「待ち望むのは・・・」
週末のNY株式は反発。
S&P500とNASDAQは終値ベースの史上最高値を更新。
好業績銘柄中心に買い物優勢の展開となった。
第2四半期の売上高と利益が予想を上回ったアルファベット(グーグルの持ち株会社)は9.6%上昇。
第2四半期決算で売上高が市場予想を上回ったツイッターが8.9%高。
第3四半期決算で全体の既存店売上高が3年ぶりの高い伸びとなったスタバは8.9%上昇。
マクドナルドは一時過去最高値を更新した場面もあった。
第2四半期の実質GDPの速報値(季節調整済み)は年率換算で前期比2.1%増。
市場予測の1.8%増ほど減速せずに着地した。
「市場が必要としていた内容だった。
景気の著しい減速を示すものではなかったと同時にFRBが路線変更を迫られるほど力強いものでもなかった」という見方だ。
この結果FOMCでは0.25%の利下げ観測が優勢だ。
10年国債利回りは一時2.1%台に上昇したが終値ベースは2.07%水準。
ドル円は108円台後半。
週末の日経平均は寄り付き58円安、大引け98円安と4日ぶりの反落。
木曜同様、前場序盤に高値と安値を取った後は、そのレンジ内での膠着。
「3日続伸して7月2日高値を上抜いた後の極短期の刹那的な週末調整。
あるいはFOMC前の一呼吸。決算待ちもあろう」との声が聞こえる。
週間では191円の上昇で週足は陽線。
東証1部の売買代金は1兆7301億円。
値上がり626銘柄、値下がり1415銘柄。
新高値48銘柄、新安値37銘柄。
騰落レシオは101.83。
NTレシオは13.78。
25日線(21506円)からは0.7%、200日線(21501円)からは0.7%のプラスかい離。
25日線は下向きの200日線を上抜けた。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.658%。
買い方▲10.131%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲4.821%。
買い方▲13.842%。
空売り比率は44.3%で93日連続40%超。
日経HVは14.2、日経VIは15.34。
東証REIT指数は2018ポイントと反発。
日経平均採用銘柄のPERは12.07倍でEPSは1794円。
PBRは1.08倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比50円高の21650円。
高値21675円、安値21560円。
13週線(21358円)は26週線(21333円)を上抜いた。
52週線(21683円)も射程圏。
12ヶ月線(21702円)と24か月線(21836円)が欲しい。
勝手雲は31日に黒くねじれ5日に白くねじれている。
ボリンジャーのプラス1σが21716円、プラス2σが21927円。
7月月足陽線基準は21729円。
気学では「目先の天底と司る足取りに注意肝要」。
そして「上げの特異日」。
火曜は「押し込んで戻す日」。
水曜は「初安後高の日。悪目買い方針良し」。
木曜は「下寄り買い、ただし突飛高は利入れ方針、飛びつき警戒」。
金曜は「前日高かりし時は反落する日」。
8月は「押し目買い、新高値が出れば大天井とみて駆け引きせよ」。
どうも日経の論調が「中長期」を重視した格好になってきたような気がする。
土曜の1面トップは「投信、中長期にシフト。人生100年時代を下支え」。
運用期間10年以上の投信が16年ぶりに資金流入に転じたという。
結論は「米国のように投信の長期シフトが続けば、
個人の試算形成の底上げを通じて人生100年時代を下支えする効果がありそうだ」。
運用歴の長い投信へのシフトが即資産運用の長期化につながるとは思えない。
バッケンレコードの良好な投信が必ずしも未来のレコードを保証するものでもない。
それでも運用歴10年の投信が同1年とか3年の投信よりは良いというデータはある。
「今月はお金が余ったから投信とかETFを買っておこう」。
25年前に瞠目したアメリカ人の言葉がようやくこの国でも聞かれるようになるのかも知れない。
土曜朝刊のマーケット面は「動くか中長期投資家」。
「そろそろ割高になった債券を売って株式に移すことを検討」。
「行き過ぎた緩和期待の修正は投資家の目が景気の堅調さに移った裏返し」。
そんな言葉も聞こえてきた。
「これから買うなら米国株に比べて割安感が強い日本株が有望」。
マスコミの強気が相変わらず軟調の前兆となるのかどうか。
ネット証券が米国株の手数料引き下げ競争を繰り広げているのは業界の相場観の欠如となるのかどうか。
興味深い夏がやってきたような思いだ。
所詮、トレンド追随型のマスコミ相場観と言ってしまえばそれまでだが・・・。
「今年もげっちょ(やもり)が顔を出してくれました。
我が家(持ち株)の吉兆です」と市場関係者。
「あとは蛇の夢を見れば、完璧ですが・・・」と。
念じれば金の蛇の夢があるのかも知れない。
ところで・・・。
ゲッコーは既に今年自宅でかわいいやつに遭遇している。
百舌鳥のつがいが今年もやってきて飛び回っている。
ミンミンゼミも来た。
何故かいつもはいないヒグラシまでも今年は不思議なことに鳴いている。
となると、当方、あとは8月のハクビシン到来を待ち望むだけ、ということになる。
NYダウは51ドル高の27192ドルと反発。
NASDAQは91ポイント高の8330ポイント。
S&P500は22ポイント高の3025ポイント。
ダウ輸送株指数は82ポイント高の10776ポイント。
SOX指数は0.02%下落。
VIX指数は12.16。
3市場の売買高は59億株。
225先物CME円建ては大証日中比50円高の21650円。
ドル建ては大証比55ポイント高の21655ポイント。
大証夜間取引終値は日中比50円高の21650円。
ドル円は108.68円。
10年国債利回りは2.073%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
★アドソル日進(3837)・・・動兆
アドソル日進に注目する。
同社は大企業向け大規模システムの開発が中核。
電力・ガス分社化など社会インフラ関連好調。
EVなど次世代自動車制御システムも拡大基調。
業績は好調で連続最高益見通し。
(兜町カタリスト櫻井)
