「志が低すぎて」

「志が低すぎて」
 
NY株式市場でNYダウは終値ベースで9月21日以来の史上最高値更新。
4日続伸となった。
高配当の公益セクターや消費財セクターが上昇を牽引。
ボーイングやキャタピラの上昇が目立った。
「米国とカナダ、メキシコの新たな貿易協定を受けて投資家は貿易に敏感な銘柄に対して強気のスタンスを維持している」という解釈だ。
一方NASDAQはセキュリティ上の欠陥が見つかったフェイスブックの下落を受けて大幅続落。
ネットフリックス、アマゾンも下落。
「ユーロ圏を離脱すればイタリアの経済情勢は改善する」というイタリア与党有力議員の発言を受けてイタリアの銀行株が下落。
一時金融株も売られる場面があったが持ち直した。
パウエル議長の講演内容がタカ派的だったことを受け短期債利回りは上昇。
パウエル議長の講演は「米経済見通しについては際立って良好」。
「低水準の失業率に伴う物価上昇に備え、段階的な利上げの継続が適切。
失業率が4%を下回り、賃金が上昇。
しかしインフレが小幅な伸びにとどまっている状況は歴史的に見ても異例な局面」との指摘した。
10年国債利回り3.06%台。
ユーロは6週ぶりの安値。
ポンドは3週間ぶりの安値。
ドル円は113円台後半で推移。
 
 
シーソーゲームの結果の火曜日は3日続伸。
新興市場の反落は気にかかるところだった。
東証1部の売買代金は3兆653億円と拡大。
午前11時少し前、午後の大引け少し前に日経平均24127円の同値で安値。
その間、上下に振幅が大きくなったのは気にかかるところ。
「日経平均は8連騰のあと1日休み3連騰。サイコロジカルラインは11勝1敗(91.7%)。
相場もお休みしたそうな感覚」という見方もある
値上がり1061銘柄、値下がり957銘柄とほぼ拮抗。
新高値は107に増加、新安値は18まで減少したからまあ強い相場だろう。
5日線(24093円)のサポートが課題だ。
NT倍率は13.31倍。
25日線からは4.7%、200日線からは7.9%のプラスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.212%。
買い方▲7.249%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲10.54%(前日▲13.12%)。
買い方▲14.03%(前日▲12.36%)と逆転。
9月28日現在の信用買残は158億円減の2兆7815億円。
信用売残は1382億円減の9291億円。
先週はもちろんつなぎ売りの解消もあっただろうが踏み上げも結構あった印象だ。
空売り比率は44.5%と上昇。
2日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は8.5%と転換水準だから売りもソロソロ限界という気もする。
日経平均採用銘柄のPERは13.95倍。
EPSは1739円。シカゴ225終値は大証日中比50円安の24230円。
大証夜間取引終値は24220円。
昨日も頭を抑えられたボリンジャーのプラス2σは24444円。
プラス3σは25075円まで拡大。。
気学では「戻り売りの日」。
明日は投資の日で上げの特異日だ。
 
 
火曜日経朝刊の見出しは「日経平均27年ぶり高値」。
そして「日本株、マネーの受け皿」。
そんなに言っている割に昨日の東証アローズの寄り付きにTVクルーはゼロ。
株価が上昇しても、歴史的水準でも全く興味がないのがマスコミだ。
まさに面目躍如だった。
興味深いのは市場関係者の見通し。
「一段の円安に支えられた株高を見込む声が多いが原油高には注意が必要だ」。
一見マトモな意見だが「どう注意が必要なのだろう」。
注意しましょう、警戒しましょうで損を避けられるなら株式投資ほど楽なものはない。
「買い戻しが進むにつれ日本株の持たざるリスクが意識され一段の買いを招く」という声。
しかし「年末までの日経平均の見通しは23000円~25000円」。
あと500円~800円程度しか上がらないのが一段の買いの結果なのだろうか。
25000円でも25500円でも志の低さは感じる数字だ。
そもそも安値の22000円とか高値の25500円の根拠というのは何なのだろう。
多分に気分であるような気がする。
しかも「持たざるリスク」を感じるのは誰?
個人投資家にとって持つリスクはあっても持たざるリスクは少ない。
仮想の利益を万が一取りそこねてもそれをリスクと感じるものだろうか。
それはリスクではなく参加機会を失った失敗だ。
機関投資家であれば他人のマネーの運用だから失敗責任を問われる可能性がある。
だから「持たざるリスク」とは機関投資家中心主義の相場観でしかない。
この視点しかないから相場がより無機質になっていくような気がする。
1989年以降の相場に必要だったのは「熱さ」でもある。
 
もう一つ興味深かったのは水曜朝刊の「第4次安倍内閣専門家の見方」。
エコノミストのコメントは「2019年10月に予定する消費税率10%への引き上げは実施すべきだ。
政府は飲食料品に軽減税率など準備しており景気の腰折れリスクは小さい。
国民の心理的不安を取り除き、10%超の展望を示すべきだ」。
迎合ではなく本気でそう考えているのだろうか。
そしてどうすれば「国民の心理的不安が除去できる」のだろうか。
お題目ではなく具体論を示して欲しいものだ。
それに法人税収などが増加しているのに敢えて消費税を上げる意味がわかる国民は多いのだろうか。
不思議なコメントだった。
 
経済産業省のHPから伺えるバイオ相場の未来。
「Healthcare Innovation Weeks Asia-Japan 2018」を10月9日から19日に行います
経済産業省は、国内外の投資家や企業等からのヘルスケアビジネス投資の活性化を目的とする国際会議として、10月9日に「1st Well Aging Society Summit Asia-Japan」を開催します。
 
同じ時期に、日本において、ヘルスケアに関するイベントが多数開催されることから、相互に連携し、対外的に効果的なPRを行うために、10月9日から19日に「Healthcare Innovation Weeks Asia-Japan2018」を行います。「Healthcare Innovation Weeks Asia-Japan2018」という統一ブランドで、ヘルスケア関連イベントを情報発信し、ヘルスケア分野における日本のプレゼンスを対外的に示すことを目指します。
 
 
いよいよバイオの10月がやって来た印象だ。
 
NYダウは122ドル高の26773ドルと4日続伸。
終値ベースの過去最高値を更新。
ザラ場高値は26824ドルまであった。
NASDAQは37ポイント安の7999ポイントと続落。
S&P500は1ポイント安の2923ポイントと反落。
ダウ輸送株指数は128ポイント安の11281ポイント。
SOX指数は0.03%上昇。
3市場の売買高は71.9億株。
CME円建ては大証比50円安の24230円。
ドル建ては大証比25ポイント安の24255ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比60円安の24220円。
ドル円は113.66円。
10年国債利回りは3.061%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
シルバーライフ(9262)・・・動兆
 
シルバーライフに注目する。
同社は高齢者向け配食サービスのFC本部運営が中核。
高齢者施設への食材販売、冷凍弁当のOEMも行っている。 
業績は絶好調。 
自社生産比率引き上げも視野に。

(兜町カタリスト櫻井)

 

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