「寓話2」

「寓話2」
 
「人生100年時代っていうけれど・・・」。
「2000万円なんて貯められるかな」という悩みが増えてきました。
しかし・・・。
2000万円というのは年収で500万円レベルの人たちの計算。
年収が1200万円を超えると7700万円が必要というのがニッセイ基礎研修所の試算。
「年金だけでは賄えないことはわかっていたけど」。
日経の見出しではありませんが「不都合な真実を直視する時」なのでしょう。
でも全く無理ではありません。
強みは時間を味方に付けていること。
目先だけを追うのではなく長い時間がかけられることはプライオリティです。
夢のようなベストシナリオを描いてみましょう。
まずは、コツコツ投資。
毎月積み立てで1万円でも2万円でも積み立てていくことで少しはお金がたまります。
これは株価の上下というのは結構打ち消される投資法でしょう。
スタート1万円だったものが途中で2000円まで下がり10年後は5000円。
その時は合計100万円の投資が139万円になっています。
あるいは1万円だったものが途中で2000円まで下がり10年後は1万円。
この時合計100万円の元金は241万円と2.4倍です。
1万円から2万円まで10年間かけてずーっと上がるよりもパフォーマンスはいいのです。
味噌はコツコツ毎月積み立てるということ。
相場動向に左右されず、とにかく地道に積み立てましょう。
株価が下がれば口数が増えるのですからそれを楽しみにしましょう。
次は「72の法則」の実践です。
例えばREIT。
分配金利回りは平均で年4%近いですから複利計算では18年で元金は倍になります。
36年の時間をかければ元金は4倍です。
100万円は400万円。
200万円は800万円になります。
もうひとつは株式投資。
テンバガー(10倍株)は難しくてもダブルバガー(2倍株)やトリプルバガー(3倍株)はたくさんあります。
都合の良い計算をすれば・・・。
元金50万円が年に1回ダブルバガーで100万円。
2度目のダブルバガーで200万円。
3度目のダブルバガーで400万円。
4度目のダブルバガーで800万円。
そのうち500万円はREITにして4%の分配金利回りの複利投資で18年後には1000万円。
これだけでも36年後には2000万円になります。
残った300万円は必死にダブルバガー銘柄を探して600万円に。
合わせて1600万円。
この間に積立てた100万円が2倍になっていれば200万円。
合わせて1800万円。
約20年で50万円を2000万円にすることは理論的にはそんなに難しくはありません。
20年で40倍というと気が遠くなりますが、やはりコツコツ。
最初の5年で2倍株をうまく見つけられるかどうかが分かれ道という感じです。
年に4回配当をくれる株なんかも投資対象にすると良いかも知れません。
この寓話が成り立つ最低条件はデフレが続きインフレが来ないこと。
物価の上昇さえなければ2000万円は今の価値。
もしも物価の上昇があると、2000万円という数字の根拠はすべて失われてしまいます。
言うまでもありませんが、損をするという概念はここから除かれていますが・・・。

(櫻井)
 

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