「市場最高値更新に際して」

「市場最高値更新に際して」

「週末は小動き」

週末のNY株式市場で主要3指数は小動き。
S&P500とNYダウは連日で終値ベースの最高値を更新。
週間ベースで主要3指数はそろって上昇。
エヌビディアは0.4%高。
取引時間中に時価総額が初めて2兆ドルを突破した。
「FRBの利下げ観測の後ずれへの懸念はある。
しかしエヌビディアを中心とするハイテク大手に極めて強い集中」という解釈だ。
ただ一部のハイテク銘柄が失速しナスダック総合は反落。
アップル、テスラ、メタは0.4─2.8%下落。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは9.9%安。
一方、決済サービス会社ブロックは16.1%高。
10年国債利回りは4.248%。
5年国債利回りは4.278%。
2年国債利回りは4.687%。
ドル円は150円半ば。
WTI原油先物4月物は前日比2.12ドル(2.70%)安の1バレル=76.49ドル。
週間では2.70ドル(3.41 %)下落。
ビットコインは1.01%安の5万1122ドル。
SKEW指数は142.72→145.91→144.00。
恐怖と欲望指数は78→78。
(昨年2月1日が82、12月19日が79、4月18日が70、3月15日が22)。

木曜のNYダウは62ドル(0.16%)高の39131ドルと3日続伸。
高値39282ドル、安値39094ドル。
サイコロは8勝4敗。
騰落レシオは123.36%(前日125.47%)。
NASDAQは44ポイント(0.28%)安の15996ポイントと反落。
高値16134ポイント、安値15954ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは106.54%(前日106.17%)。
S&P500は1ポイント(0.03%)高の5088ポイントと3日続伸。
高値5111ポイント、安値5081ポイント。
サイコロは8勝4敗。
騰落レシオは125.61%(前日125.33%)。
ダウ輸送株指数98ポイント(0.62%)高の15921ポイントと3日続伸。
SOX指数は52ポイント(1.12%)安の4615ポイントと反落。
VIX指数は13.75(前日14.54)。
NYSEの売買高は8.99億株(前日10.21億株)。
3市場の合算売買高は106.4億株(前日119.3億株、過去20日平均は116億株)
週末のシカゴ225先物円建ては大証日中比350円高の39470円。
ドル建ては360円高の39480円。
ドル円は150.50円。
10年国債利回りは4.248%。
2年国債利回りは4.687%。

「エヌビディア礼賛で恐怖と欲望指数は78」

木曜のNY株式市場で主要3指数は大幅上昇。
NYダウとS&P500は終値で過去最高値を更新。
S&Pは13カ月ぶり、ナスダック総合は1年ぶりの大幅高。
エヌビディアの第4四半期(2023年11月─24年1月)の売上高は221億ドル。
市場予想の206億2000万ドルを7%上回った。
第1四半期(2─4月)の売上高見通しは前年同期比約233%増。
市場予想を上回った。
エヌビディアの時価総額は2兆ドルを突破。
22日に2770億ドル増加。
米株市場での1日当たりの増加額として史上最大を達成していた。
時価総額が1兆ドルから2兆ドルに達するまでに要した時間は約8カ月。
これは米国企業の中で最速。
アップルやマイクロソフトなど他のハイテク大手が要した時間の半分以下の時間だった。
年初来の上昇率は約60%。
AI関連銘柄はエヌビディアの上昇に追随。
AMD、スーパー・マイクロ・コンピューター、アーム・ホールディングスは4.2─32.9%高。
フィラデルフィア半導体指数(SOX)5%高。
昨年10月以来の伸びとなった。
アルファベット、マイクロソフト、メタなどの大型ハイテク株も1.1─3.9%高。
バイオ医薬品会社モデルナは13.5%急伸。
週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は1万2000件減の20万1000件。
予想外に減少。
1月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.1%増の400万戸。
昨年8月以来、5カ月ぶりの高水準となった。
ジェファーソンFRB副議長は「年内に引き締め政策の緩和を開始することが適切となる公算が大きい」と指摘。
フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁のコメント。
「FRBの金融政策の次の動きは利下げになる。
ただ拙速な利下げが最大の経済的リスクになる」。
6月の利下げ確率は66%。
前日は75%だった。
10年国債利回りは4.330%。
5年国債利回りは4.333%。
2年国債利回りは4.713%。
S&Pグローバルユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は48.9。
前月の47.9から上昇し市場予想を上回った。
ドル円は150円台半ば。
WTI原油先物4月物は前日比0.70ドル高の78.61ドル。
ビットコインは0.13%高の5万1467ドル。
SKEW指数は141,45→142,72→145.91。
恐怖と欲望指数は70→78。
(昨年2月1日が82、12月19日が79、4月18日が70、3月15日が22)。

