「半値戻しが見えてきた」

「半値戻しが見えてきた」
 
 
週末のNY株式市場は上昇。
「3月1日のNY市場は上昇確率6割」というアノマリー通りの展開となった。
NYダウとS&P500は4日ぶりの反発となった。
週間ベースではNYダウは0.0%%安、10週ぶりの小反落。
過去タイ記録の10週連続は達成できなかった。
NASDAQは0.9%高、10週続伸(累計19.9%%上昇)。
1990年代以降最長記録。
S&P500は0.4%高、5週続伸(同5.2%上昇)。
S&P500は昨年11月8日以降、初めて節目とされる2800ポイントを上回って引けた。
年初来で約12%上昇。
「米中首脳が最終的な通商合意締結に向け早ければ3月中旬にも会談する可能性がある」との報道を好感。
「米朝首脳会談が物別れに終わったものの、安全資産への資金の逃避がそれほど大きく膨らまなかった。
市場はむしろ米中通商合意に焦点を当てている」という見方だ。
個別ではスポーツシューズ小売りのフットロッカーや衣料品のギャップが大幅高となった。
ISM製造業景気指数は前月から2.4ポイント低下の54.2。
2016年11月以来の低水準で着地。
1月の個人所得は前月比0.1%減15年11月以来3年2カ月ぶりのマイナス。
「政府機関の一部閉鎖により発表が遅れたため、市場への影響は限定された」という声もある。
10年国債利回りは2.75%台に上昇(価格は下落)。
ドルは上昇。
ドル円は111.90円台と10週間ぶりの安値水準。
「ドル押し上げの主因は円安」という珍妙な解釈が聞こえる。
懸念があるとすれば欧州よりも中南米。
原油安や経済成長圏、そこにドル高が加わりブラジル・ボベスパ指数は下落。
メキシコ株式は週間で昨年11月以来の大幅安。
 
 
金曜の日経平均は寄り付き105円高、大引け217円高と3ケタの上昇と大幅反発。
終値ベースで昨年12月13日以来、約2カ月半ぶりの21600円台の高値水準を回復。
今年の金曜はこれで3勝5敗となった。
起爆剤となったのは111円台の円安トレンド。
堅調だった米GDPも追い風となった。
週間では約177円の上昇。
週足は3週連続陽線。
週間ベースでは、日経平均株価は0.8%高、3週続伸(累計6.2%上昇)。
TOPIXは0.4%高、3週続伸(同5.0%上昇)。
東証マザーズ指数は1.3%高、3週続伸(同8.9%上昇)。
日経ジャスダック平均は0.1%安、3週ぶり反落。
東証2部指数は0.2%高、3週続伸(同3.0%上昇)。
2月の月間ベースでは、日経平均株価は2.9%高、TOPIXは2.6%高、ともに2カ月続伸。
東証マザーズ指数は2.3%高、日経ジャスダック平均は2.7%高。
東証2部指数は2.3%高、それぞれ2カ月続伸。
日経平均株価もTOPIXも直近高値からの下落の半値戻し水準に届きそうで届いていない。
日経平均株価の半値水準は21698円、TOPIXは1624ポイント。
値上がり1180銘柄、値下がり859銘柄。
新高値18銘柄、新安値5銘柄。騰落レシオは110.13と低下。
NT倍率は13.37倍。
25日線(21054円)からは2.6%のプラスかい離。
200日線(22052円)からは2.0%のマイナスかい離。
25日線と75日線(21128円)はあと数日でゴールデンクロス。
5日線(21504円)は上抜けた。
26週線(21669円)も指呼の間。
52週線が21963円。
週足の一目均衡の雲の下限が21684円、上限が21973円。
勝手雲の上限が21698円。
週足のボリンジャーのプラス2σ水準が21992円。
12か月移動平均が22046円。
月足の勝手雲の上限が21868円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.435%。
買い方▲10.336%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.307%。
買い方▲16.927%。
空売り比率は40.7%で58日連続40%超。
日経HVは16.0、日経VIは16.80。
日経平均採用銘柄のPERは12.36倍。EPSは1747円。
PBRは1.14倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比135円高の21755円。
高値21765円、安値21445円。
ドル円の112円近辺水準は追い風だ。
ボリンジャーのプラス2σが21769円、プラス3σが22126円。
気学では「逆張りの日」。
火曜は「押し目買いの日。ただし急伸高は利入れ良し」。
水曜は「人気に逆行して動き前後場歩調を変える」。
木曜は「初め高いと後安の日。逆なら見送れ」。
金曜は「上寄りすると押し込むが安寄りすると踏みあがる日」。
 
 
以下は今年の西向くアノマリー。
1月25日(金)後場熊本。
日経平均198円高。
2月15日(金)引け後福岡
翌月曜18日日経平均381円高。
2月28日(金)引け後松山。
翌金曜217円高。
 
大和のレポートは「3月の株式相場が年間の騰落を分ける傾向」。
昨年末以降の戻り歩調で日経平均は今年1月・2月と続けて月間の騰落がプラス。
過去に1月と2月の日経平均が上昇した年は3月の騰落で年間騰落が大きく変わる傾向。
3月も株高になったケースでは、結果として年間の騰落も多くがプラスとなっている。
一方、3月に株安となったケースでは、年間の騰落が全てマイナスに転じていた。
(67年、74年、98年、07年、11年)。
今年のような株式相場の状況下では、3月に明暗が分かれる。
ちなみに・・・
昨年まで2年連続で3月相場は下落していた。
そして・・・。
3月の日経平均の騰落は、その前月2月のドル円レートの騰落と方向が一致するケースが非常に多いという。
2月に為替が円安ならば3月は株高。
2月に円高ならば3月は株安という関係。
過去25年間を観測すると、うち20回で前記 の関係が成立している。
これは、他の月の組み合わせでは見られない特徴となっている。
 
電子端末では「バスに乗り遅れるな」との指摘
上昇継続の理由は「円高懸念の後退」。
約2カ月半ぶりの円安・ドル高水準だ。
出関連や景気敏感株に買い戻しを強めている」(野村の高田氏)。
2つ目は「変動率の低下」。
日経平均VIは2月28日に一時16.27と昨年9月28日以来5カ月ぶりの水準に低下。
3つ目は「個人投資家の投資余力の回復」。
信用評価損率は2月22日申し込み時点で13.23%。
昨年12月上旬以来の水準まで改善した。
昨年12月上場のソフトバンク(SB)株の下落による「ソフトバンク・ショック」は消えてきたとの解釈だ。
同社株はまだ公募価格を奪還してはいないが・・・。
 
 
NYダウは110ドル高の26026ドルと4日ぶりの反発。
NASDAQは62ポイント高の7595ポイントと反発。
S&P500は19ポイント高の2803ポイントと4日ぶりの反発。
ダウ輸送株指数は5ポイント安の10462ポイント。
SOX指数は0.96%上昇。
VIX指数は13.57に上昇。
3市場の売買高は79.3億株。
CME円建ては大証日中比135円高の21755円。
ドル建ては大証比140ポイント高の21760ポイント。
ドル円は111.90円。
10年国債利回りは2.758%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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(兜町カタリスト櫻井)

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