「エイリアン」

「エイリアン」

木曜のNY株式市場で主要3指数はそろって反発。
ただ引けにかけて上昇幅を縮小し引け味は良くなかった。
空売りでやられたヘッジファンド等による保有株売却への懸念が後退したとの解釈。
マイクロソフト、アマゾン、アルファベットなどが上昇を加速させた。
ただ好決算のアップルは3.5%下落。
ゲームストップが40%超、AMCエンターテインメントが50%超下落。
複数のオンライン証券がこれらの銘柄の取引を制限したと発表したことが悪材料。
ただ引け後に制限緩和の報道もあった。
第4半期決算を発表したS&P500採用企業は159社。
そのうち、利益が市場予想を上回った企業の割合は83%。
過去4四半期の平均(76%)を上回っている。
2020年の実質GDP速報値は前年比3.5%減。
マイナス成長はリーマン・ショック後の09年(▲2.5%)以来11年ぶり。
落ち込み幅は第22次大戦直後の1946年(▲11.6%%)以来74ぶりの大きさ。
ただ第4四半期は年率換算で前期比4.0%増と市場予想と一致した。
週間新規失業保険申請件数は84万7000件。
前週の91万4000件から改善した。
10年国債利回りは1.051%。
2年国債利回りは0.121%。
ドル円は104円台前半。
ビットコインは8.21%高の3万2915ドル。
前日は一時3万ドルを割り込んでいた。
SKEW指数は145.84と通常水準に上昇。
恐怖と欲望指数は36→45。
弱気ゾーンからニュートラルに。

木曜のNYダウは300ドル高の30603ドルと反発。
ただ一時600ドル以上上昇。
高値は30951ドルで引け際に上昇幅を100ドル縮小。
引け味は悪かった。
NASDAQは66ポイント高の13337ポイントと反発。
高値は13507ポイント。
S&P500は36ポイント高の3787ポイントと反発。
高値は3830ポイント。
ダウ輸送株指数は127ポイント高の12404ポイントと6日ぶりに反発。
SOX指数は2.09%高の2933ポイントと反発。
VIX指数は30.21と低下。
3市場の売買高は195.8億株(前日234.2億株、過去20日平均148.6億株)。
225先物CME円建ては大証比日中比4345円高の28395円。
ドル建ては大証比日中比360円高の28410円。
ドル円は104.21円。
10年国債利回りは1.051%。
2年国債利回りは0.121%。

木曜の日経平均は寄り付き466円安。
直後に600円以上下落し28000円割れがあったがそこからは回復。
終値は437円安の28197円と反落。
日足は3日ぶりに陽線。
TOPIXは反落。
東証マザーズ指数は反落。
日経ジャスダック平均も反落。
東証1部の売買代金は4兆8335億円(前日2兆6189億円)。
8日連続で2兆円超。
TOPIX浮動株比率の見直しによる入れ替え商いの影響で増加した。
値上がり912銘柄(前日1291銘柄)。
値下がり1192銘柄(前日814銘柄)。
新高値40銘柄(前日46銘柄)。
新安値4銘柄(前日3銘柄)。
騰落レシオは102.21(前日101.77)。
NTレシオは15.33倍(前日15.39倍)。
22日連続で15倍台。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
右肩上がりの25日線(27843円)からは△1.27%。
23日連続で上回った。
右肩上がりの75日線は26068円。
右肩上がりの200日線(23533円)からは△19.82%(前日△21.95%)。
15日ぶりに△20%割れ。
右肩下がりの5日線(285668円)から▲1.29%。
3日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲18.947%(前日▲19.675%)。
買い方▲5.208%(前日▲4.265%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.694%(前日▲10.951%)。
買い方▲12.815%(前日▲10.228%)。
売り方買い方逆転。
空売り比率は50.2%(2日ぶりに40%超:前日37.1%)。
空売り規制なしの比率5.9%(前日6.0%)。
昨年3月6日が52.1%、同12日が51.7%だった。
日経VIは27.26と上昇。
日経平均採用銘柄の予想PERは25.68倍(前日26.04倍)。
前期基準では20.66倍。
EPSは1098円(前日1099円)。
225のPBRは1.23倍。
BPSは22924円(前日22908円)。
225先物採用銘柄の益回りは3.89%(前日3.84%)。
配当利回りは1.64%。
東証1部全銘柄だと予想PERは27.96倍。
前期基準では22.40倍。
PBRは1.34倍。
ドル建て日経平均は270.40(前日276.24)。
東証1部単純平均株価は19円安の2367円。
(2020年末2341円、2019年末2327円、
2018年末2077円、2017年末2946円)。
東証1部売買単価は2261円(前日2258円)
東証1部時価総額は687兆円(前日695兆円)。
木曜のシカゴ225先物終値は大証日中比345円高の28395円。
高値28520円、安値27810円。
225先物大証夜間取引終値は日中比390円高の2844円。
気学では「高日柄なれど飛びつき買い警戒し急伸利入れの事」。
月曜は「初め強いと後安のこと多し。吹き値売り」。
火曜は「安値にある時に急伸する日。押し目買い」。
水曜は「強象日にして後場高きこと多し」。
木曜は「人気に逆行して動く日」。
金曜は「変化注意日」。
ボリンジャーのプラス1σが28641円。
一目均衡の雲の上限が26386円。
57日連続で雲の上。
勝手雲の上限は28268円。
勝手雲の下限は27670円。
昨日は昨年12月25日以来21日ぶりに雲の中に入った。
RSIが60.057(前日72.47)。
RCIが65.66(前日83.79)。
週足陽線基準は28822円。
5週間ぶりに陰線の可能性。
月足陽線基準は27258円。
3か月連続の陽線に。
昨日の窓は28542ー28360円。
紙芝居的には1月18日のマドに似ている。
週末に水星逆行開始。
今日は満月で「リーマンショック以降では株高の日」。
先週からの順番通りなら「前日比プラス」。
2週連続で日足の千鳥足の完成となる。