木曜のNYダウは456ドル(1.18%)高の39069ドルと続伸。
高値39149ドル、安値38802ドル。
サイコロは8勝4敗。
騰落レシオは125.47%(前日117.63%)。
NASDAQは460ポイント(2.96%)高の16041ポイントと4日ぶりに反発。
高値16061ポイント、安値15869ポイント。
サイコロは7勝5敗。
騰落レシオは106.17%(前日102.35%)。
S&P500は105ポイント(2.11%)高の5087ポイントと続伸。
高値5094ポイント、安値5038ポイント。
サイコロは8勝4敗。
騰落レシオは125.33%(前日114.51%)。
ダウ輸送株指数は239ポイント(1.54%)高の15822ポイントと続伸。
SOX指数は221ポイント(4.97%)高の4667ポイントと5日ぶりに反発。
VIX指数は14.54(前日15.34)。
NYSEの売買高は10.21億株(前日9.53億株)。
3市場の合算売買高は119.3億株(前日105億株、過去20日平均は116.4億株)
木曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比335円高の39445円。
ドル建ては345円高の39465円。
ドル円は150.51円。
10年国債利回りは4.330%。
2年国債利回りは4.713%。

週間ベースでNYダウは1.3%高。
ナスダック総合指数は1.4%高。
S&P500指数は1.7%高 それぞれ2週ぶりに反発。
フィラデルフィア半導体指数(SOX)指数は1.9%高、2週ぶりに反発。

