週末のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。
NYダウは続落。
S&P500は横ばい、NASDAQは小幅反発となった。
期待されたカナダとのNAFTAの再交渉は合意に至らす終了。
5日に再協議することとなった。
レーバーデーの3連休を控え売買は低調。
8月月間では主要3指数はそろって上昇。
NASDAQは月間の上昇率1月以来の大きさとなった。
個別ではアマゾンが上昇。
アップルは5日連続で終値ベースの過去最高値を更新。
好決算が材料視され、銃器メーカーのアメリカン・アウトドア・ブランズ(旧スミス&ウェッソン)は43.6%の急騰となった。
一方、テスラが5日続落。
NAFTA再交渉を巡る先行き不透明感から10年国債利回りは小幅に上昇(価格は下落)。
ドルは安全資産としての側面から上昇。
「週初めの米・メキシコ合意というポジティブな貿易のニュースが、カナダと合意に至らすとくネガティブなニュースに変わった」ということだろう。
ドル円は111円台前半での推移。
週末の日経平均株価は9日ぶりの小幅反落。
大引け間際にプラスに転じ10日続伸かと思わせた場面もあったが引けは勝てずに4円安。
「わずか4円でもマイナスはマイナス。
続伸記録はストップ。
この間の上昇幅は679円。
1日平均89円の積み上げ。
なかなかの健闘ぶり」という声が聞こえる。
日足の陽線も悪くない。
23000円への挑戦で跳ね返されたが高値圏維持は5日連続。
30日までの8日続伸が今年最大。
週間では約263円の上昇。
週足では3週連続陽線。
月足は昨年11月以来の3か月連続陽線。
昨年末終値が22764円だったからこれもプラスに浮上。
年足陽線基準は23506円も捉えてきた。
東証2部指数とジャスダック平均が週間でプラス2.2%。
マザーズ指数はプラス5.5%。
マザーズ指数の25日線は1001ポイント。
13週線(1052ポイント)、26週線(1109ポイント)を上回るかどうかが課題だ。
ちなみに・・・。
東証マザーズ指数、日経ジャスダック平均ともに7ヶ月ぶりの上昇だ。
東証1部の売買代金もコンスタントに2兆円に乗せてきた。
新高値39、新安値19。
騰落レシオは88.08%と低下。
NT倍率は12.18倍。
25日線からは1.6%、200日線からは2.0%のプラスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.151%。
買い方▲8.636%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.72%。
買い方▲14.75%。
空売り比率は43.4%と7月30日以来25日連続の40%超。
日経平均のPERは13.20倍。
EPSは1732円と記録を更新してきたのは好感。
シカゴ225先物終値は大証日中比40円安の22820円。
レーバーデーでのNY3連休で東京も動きずらい可能性はあるが自主性は出てきたと見たい3日新甫。
気学では「目先底入れ日。押し目買い良し」だ。
火曜は「前場安いと後場戻る日。押し目買い」。
水曜は「転換注意日。後場の波動を注視せよ」となっている。
6日(木)に勝手雲が白くねじれているのは期待感。
ボリンジャのプラス2σは23007円だ。
ふと考えた仮説は「8月のNY高あるいは東京の戻りの大きな要因はサウジアラムコのIPO中止」。
ロイターが世界に配信したのは8月22日だった。
もっとも観測はその前から流れていたのも事実。
発行済み株式の時価総額2兆ドルの5%の売り出し金額観測は1000億ドル。
11兆円の引き受けのために機関投資家は資金を作る必要がなくなった。
これは結構大きい。
いきなりアップルの2倍の時価総額の企業が登場するというのだから当然構えていたはず。
この延期が遠因だったと考えても荒唐無稽ではなかろう。
9月の勝率は一番悪く陰線になる確率が高い。
もっとも、2000年以降では10月の方が悪い。
「9月底値。秋には魔物が棲む」というアノマリーもある。
日本では「彼岸底」の格言。
5月、9月。10月はボラが高まりやすい。
レーバーデーで夏休み明け。
9月末には米国の予算が決定する。
3月高安値の信用期日となりやすい。
「9月頭のトレンドが続く」というアノマリー。
9月第1週に下げ調子なら9月末まで下落トレンド。
9月第1週に上げ調子ならそのまま9月末まで上昇トレンド。
米中間選挙の年の秋は高い。
2日新甫は荒れる。
1948年頃の日本の祝日は年間9日。
今はその2倍近いから発生頻度が高くなっている。
珍しかったものが珍しくなくなったのだから荒れることは少なくなったと言える。
もっとも3日新甫は珍しい。
2日新甫のSQは13日の金曜日だが、3日新甫だと14日の金曜日。
月初から一番遠くなる。
NYダウは22ドル安の25964ドルと続落。
NASDAQは21ポイント高の8109ポイントと小幅反発。
S&P500は0.39ポイント高の2901ポイント。
ダウ輸送株指数は6ポイント安の11303ポイント。
3市場の売買高は57.7億株。
CME円建ては大証比40円安の22820円。
ドル建ては大証比35ポイント安の22825ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比20円安の22840円。
ドル円は111.02円。
10年国債利回りは2.860%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
やまびこ(6250) ・・・動兆。
やまびこに注目する。
同社は屋外作業機械メーカーで国内首位、北米に強い。
北米はチェーンソー、発電機・溶接機が好調。
ロボット芝刈り機も拡大基調。
国内農業の畑作シフトは追い風。
ドローンや薬液の散布量を自動で調整する乗用管理機の開発に期待感。
(兜町カタリスト櫻井)
