銘柄アプローチというのはひとさまざま百人百様だろう。
業績スクリーニング、テクニカル、需給、指標面などなど秘伝の秘宝は誰もが一つやふたつは持っているものだ。
しかし、そこにあるのは銘柄であって企業ではないような気がする。
先入観なく予断なくピュアな心で銘柄を眺め尽くすというのは単純だが意外と強いアプローチではなかろうか。
フィルターを通して選別した銘柄はどうしても同じような傾向になる。
株価が下落したり当期の業績が悪い銘柄は除外されがちだ。
できるならば「その会社は誰が何をやっているのか。強みは何なのか」。
そして「どこをめざしているのか」。
ここをトコトン考え尽くしてから、初めて罫線を見るというような作業をするのも一考だろう。
罫線を見て銘柄を選ぶのは、罫線が同じなら株価もそこから同じ動きをする訳ではない。
しかし呪縛のように罫線の法則に捕らわれて良い企業を見逃しかねないという悪弊がある。
企業はグラフではないし、銘柄は罫線ではない。
罫線至上主義の根本的な呪縛は「同じ罫線は同じ値動きをする」ということが証明されていない点だ。
2000年以降ビジュアル的ツールが蔓延したせいで罫線至上主義がはびこったが基本は「企業あるいは銘柄」。
無機質な罫線もたまには浮かび上がって訴えることもあるが、それは滅多にあることではない。
必要なのはピュアな視点と心眼だと思う。
☆買い需要上位10銘柄 ★売り需要上位10銘柄
No 銘柄名 売買代金 No 銘柄名 売買代金
(億円) (億円)
1 任天堂 (7974) 701 1 ソニー (6758) 200
2 リクルートHD (6098) 700 2 トヨタ (7203) 153
3 JXTG (5020) 409 3 リコー (7752) 111
4 三菱UFJ (8306) 234 4 キーエンス (6861) 103
5 電 通 (4324) 171 5 南海電 (9044) 58
6 NTT (9432) 171 6 山口FG (8418) 49
7 ソフトバンクG (9984) 171 7 高島屋 (8233) 46
8 出光興産 (5019) 133 8 群馬銀 (8334) 36
9 昭電工 (4004) 105 9 三菱商 (8058) 35
10 三井住友 (8316) 92 10 中国銀 (8382) 35
(櫻井)。
