「カクヤス」
週末のNY株式市場は7日続落ながら引け際に下落幅を縮小。
NYダウは下落幅一時1000ドルを超えたがラスト1時間で4.2%安から1.4%安と戻した。
同じ続落ながら前日とは逆の動きだ。
株価の支援材料となったのはパウエルFRB議長の声明。
「米経済は引き続き底堅いものの、新型コロナウイルスの感染拡大が経済へのリスク。
景気の下支えに向けFRBとして適切に対応する」。
引け後の取引ではS&P500Eミニ先物が約1%高。
ただ「市場は危機が去った兆しとして米国内で大幅な感染が見られないという証拠を求めている」との声もある。
3市場の出来高は193.1億株(直近20日平均は92.5億株)と増加。
主要3指数ともに週間下落率はリーマンショック以降で最大となった。
国債への買い物は継続。
10年国債利回りは1.163%。
2年国債利回りは0.930%。
3月の利下げ確率は100%となってきた。
利下げ観測が一段と高まったことを背景にドルは対円で7週間ぶりの安値。
一時107.52円まで上昇し1日の上昇としては2017年5月以来の大きさとなった。
終値ベースはドル円は108.07円。
「先週は円はもはや安全通貨ではないと見なす動きも出ていた。
現在は先週の水準と比べると格段に上昇し適切な水準に戻した」という指摘もある。
VIX(恐怖指数)は一時49.48まで上昇したが終値は40.11。
恐怖と欲望指数は13→10に低下。
日経平均は寄り付き430円安、一時1032円安、終値805円安と6日続落。
日足は2日連続陰線。
週間では約2243円の下落で週足は2週連続陰線。
月足は2ヶ月連続の陰線。
NY市場で主要3指数とも4%超の暴落。
NYダウの下落幅(1190ドル)は過去最大だった。
これを受けての全面安。
東証2部やマザーズ指数は昨年来安値を更新した。
東証1部の売買代金は4兆1289億円と4日連続の3兆円超(20日連続の2兆円超)。
MSCIの銘柄入れ替えに追証の投げが加わっての増加との解釈だ。
値上がり35銘柄(前日77銘柄)。
値下がり2122銘柄(前日2059銘柄)。
新高値1銘柄(前日0銘柄)。
新安値783銘柄(前日450銘柄)。
騰落レシオは53.31(前日59.36)。
08年1月22日の52.78以来の低水準。
NTレシオは13.99倍。
サイコロは3勝9敗で25.0%。
右肩下がりの25日線(23239円)からは9.02%のマイナスかい離。
第二次限界水準(8→10%)だた。
右肩下がりになった75日線は23459円。
右肩下がりになった200日線(22189円)からは4.21%のマイナスかい離。
5日線(22301円)ははるか上。
52週線は22140円。
24か月線が21998円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲0.639% 。
買い方▲20.017%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△11.297%。
4日連続のプラスでプラス率拡大。
買い方▲33.451%。
18年12月25日の▲34.966%に近づいてきた。
空売り比率は44.5%で12日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は7.6%。
日経HVは24.3、日経VIは42.81
日経平均採用銘柄の予想PERは13.05倍。
EPSは1620円。
PBRは1.02倍。
BPSは20728円。
225先物採用銘柄の益回りは7.39%。
ドル建て日経平均は194.15(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は87円安の1946円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1705円(前日1747)。
シカゴ225先物終値は日中比65円安の21015円。
高値21450円、安値20460円。
大証夜間取引終値が日中比530円安の20550円だったから30分で500円近く戻した格好。
気学では「吹き値売り方針の日。初め高くても後安し」
火曜は「安値安値と買い下がり、戻っても尚売らず」。
水曜は「逆行性強き日」。
木曜は「気味が悪くても突っ込み売りは見送り。悪目買い狙え」。
金曜は「高下荒く前後場波動を異にする」。
ボリンジャーのマイナス3σ(収まる確率99.7%)が21337円。
マイナス2σ(収まる確率95。4%)が21971円。
RSIが12.61、RCIが3.57。
RCIは2月4日の3.02に近付いてきた。
今年1勝5敗の月曜日。
今年の曜日別勝敗(2月28日まで)
↓
月曜1勝5敗
火曜3勝4敗
水曜5勝3敗
木曜4勝4敗
金曜4勝4敗
中国国家統計局が発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は35.7。
前月の50から大幅に低下し、過去最低を記録した。
今回のPMIは、新型コロナウイルスの影響を全面的に反映する初めての経済指標。
好不況を判断する節目の50を大幅に割り込んだ。
市場予想は46.0だった。
生産動向を示す指数が1月の51.3から27.8に低下。
新規受注指数も51.4から29.3に落ち込んだ。
26日時点で生産を再開した中小企業は約30%。
通常通りフル稼働していない企業もある。
「中国の労働力不足が解消し始めたとしても、国外でウイルス感染が拡大すれば中間財の調達は難しくなる。
企業はなかなか生産が平常に戻らないかもしれない」という見方だ。
非製造業PMIも1月の54.1から29.6に大きく落ち込んだ。
NYダウは357ドル安の25409ドルと7日続落。
1997年以降の続落記録と並んだ。
一時24681ドルまで下落した場面もあった。
NASDAQは0.89ポイント高の8567ポイントと小幅反発。
一時8264ポイントまで下落した場面があった。
S&P500は24ポイント安の2954ポイントと7日続落。
一時2855ポイントまで下落した場面があった。
ダウ輸送株指数は96ポイント安の9388ポイントと続落。
SOX指数は2.21%上昇。
VIX指数は40.11まで上昇。
3市場の売買高は約193.1億株とさらに増加(直近20日平均92.5億株)。
225先物CME円建ては大証日中比65円安の21015円。
ドル建ては大証比日中比50円安の21030円。
ドル円は108.07円。
10年国債利回りは1.163%。
2年国債利回りは0.930%。
《兜町ポエム》
「株祭り」
灯りをつけましょ兜町
株価が下がって久しぶり
アベノミクスの笛太鼓
今は苦しい株祭り
提灯つけたら消えちゃった
株価が下がって枯れちゃった
リーマン超えての長丁場
ウィルス加わり塩漬けだ
輸出関連と内需株
安値が並んですまし顔
バブルの頃のあの高値
よく似たチャートの右下がり
株のボードに売り買いが
かすかにゆするは春の風
小出しの材料まだ増えよう
赤いお顔の株価たち
マインド着替えて板締めて
このごろ株価も湿り顔
春の弥生のこのよき日
何より明日への株祭り
◇━━━ カタリスト━━━◇
カクヤス(7686)・・・動兆
カクヤスに注目する。
同社は酒類小売チェーンストア。
店頭販売だけでなく住宅や飲食店への配送を行うことが特徴。
宅配事業は大きな可能性を秘めているとみる。
上場以来3カ月。
公開価格1600円、初値1866円。
リバウンド期待。
(兜町カタリスト櫻井)
