「壁」
現物寄り前の225先物は一時21950円。
200日線(21911円)や52週線(21965円)を抜けそうな気配だった。
12月5日以来の22000円台。
クリスマスに割れた22000円をイースターで復活するみたいなものだろうか。
週末の欧米株高を受けて買い物優勢の展開でのスタート。
寄り付き93円高の21900円が高値で200日線を抜けずにマイ転。
前引けは18円安の21789円と4日ぶりの反落。
寄り前の先物でぬか喜び。
200日線の壁っていったって・・・。
累積売買代金なんか持ち出すから訳がわからなくなる。
大和のレポートは「10連休明け」。
↓
これまで国内株式市場の連続休場は8日間が最長。
大納会が12月28日だった1986年~87年の年始までさかのぼる。
大納会の日が原則12月30日となって以降は長くて6日間。
10日間の休場は異例の長さ。
過去の事例を見てみると・・・。
年末年始やGW、シルバー・ウィークで曜日の並びの関係で5日以上の休場となったのは1985年以降35回。
日経平均株価のパフォーマンスは連休明け初日に2以上上昇したのが9回、下落が5回。
上昇の方が多い。
これを2007年末~08年初の長期休場以降の13回に限ると2%以上の上昇が5回、下落が5回となる。
(2%以上の下落は2007年末~08年初の長期休場以降に集中していたことになる)。
問題は下落した場合。
2%以上下落した5回のケースを見てみると・・・。
連休中の海外市場で、それぞれ次のような悪材料が発生していた。
(1)6連休明けの08年1月4日に▲4.0%
12月米ISM 製造業景況感指数が好不況の目安である50を下回ったことや米WTI原油先物価格が100ドルの大台乗せ。
(2)5連休明けの10年5月6日に▲3.3%
ギリシャ財政問題再燃。
(3)6連休明けの14年1月6日に▲2.3%
欧米市場での利益確定売りや中国の12月製造業PMIの低下。
(4)5連休明けの15年9月24日の▲2.8%
FRBが中国や新興国の景気低迷を理由に利上げを見送る等、中国経済に対する先行き不安材料が相次いだ
フォルクスワーゲンの排ガス不正問題の深刻化。
(5)6連休明けの19年1月4日の▲2.3%
アップルの業績下方修正と急ピッチな円高進行。
2%以上下落した5回のケースについて、更に連休明け5営業日のパフォーマンス。
3回は下落率拡大、1回は下落率ほぼ横這い、プラスに転じたのは1回だけ。
今回の10連休中は、海外で重要イベントが目白押し。
米国ではアップル決算(4/30)、FOMC(4/30~5/1)、4月ISM 製造業景況感指数(5/1)、
4月雇用統計(5/3)。
中国でも4月製造業PMI(4/30)、同財新製造業PMI(5/2)が発表予定。
(櫻井)
