「密に群がるアリ」

「密に群がるアリ」
 
 
水曜のNY株式市でS&P500とNYダウは4日ぶりの反落。
NASDAQは4日続伸。
英国の研究チームが重症患者にステロイド系抗炎症薬の「デキサメタゾン」を投与したところ死亡率が約30%低下したと発表。
世界保健機関(WHO)が新型コロナ治療に関するガイダンスを更新する方針を示した。
これを受けて寄り付きは続伸。
一方米国では6州で新型コロナウイルスの新規感染者が急増。
トランプ大統領の選挙集会を控えたオクラホマ州では感染者数が過去最多を記録。
新たな抑制措置実施への懸念が拡大。
「経済回復の兆しを巡る投資家の楽観姿勢が後退した」との見方だ。
5月の住宅着工件数は年率換算で97万4000戸。
前月比4.3%増加したが市場予想の109万5000戸には届かなかった。
先週の住宅ローン申請は11年半ぶりの高水準。
住宅着工許可件数は大幅なプラスに転じコロナ危機による落ち込みから持ち直した格好。
FRBのパウエル議長は下院金融サービス委員会で証言。
「FRBは米国の家計と企業を守るためにあらゆる手段を尽くす」とコメントした。
10年国債利回りは0.733%。
2年国債利回りは0.195%。
ドル円は107円水準。
恐怖と欲望指数は52→52。
 
 
水曜の日経平均は寄り付き65円安、終値126円安の22455円。
もろもろ材料はあろうが結局は「反動安」で片付けられよう。
1051円上昇後の下落が126円。
「ほどよく過熱感を冷ました」という見方もある。
日足は2日ぶりの陰線。
SQ値22071円は上回って3勝1敗。
マザーズ指数は6月11日ザラ場高値1044ポイントに近付いてきた。
東証1部の売買代金は2兆71759億円と減少。
5月25日以来の低水準となった。
値上がり869銘柄(前日2104銘柄)。
値下がり1222銘柄(前日48銘柄)。
新高値72銘柄(前日42銘柄)。
新安値0銘柄(前日0銘柄)。
騰落レシオは113.14(前日114.12)。
NTレシオは14.15倍(3月9日14.18、3月9日12.90)。
サイコロは7勝5敗で58.33%。
右肩上がりの25日線(21703円)からは3.47%のプラスかい離。
今日は200日線を上抜けよう。
横ばいになった75日線は20106円。
右肩上がりの200日線(21775円)から3.12%のプラスかい離。
右肩下がりの5日線(22269円)から0.84%のプラスい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲16.834%(前日▲16.549%)。
買い方▲6.651%(前日▲6.763%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲29.189%(前日▲28.615%)。
買い方▲7.908%(前日▲8.749%)。
空売り比率は39.8%(2日連続40%割れ)。
空売り規制なしの比率は7.3%。
Quick調査の6月12日時点の信用評価損率は▲16.33%(前週▲14.65%)。
6週ぶりの悪化。
6月12日時点の裁定売り残は3999億円減の1兆9358億円。
3週連続の減少。
当限は3640億円減の1兆7397億円。
翌限以降は358億円減の1960億円。
同裁定買い残は1746億円減の2853億円。
2週連続の減少。
当限は1648億円減の2129億円。
翌限以降は98億円減の723億円。
メジャーSQ通過だけに残高の減少は当然。
ただ買い残の2853億円は「裁定やる気なし」の裏返しだろう。
日経HVは28.8、日経VIは33.05。
日経平均採用銘柄の予想PERは18.80倍(前日18.94倍)。
EPSは1194円(前日1192円)。
暫定PERは17.45倍。
計算上のEPSは1286円。
225のPBRは1.09倍。
BPSは20601円(前日20529円)。
225先物採用銘柄の益回りは5.32%(前日5.28%)。
配当利回りは1.88%。
東証1部全銘柄だと予想PERは22.40倍(前日22.53倍)。
前期基準では19.06倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.20倍。
ドル建て日経平均は209.38(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は81銭安の2121円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1848円(前日1771円)。
東証1部の時価総額は605兆円(前日607兆円)。
シカゴ225先物終値は大証日中比70円安の22460円。
高値22710円、安値22190円。
大証夜間取引終値は日中比100円安の22430円。
気学では「高下しても結局安し」。
金曜は「下げ続けてきた時は小底入れとなる日」。
ボリンジャーのプラス1σが22756円。
プラス2σが23809円。
一目均衡の雲の上限は19973円。
22日連続で雲の上。
今日明日で雲は白くねじれる。
白く右肩上がりの勝手雲の上限は22215円。
RSIが56.37。
RCIが43.96。
水星逆行(7月12日まで)と一目均衡の雲の白いねじれが同居。
ドル円の107円レベルは「ソフトバンク円高警戒」の予兆なのだろうか。
反発待望の木曜日。
 