「日経平均は史上最高値更新」

水曜の日経平均は寄り付き246円高。
終値は836円(△2.10%)高の39098円と4日ぶりに反発。
2月13日の1066円高以来今年2番目の上昇幅。
高値39156円。
安値38508円。
SQ値37018円に対し8勝1敗。
8日のマドは36195円→36206円。
15日のマドは37825円→38935円。
16日のマドは38188円→38361円。
22日のマドは38339円→38508円。
日足は2日連続で陽線。
日経平均は週間で611円上昇。
週足は4週連続陽線。
TOPIXは33.41ポイント(△1.2%)高安の2660ポイントと3日ぶりに反落。
過去最高値は1989年12月18日の2884,80ポイントだがまだ抜いていない。
TOPIXコア30指数は3日ぶりに反発。
プライム市場指数は17.22ポイント(△1.27%)高の1369.39と3日ぶりに反発。
東証スタンダード指数は3日ぶりに反発。
東証グロース250指数は3.24ポイント(▲0.43%)安の742.11と3日続落。
25日移動平均線からの乖離は△3.16%(前日△3.92%)。
プライム市場の売買代金は5兆5623億円(前日4兆2861億円)。
15日連続で4兆円超。
売買高は17.69億株。
値上がり1082銘柄(前日598銘柄)。
値下がり518銘柄(前日991柄)。
新高値129銘柄(前日71銘柄)。
2日ぶりに3ケタ。
新安値11銘柄(前日12銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは107.64(前日101.45)。
東証グロース市場の騰落レシオは95.34(前日92.96)。
NTレシオは14.69倍(前日14.66倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
TOPIXは7勝5敗で58.33%。
東証グロース市場指数は6勝6敗で50.00%。
上向きの25日線(36886円)からは△6.00%(前日△4.14%)。
39日連続で上回った。
上向きの75日線は34524円。
49日連続で上回った。
上向きの200日線(32939円)からは△18.70%(前日△16.34%)。
223日連続で上回った。
上向きの5日線は38536円。
2日ぶりに上回った。
13週線は35127円。
26週線は33732円。
いずれも上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲20.122%(前日▲18.731%)。
買い方▲1.215%(前日▲2.284%)。
東証グロース250指数ネットストック信用評価損益率で売り方▲10.619%(前日▲13.904%)。
買い方▲13.981%(前日▲11.336%)。
空売り比率は38.0%(前日39.8%、2日連続で40%割れ)。
10月30日が54.3%。
22年10月28日54.7%、21年10月28日54.2%。
23年3月10日52.7%。
空売り規制なしの銘柄の比率は8.1%(前日7.8%)。
8月18日が8.9%、8月3日が12.3%、6月9日が16.1%。
日経VIは19.56(前日20.55)。
昨年2月16日の安値は14.63。
日経平均採用銘柄のPERは16.47倍(前日16.25倍)。
9日連続で16倍台。
9月19日は16.26倍だった。
前期基準では18.42倍。
EPSは2373円(前日2354円)。
直近ボトムは9月28日2056円、直近ピークは2月15日2375円。
225のPBRは1.49倍(前日1.47倍)。
BPSは26240円(前日26027円)。
日経平均の予想益回りは6.07%。
予想配当り利回りは1.73%。
指数ベースではPERは23.15倍(前日22.65倍)。
EPSは1688円(前日1689円)。
PBRは2.11倍。
BPSは18530円(前日18484円)。
10年国債利回りは0.715%(前日0.720%)。
プライム市場の予想PERは16.46倍。
前期基準では18.56倍。
PBRは1.42倍。
プライム市場の予想益回りは6.07%。
配当利回り加重平均は2.05%。
プライム市場の単純平均は33円高の3043円(前日は3010円)。
プライム市場の売買単価は3143円(前日2791円)。
プライム市場の時価総額は943兆円(前日932兆円)。
ドル建て日経平均は260.15(前日255.17)と続伸。
週末のシカゴ225先物円建ては大証日中比350円高の3940円。
高値39480円。安値38640円。
大証夜間取引終値は日中比350円高の39470円。
木曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比335円高の39455円。
高値39480円。安値38640円。
大証夜間取引終値は日中比260円高の39380円。
気学では月曜が「目先の天底をつくる日」。
火曜が「前場安いと後場安の日。逆なら見送れ」。
水曜が「変化注意日にして不時安を見ることあり」。
木曜が「押し込んでも戻す日。悪目買い方針良し」。
金曜が「ポイントとなる日。注意肝要」。
ボリンジャーのプラス1σが37929円。
プラス2σが38978円。
プラス3σが40016円。
週足のプラス1σが37283円。
プラス2σが39340円。
プラス3σが41446円。
アノマリー的には「変化日」。

《今日のポイント2月26日》

(1)週末のNY株式市場で主要3指数は小動き。
   10年国債利回りは4.248%。
   5年国債利回りは4.278%。
   2年国債利回りは4.687%。
   ドル円は150円半ば。
   SKEW指数は142.72→145.91→144.00。
   恐怖と欲望指数は78→78。
   (昨年2月1日が82、12月19日が79、4月18日が70、3月15日が22)。

   木曜のNY株式市場で主要3指数は大幅上昇。
   10年国債利回りは4.330%。
   5年国債利回りは4.333%。
   2年国債利回りは4.713%。
   ドル円は150円台半ば。
   SKEW指数は141,45→142,72→145.91。
   恐怖と欲望指数は70→78。
   (昨年2月1日が82、12月19日が79、4月18日が70、3月15日が22)。

