「慧眼」
週末のNY株式市場は上昇。
NYダウは年初来プラスに転じた。
S&P500は6日連続で終値ベースの高値更新。
NASDAQは反発そ終値ベースの過去最高値を更新。
週間では主要3指数は上昇。
S&PとNASDAQは5週連続上昇。
上昇の背景はハイテクセクター高。
ただ「上昇の裾野は広がりNYダウへの追い風」という声がある。
メドウズ大統領首席補佐官のコメント。
「追加の新型コロナウイルス経済対策が1.3兆ドル規模であればトランプ大統領は受け入れる用意がある」。
これを市場は好感した。
個人消費支出は前月比1.9%増と市場予想の1.5%増を上回った。
第3四半期に経済が大きく持ち直すとの見方を後押しした格好。
10年国債利回りは0.724%。
2年国債利回りは0.132%。
FRBが前日に発表した新戦略で米金利が低水準にとどまる方向性からドルは下落。
一方、日本の経済政策が「アベノミクス」から乖離していくのではないかとの懸念から安全資産としての円に買いが入った。
ドル円は105円台前半。
SKEW指数は145.73。
恐怖と欲望指数は76→78。
完全にリスクオンで欲望満載の世界。
週間ベースではNYダウは2.6%高、2週ぶり反発。
NASDAQは3.4%高、5週続伸(累計12.9%上昇)。
S&P500は3.3%高、5週続伸(同9.1%上昇)。
週末の日経平均は寄り付き24円高。
14時過ぎに安倍首相辞任の報道があり一時614円安。
終値326円安の22882円と3日続落。
日足は2日連続陰線。
25日に空けたマドは埋めた(23012円ー23296円)。
13日に空けたマドも埋めた(22874円ー23111円)。
もっとも安値(22594円)からは200円以上値を戻した。
週間では37円の下落。
週足は2週連続陰線。
東証1部の売買代金は2兆8251億円と3日ぶりの2兆円超。
新興2市場も続落。
値上がり568銘柄(前日805銘柄)。
値下がり1543銘柄(前日1287銘柄)。
新高値50銘柄(前日52銘柄)。
新安値7銘柄(前日2銘柄)。
騰落レシオは91.99(前日98.16)。
NTレシオは14.26倍(前日14.33倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
横ばった25日線(22778円)からは△0.46%。
14日連続で上回っておりサポート。
右肩上がりの75日線は22296円。
横ばった200日線(22016円)からは△3.94%。
右肩下がりの5日線(23132円)から▲1.08%。
4日ぶりに下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.166%(前日▲19.386%)。
買い方▲9.073%(前日▲7.311%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲27.014%(前日▲26.949%)。
買い方▲16.472%(前日▲12.340%)。
空売り比率は40.8%(2日連続の40%超:前日40.5%)。
空売り規制なしの比率は7.7%。
日経HVは19.0、日経VIは25.93。
日経平均採用銘柄の予想PERは21.87倍(前日21.99倍)。
前期基準では18.06倍。
EPSは1045円(前日1055円)。
7月1日時点は1239円、7月31日時点は1212円だった。
暫定PERは21.87倍。
計算上のEPSは1046円。
225のPBRは1.09倍。
BPSは20993円(前日21093円)。
225先物採用銘柄の益回りは4.57%(前日4.55%)。
配当利回りは1.99%。
東証1部全銘柄だと予想PERは23.77倍。
前期基準では19.28倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.20倍。
ドル建て日経平均は215.39(前日218.89)。
東証1部単純平均株価は33円安の2111円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1695円(前日1865円)。
東証1部の時価総額は611兆円(前日616兆円)。
シカゴ225先物終値は大証日中比45円高の22935円。
高値23390円、安値22565円。
大証夜間取引終値は日中比50円高の22940円。
気学では「安日柄なれど前週急落した時は強し」。
火曜は「気味が悪くても突っ込み売りは見送り。悪目買い狙え」。
水曜は「後場大動きする日。前止め足取りにつくべし」。
木曜は「不時高を見る日。押し目買い方針良し」。
金曜は「逆行性強く、前日の足取りに反して動く」。
ボリンジャーのプラス1σが23171円。
プラス2σが23563円。
一目均衡の雲の上限が22528円。
19日連続で雲の上。
勝手雲の上限は22957円で下限は22524円。
15日ぶりで雲の中。
RSIが61.92。
RCIが56.32。
月足陽線基準は22195円。
大引けはMSCI日本株パッシブ売買インパクトの予定。
鉱工業生産指数は前月比8%増と2カ月連続増。
市場予想は5.8%増だった。
