「抱き足から」

 

「抱き足から」
 
 
NY株式市場は反発。
NYダウは5%超、NASDAQとS&P500種は約6%上昇。
前日のブラックマンデー以来の大幅安の翌日は3分の1から半値戻しといったところ。
S&Pは前日は12%急落。
2月19日の終値ベースでの最高値からは約25%下落している。
FRBはリーマンショック時に導入したコマーシャルペーパー・ファンディング・ファシリティー(CPFF)を再び導入すると発表。
これが好感された。
トランプ米大統領は総額1兆ドル規模の景気刺激策を打ち出した。
国民に小切手を支給する方向で最大1000ドルになる可能性があるという。
2月の小売売上高は前月比0.5%減と市場予想の0.2%増に反して減少。
新型コロナウイルスの感染拡大で向こう数カ月は小売売上高が低迷するとみられている。
2月の鉱工業生産統計で製造業生産指数は0.1%に上昇。
上昇率は予想の0.3%を下回った。
「製造業部門が新型コロナウイルスの感染拡大による本格的な影響を受け始める前からすでに軟調だった」との解釈だ。
10年国債利回りは1%台を回復し1.068%。
2年国債利回りは0.498%。
「少なくとも年内には世界の終焉が訪れないという自信がいくらか出てきた」という大袈裟な声も聞こえる。
ドルは上昇しドル円は107円台後半。
VIX指数は74.13。
恐怖と欲望指数は3→5。
 
 
火曜の日経平均は寄り付き276円高、終値9円高と5日ぶりに小幅反発。
NYダウの3000ドル近い過去最大の下落幅を受けて寄り付きは売り物優勢の展開。
一時623円下落し安値16378円。
その後NYダウ先物が800ドルほど上昇したことからプラ転.
一時555円上昇した場面もあり日中値幅は1179円と連日の荒い動き。
日足は5日ぶりの陽線。
終値17011円はメジャーSQ値17052円を終値で下回って1勝2敗。
「トヨタの大幅高はレアな動き。鉄などオールドファッションの活躍が目についた」との声もある。
「突っ込み買いで個人投資家の逆襲が始まった」という見方もある。
前場のTOPIXは0.37%高だったが日銀はETFを1204億円買っていた。
東証1部の売買代金は4兆3714億円と7日連続の3兆円超(32日連続の2兆円超)。
値上がり1874銘柄(前日1019銘柄)。
値下がり273銘柄(前日1098銘柄)。
新高値1銘柄(前日1銘柄)。
新安値782銘柄(前日173銘柄)。
騰落レシオは44.65(前日40.12)。
4日連続の50%割れ。
NTレシオは13.41倍と6日連続低下。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
右肩下がりの25日線(21390円)からは20.47%のマイナスかい離。
右肩下がりの75日線は22863円。
右肩下がりにの200日線(22082円)からは22.96%のマイナスかい離。
5日線(17884円)は8日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方△2.464%(前日△6.443%) 。
買い方▲28.978%(前日▲31.239)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△6.487%(前日△13.578%)。
買い方▲45.039%(前日▲47.278%)。
空売り比率は46.5%で25日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は9.8%。
3月13日時点の信用売り残は18億円増の7503億円。
2週連続の増加。
同信用買い残は4040億円減の1兆9681億円。
2週ぶりの大幅減。
2013年2月15日(1兆9300億円)以来7年1か月ぶりの低水準。
減少額は11年3月18日時点(4845億円)以来9年ぶりの大きさ。
まさに東京株式市場の203高地だった印象。
信用倍率は2.167倍と急低下(前週3.17倍)。
日経HVは42.4、日経VIは56.63。
日経平均採用銘柄の予想PERは10.75倍。
EPSは1582円と1600円割れ。
PBRは0.84倍。
BPSは20251円。
225先物採用銘柄の益回りは9.30%。
ドル建て日経平均は160.00と8日ぶりに反発(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は73円高の1673円。
4,57%の上昇となった。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1426円(前日1414円)。
東証1部の時価総額は486兆円。
シカゴ225先物終値は日中比435円高の17105円。
高値17345円、安値16070円。
大証夜間取引終値は日中比420円高の17090円。
気学では「後場高のこと多し。前場安ければ買い狙い良し」。
木曜は「初め安いと後高の日。突っ込み買い方針」。
月曜は「一方に偏して動く。波動について駆け引きせよ」。
ボリンジャーのマイナス3σ(収まる確率99.7%)が14886円。
マイナス2σ(収まる確率95。4%)が17054円。
マイナス1σが19222円。
RSIが9.38。
RCIが3.02と小幅上昇。
今年6勝4敗と唯一勝ち越している水曜は「大幅高の特異日」。
「昨日のTOPIXの抱き足で底打ちかも」と投資家さん。
 
 
今年の曜日別勝敗(3月17日まで)