(2)週末のダウ輸送株指数98ポイント(0.62%)高の15921ポイントと3日続伸。
   SOX指数は52ポイント(1.12%)安の4615ポイントと反落。
   VIX指数は13.75(前日14.54)。
   NYSEの売買高は8.99億株(前日10.21億株)。
   3市場の合算売買高は106.4億株(前日119.3億株、過去20日平均は116億株)
   週末のシカゴ225先物円建ては大証日中比350円高の39470円。

   ダウ輸送株指数は239ポイント(1.54%)高の15822ポイントと続伸。
   SOX指数は221ポイント(4.97%)高の4667ポイントと5日ぶりに反発。
   VIX指数は14.54(前日15.34)。
   NYSEの売買高は10.21億株(前日9.53億株)。
   3市場の合算売買高は119.3億株(前日105億株、過去20日平均は116.4億株)
   木曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比335円高の39445円。

(3)プライム市場の売買代金は5兆5623億円(前日4兆2861億円)。
   15日連続で4兆円超。
   売買高は17.69億株。
   値上がり1082銘柄(前日598銘柄)。
   値下がり518銘柄(前日991柄)。
   新高値129銘柄(前日71銘柄)。
   2日ぶりに3ケタ。
   新安値11銘柄(前日12銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは107.64(前日101.45)。
   東証グロース市場の騰落レシオは95.34(前日92.96)。
   NTレシオは14.69倍(前日14.66倍)。
   サイコロは6勝6敗で50.00%。

(4)上向きの25日線(36886円)からは△6.00%(前日△4.14%)。
   39日連続で上回った。
   上向きの75日線は34524円。
   49日連続で上回った。
   上向きの200日線(32939円)からは△18.70%(前日△16.34%)。
   223日連続で上回った。
   上向きの5日線は38536円。
   2日ぶりに上回った。
   13週線は35127円。
   26週線は33732円。
   いずれも上回った。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲20.122%(前日▲18.731%)。
   買い方▲1.215%(前日▲2.284%)。
   東証グロース250指数ネットストック信用評価損益率で売り方▲10.619%(前日▲13.904%)。
   買い方▲13.981%(前日▲11.336%)。

(6)空売り比率は38.0%(前日39.8%、2日連続で40%割れ)。
   空売り規制なしの銘柄の比率は8.1%(前日7.8%)。
   日経VIは19.56(前日20.55)。

(7)日経平均採用銘柄のPERは16.47倍(前日16.25倍)。
   9日連続で16倍台。
   9月19日は16.26倍だった。
   前期基準では18.42倍。
   EPSは2373円(前日2354円)。
   直近ボトムは9月28日2056円、直近ピークは2月15日2375円。
   225のPBRは1.49倍(前日1.47倍)。
   BPSは26240円(前日26027円)。
   日経平均の予想益回りは6.07%。
   予想配当り利回りは1.73%。
   指数ベースではPERは23.15倍(前日22.65倍)。
   EPSは1688円(前日1689円)。
   PBRは2.11倍。
   BPSは18530円(前日18484円)。
   10年国債利回りは0.715%(前日0.720%)。

(8)プライム市場の単純平均は33円高の3043円(前日は3010円)。
   プライム市場の時価総額は943兆円(前日932兆円)。
   ドル建て日経平均は260.15(前日255.17)と続伸。

(9)ボリンジャーのプラス1σが37929円。
   プラス2σが38978円。
   プラス3σが40016円。
   週足のプラス1σが37283円。
   プラス2σが39340円。
   プラス3σが41446円。
   アノマリー的には「変化日」。

今年の曜日別勝敗(2月22日まで)

月曜4勝1敗
火曜3勝4敗
水曜2勝5敗
木曜5勝3敗
金曜6勝1敗

2月第2週(2月13日─2月16日)の週間海外投資家動向。
現物3013億円買い越し(7週連続で買い越し)。
先物1878億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計1135億円買い越し(2週連続で買い越し)。
個人は現物3164億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
先物1667億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
合計1497億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
信託銀行は現物4554億円売り越し(6週連続で売り越し)。
先物2812億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
合計1741億円売り越し(6週連続で売り越し)。

