「ビビリと欲張り」
「市場を動かす感情は一体何なのか」をCNNマネーが見える化したのが「恐怖と欲望指数」だ。
投資家は恐怖と欲望という2つの感情によって動かされる。
投資家が強い恐怖を感じると、株式を投げ売りして適正価格よりも過度に下回る。
反対に投資家が欲張りになると、株価が高値でもどんどん買い上げて、適正価格よりも過度に上昇する。
それを目で見てすぐわかるようにしてある。
この「Fear & Greed Index」は7つの指標から計算されている。
(1)株価モメンタム: S&P500( SPX )対125日間の移動平均から現在の株価がどれくらい乖離しているか
(2)株価の強さ:NY証券取引所で52週間の最高値と最低値を記録した株式の数
(3)株価の幅:株価が上昇している株と下落している株の数量の差。
(4)プット・アンド・コール・オプション:プッシュ/コール・レシオ。
強気なコール・オプションの取引量と弱気プット・オプションの取引量の差。
(5)ジャンク債需要:投資適格債とジャンク債の利回りの差。
(6)市場のボラティリティ:ボラティリティを測定するVIX
(7)セーフヘブン需要:株式と国債のリターンの差。
23日段階で「75ポイント」は「極端な欲張り状態」。
理由は・・・。
プットの売買が少なく多くの投資家は「強気」。
安全資産の米国債から株式への資金シフトが継続。
米国債に対する米株のパフォーマンスは過去2年の最高水準。
因みに1週間前は70ポイント。
1ヶ月前は59ポイント。
1年前は40ポイントだった。
リーマンショック後の2008年9月17日は「12」。
「ビビリと欲張り指数」と言っても良いかも知れない。
「他人が貪欲になっている時は臆病に、他人が臆病になっている時は貪欲に」
(ウォーレン・バフェット)
とはいえ・・・。
「注意しましょう、警戒しましょう」という市場関係者の免罪符通りに持ち株を全部売れるものだろうか。
それが出来ていたのなら、塩漬け株などないはず。
それでも株の倉庫があるということは「警戒しましょう」なんで呪文に効き目はないということ。
建前と本音は違うのは当然。
しかし「警戒しましょう」と言った人物が、強まってくると「思ったとおりに上昇です」。
というのが市場。
「警戒しましょう」は親切ではなく自分の免罪符。
下がった時に「申し上げたとおり」の常套句。
上がったときは「忘れたフリ」。
右顧左眄して儲かることは少ない。
逆にヘッジするくらいなら売っておけば良いとも言えるが・・・。
物事を複雑にしないほうが良いだろう。
みずほのレポートは「東証1部昇格候補」。
メルカリ(4385)、ラスクル(4384)、CAP(3965)、
セグエ(3968)、コーア商事(9273)、オリジナル設計(4642)。
そしてファイバー(9450)、串カツ田中(3547)など。
(櫻井)
