「少しずつ日常が戻ってきた」

「少しずつ日常が戻ってきた」
 
 
週末のNY株式市場で主要3指数は続落。
一時プラスの場面もあったが売り込まれた後戻す展開。
NASADQ一時2日の過去最高値から最大9.9%下落した場面があった。
ただアップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックが終盤にかけて下落幅を縮小し下げ渋る展開。
ソフトバンクグループがここ数週間の米国株の上昇局面で、オプション市場に多額の資金を投じたとの報道。
「ハイテク優良株のバリュエーションが高すぎるとの懸念が深まった」との解釈だ。
「幽霊の正体を見れば枯れ尾花」の心理なのかも知れない。
「前日に弱含みの兆候が見られた後、ソフトバンクに関する報道は火に油を注いだ」という解釈だ。
雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比137万1000人増と伸びが鈍化。
市場予想は下回った。
ただ失業率は8.4%に改善し予想を上回った。
マーケットインパクトは限定的だった印象。
VIX(恐怖)指数は30%台に乗せ一時11週間ぶりの高水準まで上昇した。
週足ではS&P500が2.31%安と6週間ぶりに反落。
NYダウは1.82%安。
NASDAQは3.27%安。
この2日間での下落は3月17日以来最大となった。
債券市場は雇用統計を経済のポジティブ材料と受け止めた格好。
10年国債利回りは0.721%。
2年国債利回りは0.146%。
ドル円は105円台後半。
SKEW指数は133,28。
恐怖と欲望指数は60→59。
週明け7日はレーバーデーのため休場。
 
 
SBGの動向に関する報道。
ここ数週間の米国株の上昇局面で、オプション市場に多額の資金を投じたこと。
資産売却で得た資金の一部を一時的に投資したという。
規制当局への提出資料によると、ソフトバンクはアマゾン、ネットフリックス、テスラ、マイクロソフト、
アルファベットに合計で約40億ドルを投じている。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると「ソフトバンクは投資している銘柄のコールオプションをほぼ同額取得。
約500億ドル分の株式に相当するという」。
「ここ数カ月のハイテク株の上昇は他の要因もあったが、ソフトバンクによる購入も寄与した」との解釈だ。
 
週間ベースでNYダウは1.8%安、2週ぶり反落。
NASDAQは3.3%安。
S&50は2.3%安、ともに6週ぶりの反落。
 
 
週末の日経平均は一時寄り付き366円安があって終値260円安の23205円。
日足は3日ぶりに陽線。
NYダウの807ドル安(一時1025ドル安)を受けて売り物優勢。
ただ「思ったほど下がらなかった」との印象も強い。
「極めて冷静に対応。NY株と良い意味で距離を置けていたように映る」という声もある。
日経平均は週間では322円の上昇。
週足は3週ぶりに陽線。
東証1部の売買代金は1兆9363億円と4日連続の2兆円割れ。
値上がり617銘柄(前日1163銘柄)。
値下がり1457銘柄(前日898銘柄)。
新高値24銘柄(前日76銘柄)。
新安値9銘柄(前日2銘柄)。
騰落レシオは107.70(前日108.09)。
NTレシオは14.35倍(前日14.39倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
右肩上がりの25日線(22911円)からは△1.28%。
19日連続で上回っておりサポート。
右肩上がりの75日線は22502円。
微妙に横ばった200日線(22016円)からは△5.40%。
右肩上がりの5日線(23239円)から△0.54%。
4日ぶりに下った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲19.593%(前日▲20.580%)。
買い方▲7.450%(前日▲6.727%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲21.713%(前日▲23.512%)。
買い方▲13.048%(前日▲11.245%)。
空売り比率は41.8%(2日ぶりの40%超:前日37.3%)。
空売り規制なしの比率は7.7%。
日経HVは14.3、日経VIは25.13。
日経平均採用銘柄の予想PERは21.97倍(前日22.01倍)。
前期基準では18.13倍。
EPSは1056円(前日1059円)。
225のPBRは1.10倍。
BPSは21095円(前日21332円)。
225先物採用銘柄の益回りは4.55%(前日4.52%)。
配当利回りは1.95%。
東証1部全銘柄だと予想PERは23.97倍。
前期基準では19.41倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.21倍。
ドル建て日経平均は218.57(前日220.77)。
東証1部単純平均株価は19円安の2139円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1741円(前日1825円)。
東証1部の時価総額は614兆円(前日620兆円)。
シカゴ225先物終値は大証日中比5円高の23175円。
高値23315円、安値22830円。
大証夜間取引終値は日中比30高の23200円。
気学では「人気に逆行して動く日」。
火曜は「下放れすると保ち合い、上寄りすると反落する日」。
水曜は「初め高いと後安の日。吹き値あらば売り狙え」。
木曜は「押し込むと戻す日。悪目買い方針良し」。
金曜は「上寄りすると押し込む日」。
ボリンジャーのプラス1σが23321円。
プラス2σが23730円。
一目均衡の雲の上限が22548円。
24日連続で雲の上。
勝手雲の上限は23098円で下限は22570円。
5日連続で勝手雲の上。
RSIが52.70。
RCIが75.55。
9月3日の窓が23287円ー23426円。
9月4日の窓が23426円ー23257円。
 