2月第1週(2月5日─2月9日)の週間海外投資家動向。
現物3663億円買い越し(6週連続で買い越し)。
先物4457億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
合計8121億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
個人は現物2277億円買い越し(3週連続で買い越し)。
先物716億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計1560億円買い越し(3週連続で買い越し)。
信託銀行は現物5429億円売り越し(5週連続で売り越し)。
先物2058億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計7549億円売り越し(5週連続で売り越し)。

週間ベースで日経平均株価は1.6%高、4週続伸(累計9.4%上昇)。
TOPIXは1.4%高、4週続伸(同6.5%上昇)。
東証プライム市場指数は1.4%%高、2週続伸(同4.0%上昇)。
グロース250指数は1.5%安、3週ぶり反落。
東証スタンダード市場指数は1.4%高、2週続伸(同1.5%上昇)。
東証グロース指数は1.0%安、3週ぶり反落。
東証REIT指数は0.8%安、6週続落(同7.1%下落)。

「史上最高値更新に際して」

3連休前の木曜の朝。
冷たい雨に遭遇しながら羽田空港を福岡に向けて飛び立った。
エヌビディアの決算は想定通りに好調でNY株は大幅高。
しかも「西向くサクライ」。
火曜のラジオ放送で「木曜には日経平均新高値」と宣言していた通りの成り行き。
期待感を込めたフライトとなった。
高度12000メートルの上空は時速240キロという向かい風。
それでも日経平均は史上最高値を更新し29000円台にまで上昇した。
「見果てぬ夢」の実現は空の上で感じた格好。
2月22日に2度目の過去最高値更新となった。
まさに「待ってたぜえ」の世界の到来となった。
日経平均の史上最高値更新について結構冷静なコメントも多い。
しかし脳裏には様々な思いが走馬灯のように去来した。
そういえば、1989年12月29日もこんな雨だった。
お昼に新丸ビルの地下で見たNHKのお昼のニュースが報じていたのは「三菱地所ロックフエラーセンター買収」だった。
「アメリカの虎の尾を踏んだかも」とチラッと考えた。
そして、あの日のあの指数が34年も抜けなかった過去最高値になるとは誰も思っていなかった。
暗いことも甦った。
「愛という名のもとに」のチョロも草葉の陰で喜んでいるに違いない。
今まで「特金」があったらどうだっただろう。
証券市場に携わったそれぞれの人たちの脳裏にさまざまの辛苦と歓喜が去来したハズだ。
リーマンショックの頃日経平均は7000円水準。。
三原敦雄先生に「今株を買わないでどうする。
君はピーターリンチのように個別株を多くの投資家さんに紹介しなさい」。
と言われたことも思い出された。
ただ高齢者は比較的冷静で「所詮通過点」なんて格好をつけた人が多い。
素直に喜べないところが記憶のかなたにかすんでしまったバブルの傷跡の深さを物語っているのだろう。
年齢で言えば1985年以前に証券市場に携わった人たちは、それでも「株は上がるもの」という思いが強い。
バブル直前入社組は「新人類」と言われ、結構それまでの先輩よりも相場観も営業力もあった層だった。
しかしそれ以降、特に平成以降に証券界に足を踏みいれた人は「株は取り扱ってはいけないもの」みたいな感じで醒めている。
それこそ株なんて色あせて見える世代だろう。
たぶん違うのは2013年以降に足を踏み入れた人たち。
再びの新人類で「株は上がるもの」という経験則しかない。
この世代間の違いがおそらく相場観の強気や警戒感一色に結び付いていくのだろう。

何度歌ったことだろう。
もう歌えなくなるというのは少し寂しい気がする。

《兜町ポエム》「めぐる」

38915円もあったねと
いつか話せる日が来るわ
6994円もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
市場の風に吹かれましょう
回る回るよ株価は回る
喜び悲しみ繰り返し
今は塩漬けの銘柄たちも
生まれ変わって巡り会うよ

