「売り禁効果?」
水曜のNY株式市場で主要3指数はそろって上昇。
バイオ医薬大手モデルナが開発中の新型コロナウイルスワクチンの初期段階の研究での安全性確認。
また健康なボランティア45人全員に免疫反応が見られたとする報告書を好感。
モデルナ株は6.9%高。
連想からクルーズ船運航のカーニバル、ロイヤル・カリビアン・クルーズ、ホテル大手マリオットが上昇。
「新型ウイルス感染拡大が永遠に続くわけではないとの見方が再び拡大。
トンネルの先に光が見えたことで景気敏感株に買いが入った」との解釈。
トンネルの出口は「見えた」のではなく「見えた気がする」が正しい表現だろう。
地区連銀経済報告(ベージュブック)は「制限措置の解除に伴い、ほぼ全地区で経済活動が7月初旬にかけて上向いた」とレポート。
これが楽観的な見方を後押しした。
6月の鉱工業生産統計で製造業生産指数が7.2%上昇。
1947年以来73年ぶりの大幅上昇となった(一部では1959年以来という指摘もある)。
NY連銀製造業業況指数は17.2。
6月のマイナス0.2から回復した。
プラス圏に転じるのは2月以来のこと。
10年国債利回りは0.633%。
2年国債利回りは0.157%。
ドル円は106円台後半。
恐怖と欲望指数は61→62。
SKEW指数は146.53と上昇。
水曜の日経平均は寄り付き203円高。
後場やや上昇幅を拡大し終値358円高の22945円と反発。
SQ値22601円を下回り2勝2敗。
日足は2日ぶりに陽線。
形状は6日間のクジラ幕。
水曜は5週ぶりの上昇となった。
米モデルナのワクチン治験が順調と伝えられNYダウ平均が556ドル高。
これを受けて買い物優勢で終わった。
東証1部の売買代金は2兆2092億円。
大引けでの3000億円近い商いとなり2兆円台復活。
値上がり1860銘柄(前日814銘柄)。
値下がり260銘柄(前日1263銘柄)。
新高値54銘柄(前日51銘柄)。
新安値銘0柄(前日8銘柄)。
騰落レシオは78.03(前日72.75)。
13日連続の2ケタ。
NTレシオは14.44倍(前日14.43倍)。
サイコロは7勝5敗で58.33%。
右肩下がりの25日線(22409円)からは△2.39%。
3日連続で上回った。
右肩上がりの75日線は20969円。
横ばって来た200日線(21923円)から△4.56%。
右肩上がりに転じた5日線(22627円)から△1.41%。
3日連続で上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.715%(前日▲16.776%)。
買い方▲9.149%(前日▲9.831%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲17.844%(前日▲16.774%)。
買い方▲16.232%(前日▲16.971%)。
空売り比率は38.2%(2日ぶりの40%超:前日40,5%)。
空売り規制なしの比率は7.2%。
Quick調査の7月3日時点の信用評価損率は▲18.71%(前週▲18.01%)。
3週連続悪化。
7月10日時点の裁定売り残は214億円減の1兆8232億円。
(当限は1兆6432億円)
2週ぶりの減少。
同裁定買い残は665億円減の3183億円。
(当限は2438億円)。
4週ぶりの減少。
日経HVは17.8、日経VIは23.11。
日経平均採用銘柄の予想PERは18.17倍(前日17.83倍)。
前期基準では17.91倍。
EPSは1262円(前日1266円)。
暫定PERは18.04倍。
計算上のEPSは1271円。
225のPBRは1.09倍。
BPSは21050円(前日20913円)。
225先物採用銘柄の益回りは5.50%(前日5.61%)。
配当利回りは2.06%。
東証1部全銘柄だと予想PERは20.68倍。
前期基準では19.09倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.20倍。
ドル建て日経平均は213.88(12月13日が219.64)。
13日の213.10を抜けた。
東証1部単純平均株価は32円高の2113円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1773円(前日1803円)。
東証1部の時価総額は606兆円(前日596兆円)。
シカゴ225先物終値は大証日中比60円安の22890円。
高値23015円、安値22780円。
大証夜間取引終値は日中比70円安の22880円。
気学では「後場に大動きをする日。前止めの足取りに注意」。
金曜は「初め安いと後高の日。悪目あれば買い狙え」。
ボリンジャーのプラス1σが22682円。
プラス2σが22956円。
水曜はここまで到達した。
一目均衡の雲の上限は21882円。
42日連続で雲の上。
黒い勝手雲の上限は22352円で下限は22265円。
今日白くねじれる。
「白い雲は流れねじれて、今日も遠く眺め、しみじみ嘆く」だろうか。
RSIが59.86。
RCIが89.29。
日経レバの空売り禁止への評価に依存の木曜日。
今年12勝15敗でワーストの木曜日。
今年の曜日別勝敗(7月15日まで)
↓
月曜12勝13敗
火曜14勝12敗
水曜13勝13敗
木曜12勝15敗
金曜13勝13敗。
《今日のポイント7月16日》
(1)ダウ輸送株指数は272ポイント高の9737ポイント。
SOX指数は0.27%下落。
VIX指数は27.78。
恐怖と欲望指数は61→62。
SKEW指数は146.53と上昇。
(2)騰落レシオは78.03(前日72.75)。
13日連続の2ケタ。
NTレシオは14.44倍(前日14.43倍)。
