「兵法」

「兵法」
 
孫氏の兵法の「七計」。
 
(1)敵味方、どちらの君主が人心を把握しているか。
(2)将軍はどちらが優秀な人材であるか。
(3)天の利・地の利はどちらの軍に有利か。
(4)軍規はどちらがより厳格に守られているか。
(5)軍隊はどちらが強力か。
(6)兵卒の訓練は、どちらがよりなされているか。
(7)信賞必罰はどちらがより明確に守られているか。
以上のような要素を戦前に比較し、十分な勝算が見込めるときに兵を起こすべきとしている。
 
また「孫子の兵法」は以下の7つに集約されるとされる。
 
(1)彼を知り己を知れば百戦して殆うからず。
(2)主導権を握って変幻自在に戦え。
(3)事前に的確な見通しを立て、敵の無備を攻め、その不意を衝く。
(4)敵と対峙するときは正(正攻法)の作戦を採用し、戦いは奇(奇襲)によって勝つ。
(5)守勢のときはじっと鳴りをひそめ、攻勢のときは一気にたたみかける。
(6)勝算があれば戦い、なければ戦わない。
 
結論は兵力の分散と集中に注意。
たえず敵の状況に対応して変化する。
 
株式市場に当てはめると大事なのは「主導権」。
そして「敵の無防備」あるいは「売り方、買い方の弱点を攻める」。
勢力拮抗であれば正攻法、でも戦いは奇襲。
守りは耐え、攻めは一気に。
 
現状では売り方の攻勢に耐えることがもっとも重要。
売り方は「金利上昇円高ドル安」を奇襲の材料としているのだから、それ以外の材料に活路を見出す。
例えば地政学リスクの低下や米大統領選・日本の政治情勢の変化など。
中国不良債権の処理進展などもアリ。
7月11日まで一気にたたみかけて一応は成功した。
しかし兵站が続かずに負けて撤退状態。
意地を張らず、面子にこだわらず負けは負けとして次の展開を図るべき雌伏の時。
固執は相場に適さない。
 
因みに・・・。
2024年昨年比プラス基準は33454円。
年足陽線基準は33288円。

(櫻井)。

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