「戸外は青空の夏、市場は極寒」

「戸外は青空の夏、市場は極寒」
 
木曜のNY株式市場では主要3指数5%超下落。
NYダウの下落幅は1861ドルで史上4番目の大きさ。
3月16日以来の下げとなった。
「FOMCで示された厳しい経済見通しを織り込む中で、新型コロナウイルスの感染第2波を巡る懸念が再燃した」との解釈だ。
「終日売られる展開だった」という声もある。
週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比35万5000件減の154万2000件。
申請件数は10週連続で減少。
3月下旬には過去最悪の686万7000件に達していた。
市場予想は155万件だった。
ただ週間失業保険受給総数は2092万9000件と高水準。
5月初旬には過去最悪の2491万2000人に増加していた。
5月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.4%上昇。
食肉価格の上昇が主な押し上げ要因となり市場予想の0.1%を上回って上昇した。
10年国債利回りは0.665%。
2年国債利回りは0.200%。
ドル円は106円台後半。
対ドルで1カ月ぶりの高値。
スイスフランも3カ月ぶりの高値水準。
恐怖と欲望指数は66→52。
 
 
水曜の日経平均は寄り付き276円安、終値652円高と大幅続落。
日足は2日ぶりに陰線。
売り先行から後場下落幅を拡大。
FOMCでのマイナス金利継続による景気への警戒感。
米コロナ感染者数の200万人超への増加を改めて懸念。
それによるNYダウ先物の下落が東京に波及した。
構図は明確だが理由は、むしろ「過熱警戒感」の印象だ。
というか、メジャーSQの日は大荒れになることが経験則だ。
東証1部の売買代金は2兆8403億円。
値上がり203銘柄(前日943銘柄)。
値下がり1939銘柄(前日1142銘柄)。
新高値61銘柄(前日56銘柄)。
新安値銘3銘柄(前日2銘柄)。
騰落レシオは131.64(前日141.61)。
NTレシオは14.14倍(3月9日14.18、3月9日12.90)。
サイコロは9勝3敗で75.00%。
右肩上がりの25日線(21396円)からは5.03%のプラスかい離。
右肩下がりながら横ばいに近づいてきた75日線は20147円。
右肩上がりの200日線(21741円)から6.41%のプラスかい離。
右肩上がりの5日線(22946円)から2.06%のマイナスかい離。
5月22日以来14日ぶりに割れ込んだ。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲16.048%(前日▲18.505%)。
買い方▲6.432%(前日▲4.000%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲26.377%(前日▲29.756%)。
買い方▲7.006%(前日▲3.426%)。
空売り比率は41.3%(9日ぶりの40%超)。
空売り規制なしの比率は9.1%。
日経HVは20.6、日経VIは29.78。
日経平均採用銘柄の予想PERは18.78倍(前日19.34倍)。
EPSは1196円(前日1195円)。
暫定PERは17.41倍。
計算上のEPSは1290円。
225のPBRは1.09倍。
BPSは20617円(前日20647円)。
225先物採用銘柄の益回りは5.32%(前日5.17%)。
配当利回りは1.88%。
東証1部全銘柄だと予想PERは23.16倍(前日22.92倍)。
前期基準では19.09倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.20倍。
ドル建て日経平均は209.71(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は43円安の2123円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1823円(前日1647円)。
東証1部の時価総額は606兆円。
シカゴ225先物終値は大証日中比670円安の21640円。
高値22875円、安値21560円。
大証夜間取引終値は日中比650円安の21660円。
気学では「吹き値売り方針の日」。
月曜は「初め安いと後場にかけて強いこと多し」。
火曜は「後場不二高を見せる日。悪目あらば買え」。
水曜は「戻り売り方針の日。逆に高いと翌日安し」。
木曜は「高下しても結局安し」。
金曜は「下げ続けてきた時は小底入れとなる日」。
ボリンジャーのプラス1σが22519円。
一目均衡の雲の上限は20082円。
18日連続で雲の上。
雲が白くねじれるのは18日。
RSIが78.64。
RCIが93.13。
6月第1週の外国人投資家の売買動向。
現物2613億円、先物5246億円、合計7860億円の買い越し。
買い越しは3週連続(4102億円、3863億円)。
その前は14週連続で約8兆円の売り越しだった。
日銀のETF買いは5月13日以来19日ぶり。
週足陽線基準23178円は遠のいた。
ボラが高いメジャーSQ当日。
戸外は青空の夏、市場は極寒。
格言は「山高ければ谷深し」。
暫定メジャーSQ値は22071円46銭。
 
