「堅調な週明け」

週明けのNYダウは続伸。
「好業績を手掛かりとした個別物色だが上値は重かった」との見方だ。
一時下落に転じた場面もあり「米中貿易摩擦の激化への警戒感が根強い」との声も聞こえる。
航空機のボーイングなど中国事業の比率が高い一部の銘柄は下落。
ただフェイスブックが上昇するなどハイテクセクターは堅調展開。
S&P500採用銘柄の8割以上が決算発表を通過。
多くが予想を上回る決算となったことが株価指数堅調の背景だ。
アマゾンやアップルが買われナスダック総合株価指数は5日続伸。
8月までの自社株買い承認額は7540億ドル。
「このペースでいけば今年は前年比46%増の1兆ドルになる」との声もある。
アップルの時価総額1兆ドルと一緒だ。
4~6月期のGDP速報値は前期比年率換算で4.1%増。
7月の米雇用統計で失業率は再び3.9%に低下。
「S&P500は11月の中間選挙前にも3040ポイント(昨日2850ポイント)を付けておかしくない」.
そんな強気論が登場してきた。
原油先物価格は上昇。金は続落。
10年国債利回りは小幅に低下し2.943%。
ドル円は111円台半ばでの推移。
VIX(恐怖)指数は11.26%まで低下。
ブラックスワン(SKEW)指数は142.01と高原状態。
 
「微妙」
 
週明けの日経平均は10円高→110円高→17円安。
上海任せの自立性のない展開。
マザーズ指数は続落。
ジャスダック平均は7日続落。
「日経平均は上ヒゲ長く3日の下ヒゲ足とは逆だが、いずれにしても方向感の欠如が鮮明」との見方だ。
新高値23(前日23)。新安値125(前日77)と明らかに負け戦だった。
かろうじて2兆円を超えた東証1部の売買代金。
「7月31日のピーク3.2兆円からは35%減」との嘆きもあった。
騰落レシオが95%台まで低下したのはご愛敬だろうか。
NT倍率は12,99倍に上昇。
25日線、200日線からはどちらも0.7%のプラスかい離。
騰落レシオは95.18%に低下した。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.834%(前日▲10.334%)。
買い方▲10.921%(前日▲10.305%)と拮抗。
だがマザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率では売り方▲7.99%(前日▲12.33%)。
買い方▲21.72%(前日▲20.95%)と差がついてきた。
空売り比率は45.2%と6日連続40%越え。
裁定買い残は1.75兆円で邪魔はしない水準だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比50円高の22540円。
ソフトバンクの決算を受けてNT倍率が高まるかどうかが視点だろう。
気学では「前日が高かりし時は反落する」と微妙。
 
 
(兜町カタリスト櫻井)

 

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