​​​​​​​「分水嶺」

「分水嶺」
 
週明けのNY株式は大幅反落。
NYダウは2997ドル安の20188ドル。
下落幅は一時3069ドルに達した。
下落幅は過去最大。
下落率は1987年10月19日のブラックマンデー(22.61%安)以来32年5か月ぶりの大きさだった。
トランプ大統領が「新型コロナ感染の最悪期が8月まで延びる可能性がある」とコメント。
景気についても「おそらく後退に向かっている」と指摘。
これを受け景気悪化が年後半も続くとの見方が強まり相場は一段安となったとの解釈。
9日、12日に続いて今月3回目となるサーキットブレーカー発動で大荒れの展開。
VIX指数は82.69。
208年10月24日のリーマンショックの時の89.53(ザラ場)に迫った。
NASDAQは970ポイント安(▲12.3%)の6904ポイント。
1日の下落率としては過去最大。
ニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス21.5と前月(12.9)から急低下。
09年以来の低水準で、前月からの下落としては過去最大。
「景気悪化が数字にも表れてきた」という見方だ。
国債利回りは低下したものの大幅利下げにもかかわらず予想外に控えめな動き。
10年国債利回りは0.740%
2年国債利回りは0.373%。
ドル円は105円台後半。
G7首脳は新型ウイルスの感染拡大を受けテレビ会議を開催。
「協調行動により、新型コロナウイルスの世界的流行による保健面と経済面のリスク解決に取り組む。
堅固で持続可能な経済成長と繁栄が力強く復活する基盤を整える」というのが結論。
WTI原油先物はバレル28ドル台。
欧州株は反落。
恐怖と欲望指数は5→3に低下。
 
週明けの日経平均は寄り付き155円高、終値429円安と大幅続落。
一時300円近く上昇した場面もあった。
その後516円安の16914円まで売られた場面もあった。
日中値幅は871円で大荒れの一日。
日足は4日連続の陰線。
メジャーSQ値17052円を終値で下回って1勝1敗。
「米国の利下げを消化できず。
あえてここで利下げを迫るタイミングの悪さ。
攻めには強いが守りに弱いトランプ大統領」という声もあった。
「日銀は12兆円を上限に残高増加ペースを引き上げるとした。
ただ原則的な買い入れペースは引き続き年間6兆円ペース。
一時的な買い入れ額の上振れはあっても持続性は低い可能性がある」という見方もあった。
東証1部の売買代金は3兆3191億円と6日連続の3兆円超(31日連続の2兆円超)。
値上がり1019銘柄(前日64銘柄)。
値下がり1098銘柄(前日2099銘柄)。
新高値1銘柄(6日連続0銘柄)。
7日ぶりにゼロ脱却。
新安値173銘柄(前日1721銘柄)と急低下。
騰落レシオは40.12(前日43.25)。
3日連続の50%割れ。
NTレシオは13.75倍と5日連続低下。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
右肩下がりの25日線(2663円)からは21.52%のマイナスかい離。
右肩下がりの75日線は22944円。
右肩下がりの200日線(22103円)からは23.08%のマイナスかい離。
5日線(18455円)は7日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方△6.443%(前日△6.314%) 。
買い方▲31.239%(前日▲30.904%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△13.578%(前日△14.863%)。
買い方▲47.278%(前日▲46.967%)。
空売り比率は40.5%で24日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は10.6%。
日経HVは42.5、日経VIは60.67。
日経平均採用銘柄の予想PERは10.60倍と低下。
EPSは1603円。
PBRは0.82倍。
BPSは20734円。
225先物採用銘柄の益回りは9.43%。
ドル建て日経平均は159.72と7日続落(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は15円安の1600円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1414円(前日1465円)。
東証1部の時価総額は482兆円。
シカゴ225先物終値は日中比620円安の16220円。
高値18025円、安値15860円。
大証夜間取引終値は日中比540円安の16300円。
気学では「相場の分かれる日。足取りに追従して駆け引きせよ」。
水曜は「後場高のこと多し。前場安ければ買い狙い良し」。
木曜は「初め安いと後高の日。突っ込み買い方針」。
ボリンジャーのマイナス3σ(収まる確率99.7%)が15591円。
マイナス2σ(収まる確率95。4%)が17615円。
RSIが9.01。
RCIが2.75。
今年4勝5敗の火曜日はアノマリー的には株高の日だがさすがに・・・。
 
 
今年の曜日別勝敗(3月16日まで)

月曜2勝7敗
火曜4勝5敗
水曜6勝4敗
木曜5勝5敗
金曜4勝6敗
 
NYダウは2997ドル安の20188ドルとの大幅反落。
NASDAQは970ポイント安の6904ポイント。
S&P500は324ポイント安の2386ポイント。
ダウ輸送株指数は915ポイント安の7023ポイントと反発。
SOX指数は15.89%下落。
VIX指数は82.69。
225先物CME円建ては大証日中比620円安の16220円。
ドル建ては大証比日中比375円安の16465円。
ドル円は107.91円。
10年国債利回りは0.740%。
2年国債利回りは0.373%。
 

 
《アベノミクス相場以降の急落局面》
                         日経平均の直近
時期            事象            高値   安値  下落率 営業日
————————————————————
2013年5月       米金融政策変更  15,627  12,834  -17.9%  25
2014年9月       欧州景気不安    16,321  14,533  -11.0%  18
2015年8月       チャイナショック20,809  16,931  -18.6%  33
2016年1月       中国株急落      19,034  14,953  -21.4%  28
2016年6月       ブレグジッド    17,235  14,952  -13.2%  18
2018年10月      米中貿易摩擦    24,271  19,156  -21.1%  57
2020年2月       コロナショック  23,861  18,560  -22.2%  20
 
 
《参考》
                         日経平均の直近
時期            事象            高値   安値  下落率 営業日
————————————————————
2000年4月       ITバブル崩壊    20,833  16,008  -23.2%  29
2008年9月       リーマンショック13,073  7,163   -45.2%  38
2011年3月       東日本大震災    10,590  8,605   -18.7%  4
 
 
(兜町カタリスト櫻井)

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