「上手くできている」

NY株式市場でダウは続伸。
ナスダック総合とS&P総合500は反落とマチマチの動き。
G7での貿易摩擦問題の拡大を懸念した慎重な動きとの解釈。
しかしG7で市場が動くことはめったにないものだ。
FOMC、ECB、日銀と続く金融政策スケジュールが重いのだろう。
原油高を好感したエネルギーセクターの上昇とリストラ案を提示したマクドナルドが寄与してダウは上昇。
ハイテクセクターへの利食いでNASDAQは反落した。
債券利回りは低下。
「世界的な貿易摩擦懸念と新興国市場で売りがかさんでことから安全資産としての米国債に対する需要が急増した」との解釈だ。
「ECBが来週の理事会で債券買い入れ策について決定する可能性があるとの見方も出ている。
市場では貿易を巡る懸念の方が強く意識された」という面白い声もある。
ユーロは対ドルで3週間ぶりの高値水準。
ドル円は109円台後半で推移。
 
日経平均は4日続伸(TOPIXは6日続伸)と今週負けなし。
新興市場も反発に転じた木曜日。
「先週水曜日5月30日に22000円を割り込んだが木曜の終値は22823円。
気付けば23000円台回復が射程圏に入る」と市場心理は続伸を受けて好転した格好。
「1日だけの23000円台だったのが5月21日の戻り高値23002円。
あと177円でしかない」という声も聞こえる。
もっとも、数え始めると市場は変わるというアノマリーもなくはない。
25日線からは1.1%のプラスかい離。
騰落レシオは99.96%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.410%。
買い方▲8.725%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲20.86%。
5月23日の▲22.09%に接近。
買い方▲15.63%。
買い方有利に傾いてきた。
空売り比率は37.7%まで低下。
日経平均のEPSは1665円でPERは13.70倍だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比145円安の22665円。
高値は22820円、安値は22585円だった。
メジャーSQ値が先月の22621円を上回るかどうか。
そして「幻」でないかどうかが課題の週末。
日米首脳会談は無事通過したがFOMC、ECB、日銀と金融政策が来週のテーマ。
そして米朝首脳会談も控えており、待ち材料は満載だ。
昨日上値を抑えられたのはボリンジャーのプラス1σ22831円。
本来はプラス2σの23082円を視野の入れたい市場心理ではある。
「日足陽線」であれば3日連続。
週足陽線基準22475円はクリアしている。
「SQまで高ければその後も高い」というアノマリーもある。
気学では「前日来高いと反落する」。
上手くできているものだ。
暫定メジャーSQ値は22825円20銭で通過。
 
NYダウは35ドル高の25241ドルと続伸。
NASDAQは54ポイント安の7635ポイントと反落。
S&P500は1ポイント安の2770ポイントと反落。
ダウ輸送株指数は3ポイント高の10842ポイント。
3市場の売買高は72.5億株と増加。
CME円建ては大証比110円安の22700円。
ドル建ては大証比145ポイント安の22665ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比140円安の22670円。
ドル円は110.16円。
10年国債利回りは2.973%。
 
スケジュールを見てみると・・・
 
8日(金):GDP改定値、国際収支、景気ウォッチャー調査、メジャーSQ、G7首脳会議(カナダ)、中国貿易収支
週末:新潟県知事選
11日(月):マネーストック、機械受注、H2ーAロケット打ち上げ、豪休場
12日(火):法人企業景気予測調査、国内企業物価指数、第三次産業活動指数、米朝首脳会談
FOMC(~13日)、消費者物価、財政収支、ゲーム見本市E3(ロス)、ZEW景況感、フィリピン休場
13日(水):パウエルFRB議長会見、米生産者物価、韓国・インドネシア休場
14日(木):日銀金融政策決定会合、首都圏マンション販売、米小売売上高、輸出入物価、ECB理事会、ドラギ総裁会見、中国各種経済指標、サッカーワールドカップロシア大会開幕、ラマダン明け
15日(金):黒田日銀総裁会見、民泊法施行、米鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感、NY連銀製造業景気指数
 
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
DMソリュ(6549)・・・動兆。
 
ディーエムソリューションズに注目する。
同社はDMや小型荷物の発送代行大手。
DM発送代行と小口荷物配送で取引先増加。
IPO後1年の再発掘に期待。
 
 (兜町カタリスト櫻井)

 

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