「イノベ」

 
「イノベ」
 
 
週末のNY株式市場は大幅安。
トランプ米大統領は「メキシコ国境からの不法移民流入に同国が十分に対応していない。
6月10日以降メキシコからの輸入品すべてに5%の関税を課し、
移民の流入が止まるまで関税率を段階的に引き上げる」と表明。
「貿易戦争がリセッションにつながる」との懸念が拡大した。
中国商務省が中国企業の利益を損ねる「信頼できない」外国企業や団体、個人のリストを作成する方針を示したことも悪材料。
中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想以上に悪化したこともネガティブだった。
S&P500とNASDAQは3月8日以来となる200日移動平均線割れ。
週間ではNYダウが3.01%、S&P500が2.62%、NASDAQが2.41%安。
ダウは6週連続安で2011年以降で最長。
月間ではNYダウが6.69%、S&P500が6.58%、NASDAQが7.93%安。
いずれも月間では年初来で初の下落となった。
S&P500の5月の下落率は2010年以降で最大。
個人消費支出(PCE)価格指数は前月比0.3%上昇と、2018年1月以来15カ月ぶりの大幅な伸び。
ただ4月は物価が加速する中で個人消費が鈍化。
「今後の物価の伸びが限定的になる」と解釈された。
10年国債利回りは一時2.145%と2017年9月以来の低水準を記録。
「逆イールド」も継続。
7月の利下げ確率は40%と1週間前の18%から上昇。
12月の利下げ確率は90%。
安全通貨として円は約1%上昇し1ドル108円台前半。
恐怖と欲望指数は24ポイント。
SKEW指数は112.65。
 
 
週末の日経平均は大幅続落。
寄り付き157円安、終値341円安と日足は陰線。
「NY株は反発しており米国株も高かったし3日ぶりに高い週末」という甘い思考とは逆展開。
トランプ大統領の「メキシコへの5%課税」というツイートが市場をかく乱した格好だ。
2月8日以来の水準(TOPIXは大発会以来の水準)まで一段安。
一時20500円台まで下げる場面もあり週間では515円の下落。
週足は2週連続陰線。
値上がり374銘柄、値下がり1688銘柄。
新高値18銘柄、新安値199銘柄。
騰落レシオは77.92%。
サポートだった26週線(21144円)も下抜けた。
マザーズ指数取引終盤までプラス圏を維持するなど底堅かったのは印象的な週末だった。
NT倍率は13.62倍。
25日線(21463円)からは4.0%、200日線(21776円)からは5.4%のマイナスかい離。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
松井証券信用評価損益率で売り方▲8.960%。買い方▲14.178%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.960%。買い方▲21.063%。
空売り比率は47.2%で55日連続40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は7.6%。
日経HVは12.6、日経VIは20.25。
日経平均採用銘柄のPERは11.63倍でEPSは1771円。
BPSは19808円でPBRは1.04倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比115円安の20425円。
高値20955円、安値20380円。
25日線(21463円)と75日線(21461円)はデッドクロス寸前。
25日線からマイナス5%かい離は20389円。
ボリンジャーのマイナス2σが20479円、マイナス3σが19967円だ。
2月8日ザラバ安値20315円キープが課題だ。
気学では「前週末が高い日はこの日反落する」。
火曜は「変化注意日にして不時安を見ることあり」。
水曜は「案外高き日なり。逆に安き時は翌日高し」。
木曜は「弱日柄にして、じり安を見せること多し」。
金曜は「初め安いと後高く、初め高いと反落する」。
荒れる3日新甫の6月スタート。
 
日経ヴェリタスの特集は「イノベ株を掘り当てる」。
日経ヴェリタスが運用会社のファンドマネージャー30人へのアンケートを分析。
5つの有望テーマが浮上してきた。
自動運転中心とする「ロコモーション(移動)」
「人工知能(AI)×ロボット」
「つながるデータ」
「宇宙」
「バイオ」。
 
【AIxロボット】事務・金融・農業・・・生産性を大幅に向上。
RPA(6572)、パークシャーテクノロジー(3993)、HEROZ(4382)、
アルヒ(7198)、CYBERDYNE(7779)、テックファーム(3625)。
 
【ロコモーション(移動)】用途広がるドローン 自動運転にも革新性
自動制御システム(6382)、オプティム(3694)、ERI(6083)、
SYS(3988)、エスクモーション(4394)、アイサンテクノロジー(4667)、
日本セラミック(6929)。
 
【つながるデータ】ホステルの機器 スマホで集中操作
and factory(7035)、eBASE(3835)、メディアドゥ(3678)、
オービック(4684)、ネットワンシステムズ(7518)、フォーカスシステムズ(4662)、
Hamee(3134)、京セラ(6971)、村田製作所(6981)。
 
【宇宙】「格安ロケット」で市場急拡大も
日東製網(3524)、セック(3741)、ウェザーニューズ(4825)、
スカパーJSAT(9412)、アイサンテクノロジー(4687)。
 
【バイオ】安価ながん・難病治療薬に期待
ぺプチドリーム(4587)、日油(4403)、日東電工(6988)、
富士フイルム(4901)。
 
NYダウは354ドル安の24185ドルと反落。
NASDAQは114ポイント安の7453ポイント。
S&P500は36ポイント安の2752ポイント。
ダウ輸送株指数は188ポイント安の9738ポイント。
SOX指数は1.45%の下落。
VIX指数は18.71。
3市場の売買高は77.5億株と増加。
225先物CME円建ては大証日比115円安の20425円。
ドル建ては大証比115ポイント安の20425ポイント。
大証夜間取引終値は日中比20円高20950円。
ドル円は108.28円。
10年国債利回りは2.133%。
 
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
ETSHD(1789)・・・動兆
 
ETSHDに注目する。
同社は送電線、内線工事が中核。
通信向けに期待感。
東北電力向け送電線工事が拡大基調。
送電線不足、5G関連として注目。
 

(兜町カタリスト櫻井)

 

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