NY株式市場は下落。
一時上昇した場面もあったが貿易摩擦懸念から引けにかけて下落幅を拡大した。
トランプ大統領の中国企業による米ハイテク技術獲得へコメント。
「中国に特化した制限を課すのでなく対米外国投資委員会(CFIUS)の審査を強化する方針」。
これは強硬策ではないとの解釈から市場は好感した。
その後、カドロー国家経済会議(NEC)委員長が巻き返した。
「大統領が発表した方針は中国に対するスタンスの軟化を示していない」と卓袱台返しのようなコメント。
これが反転下落へのきっかけとなった格好だ。
SOX指数は大幅安。
S&P情報技術セクターが下落を牽引。
ラッセル500も下落した。
3市場の売買高は77.2億株と拡大。
10年国債利回りは2.83%台と約1ヶ月ぶりの水準に低下。
「月末・期末を控えたポートフォリオリバランスの需要が債券相場を支援した。
移民政策を巡るドイツの連立政権崩壊懸念も安全資産買いを後押しした」との解釈だ。
為替市場の解釈は「中国勢の投資を巡るトランプ政権の姿勢が軟化」と微妙。
ドルは安全資産とされる円やスイスフランに対して上昇。
ドル円は110円台前半での推移。
耐久財受注統計でコア資本財の受注が前月比0.2%減。
市場予想の0.5%増に反して減少した。
エネルギー情報局(EIA)が公表した前週の週間統計で原油在庫は1000万バレル近く減少。
2016年9月以来の大幅な落ち込みとなった。
WTI原油先物は急伸しバレル73.06ドル。
2014年11月28日以来3年半ぶりの水準を記録した。
水曜の日経平均は下落したもののTOPIXは上昇。
値上がり銘柄1208、値下がり801と値上がり銘柄数の方が多い展開。
値上がり58%なのに日経平均採用225銘柄のうち値上がりは83銘柄(36.8%)。
やや異様な構図だ。
日経平均は6月配当落ち分約29円を埋められなかった。
「直近では日経平均の強さが目立っていたがそれが修正されたような動き」と言う声が聞こえる。
「日経平均採用銘柄への幅広い売り物はCTA系ヘッジファンドによる225買いの反動現象」。
そんな指摘もある。
NTレシオは21日の12.96倍から12.86倍まで低下した。
ただ新高値銘柄数46(前日15)、新安値銘柄数87(前日373)。
マザーズ指数やジャスダック平均の上昇も落ち着いてきた証左と言えようか。
25日線(22527円)からは1.1%のマイナスかい離。
200日線(22063円)からは0.9%のプラスかい離と迫ってきた。
騰落レシオは80.60%と上昇。
Quick調査の6月22日時点の信用評価損率はマイナス11.48%と2週連続悪化。
同裁定買残は2437億円減の2兆0252億円。
同売残が650億円増の7756億円。
日経VIは18.80。
シカゴ225先物終値は大証日中比100円安の22130円。
月足陽線基準22171円を割れこんでの戻り。
75日線(22164円)攻防戦のところだ。
気学では「戻り待ち売り方針」。
金曜は「弱体日にしてジリ安を辿るが悪目買い狙え」。
6月末と7月初日は株高というアノマリーもあるのだが・・・。
この時期に支払われる配当金の総額は5兆4000億円。
昨日はNTTや日産自動車など170社が6700億円を払った。
株主総会ピークは今日で明日は1兆2800億円の予定だ。
配当金の再投資は3月時点で先物でヘッジしていることが多い。
しかし、個人やアクティブファンドはココからが再投資。
そう考えると、新興市場の戻りもこの影響なのかも知れない。
「もしバフェ」がトヨタという最高のジョークのアンチテーゼにも見えてくる。
ソフトバンク、楽天、ソニー、任天堂。
他に銘柄がないわけではなかろうに・・・。
安倍首相の火曜夜は飯田橋のホテルグランドパレスの「千代田」で読売の渡辺主筆。
昨日は新橋のお好み焼き「HIDE坊」で河井外交特別補佐ら。
党首討論の歴史的役割も終え、消費税は来年増税予定。
野党議員の5000万円借り入れ問題の敵失もあり9月の当総裁選も乗り切れると見たのだろうか。
「最高の道徳さえあれば、政治家は国民の前に堂々と自信を持って立てる」。
昭和電工最高顧問の昨日の言葉は結構重い。
NYダウは165ドル安の24117ドルと反落。
24569ドルまで上昇した場面もあったが、引け際に下落幅を100ドル程度拡大した。
NASDAQは116ポイント安の7445ポイントと反落。
S&P500は23ポイント安の2699ポイント。
ダウ輸送株指数は143ポイント安の10331ポイント。
3市場の売買高は77.2億株。
CME円建ては大証比100円安の22130円。
ドル建ては大証比65ポイント安の22165ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比90円安の22140円。
ドル円は110.22円。
10年国債利回りは2.827%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
じげん(3679)・・・動兆。
じげんに注目する。
同社は求人や不動産など各情報サイトを一括検索する集約サイト展開。
求人情報、不動産情報など好調。
M&Aが連続したため1部上場は遅れたがココからが本領発揮だろう。
(兜町カタリスト櫻井)
