NYダウは6日ぶりの反落。
「企業決算が失望を誘ったほか、EUが米国からの輸入財に報復関税を課す可能性に懸念が拡大」との解釈だ。
トランプ大統領はFRBの利上げについて「満足には感じていない。
利上げをする度に、FRBは追加利上げを望んでおり、そうした状況をさほど喜ばしいとは感じていない。
FRBが最善と感じる措置を講じるよう任せている」とコメント。
加えて「強いドルは米国を不利な立場に置く」ともコメントした。
10年債利回りは一時3週間ぶり高水準となる2.897%まで上昇(価格は下落)。
その後は2.84%レベルでの推移。
ドル円は112円台半ばでの推移。
やっぱり後場は失速。
連勝は4でストップした。
値上がり銘柄数は942(前日1444)。
値下がり銘柄数は1086(前日579)と逆転。
新高値銘柄数37(前日62)、新安値銘柄数13(前日10)。
騰落レシオは82.67まで低下した。
「日経平均は29円安と小幅な押しだが、ほぼ安値引け。
午前中はプラスの水準を保ったが、それでも前日のザラバ高値は抜けなかった。
5日続伸となった米ダウ平均ほどは強くなかった」という声が聞こえる。
25日線からは2.0%のプラスかい離。
Quick調査の信用評価損率はマイナス12.30%で5週ぶりの改善。
同裁定買い残は2307億円減少の1兆5787億円。
裁定売り残は252億円増の8583億円。
増加は5週連続だ。
空売り比率は43.4%で3日連続の40%超。
シカゴ225先物終値は大証日中比85円安の22705円。
土用の丑の日の異彩高に期待したいが無理筋だろうか。
7月20日「時をかける少女」。
7月27日「バケモノのコ」
ここから日テレ金曜ロードショーの「夏はアニ金」が始まる。
第1弾は細田守監督作品SP。
そして8月10日「ハウルの動く城」。
8月17日「となりのトトロ」。
8月24日「猫の恩返し」。
高齢のスタジオ・ジブリ3週連続特集だ。
8月31日は「メアリと魔女の花」。
ジブリ都市伝説は最近ナリを潜めてきて入るが、気にはなる。
面白かったのは「陰謀の日本中世史」(呉座勇一著・角川新書)
陰謀論のパターン分析のところだ。
(1)一般的に考えられている被害者と加害者の立場を逆転する手法
(2)結果から逆算をして、最も利益を得た者を真犯人として名指しする手法
(3)最終的な勝者が、全てをコントロールしていたとする手法
加害者と被害者の逆転というのはそれこそ真実を隠すための勝者の方法。
そして「最も利益を得たものを真犯人として指名」は市場でよくお目にかかる話。
最終的な勝者が全てコントロールしていたというのも市場が好む論法だ。
確かにわかりやすい陰謀論には与したくなるのは人情でもある。
しかし「思惑的売買」なんて表現で市場展開を片付けられてしまうのも何か情けないというのが現実。
ヘッジファンドやCTFが絶対的に間違うことがなく市場の支配者であるなら、年間利益のマイナスなんてある訳はない。
市場変動はおそらく機関投資家にも個人投資家にも海外投資家にも国内投資家にも平等に訪れている筈。
そこからひずみや歪みを見つけられるかどうかが課題でここは能力差はある。
しかし、事前から事後がわかっている投資家はいるはずはない。
もし存在するとすれば、それこそ神と呼んでも良いのだろう。
しかし市場に神は絶対に存在してはいない。
トレードのスピードくらいは差が出ることはあろう。
しかし時間の推移と結果の予測は万人平等と考えるべきだろう。
「パッと見たときに常識を覆す論には、知的興奮を伴う驚きがある。
それが陰謀論の怖さです」。
結構興味深い言葉だ。
スタジオ・ジブリ作品が放送されたから株が下落したのではない。
リーマンショックの頃にたまたま放送されていることが気になったから「スタジオ・ジブリ伝説」。
結果と原因が入れ違うと陰謀論になるというのはよく理解できそうだ。
株式投資は未来に向かって時間軸を切り取る作業だ。
切り取るタイミングによって対象銘柄が良い株にも悪い株にもなる。
コピペの時にカーソルの始点と終点が異なれば文章の意味が全く違ってしまうのと一緒だ。
ところが、ココがなかなか理解することが難しい。
良い銘柄を見つけることに力を入れがちだが、良い銘柄とは上昇時間が長い株のこと。
相場は銘柄もさることながらタイミングこそ重要とある市場関係者の言。
あれこれ相場観を磨くのは切り取るタイミングを身につけること。
そうすると相場の世界の風景が変わってくるかも知れない。
スケジュールを見てみると・・・
20日(金):消費者物価、全産業活動指数
週末:G20財務大臣・中央銀行総裁会議、国会会期末
23日(月):米中古住宅販売、シカゴ連銀全米活動指数
24日(火):東京五輪まで2年、米住宅価格指数
25日(水):米新築住宅販売、独IFO景況感
26日(木):企業向けサービス価格指数、米耐久財受注、ECB定例理事会(ドラギ総裁会見)
27日(金):米4~6月期GDP、朝鮮戦争休戦65周年
【7月】
23日(月)変化日
24日(火〉東京五輪まで2年
25日(水)木星逆行開始、米とEUが貿易協議開始
26日(木)ECB理事会、下げの特異日
27日(金)朝鮮戦争休戦協定65周年、株安の日
28日(土)新月、皆既月食、
29日(日)カンボジア国政選挙
30日(月〉日銀金融政策決定会合(~31日)、変化日、株高の日
31日(火)FOMC(~1日)、火星接近
【8月】
1日(水)FOMC結果発表
3日(金)株安の日
5日(日)第100回甲子園大会
7日(月)JPX400の定期見直しの発表
8日(水)天王星逆行開始
10日(金)SQ
11日(土)新月、部分日食
12日(日)日中平和友好条約締結40周年、株安の日、 路線価発表、FRB議長半期議会証言
13日(月)MSCI定期見直し(四半期)の発表
14日(火)株高の日
15日(水)変化日、北海道命名から150年
18日(土)水星順行開始
20日(月)EUなどギリシャ金融支援終了
21日(火〉変化日
22日(水)大幅高の特異日
23日(木)カンザスシティ連銀シンポジウム(ジャクソンホー~25日)
27日(月)ロンドン休場(サマー・バンク・ホリデー)、変化日
28日(火)火星順行開始
29日(水)株高の日
30日(木)JPX400定期見直しのリバランス
31日(金)欧州最大の家電見本市「IFA」(ドイツ・ベルリン)
米韓合同軍事演習
ASESAN地域ファーラム(シンガポール)
◇━━━ カタリスト━━━◇
プレミアグループ(7199)・・・動兆。
プレミアグループに注目する。
同社は中古車オートクレジットとワランティ(自動車保証)が中核。
東南アジアも展開している。
業績は好調。
早期の全国展開に期待感。
(兜町カタリスト櫻井)
