「レトリック」
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。
新型コロナの拡大懸念からNYダウは朝方に762ドル安まで下げる場面あったがそこから1000ドル強の上昇。
反転材料はFRBが個別企業の社債の購入を開始すると発表したこと。
積極的な景気支援を好感したとの解釈だ。
NYダウは逆に一時280ドル程度上昇。
終値は157ドル高の25763ドル。
ほぼ全面高のなかで金融セクターが大幅高。
生活必需品、コミュニケーション・サービス、情報通信が上昇した。
NY連銀製造業景況感は▲0.2と前回の▲48.5から好転。
債券市場は朝方はリスクオフで反発していたが、FRBの社債購入開始のニュースをきっかけに下げに転じた。
10年国債利回りは0.719%。
2年国債利回りは0.193%。
ドル円は107円台前半。
恐怖と欲望指数は53→53。
週明けの日経平均は寄り付き170円安、終値774円安の21530円。
ほぼ安値引けで3日続落。
日足は2日ぶりの陰線。
後場下落幅を拡大し3%超の下落。
NYダウ先物の1000ドル近くまでの下落幅拡大が悪材料だった。
「ダウは週間1505ドルの下落となったが、恐れることはない」が今週号のバロンズ誌。
ほとんど役に立たなかったという見方もある。
SQ値22071円は後場下回って1勝1敗。
200日線(21755円)を下回ったのは5月27日以来。
4月27日以来上回っている25日線(21527円)で踏みとどまった。
東証1部の売買代金は2兆3535億円。
値上がり255銘柄(前日241銘柄)。
値下がり1880銘柄(前日1899銘柄)。
新高値36銘柄(前日19銘柄)。
新安値銘3銘柄(前日4銘柄)。
騰落レシオは103.92(前日116.33)。
NTレシオは14.20倍→14.07倍に低下(3月9日14.18、3月9日12.90)。
サイコロは7勝5敗で58.33%。
右肩上がりの25日線(21527円)からは0.02%のプラスかい離。
右肩下がりながら横ばいに近づいてきた75日線は20106円。
右肩上がりの200日線(21755円)から1.03%のプラスかい離。
右肩下がりに転じた5日線(22505円)から4.33%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.743%(前日▲16.290%)。
買い方▲10.232%(前日▲7.394%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲25.789%(前日▲30.992%)。
買い方▲13.050%(前日▲8.383%)。
空売り比率は44.5%(3日連続の40%超)。
空売り規制なしの比率は7.5%。
日経HVは24.0、日経VIは39.59。
日経平均採用銘柄の予想PERは18.13倍(前日18.64倍)。
EPSは1187円(前日1196円)。
暫定PERは16.84倍。
計算上のEPSは1278円。
225のPBRは1.05倍。
BPSは20505円(前日20653円)。
225先物採用銘柄の益回りは5.52%(前日5.36%)。
配当利回りは1.95%。
東証1部全銘柄だと予想PERは21.64倍(前日22.19倍)。
前期基準では18.40倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.16倍。
ドル建て日経平均は200.85(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は50円安の2043円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1725円(前日1746円)。
東証1部の時価総額は584兆円(前日599兆円。
シカゴ225先物終値は大証日中比10円高の22150円。
高値22180円、安値21305円。
大証夜間取引終値は日中比570円高の21915円。
気学では「後場不二高を見せる日。悪目あらば買え」。
水曜は「戻り売り方針の日。逆に高いと翌日安し」。
木曜は「高下しても結局安し」。
金曜は「下げ続けてきた時は小底入れとなる日」。
ボリンジャーのプラス1σが22612円。
マイナス1σが20441円。
一目均衡の雲の上限は20082円。
20日連続で雲の上。
雲が白くねじれるのは18日。
RSIが53.51。
RCIが61.81。
サポートは25日線(21527円)。
「25日線を下回らなければ深押しはない」というのは言葉のレトリック。
下回らないんだから当然「それ以上は押さない」。
下回れば当然「それ以上の押し」。
当たり前のことを換言しているだけのこと。
こういう言葉に騙されてはいけない。
25日線を下抜けると26週線(21302円)、12週線(20539円)が節目。
「日銀の手腕が問われる」という声もあるがFRBが先行した格好の火曜日は今年勝ち越し中。
朝刊では「3月のような急落は想定しにくい。
2200円を超えるゾーンでは上値を追う動きは限定的」の声。
これもレトリックだろうか。
《今日のポイント6月16日》
(1)NY株式は午前中の急落からの後場復活。
急落2日後の鬼門を無事連続プラスで通過した。
ダウ輸送株指数は78ポイント高の9160ポイント。
SOX指数は1.43%上昇。
(2)SQ値22071円は下回ったので1勝1敗。
(3)200日線(21755円)を下回ったのは5月27日以来。
4月27日以来上回っている25日線(21527円)で踏みとどまった。
(4)空売り比率は44.5%(3日連続の40%超)。
騰落レシオは103.92(前日116.33)。
(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.743%(前日▲16.290%)。
買い方▲10.232%(前日▲7.394%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲25.789%(前日▲30.992%)。
買い方▲13.050%(前日▲8.383%)。
買い方がきつくなってきた。
(6)シカゴ225先物終値は大証日中比10円高の22150円。
高値22180円、安値21305円。
大証夜間取引終値は日中比570円高の21915円。
(7)今年11勝10敗と勝ち越し中の火曜は4日ぶりの反発期待。
今年の曜日別勝敗(6月15日まで)
↓
月曜10勝11敗
火曜11勝10敗
水曜12勝9敗
木曜10勝13敗
金曜10勝12敗。
《ニューヨーク株式市場の1日の下げ幅》
1位2997.10ドル安(2020年3月16日)翌日1048.86ドル高 2日後1338.38ドル安
2位2352.60ドル安(20年3月12日) 翌日1985.00ドル高 2日後2997.10ドル安
3位1013.76ドル安(20年3月9日) 翌日1167.14ドル高 2日後1464.94ドル安
4位1861.82ドル安(20年6月11日) 翌日477.37ドル高 2日後157ドル高
5位1464.94ドル安(20年3月11日) 翌日2352.30ドル安 2日後1985.00ドル高
週明けのNYダウは157ドル高の25763ドルと続伸。
一時24843ドルまで下落してからの上昇となった。
NASDAQは137ポイント高の9726ポイント。
S&P500は25ポイント高の3066ポイント。
ダウ輸送株指数は78ポイント高の9160ポイント。
SOX指数は1.43%上昇。
VIX指数は34.68。
3市場の売買高は123億1000万株(過去20日平均は129.4億株)。
225先物CME円建ては大証日中比565円高の21915円。
ドル建ては大証比日中比640円高の21990円。
ドル円は107.31円。
10年国債利回りは0.719%。
2年国債利回りは0.193%。
(兜町カタリスト櫻井)