《今日のポイント1月29日》

(1)木曜のNY株式市場で主要3指数はそろって反発。
   ただ引けにかけて上昇幅を縮小し引け味は良くなかった。
   SKEW指数は145.84と通常水準に上昇。
   恐怖と欲望指数は36→45。
   弱気ゾーンからニュートラルに。

(2)ダウ輸送株指数は127ポイント高の12404ポイントと6日ぶりに反発。
   SOX指数は2.09%高の2933ポイントと反発。
   VIX指数は30.21と低下。
   3市場の売買高は195.8億株(前日234.2億株、過去20日平均148.6億株)。
   225先物CME円建ては大証比日中比4345円高の28395円。

(3)東証1部の売買代金は4兆8335億円(前日2兆6189億円)。
   8日連続で2兆円超。
   TOPIX浮動株比率の見直しによる入れ替え商いの影響で増加。
   新高値40銘柄(前日46銘柄)。
   新安値4銘柄(前日3銘柄)。
   騰落レシオは102.21(前日101.77)。
   NTレシオは15.33倍(前日15.39倍)。
   22日連続で15倍台。
   サイコロは6勝6敗で50.00%。

(4)右肩上がりの25日線(27843円)からは△1.27%。
   23日連続で上回った。 
   右肩上がりの200日線(23533円)からは△19.82%(前日△21.95%)。
   15日ぶりに△20%割れ。
   右肩下がりの5日線(285668円)から▲1.29%。
   3日連続で下回った。

(5)空売り比率は50.2%(2日ぶりに40%超:前日37.1%)。
   空売り規制なしの比率5.9%(前日6.0%)。
   昨年3月6日が52.1%、同12日が51.7%だった。
   日経VIは27.26と上昇。

(6)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲18.947%(前日▲19.675%)。
   買い方▲5.208%(前日▲4.265%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.694%(前日▲10.951%)。
   買い方▲12.815%(前日▲10.228%)。
   売り方買い方逆転。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは25.68倍(前日26.04倍)。
   前期基準では20.66倍。
   EPSは1098円(前日1099円)。
   225のPBRは1.23倍。
   BPSは22924円(前日22908円)。

(8)ドル建て日経平均は270.40(前日276.24)。
   東証1部時価総額は687兆円(前日695兆円)。

(9)ボリンジャーのプラス1σが28641円。
   勝手雲の上限は28268円。
   勝手雲の下限は27670円。
   昨日は昨年12月25日以来21日ぶりに雲の中に入った。
   週足陽線基準は28822円。
   5週間ぶりに陰線の可能性。
   月足陽線基準は27258円。
   3か月連続の陽線に。
   昨日の窓は28542ー28360円。
   紙芝居的には1月18日のマドに似ている。
   週末に水星逆行開始。
   今日は満月で「リーマンショック以降では株高の日」。
   先週からの順番通りなら「前日比プラス」。
   2週連続で日足の千鳥足の完成となる。