生産は、前月比8.0%の上昇。
上昇業種は自動車工業、その他工業、鉄鋼・非鉄金属工業等
低下業種は生産用機械工業、輸送機械工業(除.自動車工業)、石油・石炭製品工業。
週間ベースで日経平均株価は0.2%安、2週続落(累計1.7%下落)。
TOPIXは0.1%安、2週ぶり反発。
東証マザーズ指数は4.7%安、4週ぶり反落。
日経ジャスダック平均は0.4%安、4週ぶり反落、
東証2部指数は2.2%安、2週続落(同3.2%下落)。
東証REIT指数は3.0%高、4週続伸(同4.4%上昇)。
8月第3週の海外投資家は現物298億円、先物1308億円、合計1607億円の売り越し。
売り越しは2週ぶり。
先週の9933億円買い越しから一転。
《今日のポイント8月31日》
(1)NY株式市場は3指数揃って上昇。
ダウ輸送株指数は116ポイント高の11322ポイントと続伸。
SOX指数は1.98%高と大幅反発。
恐怖と欲望指数は76→78。
完全に前のめりの審理でそろそろ高値警戒感ゾーン。
(2)日経平均は3日続落。
日足は2日連続陰線。
安値(22594円)からは200円以上値を戻した。
25日に空けたマドは埋めた(23012円ー23296円)。
13日に空けたマドも埋めた(22874円ー23111円)。
週間では37円の下落。
(3)横ばった25日線(22778円)からは△0.46%。
14日連続で上回っておりサポート。
横ばった200日線(22016円)からは△3.94%。
右肩下がりの5日線(23132円)から▲1.08%。
4日ぶりに下回った。
(4)空売り比率は40.8%(2日連続の40%超:前日40.5%)。
(5)ボリンジャーは収束傾向。
プラス1σが23171円。
プラス2σが23563円。
一目均衡の雲の上限が22528円。
19日連続で雲の上。
勝手雲の上限は22957円で下限は22524円。
15日ぶりで雲の中。
(6)シカゴ225先物終値は大証日中比45円高の22935円。
高値23390円、安値22565円。
大証夜間取引終値は日中比50円高の22940円。
月足陽線基準は22195円。
大引けはMSCI日本株パッシブ売買インパクト。
今年の曜日別勝敗(8月28日まで)
↓
月曜15勝15敗
火曜18勝14敗
水曜15勝17敗
木曜13勝20敗
金曜15勝17敗。
週末のNYダウは161ドル高の28658ドルと3日続伸。
28783ドルまで300ドル近く上昇した場面もあった。
NASDAQは70ポイント高の11695ポイントと反発。
S&P500は23ポイント高の3508ポイントと7日続伸。
ダウ輸送株指数は116ポイント高の11322ポイントと続伸。
SOX指数は1.98%高と反発。
VIX指数は22.96。
3市場の売買高は80.7億株(20日平均は92.1億株)。
225先物CME円建ては大証比日中比45円高の22935円。
ドル建ては大証日中比55円高の22945円。
ドル円は105.34円。
10年国債利回りは0.724%。
2年国債利回りは0.132%。
「安倍首相辞任」関連の記事の洪水の中で目についたのが「角栄メモは今も問う」のコラム。
当時の田中角栄首相が東証理事長に就任した谷村裕氏に渡したとされる。
中身は「株式市場の抜本改革」。
蔵相ではなく首相のメモという点がすごい。
(1)企業は株主に配慮を
(2)持ち合いを解消せよ
(3)個人株主をつくれ
(4)上場市場の区分を見直せ
(5)投機ではなく資本調達の場に
これらのことはバブルを経てもアフターバブルを経てもほとんど46年間変化してはいないテーマ。
46年前市場の本質を見抜いていた田中角栄首相の慧眼ということだ。
アノマリーは五輪の年と子年の退陣。
五輪の年のアノマリー。
↓
▼64年(昭39)・東京五輪 池田勇人首相が9月に入院。東京五輪閉会式の翌日の10月25日に退陣を表明。11月に安倍首相の大叔父、佐藤栄作首相が誕生
▼72年(昭47)・札幌五輪 6月に佐藤首相が退陣表明。7月に田中角栄内閣が誕生。
▼98年(平10)・長野五輪 7月12日の参院選で自民党が敗北し、橋本龍太郎首相が退陣。小渕恵三首相が誕生。
子年のアノマリー。
戦後6回の子年のうち5回で首相交代が起きた。
政変の年のイメージが強い。
↓
▼48年(昭23) 片山哲内閣の総辞職を受け、3月に芦田均内閣が発足。芦田内閣も同年10月に総辞職し、第2次吉田茂内閣が発足
▼60年(昭35) 安倍首相の祖父、岸信介首相が退陣し、7月に池田勇人内閣が発足
▼84年(昭59) 中曽根康弘首相の再選を阻止するため二階堂擁立構想という騒動が起きた
▼96年(平8) 1月に村山富市首相が退陣。橋本龍太郎首相に
▼08年(平20) 9月に福田康夫首相が退陣。麻生太郎内閣が発足
◇━━━ カタリスト━━━◇
インティメート(7072)・・・動兆
インティメート・マージャーに注目する。
同社はDMP国内最大手。
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「ヤフー広告」など利用の企業に対し、自社の保有する顧客リストとリアルタイムの嗜好の変化を分析するサービス開始。
(兜町カタリスト櫻井)
