「ボラタイル」

「ボラタイル」
 
週明けのNY株式は荒れた展開。
NYダウは245ドル安の24442ドルと続落。
7月上旬以来の安値水準に沈んだ。
前週に大きく下げた反動から買いが先行。
NYダウは午前に352ドル高まで上昇した場面があった。
一方、米中摩擦への懸念から午後に下げに転じ、コンピュータ取引による売りが加速。
一時566ドル安まで下落した場面もあった。
日中値幅は918ドル。
11月の米中首脳会談で貿易交渉が進まない場合、トランプ米政権が12月初めまでに中国からの残りの全輸入品に約2750億ドルの追加関税を発動する方針との報道を嫌気。
貿易摩擦の影響を受けやすいボーイングやキャタピラーなどが売られた。
ボーイングはインドネシアで墜落した旅客機が同社製だったことも売り材料。
6%ほどの下落となりNYダウを約160ドル押し下げた。
ドイツのメルケル首相が、与党キリスト教民主同盟党首を退任する考えを表明したことも世界景気や欧州政治に対する不透明感となった。
ナスダック総合株価指数も大幅続落。
4月上旬以来、約半年ぶりの安値を付け取引時間中には7000ポイントを下回る場面もあった。
ナスダック版恐怖指数のVXNは大幅続伸し31.75。
2月8日以来およそ8カ月半ぶりの高水準。
恐怖(VIX)指数は)は24.70。
ただSKEW指数は121.70と落ち着いている。
9月の米個人消費支出(PCE)は前月比0.4%増と堅調な伸びで着地。
10年国債利回りは3.083%。ドル円は112円台前半で推移。
 
週明けは138円高で寄り付き底打ち感も醸し出したが結局上海を見て失速。
300近く上昇する場面もあったが、引けでは34円安で3日続落。
5日連続日足陰線となった。
6日連続となれば今年最高に並ぶ。
マザーズが4%、ジャスダック平均が2%近い下落でともに5日続落だ。
新高値4銘柄、新安値は582銘柄に減少した。
騰落レシオは71.16%と底打ち水準継続。
「上を試したが買いが続かずネガティブ。前引けや大引けの前などに弱い動きが見られた」という指摘だ。
ファストリが続伸となり「市場では買い方の必死の抵抗」との声が聞こえたという。
週末のNYダウの300ドル近い下げに敬意を表したとすればそんなに不自然でもない。
米中間選挙までこんな展開だとすると干されてしまいそうな展開だ。
好決算の信越化など上昇銘柄は「個」の展開。
火曜は下方修正のファナックと上方修正のコマツの綱引きのどちらに軍配が上がるかだ。
ただNYでのキャタピラの下落はコマツにとって悪材料視されよう。
25日線からは8.1%、200日線からは5.8%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲4.816%。
買い方▲18.565%。(2016年2月12日▲25.918%がレコード)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△10.13%と過去最大のプラス。
買い方▲30.29%と過去最低のマイナス。
空売り比率は48.0%と20日連続40%超。
日経HVは24.8、日経VIは28.15。
日経平均採用銘柄のPERは12.33倍。EPSは1215円。
PBRは1.14倍。
東証1部の株式益回りは7.38%と上昇。
シカゴ225先物終値は大証日中比70円安の21030円。
安値は20800円。
高値は21495円。
ボリンジャ─のマイナス2σは21061円だ。
気学では「飛びつき買い警戒の日。急伸高値は利入れ方針」。
急伸の可能性はない。
水曜は「下落含みの日。戻り売り方針」。
木曜は「保合いとなるかジリ安を辿る日」。
金曜は「吹き値売り、突っ込み買いの逆張り日」。
週末の「秋の2週連続スタジオジブリ祭り」が邪魔だ。
せめて6日ぶりの日足陽線に期待か。
 
 ◇━━━ カタリスト━━━◇

L・T・S(6560)・・・動兆

L・T・Sに注目する。
同社はビジネスプロセス可視化・改善・実行支援などが中核。
ITビジネスマッチング「アサインナビ」も展開。
RPA(業務自動化)導入サービスが市場拡大の追い風で上振れ期待。
ミャンマーで現地のRPA開発ベンダー通じオフショア開発も開始。

(兜町カタリスト櫻井)

 

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