NY株式市場は主要株価指数が下落からの切り替えして結局横ばいで引けた。
トランプ大統領は米国が核合意から離脱し対イラン経済制裁を再開すると発表。
想定の範囲であり特にサプライズではなかったが、エネルギーセクターは上昇した。
トランプ大統領が新たな合意に向けイランと交渉する用意があるとコメントしたことは好感された格好。
債券市場は安全資産として多少見直された。
10年債利回りは一時2.987%と1週間ぶりの水準に上昇した後は2.974%レベル。
外為市場ではイランよりもイタリアの政局が材料視された。
「イタリアで連立政権樹立に向けた交渉が不発で終了。
早期再選挙が実施される可能性が高まっていることがユーロを圧迫した」との解釈だ。
ある意味で材料の手詰まり感の象徴にも見える。
ドル円は109円台前半で推移。
次の餌は4月のCPI(消費者物価指数)だろう。
火曜の日経平均はプラス圏とマイナス圏の往来で大引けで小幅高。
日経平均の終値22508円は5月1日終値と一緒。
底堅いが上値も重い展開でGWは何もなかったというころ。
「大保ち合いは大相場」とか「保ち合い長きは大相場」という格言まで出てきた。
「今は先行きの変化の胎動局面」という傍証だ。
「5日線をサポートとした緩やかな上昇基調は崩れていない。
よほど外部環境が悪化しない限りは当面は堅調な地合いが維持されそう」という声もある。
新高値119銘柄(前日89銘柄)と3ケタに乗せたことは好感される。
25日線からは2.5%のプラスかい離。
騰落レシオは123.61%。
サイコロは7勝5敗で58.3%。
4月27日時点の裁定買い残は3588億円増加し2兆1294億円(3週連続増加)。
裁定売り残は188億円減少し6734億円(4週連続減少)。
空売り比率は38.7%(前日39.4%)で2日連続の40%割れ。
日経VIは14.86%まで低下した。
シカゴ225先物終値は大証日中比20円安の22500円。
火曜の12勝6敗に対して、水曜は4勝11敗。
荒れるSQ週の水曜日にトレンドが出るかどうかだがポイントは1時25分発表予定のトヨタの決算だ。
ポイントは中長期的目標の有無。
そして今3月の見通し。
4月25日時点のQuickコンセンサスでは売上高29兆3209億円。
経常利益2兆2122億円。
純利益2兆1056億円。
想定為替レートは105円程度だろう。
コネククテッドカーや自動運転、シェアリング、電動化などの展望に有無も注目点だ。
4月第4週の海外投資家は109億円の売り越しで4週ぶりの売り越し。
個人は2595億円の売り越し。
証券自己が4336億円の買い越しという構図。
8日現在で全体の26.2%が通過した3月期決算。
前期売上高は10.0%増、経常利益は23.3%増、純利益は35.7%増。
今季売上高は2.5%増、経常利益は3.7%増、純利益は1.2%増。
純利益見通しはプラスに転じてきた。
メルカリの上場が6月19日の予定という日経朝刊の観測記事。
正式発表は14日の予定だという。
因みに6月19日は火曜日。
どういう訳か大型上場は火曜日という印象がある。
楽天もそうだった、JR九州もそうだった。
上場インタビューをしたから間違いない。
サイバーダインも火曜日だったような気がする。
「大型上場は火曜日」というような法則でもあるのだろうか。
気になるのは先月来の日経朝刊の紙面の薄さ。
今朝も34ページだった。
フツーは4の倍数になる筈だが、マーケット総合面と商品面が1枚。
おそらく記事が足りないのではなく2ページ分の広告が少ないという現実。
景気の悪化の前触れなのか、紙の活字離れが理由なのかは定かではない。
首相動向も気になる。
昨日は松濤の「シェ松尾」で麻生財務相と2時間。
出処進退の話題なのか、消費税の話題なのかは気になる。
連休最終日の6日(日)は富士桜CCでゴルフ。
鉄鋼ビルの増岡専務はよく同行している。
森永商事の社長は姻戚。
大阪の医療法人錦秀会の薮本CEOは加計理事長の後釜?
懲りないと言えば懲りないという気もする。
5月4日(金)の富士ゴルフコースの「友人」も気になる。
政治は鳴沢で作られる訳ではなかろうが・・・。
NYダウは2ドル高の24360ドルと続伸。
NASDAQは1ポイント高の7266ポイントと反発。
S&P500は0.71ポイント安の2671ポイントと反発。
ダウ輸送株指数は83ポイント高の10445ポイント。
3市場の売買高は69億株。
CME円建ては大証比20円安の22500円。
高値は22565円、安値は22410円。
ドル建ては大証比15ポイン安の22505ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比20円安の22500円。
ドル円は109.12円。
10年国債利回りは2.972%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
アンジェス(4563)・・・動兆。
アンジェスに注目する。
同社は遺伝子治療の創薬ベンチャー。
国内承認申請したHGF遺伝子薬の認可に将来的期待感。
椎間板腰痛症の米国での治験に期待。
そろそろリバウンドの感。
「5月はバイオ祭り」という時代もあった。
(兜町カタリスト櫻井)
