「大納会」

「大納会」

新型コロナによる長い緊急事態宣言を通過した丑年の最終日。
ウシはほとんどつまずかず、千里を走るという寅へのバトンタッチを終えようとしています。
社会行動の変化、政治の変動など1年も経過してしまうと遥か彼方の出来事。
岸田政権の成立はほぼ3カ月前でしたが、前政権が菅さんだったことなど記憶の向こう側。
大発会から3連敗で始まった日経平均やその懸念も消えての年足陽線。
ああだこうだとの高説は巷に溢れますが、過ぎてしまえば結局通過しただけのこと。
スケジュールには異常に詳しく、その及ぼす影響はあまり気にしないのが市場。
認めたくはないですが、どうもそういう傾向です。
そして「この指とまれ」が大好きなのも市場。
猿でさえ物まねをするのですから市場関係者にだって、あるいは相場にだった許されるのでしょう。

隠れ蓑的に表目上を飾ってきたESGやSDGs。
「今だけ・金だけ・自分だけ」の米国的発想を浄化させたような気もしてきます。
脱炭素も再生エネルギーもその本質は「自分だけ」。
「持続的」の言葉で美化されるから興味深いもの。
学者さんの口車に乗っていれば安心というのが全く逆。
カネの匂いに敏感が学者さんの唱える説を簡単に信じてしまう傾向。
ここに市場と投資家の弱さがあるのでしょう。

重要なのは大所高所の視点に煙を巻かれないこと。
曖昧模糊とした国家規模でものごとを論じることを好きな人は多いです。
しかし所詮対抗案のない曖昧模糊とした言葉の遊びみたいなもの。
床屋さんを待ちながら経済や政治を論じた「床屋政談」みたいなもの。
時間と言葉の無駄に付き合わず、具体を求めていく姿勢が欲しくなってきます。
「今、何が起きているのか」。
「その結果何が起きるのか」。
「だったらどう対応すれば良いのか」。
「必要、未来、強さ」の「ヒミツの法則」同様に常に考えたいことです。
そして「わかったつもり」を排除してトコトン「現場を想像し、本質を理解すること」。
これが寅年のテーマと考えています。
そして・・・。
「主人公は変遷しても相場は永遠に続くもの」。
ファウストのように悪魔的に真理を求め続ける存在が相場でもあります。

今年1年ありがとうございました。
来るべき寅年が良い相場になるようにご祈念申し上げ満宇。
良いお年をお迎えください。

「令和壬寅(みずのえとら)四年相場予見」 
                                                         
「決断」の「寅(とら)」          
「悠然」の「壬(みずのえ)」
次の生命を育む準備                       
陽気を孕んだ春の胎動                     
「五黄の寅」の強い年                          
獅子が暴れて千里を走る                        
新・資本主義とインフラ整備                    
伝統の中にある新未来                      
                                       
思惑欲望散りばめて                          
光と影の幻覚で驚き求める株式市場                       
数字を体に沁み込ませ                  
揺らぎを体で受け止めて                       
未来は想像そして創造だ                     
                                     
コロナに負けず相場に負けず
そして自分に負けず                        
呪縛の呪文で縛られず                         
企業の現場を想像し現場の声を大切に           
ピュアな視点で自由な発想                     
そこに未来は宿っている                        
「その本質は何だろう」                         
問い続けることで見えてくる                                          
      
睦月   小浮動         
如月   一服           
弥生   保ち合い             
卯月   押し目買い    
皐月   軟調                 
水無月  反発                  
文月  上昇                 
葉月  急続伸             
長月  反落        
神無月 下値模索              
霜月  上放れ                 
師走  尻すぼみ            

昨年大納会は123円安の27444円。
今年の大発会は185円安の27258円。
翌日99円安、3日目の1月6日が102円円安。
4日目434円高、5日目648円高と1月14日まで5日続伸だった。

(櫻井)。

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