「逆行性強く」の日だが火曜の「高値の一歩を前進する重要日」に期待か。
日経ヴェリタスの特集は「変温相場に克つ」。
その中の「ぬるま湯後の心得4カ条」というのが面白い。
★心得1:「全天候型」の銘柄を探せ
キーワード
【イノベ・オンリーワン株】
【業績好調・内需株】
【低ボラティリティー】
【金持ち企業】
★心得2:「買われ過ぎ」サインに注意
変温相場では特定銘柄に買いが集中するリスクに気をつけなければならない。
★心得3:投信選びは「攻守」組み合わせで。
「守り」の投信 リスク調整型にもリスク量に差
「攻め」の投信 テーマ型やリターン重視で
★心得4:リスク資産の比率、年齢別で見直し
いつの時代も分散投資がリスク低減の第一歩。
現金比率はどの程度まで高めればいいのか。
「100から年齢を引いた数字の割合をリスク性資産で持つのが目安」とも
心得3と心得4が抹香臭いのは気にかかるところ。
ウォーレン・バフェット氏は「恐怖にどう対処すればいいのかは正直わからない。
ただ、ずっと恐怖におびえているだけでは多くのお金を得られないのは確か。
株価が下がったら買いの好機のはずだ。
逆に市場が陶酔状態のときには恐怖を覚えて売るべきだ」。
あるいはピーター・リンチ氏。
「他の投資家がパニックになって逃げ出したあとに残された掘り出し物を手に入れるチャンス。
株式投資で利益を得るカギは怖気づいて逃げ出さないこと」。
ベンジャミン・グレアム氏。
「投資家は常に目前に迫る危機に備えるべきだ。
一般に割安株は相場の下落局面でも比較的、下落幅が小さい。
十分に割安な株の場合はなおさらだ。
大幅な値上がり直後の買いや大幅な値下がり直後の売上高は絶対にしてはならない」。
抹香臭くして学問チックにして免罪符という印象ではある。
むしろ興味深かったのは「社名変更後1年の株価動向」。
レオス・キャピタルワークスが1990年以降に社名変更した企業の変更後1年の株価騰落率を調べた。
結果はTOPIXを9%上回ってアウトパフォーム。
ただ「勝ち組」は550社で「負け組」770社を下回った。
「漢字社名」とそれ以外の銘柄では、漢字社名の上昇率は1.2倍、それ以外は2.5%。
漢字はやはり駄目なのだろうか。
日曜日経1面の見出しは「医療・介護の個人情報共有」。
治療・服薬の履歴、介護サービスの利用実績。
これら医療や介護に関わる個人情報を全国の関係者が共有できる仕組みを政府はつくる。
地域ごとに管理しているデータベースを順次統合。
2020年度には全国の医療機関などが同じデータ利用する体制目指すという。
データを適切な医療に役立てつつ、重複した投薬など避けて医療費の抑制につなげる。
政府は新たに「健康・医療・介護情報基盤(仮称)」を整備。
決めるのは内閣府・厚労省・総務省などの「健康・医療・介護情報基盤検討タスクフォース」。
「今後は診療情報のデータ整備が官民で進みそうだ」との声。
NYダウは76ドル安の25451ドルと4日ぶりの反落。
NASDAQは114ポイント安の7737ポイントと続落。
S&P500は18ポイント安の2818ポイントと続落。
ダウ輸送株指数は27ポイント安の10957イント。
3市場の売買高は68.1億株。
CME円建ては大証比65円安の22615円。
ドル建ては大証45ポイント安の22635ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比80円安の22600円。
ドル円は111.03円。
10年国債利回りは2.957%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
HANATOURJAPAN (6561) ・・・動兆。
HANATOURJAPAN に注目する。
同社は (6561) はインバウンドに特化した旅行会社。
新宿から箱根への日帰りツアー、大阪で個人客対象に、ワンボックス車使ったハイヤーサービスを実験開始。
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業績は好調。
リバウンド期待。
(兜町カタリスト櫻井)