(10)1月第3週の海外投資家動向。
    現物1340億円売り越し(3週間ぶり)。
    先物2017億円の売り越し(3週連続)。
    合計3357億円の売り越し(2週連続)。
   
今年の曜日別勝敗(1月28日まで)

月曜1勝2敗
火曜2勝2敗
水曜2勝2敗
木曜3勝1敗
金曜1勝2敗

1月第3週の海外投資家動向。
現物1340億円売り越し(3週間ぶり)。
先物2017億円の売り越し(3週連続)。
合計3357億円の売り越し(2週連続)。

NYの主役に躍り出た感のあるゲームストップ。
オンライン証券のロビンフッドやインタラクティブ・ブローカーズなどが同銘柄の取引を制限。、
これで一時45%下落した。
もっとも同社株はこの2週間で1700%の上昇。
売買も東証1部の売買代金の半分以上に増加していた。
SNS「レディット」のチャットルームで個人投資家にゲームストップ株購入を促す呼び掛けが拡大。
一時非公開になったことも影響したという。
それでも「SNS主導相場は続く」との声。
ゲームストップ第2弾はアメリカン航空。
昨日一時20%超上昇した。
「空売り筋や空売りの好機を探っていた投資家の一角が株価を動かしている」。
そんな見方だ。
「大量のロビンフッダー(蟻)が集団となって空売りしている機関投資家(象)を倒した」。
市場関係者の指摘だ。
また「空売りした弱小ヘッジファンドを狙い撃ち。
強引に株価を持ち上げてショートスクイズ(踏み上げ)を迫るという手口。
かつての日本の仕手筋と一緒?」という声もある。
進歩しているはずのNYでの古典的手口。
もっともかつての仕手株は「秘め事大事」。
今は「SNSで公開」。
大衆を巻き込み最終的に迷惑をかけるという点では一緒だが・・・。

自分たちはエイリアンではないか、と思わされたのが昨日の株を知らない方との対話。
若い女性で資金の運用を考えたいという。
理由は「皆がやっているから」。
それは何となくわかる。
「何でですか」と聞いてみると考えこんで・・・。
「お金をふやしたいんでしょ」と言うとうなづく。
ここは間違っていない。
その次・・・。
「でもネットの画面を見ていると、多くは証券会社の選び方ばかりです。
だから結局堂々巡りになってしまって。
しかもいろいろなことが一度に出てくるし、なかなか資金の運用にまでたどり着きません」。
これはたぶん事実だろう。
証券会社のHPでもなんでも「うちは手数料が安い」とか「これらの書類が必要です。
入り口から、あたかも拒絶しているような姿勢だ。
「何も知らない素人が何でも相談できるところがあればいいのですが」と。
そして「日経平均ってなんですか。配当ってなんですか。どうして儲かるのですか。
買うのはわかりますけどいつ売ればいいのですか」。
日興リテール出身のOB二人で対話したが反応は「チンプンカンプン」。
NISAとか積み立てとかいう前に初歩の初歩を時間をかけて浸透させていくことがたぶん急務だろう。
「やさしく簡単に話す」という訓練をされていない人がFPとか言っているからわからないのだろう。
しかも我々は「相手がわからないことがわからない」という状態。
これで市場が拡大する訳はない。
たぶん業界関係者の言葉はカタカナとアルファベットの連発で、それこそ「この人たちエイリアン?」。
面倒くさくても「イロハのイ」を語ることは必要だろう。
大人に話すのではなく小学校低学年の子供たちが理解できるかどうか
これがキーポイントだ。
それこそクレヨンで説明できなければ通じない。
個別現物株の物色など先の先の話。
「どうして株価は動くのか」「いつ売ればよいのか」。
どれくらいの時間をかけるのか。
わからないことをわかってあげて、わかってもらうことが必要だ。
そういう意味では「どの証券会社を選ぶ」なんてひょっとするとどうでもいいことかも知れない。
「信用取引の手数料が無料」なんて関係ない人たちは間違いなく増えてくる。
不毛の競争はひょっとするとエイリアンを相手にしただけの競争なのかも知れない。

◇━━━ カタリスト━━━◇

東京応化(4186)・・・動兆

東京応化工業に注目する。
同社は半導体製造工程で使われるフォトレジストで世界首位級。
半導体レジストのEUV用が増勢。
業績は好調。

(兜町カタリスト櫻井)

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