「まずは日銀短観からの10月」

「まずは日銀短観からの10月」
 
 
週明け月末のNY株式は主要3指数そろって反発。
「米国市場に上場している中国企業の上場廃止を米政権が検討している」との先週の報道を米財務省広報官が否定。
ナバロ米大統領補佐官は「報道の内容の半分以上がフェイクニュース」と指摘。
「投資家心理が改善し買いが膨らんだ」との解釈だ。
NYダウは一時170ドル超上昇した場面もあったが引けにかけて上昇幅を縮小。
引け味はあまり良くない印象。
中国政府高官が米中の閣僚級協議を10月第2週に開くとコメント。
協議進展への期待が強まったことも買い安心感につながったという。
月末や期末で機関投資家が運用成績を良くみせる「お化粧買い」を入れたとの指摘もあるが真偽は定かでない。
JPモルガンがリポートで「iPhone」の出荷見通しを引き上げたことを好感しアップルが上昇。
ダウ上昇寄与度は約35ドル。
マイクロソフトも買われた。
シカゴ購買部協会景気指数(PMI、季節調整済み)は前月から3.3ポイント低下し47.1で着地。
景気の拡大と縮小の境界である50を2カ月ぶりに下回り市場予測(50.5)も下回った。
7月の44.4ほどは落ち込まなかったが2015年以降で2番目の低水準。
7~9月の3カ月平均では47.3。
09年7~9月以来10年ぶりの低水準。
債券は株高で一時売られたもののシカゴ購買部協会PMIの悪化から買い優勢となった。
10年国債利回りは1.666%水準。
2年国債利回りは1.625%水準。
ドル円は107円台後半。
ユーロは対ドルで一時2年半ぶりの安値まで売られた。
恐怖と欲望指数は52→54に上昇。
 
 
月末の日経平均株価は寄り付き85円安、一時200円以上の下落があって大引け123円安。
日足は陰線3本。
「下ヒゲをつけているから底堅く見える」という声もある。
月足は陽線。
終値ベースで8月末に比べて1051円(5.1%)高、3月末比では550円(2.6%)高。
逆に安値は21666円まであり9月19日高値22255円からは500円以上の下落。
「日経平均構成銘柄の入れ替えで指数連動で運用する投資家から採用銘柄全体に売り圧力がかかる」。
そんな見方もあったが大引けにかけて下落幅は縮小した。
東証1部の売買代金は2兆3371億円。
値上がり465銘柄、値下がり1624銘柄。
新高値39銘柄、新安値20銘柄。
騰落レシオは125.38。
26週線(21386円)、52週線(21372円)、13週線(21332円)。
25日線(21327円)と21300円台に節目が集中している。
しかしサポートとはいえまだ下だ。
25日線からは2.0%、200日線からは2.5%のプラスかい離。
NTレシオは13.70倍。
サイコロは8勝4敗で66.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.2622%。
買い方▲9.718%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲1.820%。
買い方▲14.986%。
空売り比率は46.7%で135日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は8.2%。
日経HVは11.5、日経VIは17.35。
東証REIT指数は4日ぶりに反落。
日経平均採用銘柄のPERは12.29倍でEPSは1770円。
PBRは1.08倍でBPSは20144円。
シカゴ225先物終値は大証日中比105円高の21865円。
高値21875円、安値21655円。
25日線は21327円。
75日は21253円。
200日線は21223円。
75日と200日はと微かに下向き。
6カ月線(21373円)と12ヶ月線(21324円)はGC。
24か月線21938円復活が欲しい。
月足の勝手雲の上限はしばらく21698円。
ボリンジャ─のプラス1σが21972円。
配当落ち分を早々に埋める為には22048円が必要だ。
気学では「前日高かりし時は反落する日」。
水曜は「弱含みの日。戻り売り方針で駆け引きせよ」。
木曜は「案外高き日なり。逆に安き時は翌日高し」。
金曜は「初め高いと後安の日。逆の時は見送れ」。
気学の10月は「保合い後乱高下するも下旬途転売り。戻ったらさらに売れ」と良くない。
3月末日経平均は21205円。
4月始値は21500円。
課題は8時50分発表予定の日銀短観。
大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)はプラス2と3期連続の悪化予想。
そして消費税率10%への引き上げを市場がどう消化するかも見逃せない。
4日ぶりの日足陽線が欲しい。
 
NYダウは96ドル高の26916ドルと反発。
NASDAQは59ポイント高の7999ポイント。
S&P500は14ポイント高の2976ポイント。
ダウ輸送株指数は22ポイント高の10363ポイント。
SOX指数は1.03%の上昇。
VIX指数は16.27。
3市場の売買高は62億株(直近20日平均は72億株)。
225先物CME円建ては大証日中比145円高の21865円。
ドル建ては大証比日中比175円高の21895円。
大証夜間取引終値は日中比150円高の21870円。
ドル円は107.92円。
10年国債利回りは1.666%。
2年国債利回りは1.625%。

(兜町カタリスト櫻井)

 

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