「勝ちきることが何よりも難しい」
前場の日経平均株価は577円81銭(2.08%)高の28402円64銭と大幅反発。
NY株式が小幅安、シカゴ225先物はプラス。
「投資家心理の一段の冷え込みは避けられたと言う発想での押し目買い」との解釈。
上昇幅は一時650円まで拡大した。
1→3月期のGDP速報値は3四半期ぶりのマイナス成長で市場予想も下回った。
ただ「戦後最悪のGDP」も悪材料出尽くし感で影響は限定的。
東証1部の売買代金は1兆3518億円。
値上がり1766銘柄。値下がりは358銘柄。
ファストリ、SBGが上昇。日清粉、コムシスが下落。
日経平均はボリンジャーのマイナス1σ(28393円)で上昇一服。
5日線(27981円)は6日ぶりに上回った。
次は26週線(28586円)奪還が欲しいところ。
投資家さんからのだいぶ好意的なメール。
「昨日の後場実況は敗戦処理ではありませんでした。
今日の上げのためのリリーフでした。
後場登板の兜町カタリストさまのお蔭様です」。
1→3月の実質GDPは速報値。
物価変動の影響を除いた実質の季節調整値で前期比1.3%減。
年率換算で5.1%減。
マイナス成長は3四半期ぶり。
20年度も前年度比4.6%減。
落ち込み幅はリーマン・ショックがあった08年度(3.6%減)を超え戦後最大となった。
20年4→6月期に大きく落ち込んだ日本経済は7→9月期、10→122月期とプラス成長。
「再びマイナス成長に転じ足踏み」との解釈。
実額(年率換算)で21年1→3月期は534兆円。。
コロナ前のピークだった19年7→9月期(558兆円)に比べ4%少ない。
それでも株は大幅に反発。
データだけで株は語れないことの傍証でもあろうか。
「碁は勝ちきることが何よりも難しい。
どんな打ち手も形勢が悪いとなれば、いっぱいに打つ。
反対に優勢と見ると、固く打つ。
そこに隙が生まれる」。
「幻庵」の中に登場した「吐血の局で有名な本因坊丈和の言葉。
相場にも通じる言葉だ。
(櫻井)。