サイコロは7勝5敗で58.33%。
新高値54銘柄(前日51銘柄)。
新安値銘0柄(前日8銘柄)は6月18日以来。
(3)空売り比率は38.2%(2日ぶりの40%超:前日40,5%)。
Quick調査の7月3日時点の信用評価損率は▲18.71%(前週▲18.01%)。
3週連続悪化。
(4)7月10日時点の裁定売り残は214億円減の1兆8232億円。
2週ぶりの減少。
同裁定買い残は665億円減の3183億円。
4週ぶりの減少。
(5)一目均衡の雲の上限は21882円。
42日連続で雲の上。
黒い勝手雲の上限は22352円で下限は22265円。
今日白くねじれる。
(5)ボリンジャーのプラス2σが22956円。
水曜はここまで到達した。
(6)日証金は日経レバ(1570)の新規空売りを禁止。
この評価がポイント。
昨年9月の逆日歩で全体相場をけん引した記憶。
「日経レバ(1570)初の貸借取引の停止措置」の記事。
「日経レバ」の貸借取引について7月16日から、いわゆる「売り禁」。
停止されるのは新規の信用取引の売り、信用買いの決済の「現引き」を停止する。
コメントは「日経平均株価が上昇する局面で、高値警戒感から日経レバに信用売りを出す個人投資家などが増加。
融資残高を貸株残高で割った貸借倍率は1倍割れの状況が続いていた。
日証金は貸株の増加を受け、日経レバに貸株利用の注意喚起を出していた」。
たしかに7月6日以降逆日歩は1日5円が継続。
売り方はナンピンも出来ず苦しくなってこよう。
売り方が投げるということは「買い戻し」だから通常は株価上昇要因と考えたいところ。
因みに・・・・。
昨年9月12日が70円。
9月17日まで50円だった逆日歩は18日に100円、19日に20円と強烈だった。
9月5日から始まった日経平均の上昇がその後年末まで続いたのは記憶に新しいところ。
ソニーFH(8729)の代わりに225新規採用はJPX(8697)。
リバランスによる買い入れ株数は約2570万株、買い入れインパクトは18.5日分との試算。
リバランスの実施は28日終値ベース。
全体では520億円の売りとの試算。
個別銘柄についてコメントすると必ずついてくるのは「あくまでも投資は自己責任で」。
なんでもかんでも自己責任というのは90年代からの習わしだから今更言うまでもない。
第1回目の内部管理者試験も受けて当然ながら合格した。
しかし「個別銘柄についてのコメントがありますので」というのが気にかかる。
個別はダメで指数はいいのか。
投資判断の提供という責任では同じではないのかという疑問だ。
この「個別がダメ」を極度に恐れ指数しか語れない専門家もいる。
あるいは「世界最大の携帯電話の会社」なんて比喩をつかう人もいる。
これこそ本末転倒だろう。
指数は個別の集合体なのだから体裁だけを整えても意味がない。
「化学セクターが上昇しそうだ」と聞いて誰が面白いだろうか。
かつて個別銘柄の動向を左右できる力を証券会社が持っていた時期も確かにあろう。
しかし今は牙も翼も抜かれてそんな力も意欲もない。
全社一丸となって個別銘柄を買いあがるとか売り抜けるなんてあり得ないことだ。
その一方で投資家さんとかファンドマネージャーさんとかが滔々と個別株を語る現実。
業者=悪の構図の歴史がこんなイビツな状態を作ってしまったのだろう。
投資顧問なら個別銘柄を語って良くて証券会社はコンプラで引っかかる。
面白い現実だ。
しかもマスコミは「金融商品取引法」の範疇には入っていない筈。
それでも「投資は自己責任で」のお題目。
不思議な構図だ。
加えれば「投資は自己責任」はある意味「奢り」の言葉でもあろう。
投資家保護=投資家さんは素人という前提。
しかし今や業者や市場関係者よりも投資家さんの方が詳しいことも多い。
一律に「投資は自己責任」と謳うのは「我々はプロ」と思っているか「我々は業者」と思っているかの裏返し。
強いて言えば「あなた方が素人」と言いたくなることもある。
あるいは「投資は自己責任。だったらあなたの存在理由は何?」。
素直な疑問である。
仮面と鎧に守られた市場観測など役に立つはずがないと思う。
NYダウは227ドル高の26870ドルと4日続伸。
一時27000ドル台を回復した。
4日間の上昇幅は1000ドル超。
NASDAQは61ポイント高の10550ポイント続伸。
S&P500は28ポイント高の3226ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は272ポイント高の9737ポイント。
SOX指数は0.27%下落。
VIX指数は27.78。
3市場の売買高は110億株(過去20日平均は117億株)。
225先物CME円建ては大証日中比60円安の22890円。
ドル建ては大証比日中比30円安の22920円。
ドル円は106.92円。
10年国債利回りは0.633%。
2年国債利回りは0.157%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
ギフティ(4449)・・・動兆
ギフティに注目する。
同社は商品・サービスと交換できる電子チケット・eギフト発券・流通を一貫展開。
金券など紙からのシフト需要拡大。
動画配信サービスのプリペイド、出前関連、Webカタログ等巣ごもり消費系ギフトを拡充。
先払い式電子チケットの仕組み使い苦境のリアル店舗支援。
LINEが提供する「LINE Biz Partner Program」で
「Technology Partner」の販促・OMO部門に認定された
マレーシア国内で展開する飲食店「San Francisco Coffee」の店舗で利用可能なeギフトの販売を開始。
業容の拡大はスピーディーだ。
(兜町カタリスト櫻井)
