「得」

「得」
 
市場では面白い見方がたくさんある、
例えば大和のレポート。
「NHKの世論調査で見ると政権支持率が49%以上になると海外投資家が日本株を買い増す傾向がある。現在の支持率は48%なので、今後の支持率上昇は外国人買いになりやすい。
1%の支持率上昇は月間1000億円の外国人買いとの関係。政権支持率と共に外国人買いに注目したい」。
 
信用高値期日についての考察。
「最近日経JASDAQ平均が7営業日続落となるなどフロンティア市場は出遅れていた。
JASDAQ平均はザラ場高値が3月5日であり6ヵ月間の制度信用の高値期日。ここまでは重かった。
TOPIXの高値は4月17日なので、今後は日経JASDAQ平均の方が上値が軽くなることが期待できる。
実際、個々の銘柄では1月高値や2月高値銘柄は順次底入れた動きとなってきた。順次値動きが良くなることが期待できる。
また、そうした値動きが確認できると、4月に高値をつけた日本株全体も10月からは本格的に動意付くことが期待できる。まずは3月高値の日経JASDAQ平均や5G関連株のリバウンドに期待したい」。
 
米国のMMFの資産残高は2009年10月以来の高水準となった。
10日までの1週間でMMF資産は245億7000万ドル増加。
3兆3550億ドルに達した。
昨年末比では約3850億ドル増。
課税MMF資産は241億2000万ドル増の3兆2200億ドル。
非課税MMF資産は4億4350万ドル増の1350億7000万ドル。
「米中貿易摩擦を巡る懸念が和らぐ中でも、投資家が低リスク商品に資産を振り向けた」との解釈。
350兆円近いマネーの動向は結構な買い圧力になりそうな気配だ。   
 
ところで・・・。
「Aさんの強気の株価見通しのおかげで沢山儲かった」。
というケースと「Bさんの弱気の警戒感のおかげで大損をしなくて済んだ」。
どちらが感謝されるのだろうか。
どうもAさんではなく、Bさんのような気がする。
儲かった時に人は感謝など滅多にしないもの。
逆に強気のコメントの先に株価が下落することも多い。
人は反対の動きは覚えていがちなものでもある。
一方でBさんは滅多に強気にはならないもの。
何かと弱気を言い続けるから、どこかでは当たる。
株高の時はナリを潜めて静かにしていればいずれハズレは通り過ぎることも多いのだろうか。
弱気がハズレても、意外と恨まれないからも面白いものだ。
得てして弱気はハッキリとものを言わないことが多いので、ハズレても記憶に残らないという側面もあろうか。
得な存在でもある。
だから、市場関係者が弱気になっていく訳でもなかろうが・・・。
 
明日は朝から程ヶ谷遠征なので明朝のカタリスト銘柄を書いていたのは午前10時頃。
前引けに株価を見たら前日比14%上昇でマザーズ上昇銘柄ランキングトップ。
全市場で7位。
一時ストップ高もあり上昇率は25%まで達していた。
寄り付きは小幅高だったので「え?」という感じだった。
「誰かがリモートで見ている」という訳ではなかろうが・・・。
別の銘柄を考えなくてはならなくなった。
「もう?!」あるいは「まったく!」。

(櫻井)
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次