週末のNY株式は主要指数が小幅に続落。
「企業の好決算が買い材料となる一方、貿易摩擦拡大への懸念が相場の上値を抑えた」との解釈だ。
「 貿易摩擦について今後世界的な景気後退に発展する。
交渉を目的としたパフォーマンスにすぎない。
見方が分かれている」との声が聞こえる。
マイクロソフトは過去最高値を更新。
上方修正したハネウェルも上昇。
一方GEは通期のフリーキャッシュフロー見通しを下方修正したことから大幅安。
トランプ大統領が「中国からの輸入品5000億ドルに関税をかけることができる」とコメントしたことも懸念材料。
トランプ大統領はまた「FRBが年内あと2回の利上げを実施すると懸念している」ともコメント。
10年債利回りは一時2.90%まで上昇した(価格は下落)。
2年債利回りは2.60%と小幅に上昇。
9月FOMCでの利上げ予想はほぼ変わらず。
12月の利上げ確率は55.59%と小幅に上昇した。
トランプ大統領の利上げ懸念は為替市場でより反応。
ドル円は111円台まで円高トレンドとなった。
1日としては2月以来の円高トレンド。
中国人民銀行は人民元の対ドル基準値を1ドル=6.7671元。
7営業日連続で元安方向に設定。
これは2017年7月14日以来の元安水準。
1日の基準値変更としては16年6月27日以来の大幅な元安/ドル高設定となった。
週末の日経平均は日中値幅328円ながら結局66円安。
「結局は何も起こらなかった週末」という声がある。
18日に「23000円にあと50円」まで迫ったが、終値ベースでみるとほぼ変わらずで「往ってこい」。
SQ値に対しては6勝と久々のあく抜けという見方もある。
金曜の新高値銘柄数は27。
新安値銘柄数は22と拮抗。
騰落レシオは83.09だ。
「吉兆は7月第2週に外国人投資家が買い越していたこと、凶兆は中国の不穏」というのがコンセンサスだろう。
日経平均では週間では約100円(0.4%)の上昇で週足は2週連続陽線。
TOPIXは0.9%上昇で続伸。
東証マザーズ指数は0.1%、日経ジャスダック平均は0.3%、東証2部指数は0.4%高。
それぞれ2週続伸。
25日線からは1.8%のプラスかい離。
200日線からは2.0%のプラスかい離。
空売り比率は46.7%で4日連続の40%超。
日経平均採用銘柄のPERは13.44倍でEPSは1688円。
シカゴ225先物終値は大証日中比195円安の22525円。
ドル安円高が重い格好だ。
気学では「突っ込んでも戻す日。安値あれえば買い拾え」。
火曜は「後場不時高を見る日。押し目買い」。
悪くはない。
27日の勝手雲の白いねじれに期待か。
月曜日経朝刊コラムの「経営の視点」。
今朝の見出しは「米中貿易戦争の結末は」。
紹介されていたのはUSTRの幹部の予測。
「戦火をくぐり抜けて、最後に焼け野原に立っているのはトランプ一族の関係企業ではないか」。
そして「トランプ政権はZTEを殺さずに生かす判断を下した。
習近平政権との交渉で何らか実利を得たはずだ。
同様に習近平政権は、自分にとってクアルコムの有用性を見極めて、
買収承認の判断をするだろう。
国同士の戦いに見えるが、両国それぞれの国内で特定の個別企業が勝ち組として生き残る。
政権から遠い企業が淘汰される国内戦争の側面がある」。
かつて「私物国家」という書物があったが、まさに世界中が私物国家の跳梁跋扈となってきた。
36度の富山もきつかったが 39.5度の名古屋はもっと酷かった。
新横浜で降りた瞬間に「関東は涼しい」。
尋常でない夏。
NYダウは6ドル安の250058ドルと続落。
NASDAQは5ポイント安の7820ポイントと3日続落。
S&P500は2ポイント安の2801ポイントと3日続落。
ダウ輸送株指数は6ポイント安の10741イント。
3市場の売買高は60億株。
CME円建ては大証比6195円安の22525円。
ドル建ては大証比175ポイント安の22545ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比190円安の22530円。
ドル円は111.39円。
10年国債利回りは2.895%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
ヤマシンF(6240)・・・動兆。
ヤマシンFに注目する。
同社は建設機械の油圧回路に用いるフィルター世界首位。
中国の排ガス規制を追い風に建機用フィルターが絶好調。
濾過機能従来品比3倍のガラス繊維・ナノ素材併用型フィルターを7月から供給開始。
7月9日に「米中貿易摩擦の及ぼす当社事業環境への影響を精査した結果、
当社業績への影響は極めて軽微であります」と会社側コメント。
(兜町カタリスト櫻井)