月曜2勝7敗
火曜5勝5敗
水曜6勝4敗
木曜5勝5敗
金曜4勝6敗
 
NYダウは3月9日に▲2013→△1167→▲1464→▲2352→△1985
→▲2997→△1048。
先週月曜から7日連続で1000ドル以上の動きだ。
ちなみに今回初めて1000ドルを超えたのは2月24日の▲1031。
27日が▲1190、3月2日が△1293、4日が△1173だった。
この間日経平均が1000円超の動きをしたのは3月9日の▲1050円、13日の▲1128円。
NYダウと比べると日経平均は小動き。
しかし年初からの下落率はほぼ一緒。
不思議な動きだ。
 
NYダウの弱気入り相場の時間軸
1931年11月9日→11月27日 15日
2020年2月12日→3月11日  19日(今回)
1932年3月8日→4月4日    23日
1932年9月7日→10月7日   26日
1987年9月25日→10月19日 38日
 
3月16日時点の世界株の騰落率
 
市場                       現値    前日比 同騰落率   年初来
ダウ30種               20188.52 ▲2997.10  ▲12.93  ▲29.26 終値
ナスダック              6904.59  ▲970.28  ▲12.32  ▲23.05 終値
NYSE総合                9567.53 ▲1284.45  ▲11.84  ▲31.23 終値
S&P500                  2386.13  ▲324.89  ▲11.98  ▲26.14 終値
トロント S&P/TSX       12360.40 ▲1355.93   ▲9.89  ▲27.56 終値
英国 FTSE100           5151.08  ▲215.03   ▲4.01  ▲31.71 終値
ドイツ DAX              8742.25  ▲489.83   ▲5.31  ▲34.02 終値
フランス CAC40          3881.46  ▲236.90   ▲5.75  ▲35.07 終値
日経平均               17002.04  ▲429.01   ▲2.46  ▲28.13 終値
香港 ハンセン指数      23063.57  ▲969.34   ▲4.03  ▲18.18 終値
豪 S&P/ASX200           5002.00  ▲537.30   ▲9.70  ▲25.17 終値
欧州 STOXX600            284.63   ▲14.53   ▲4.86  ▲31.55 終値
トルコ ISEN100         87888.34 ▲7716.88   ▲8.07  ▲23.19 終値
南アフリカ JSE         40500.23 ▲3677.40   ▲8.32  ▲29.05 終値
イタリア FTSE MIB      14980.34  ▲973.95   ▲6.10  ▲36.27 終値
ロシア RTS               966.93   ▲24.76   ▲2.50  ▲37.57 終値
タイ SET                1046.08   ▲82.83   ▲7.34  ▲33.79 終値
インド SENSEX          31390.07 ▲2713.41   ▲7.96  ▲23.91 終値
インドネシア JCI       4690.66  ▲216.91   ▲4.42  ▲25.54 終値
フィリピン PSE          5335.37  ▲458.57   ▲7.91  ▲31.73 終値
韓国 総合               1714.86   ▲56.58   ▲3.19  ▲21.97 終値
上海 総合               2789.25   ▲98.17   ▲3.40   ▲8.55 終値
シンガポール ST         2495.77  ▲138.23   ▲5.25  ▲22.56 終値
台湾 加権               9717.77  ▲411.10   ▲4.06  ▲19.00 終値
メキシコ S&P/BMV IPC   38085.05   1448.35     3.95  ▲12.53 終値
ブラジル BOVESPA       71168.05  11509.86  ▲13.92  ▲38.46 終値
 
NYダウは1048ドル高の21237ドルと反発。
NASDAQは430ポイント高の7334ポイント。
S&P500は143ポイント高の2529ポイント。
ダウ輸送株指数は444ポイント高の7468ポイントと反発。
SOX指数は9.849%上昇。
VIX指数は74.13。
3市場の売買高は169億株(過去20日平均は139.8億株)。
225先物CME円建ては大証日中比435円高の17105円。
ドル建ては大証比日中比660円高の17330円。
ドル円は107.67円。
10年国債利回りは1.068%。
2年国債利回りは0.498%。
 
 
★日銀によるETF買い入れの価格インパクトが大きい銘柄
                      ETF買いインパクト(日)
  9869  加藤産業          19.5
  7451  三菱食品          17.1
  4519  中外薬            16.3
  9042  阪急阪神          15.6
  9746  TKC            15.4
  9001  東 武            15.2
  8279  ヤオコー          15.0
  9934  因幡電産          15.0
  1950  日本電設          14.8
  8697  JPX            13.3
  9072  ニッコンHD      13.0
  4095  パーカライ        12.8
  9041  近鉄GHD        12.6
  6965  ホトニクス        12.4
  4612  日ペイントH      12.4
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
OLC(4661)・・・動兆
 
OLCに注目する。
同社は入園者数世界有数の東京ディズニーランド・シー運営。
新型肺炎の影響で休園継続だが株価は反騰。
「美女と野獣」エリア開業と入園料値上げは奏功しよう。
このところの下落局面での潜在的な購入希望が多いことが分かった。
逆行高銘柄。
 
(兜町カタリスト櫻井)

 

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