株を続ける人々は
いつか故郷に出会う日を
たとえ今日は追証で倒れても
きっと信じて明日を待つ
たとえ今日は果てしなく
売りの嵐が吹いていても
めぐるめぐるよ株価はめぐる
投げとナンピンを繰り返し
今日は倒れた投資家たちも
生まれ変わって歩き出すよ

「カブト」

遠い夢捨てきれずに兜町に戻った
穏やかな春の陽射しがゆれる静かな取引所
塩漬けより悲しみより憧れは強く
寂しさと背中あわせの一人きりの旅立ち

動き始めた世界の株式指数
流れていく株価だけをじっと見ていた
買い物吹雪の兜の空は
悲しいほど赤く澄んで胸が震えた

まぶた閉じれば浮かぶ株価が
迷いながらいつか帰る株の故郷
買い物吹雪の兜の空へ
いつか帰るその時まで夢は捨てない

まぶた閉じれば浮かぶ株価が
迷いながらいつか帰る株の故郷
買い物吹雪の兜の空へ
いつか帰るいつか帰る日経平均38915円

未体験ゾーンに突入した株式市場。
必要なのは「新たな仮需の創造」だろう。
もちろん株式需給面での仮需という意味もある。
しかし、1983年4月に東京ディズニーランドが開業。
そして夏にはファミリーコンピューターが発売された。
「所詮遊園地、所詮ゲーム」。
そんな声もあったが、これらは人々の欲求を満たしてくれた。
だから「欲しいものがある」という状況がでるかどうかは結構課題だ。
明日は美味しいものを食べたい、欲しいものを買いたいというのは人間の根源的欲求だからだ。
これを満たせるものが登場してくれば相場は長続きするに違いない。
欲しいものは「仮需も実需も創造する」からだ。

株式益回り6%台、債券利回り0.7%台。
バブルの頃とは真逆の世界。
ようやくココに気が付くことができるかも知れない。
プライム上場企業の純利益はこの34年で7倍になった。
日経平均は1倍だ。
もし7倍になるのなら最安値から計算しても49000円。
NYダウはこの34年で14倍。
これも計算すれば98000円。
未体験ゾーンだから、目印や目標はない。
すべて過去の延長線上ではなく、自分で開拓し想像していく道程になる。
これを「恐怖」と感じるか「歓喜」と感じるかは当然大きな違いだ。
当時と違うのは欧米からの「羨望と嫉妬」がないこと。
後ろ指をさされない格好で成長を続けることは可能だ。
IBMは日本の半導体について一緒に動いてくれるなんて想像もできなかった世界だ。
「アメリカが反対しない日本」が実力を発揮すれば、企業も株価も成長は可能なはずだ。
人類を頭脳労働から解放する世界の到来は、ものつくりで世界を席巻したの日本の第2次産業革命になるに違いない。

日経平均の過去最高値更新は決して「なごり雪」ではない。
むしろ「翼をください」の状況だ。
そして時は春。
「赤い株価の中に、兜町は萌えて
はるかな高値の果てまでも 株は飛び立つ
限りなく高いそらに持ち株震わせ
自由に書ける株よ 振り返ることもせず
勇気を株価にこめて希望の風に乗り
この広い株式市場に夢を託して」。

「旅たちの日に」を迎えた東京株式市場。
過去は過去で大切だが、もっと大切なのは未来。
「相場は上がりたいときは何があっても上がる」。
「下がりたいときには何があっても下がる」の時代は去った。
逆に34年先の未来を見据えて、小手先でなく大局で市場が育つ時代に変わろうとしている。
もう「見極めなくてもよい」。
そして「もう、傘はいらない。雨、曇りのち晴れ」だ。

◇━━━ カタリスト━━━◇

住友化学(4005)・・・動兆

総合化学大手。
医薬品、農薬、電子材料等が中核。
今期は苦戦ながら25年3月期は医薬が新剤伸長で大きく改善。
石油化学関連も急反発。

(兜町カタリスト櫻井)

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