《今日のポイント6月12日》
 
 
(1)NY株式は3月16日以来の大幅下落。
   ダウ輸送株指数は739ポイント安の8839ポイントと3日続落。
   SOX指数は6.39%下落と反落。
   VIX指数は40.69と47%上昇。
 
(2)6月第1週の外国人投資家の売買動向。
   現物2613億円、先物5246億円、合計7860億円の買い越し。
   買い越しは3週連続(前週4102億円、前々週3863億円)。
   その前は14週連続で約8兆円の売り越しだった。
 
(3)昨日の空売り比率は41.3%と9日ぶりの40%超。
   
 
(4)日銀のETF買いは1001億円。
   5月13日以来19日ぶり。
   3月の2000億円台は記憶の彼方。
 
(5)右肩上がりの5日線(22946円)から2.06%のマイナスかい離。
   5月22日以来14日ぶりに割れ込んだ。
   右肩上がりの25日線(21396円)からは5.03%のプラスかい離。
   
   
(6)シカゴ225先物終値は21640円と11日ぶりの200日線(21741円)割れ。
   終値で上回ることに期待感。
   サポートは25日線(21396円)。
   その手前は勝手雲の上限21559円。
   勝手雲は4月8日以来43日連続で上回っている。
 
(7)週足陽線基準23178円は遠のいた。
 
(8)メジャーSQ当日のボラは高い。
   2020年
   3月13日▲1128円
   2019年
   12月13日△598円
 
(9)株は上げなきゃ下がれない。
   株は下げなきゃ上がれない。
   格言は「山高ければ谷深し」。
 
 
今年の曜日別勝敗(6月11日まで)

月曜10勝10敗
火曜11勝10敗
水曜12勝9敗
木曜10勝13敗
金曜10勝11敗。
 
《メジャーSQ当日の日経平均》
 
2020年
 3月13日▲1128円
2019年
12月13日△598円
 9月13日△228円
 6月14日△84円
 3月8日▲430円
2018年
12月14日▲441円
 9月14日△273円
 6月8日▲128円
 3月9日△101円
2017年
12月8日△313円
 9月8日▲121円
 6月9日△104円
 3月10日△208円
 
2016年
12月9日△230円
 9月9日△6円
 
敢えて素朴な疑問。
「コロナと鼻かぜとどこが違うのだろうか」。
季節性インフルエンザによる推定年間死亡者数は、世界で約30万人程度。
日本で約1万人。
また例年の季節性インフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人と言われている。
あるお医者さんたちのコメントは「どこが違うの?」。
この答えはあるのだろうか。
 
水曜のNYダウは1861ドル安の25128ドルと3日続落。
過去4番目の下落幅。
NASDAQは527ポイント安の9492ポイントと5日ぶりの反落。
せっかくの1万ドル台を割れ込んだ。
S&P500は188ポイント安の3002ポイントと3日続落。
3指数は3月16日以来の下落幅となった。
ダウ輸送株指数は739ポイント安の8839ポイントと3日続落。
SOX指数は6.39%下落と反落。
VIX指数は40.69と47%上昇。
3市場の売買高は153億1000万株(過去20日平均は128.3億株)。
225先物CME円建ては大証日中比670円安の21640円。
ドル建ては大証比日中比585円安の21725円。
ドル円は106.85円。
10年国債利回りは0.665%。
2年国債利回りは0.200%。
 
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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(兜町カタリスト櫻井)

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