「報われて欲しい」
NY市場は暴落。
NYダウは2352ドル安と過去最大の下落幅。
2度目のサーキットブレーカーも発動。
下落率は約10%と1987年10月のブラックマンデー以降で最大。
2017年6月の安値水準まで低下した。
S&P500とNASDAQは2月に付けた最高値から20%超の下落。
リーマンショック以来の弱気相場入りとなった。
「米国史上最長の強気相場は終わりを迎えた」という見方だ。
トランプ大統領が新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため英国を除く欧州からの入国禁止を発表。
これが警戒感の拡大につながったとの解釈だ。
前日からの世界株安は欧州株の6日続落を経てNY株安まで止まらない。
「市場はコロナ対策が十分でないと感じている。
これが売り継続につながっている。
市民生活が通常に戻る見通しが全く立たない」という声がある。
VIX指数は75.06と2008年11月以来の高水準。
週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比4000件減の21万1000件。
市場予想の21万8000件を下回った。
ただ新型コロナウイルスの感染拡大で供給網が混乱。
一部のモノやサービスの需要が減る中で企業は一時解雇に動くとみられている。
向こう数週間は失業保険申請が増える可能性も指摘されている。
株安ながら国債利回りも上昇(価格は下落)。
10年国債利回りは0.812%。
2年国債利回りは0.471%。
対ドルでユーロは下落した。
ドル円は一時106円台もあって104円台後半。
恐怖と欲望指数は4→1に低下。
木曜の日経平均は寄り付き352円安、一時1000円超の下落があり終値856円安と大幅続落。
日足は2日連続の陰線。
WHOが新型コロナ拡大を「パンデミック」と認定。
トランプ大統領が欧米間の渡航制限を発表し売りが売りを呼ぶ全面安。
日経平均は19000円を割り込み2017年4月以来2年11か月ぶりの安値水準。
終値18559円は1月20日の高値24083円から23%下落した水準。
「底入れどころか底抜け」という声も聞こえる。
東証1部の売買代金は3兆7853億円と4日連続の3兆円超(29日連続の2兆円超)。
値上がり39銘柄(前日393銘柄)。
値下がり2117銘柄(前日1718銘柄)。
新高値0銘柄(前日0銘柄)。
新安値856銘柄(前日19銘柄)。
騰落レシオは49.55(前日57.10)。
2000年以降で50割れの記録はない。
NTレシオは13.98倍と低下。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
右肩下がりの25日線(22173円)からは16.30%のマイナスかい離。
右肩下がりの75日線は23101円で25日線とデッドクロス。
右肩下がりの200日線(22144円)からは16.19%のマイナスかい離。
5日線(19658円)は5日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方△4.580%(前日△1.280%) 。
買い方▲27.734%(前日▲25.050%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△12.297%(前日△10.928%)。
買い方▲42.603%(前日▲39.319%)。
空売り比率は51.7%で22日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は11.8%。
日経HVは35.2、日経VIは51.48。
日経平均採用銘柄の予想PERは11.44倍。
EPSは1622円。
PBRは0.89倍。
BPSは20853円。
225先物採用銘柄の益回りは8.74%。
ドル建て日経平均は179.08(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は77円安の1707円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1465円(前日1566円)。
東証1部の時価総額は507兆円。
シカゴ225先物終値は日中比1265円安の16855円。
高値19135円、安値16950円。
大証夜間取引終値は日中比1690円安の16820円。
3月期決算銘柄の権利配当落ち分は日経225で約180円、TOPIXで約18円。
気学では「初め高いと後安の日。吹き値あらば売り狙え」。
月曜は「逆向かいの日。大いに高きは売り、安きは買え」。
火曜は「相場の分かれる日。足取りに追従して駆け引きせよ」。
水曜は「後場高のこと多し。前場安ければ買い狙い良し」。
木曜は「初め安いと後高の日。突っ込み買い方針」。
ボリンジャーのマイナス3σ(収まる確率99.7%)が17377円。
マイナス2σ(収まる確率95。4%)が18976円。
RSIが10.01。
RCIが2.75。
2018年12月安値18948円は下回った。
2017年4月の18224円も下回った。
その先は2016年11月の16111円。
トランプ当選ショック安の時まで遡らなければならない。
2016年2月と6月の双子の安値14864円は見たくない。
ただ中国ショックとブレグジットショックでの安値14864円は歯止めの最終限界だろう。
13日の金曜日且つ一粒万倍日のメジャーSQ日。
しかしアノマリーでは株安の日。
市場は今は市場の要素でなく外部要因で動いているからややこしい。
昨年12月のメジャーSQ値23895円は遥か上。
2017年9月が19278円。
2016年12月が18867円、9月が17011円、10月が16741円、7月が15331円。
3年振り返らないと近似値がない状況。
日経朝刊では「パンデミック、損失100兆円」の見出し。
国連貿易開発会議(UNCTAD)の試算では新型コロナによる経済損失は1兆ドル(104億円)。
GDPを1.2%押し下げるという。
因みにSARSの時の損失額は400億ドル。
感染者は8000人だった。
今は米中欧で人の移動まで止まった。
100兆円の損失に対する漠たる不安がこの暴落の主たる背景。
小手先では効かなくなってきた印象。
一方で、先週の個人投資家は5500億円の買い越し。
18年10月以来1年5か月ぶりの大きさだった。
現物が4466億円、信用が1087億円。
見出しは「個人の逆張り鮮明」。
そして公募投信への資金流入は2377億円。
報われて欲しい。
「失神しそうなスピードの下落です。
初めての経験のような感覚です。
見たことのない数値です。
えぐいです。
歴史的な一日になりそうです」と市場関係者。
今年の曜日別勝敗(3月12日まで)
↓
月曜2勝6敗
火曜4勝5敗
水曜6勝4敗
木曜5勝5敗
金曜4勝5敗
NYダウは2352ドル安の21200ドルと大幅続落。
下落幅は過去最大、下落率はリーマンショック以降最大。
NASDAQは750ポイント安の7201ポイント。
S&P500は260ポイント安の2480ポイント。
ダウ輸送株指数は867ポイント安の7259ポイントと続落。
SOX指数は10.91%下落。
VIX指数は75.06。
3市場の売買高は約185.4億株(直近20日平均124.9億株)。
225先物CME円建ては大証日中比1285円安の16855円。
ドル建ては大証比日中比985円安の17155円。
ドル円は104.63円。
10年国債利回りは0.812%。
2年国債利回りは0.471%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
日東ベスト(2877)・・・動兆
日東ベストに注目する。
同社は缶詰で創業し現在は全国営業の業務用冷凍食品が主力。
スーパー向け日配食や介護食品も扱う。
関東で販路を積極開拓。
(兜町カタリスト櫻井)