《今日のポイント9月7日》
 
(1)雇用統計を通過した週末のNY株式市場で主要3指数は続落。
   一時プラスの場面もあったが売り込まれた後戻す展開。
   NASADQ一時2日の過去最高値から最大9.9%下落した場面があった。
   ダウ輸送株指数は66ポイント高の11225ポイント。
   SOX指数は2.85%安。
   VIX指数は30.75。
   SKEW指数は133,28。
   恐怖と欲望指数は60→59。
   週明け7日はレーバーデーのため休場。
 
(2)日経平均は一時366円安があって終値260円安の23205円。
   日足は3日ぶりに陽線。
   東証1部の売買代金は1兆9363億円と4日連続の2兆円割れ。
   新高値24銘柄(前日76銘柄)。
   新安値9銘柄(前日2銘柄)。
   騰落レシオは107.70(前日108.09)。
 
(3)右肩上がりの25日線(22911円)からは△1.28%。
   19日連続で上回っておりサポート。
   微妙に横ばった200日線(22016円)からは△5.40%。
   右肩上がりの5日線(23239円)から△0.54%。
   4日ぶりに下った。
 
(4)空売り比率は41.8%(2日ぶりの40%超:前日37.3%)。
 
   
(5)ボリンジャーのプラス1σが23321円。
   9月3日の窓が23287円ー23426円。
   9月4日の窓が23426円ー23257円。
 
(6)シカゴ225先物終値は大証日中比5円高の23175円。
   高値23315円、安値22830円。
   大証夜間取引終値は日中比30高の23200円。
 
 
今年の曜日別勝敗(9月4日まで)

月曜16勝15敗
火曜18勝15敗
水曜16勝17敗
木曜14勝20敗
金曜15勝18敗。
 
週間ベースで日経平均株価は1.4%高、3週ぶり反発。
TOPIXは0.7%%高、2週続伸(累計0.8%上昇)。
東証マザーズ指数は5.4%高、2週ぶり反発。
日経ジャスダック平均は1.5%高、2週ぶり反発。
東証2部指数は0.9%高、3週ぶり反発。
東証REIT指数は3.0%高、5週続伸。
 
 
週末のNYダウは159ドル安の28133ドルと続落。
一時28539ドルまで上昇した場面もあった。
安値は27664ドル。
NASDAQは144ポイント安の11313ポイントと続落。
高値は11531、安値は10875。
S&P500は28ポイント安の3426ポイントと続落。
ダウ輸送株指数は66ポイント高の11225ポイント。
SOX指数は2.85%安。
VIX指数は30.75。
3市場の売買高は113.1億株(20日平均は92.2億株)。
225先物CME円建ては大証比日中比5円高の23175円。
ドル建ては大証日中比5円高の23175円。
ドル円は105.89円。
10年国債利回りは0.721%。
2年国債利回りは0.146%。
 
ウォーレンバフェット氏と孫正義氏の動き。
この2つの出来事から見えてきたのは「自分のことだけを考えている」。
バフェット氏は「なんだアビトラか」と自然の行動に映る。
しかも「半年かけて買った」のですから、ほとんどナンピン状態。
「日本の総合商社の未来に期待して」。
あるいは「日本株再評価にも少なからぬ影響を与える」。
そんな解釈は高邁だが色褪せてしまいそうだ。
孫氏は持っている現物の価値を高めるために、コールオプションを買う行動。
投資行動として間違ってはいないのだろう。
しかし・・・。
当たり前のことだが、市場では見透かされない行動というのも大切なもの。
記憶力と想像力・創造力がぶつかり合う場所で「見透かされ」ではいけない。
似て非なものに映るのが楽天。
「第2の創業」ともいえる携帯電話事業に専念する姿勢が鮮明になってきた。
投資家と実業家の差とでもいうのだろうか。
 
リーマンショックは「男性不況」。
コロナショックは「女性不況」。
日曜日経の記事がそう表現した。
昨年末から女性は3.2%(87万人)減少。
同女性は0.8%(26万人)減少。
そうなると・・・。
消費の主導権は女性という論法からすると良くない傾向。
「コロナに加えてデジタル化で消えた職場をデジタル化の能力で奪取知れば良い」。
それは理想だが・・・。
 
金曜は太平洋御殿場。
土曜は横浜でラジオNIKKEIの半年ぶりの対面セミナー。
少しずつ日常が戻ってきたような気がする。
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
DFP(4598)・・・動兆
 
デルタフライファーマに注目する。
同社は創薬ベンチャー。
既存の抗がん物質を組み合わせて安全性と有効性を高めた抗がん剤を開発 。
がんの周囲を掃除するDFP17729は治験準備段階。
スピード感が伴ってきた。

(兜町カタリスト櫻井)

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