 
《今日のポイント6月18日》
 
 
(1)NASDAQは4日続伸だがダウとS&Pは反落。
   ダウ輸送株指数は20ポイント安の9239ポイントと反落。
   SOX指数は0.94%上昇。
 
 
(2)SQ値22071円は上回って3勝1敗。
   東証1部の売買代金は2兆71759億円と減少。
   5月25日以来の低水準となった。
   RSIが56.37。
   RCIが43.96。
   過熱感は明確に消滅した。
 
(3)右肩上がりの25日線(21703円)からは3.47%のプラスかい離。
   今日は200日線を上抜けよう。
   
 
(4)空売り比率は39.8%(2日連続40%割れ)。
   Quick調査の6月12日時点の信用評価損率は▲16.33%(前週▲14.65%)。
   6週ぶりの悪化。
  
 
(5)6月12日時点の裁定売り残は3999億円減の1兆9358億円。
   3週連続の減少。
   同裁定買い残は1746億円減の2853億円。
   2週連続の減少。
   メジャーSQ通過だけに残高の減少は当然。
   ただ買い残の2853億円は「裁定やる気なし」の裏返しだろう。

(6)シカゴ225先物終値は大証日中比70円安の22460円。
   高値22710円、安値22190円。
   大証夜間取引終値は日中比100円安の22430円。
 
(7)新高値72銘柄(前日42銘柄)と3ケタ待望。
   新安値銘柄は2日連続ゼロ。
 
(8)水星逆行(7月12日まで)と一目均衡の雲の白いねじれが同居。
 
 
今年の曜日別勝敗(6月17日まで)

月曜10勝11敗
火曜12勝10敗
水曜12勝10敗
木曜10勝13敗
金曜10勝12敗。
 
 
日経朝刊では「ESG評価会社が乱立」の記事。
乱立が基準のばらつきになることは自明。
そして今更?という印象。
日本経済新聞社は上場REITの「日経ESG-REIT指数」を算出するという。
ESGが絶対的価値であり得ない以上、ESG指数が有効なのかどうかは不明。
なんでも指数にしたがるアメリカ人の真似をしたというところだろうか。
そもそも・・・。
株式市場の評価価値などもともろ何でもアリの世界。
出船入船のように変幻自在なものだろう。
ただ、近年はなぜか学問好きになっていれ学者さんがROEと言えばそれを輸入。
ESGだといえば右へ倣え。
自主性がないのは、昔からだが、いわゆる専門家集団を崇敬する姿が目立っている。
学者さんも、何かを持ち出して何かをすれば、それが講演につながるし出版にもつながるからなんでももぢ出している。
そもそも経済学者というのは世になかに寄与するものは少ないもの。
そういう意味ではESGなんてお題目はありがたい存在だろう。
その尻馬にのって世界中の運用者が偽善的なテーマだろうと何だろうと持ち出すから変になる。
だいたい環境の配慮して社会貢献してガバナンスをしっかりした企業が優良企業とは思えない。
儲けられる企業とも思えない。
きれいごとはきれいごととして象牙の塔にとどまっていればよいのに修羅場に足を踏み入れるからおかしくなる。
一休さんは寺の入り口に「けものの皮は入るべからず」と書いた。
それでも「寺には太鼓がある」といって入ってくる和尚さんのようなものだ。
もっとも、学者さんをバチでドンドンと叩くわけにはいかないが・・・。
コロナ禍でもそうだが「専門家集団は密に群がるアリ」。
評価機関なんてそれの最たるもののような気がする。
自分がもってきた説で評価機関をつくり顧問などにおさまる。
アチコチで虎視眈々とアリが狙っていることは間違いない。
 
 
水曜のNYダウは170ドル安の26119ドルと4日ぶりの反落。
NASDAQは14ポイント高の9910ポイントと4日続伸。
S&P500は11ポイント安の3113ポイント4日ぶりの反落。
ダウ輸送株指数は20ポイント安の9239ポイントと反落。
SOX指数は0.94%上昇。
VIX指数は33.62。
3市場の売買高は104億株(過去20日平均は129.3億株)。
225先物CME円建ては大証日中比70円安の22460円。
ドル建ては大証比日中比5円安の22525円。
ドル円は107.00円。
10年国債利回りは0.733%。
2年国債利回りは0.195%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
UTグループ(2146)・・・動兆
 
UTグループに注目する。
同社は製造業派遣・請負大手。
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半導体向けは5G関連で急回復。
M&Aに意欲的。
 

(兜町カタリスト櫻井)

 

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