「ひとつの底打ちサイン」
NYダウは330ドル高と80ドル安が同居し終値は82ドル高。
NYダウとNASDAQはボーイングや「FAANG」銘柄が上昇し小幅反発。
S&P500は一時1.1%上昇した場面もあったが横ばい。
共和党のマコネル上院院内総務が「共和党の歳出法案を民主党が拒否した」とコメント。
これが嫌気された。
法案が可決されなければ、一部の政府機関が閉鎖される可能性があるという見方だ。
原油先物は供給過剰を巡る懸念から7%超の急落。
エネルギーセクターが足を引っ張った。
債券市場もFOMC待ち。
今年4回目の利上げはほぼ確定路線。
ただ今回のFOMCでの利上げ確率は70%まで低下した。
市場は利上げサイクルの終了の証拠探しに躍起になっている印象。
FOMC参加者の金利動向予測分布を示す「ドット・チャート」によると、来年の利上げ回数予想は3回。
「この回数が2回もしくは1回に減少すればFRBは利上げ休止に近づいているとのシグナルを市場に送ることになる」との見方だ。
10月には来年2回の利上げ予想だったが、現在は1回の利上げ予想が一部織り込まれているだけだ。
10年国債利回りは一時2.821%と8月27日以来の水準に低下。
10月9日には3.261%と7年ぶりの高水準だったから1%ほど低下したことになる。
ドル円は112円台半ばでの推移。
VIX(恐怖)指数は25.58。
欧州株式は続落。
急落の火曜日。
日経平均は寄り付き231円安、終値391円安。
NYダウの今年500ドル超の下落は13回。
過去12回は日経平均は平均で480円程度下落していたから少しはマシかも知れない。
とはいえ終値ベースでは3月29日以来の安値。
「10月26日のザラバ安値を上回っているため、底値圏で踏ん張っているような印象。
しかTOPIXは年初来安値を更新し17年5月18日以来の水準。
1月23日の高値(1911ポイント)からは下落率18.5%。
「弱気相場入り目前の状況」という声が聞こえる。
騰落レシオ74.3まで低下。
2月14日の71.81、6月25日の75.13、11月1日の70.97。
これが年初からの調整局面でのボトムだった。
値上がり132銘柄、値下がり1982銘柄。
新高値1銘柄、新安値723銘柄。
「そろそろ底値水準」という見方もある。
NT倍率は13.51倍で今年最大。
25日線(21749円)からは2.9%、200日線(22288円)からは5.3%のマイナスかい離。
5日線(21483円)も下抜けてきた。
13週線はすでにデッドクロスし26週線と52週線のデッドクロスも予測される。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲4.840%。買い方▲18.008%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△0.283%。
買い方▲26.489%。(10月29日▲30.29%)。
空売り比率は46.3%で12日連続40%超。
12月14日時点の信用買い残は前週比536億円減の2兆9738億円。
同信用売残は190億円減の7428億円。
日経HVは20.5。日経VIは22.64。
日経平均採用銘柄のPERは11.80倍。EPSは1789円。
シカゴ225先物終値は大証日中比100円安の20970円。
高値21265円、安値20945円。
権利配当落ち分が60円程度が逆ザヤだから現物の21000円台はキープの格好。
勝手雲は今日黒くねじれておりその水準は21971円と上にいる。
ボリンジャーのマイナス2σは21045円で昨日もサポート。
マイナス1σは21397円だ。
24ヶ月線21329円と3月月中平均21395円の奪還が課題。
月足陽線基準22574円は上。昨年比プラス基準22764円は遠い。
12月26日(株高の日)から3連騰と決め打ちすれば仕込み場面と言えるのだろうが投資心理はそこまで暖かくない。
PBR1倍割れ銘柄が1000を超えたが、「割安」と見るか「だめはだめ」と見るかは微妙だ。
東証1部平均では1.15倍。
株式益回りは7.59%とまた上昇してきた。
SBの初値以降の動きに左右されそうな水曜日。
気学では「人気に逆行して動く日」。
木曜は「不時の高下を見せる。後場の波動に注意」。
金曜は「弱体日。戻り待ち売り方針良し」。
一昨日発表されたトヨタの心意気。
2019年の世界販売台数を1076万台とする計画を発表した。
18年実績見込を2%上回り3年連続で過去最高を目指すという。
1000万台超は6年連続、
国内販売台数は4%減。
しかし2ケタ増の中国。
ハイブリッドが好調な欧州、中南米がターゲット。
中国は7月に輸入車の関税を引き下げており「19年も好調に推移」との見方。
米中貿易摩擦に対するアンチテーゼあるいは漁夫の利の代表と映ってならない。
その中国を安倍首相は10月末に訪問した。
中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への協力姿勢について安倍首相はこう話しているという。
「実際に中国に何かサービスをしているわけではない。
こっちの利益になることは一緒にやってもいいというだけだ」。
そもそも「一帯一路」に加担している訳ではないということ。
これはアメリカとの絡みで微妙なところだ。
しかし一方ではプーチン氏と日露会談も行っている。
「ロシアにとってアジア太平洋地域へむけたゲートウェイになっている」と指摘。
「これによってロシアはヨーロッパであるとともにアジアの国でもある。
ロシアとの関係を強化することによって日本もヨーロッパへ近づくことができる」。
船便と比較すると同じ料金で半分の日数で可能。
表現は悪いが、実は中国とロシアを手球に取った格好。
打って返しにならなければ結構強い立場。
おとなしい「ミニトランプ」みたいに見える。
「ペリーの黒船来航の翌年にロシア艦隊が長崎に入っている。
乗員らは紳士的で幕臣の一部から『日露で反米同盟を』の声も出たという。
実はこの時のロシアはクリミア戦争で不利な立場にあり国境策定も日本に譲った。
状況を見極めての駆け引きは、今も昔も外交の妙」。
これは昨日日経朝刊「春秋」の記載だ。
NYダウは82ドル高の23675ドルと3日ぶりの反発。
NASDAQは30ポイント高の6783ポイントと4位ぶりの反発。
S&P500は0.22ポイント高の2546ポイント。
ダウ輸送株指数は41ポイント高の9445ポイント。
SOX指数は1.28%上昇。
3市場の売買高は91.8億株。
CME円建ては大証比100円安の20970円。
ドル建ては大証比65ポイント安の21005ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比90円安の20980円。
ドル円は112.51円。
10年国債利回りは2.822%。
「昨日は床屋さんに行って髪を切ってきました。
なんとか反転してほしいです。
ハクビシン出てこないかなぁ・・・。
夢には「蛇」は出てきません・・・。
ヤモリも我が家に出てきません(冬だから)
今年はサンタさんがなかなか来てくれませんね」と市場関係者。
◇━━━ カタリスト━━━◇
ANAP(3189)・・・動兆
ANAPに注目する。
同社は若い女性向け衣料・雑貨「ANAP」を展開。
既存店は客数順調増。
品番数削減や値引き抑制継続し採算改善。
2013年の新規上場後、業績不振期間を経て、2期連続の黒字。
AIの活用が進行。
最近は異業種とのコラボが凄く、面白い取り組みに期待感。
(兜町カタリスト櫻井)
