「あとさき」

前場の日経平均株価は107円71銭高の21562円01銭と3日続伸。
手掛かり材料は乏しく売り先行の展開。
もっとも下値は限定的で反発。
一時2万1578円26銭上昇し3月メジャーSQ値(21575円)をクリアした場面もあった。
25日線(21512円)はクリア。
日銀短観で大企業・製造業のDIは24と市場予想を下回った。
しかし18年度の設備投資計画が前年度比2.3%増と市場予想の0.6%増を上回ったことを好感したとの解釈。
想定レート為替レートは1ドル109円66銭だった。
東証1部の売買代金は7662億円と低調。
東証1部の値上がり銘柄数は1015銘柄。
値下がりは954銘柄。
任天堂、関電、アシックスが上昇。
日本紙、オリンパスが下落。

東京の桜は満開。
「森友学園記事件も似たような時間軸」という指摘は大和のレポート。
4月21日の安倍首相主催の「桜を見る会」。
「日米首脳会談を成功させて帰国できれば、支持率も回復に向かうだろう」という声が聞こえる。
節分来、相場を悩ましてきた制裁関税の問題。する傾向(4%安)。
ドル円は1ヶ月半ほど円高(4%前後円高)となってその後安定に向かう傾向だった。
米国の鉄鋼・アルミ産出額は経済全体の0.5%弱。
関税の直接効果は物価面でも貿易数量面でも軽微。
日本の対米輸出は年15兆円(GDPの3%弱)。
鉄鋼・非鉄輸出は3057億円(同0.06%)。
鉄鋼・アルミの関税だけであれば影響は軽微と考えられている。
問題は年6兆円規模の日本の対米輸送機器輸出だろうか。
OECDの試算では、世界貿易戦争(米・中・欧で全品目に10%の追加関税)の場合、世界の実質GDPが1.4%減少。
貿易量が6.0%減少するとの推計が示されている。

「後を見るか。先を見るか」というのは相場観の普遍のテーマだろう。
「過去に饒舌、未来に寡黙」というのが通例だが、過去を捨てるわけではなく過去から未来を類推し想像するということ。
ココが重要な点だ。
どういうことかというと・・・。
例えば騰落レシオ。
25日前の値上がり値下がり銘柄数が消え、今日の値上がり値下がり銘柄数が入る。
つまり過去からの連続性且つ非連続性が登場しているということ。
今を考えるのではなく過去を振り返ることが重要であることは間違いない。
あるいは紙芝居チックな200日移動平均も同様。
200日前の株価が消え、今日の株価を反映する。
ならば199日前が消えて、198日前が消えるとどうなるのか。
その先読みこそが求められているのが相場だ。

3月30日に決定したのが天皇陛下の退位と皇太子さまの即位に関する政府方針。
来年2月以降に新元号が発表され、4月30日が退位の礼。
5月1日が即位の礼。
10月22日以降に饗宴の儀。
11月14~15日が大嘗祭と進む。
当然株式市場に関係あるとは考えられない。
しかし元号が変化し時が移ることは間違いない。
かつて暦の改定は朝廷のみに許されていたこと。
徳川幕府でさえ触れることは出来なかった。
元号は、昔は一世一元ではなかったので、しばしば変えられてきたものでもある。
それが変わるというのであるから、ここ数年は重要な時期。
とういうか・・・。
滅多に遭遇するものではない。
単なる儀式としてではなく歴史として記憶にとどめておくべきだろう。

(櫻井)。

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