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【市況一覧】
日経平均株価
38,460.08 +907.92 04/24
TOPIX
2,710.73 +44.50 04/24
マザーズ
655.60 +4.96 04/24
NYダウ平均
38,503.69 +263.71 04/24
ナスダック総合
15,696.64 +245.34 04/24


05月01日 マーケットコメント

05月02日 マーケットコメント

05月03日 マーケットコメント

05月04日 マーケットコメント

05月05日 マーケットコメント

05月06日 マーケットコメント

05月07日 マーケットコメント

05月08日 マーケットコメント

05月09日 マーケットコメント

05月10日 マーケットコメント

05月11日 マーケットコメント

05月12日 マーケットコメント


     
     
    13日の日経平均株価は大幅に3日続落。終値は前日比699円安の2万7448円で、1月6日以来約4カ月ぶりの安値となった。
    前日の米株急落や米長期金利上昇などを嫌気して朝から大きく売りが先行。ハイテク株中心に売りが止まらない状況に。その後もアジア株安や時間外取引の米株先物の上値の重さに押され下げ幅を拡大して行った。マザーズやジャスダックなど新興市場にも売りが波及しほぼ全面安商状となっている。
     
    14日の日経平均株価は、大幅に3日続落した後だけに、手控えムードのなか、週末要因もあり、弱含みで推移しそう。きょうの安値(2万7385円)は昨年末(2万7444円、2020/12/30)の水準を下回っており、含み損を抱えた投資家の投げが加速する展開も想定される。米国できょうあすと重要な指標の発表が控えていることも、買いを手控える要因となる。仮に反発が見られたとしても、しばらくは不安定な地合いが続くだろう。
     
    5月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値算出日にあたることから、市場推定値が意識される場面も想定される。値幅の調整は入ったようだが、日柄も必要とみられ、さえない展開が続きそう。市場では、日経平均株価の下落率が2.49%に対し、TOPIX(東証株価指数)の下落率が1.54%にとどまったことから「先物市場でTOPIX買いの日経平均売りの裁定取引が組まれたのでは」との声も聞かれた。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
     
    29267.64  13週移動平均線
    29260.58  均衡表雲上限(日足)
    29255.15  75日移動平均線
    29245.22  25日移動平均線
    29172.16  均衡表雲下限(日足)
    28935.02  均衡表転換線(週足)
    28796.96  均衡表基準線(日足)
    28735.27  6日移動平均線
    28661.37  ボリンジャー:-1σ(25日)
    28607.99  ボリンジャー:-1σ(13週)
    28535.22  均衡表転換線(日足)
    28391.22  26週移動平均線
    28077.51  ボリンジャー:-2σ(25日)
    28070.06  均衡表基準線(週足)
    27948.34  ボリンジャー:-2σ(13週)
    27493.66  ボリンジャー:-3σ(25日)
     
    27448.01  ★日経平均株価13日終値
     
    27288.69  ボリンジャー:-3σ(13週)
    27131.57  ボリンジャー:-1σ(26週)
    26337.66  200日移動平均線
    25871.92  ボリンジャー:-2σ(26週)
    24612.27  ボリンジャー:-3σ(26週)
    23911.78  均衡表雲上限(週足)
    21207.75  均衡表雲下限(週足)
     
    ローソク足は昨日に続いて胴体の長い大陰線を引いて終了。5日線の下降角度が増したほか、25日線と75日線がデッドクロスを形成し、弱気相場入りを示唆した。一目均衡表では基準線と転換線が下降を継続し、遅行線も弱気シグナルを増大して地合い悪化を確認する形となった。
     
    ただ、ボリンジャーバンドで終値が-3σを下回ったほか、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)が78.85%と売られ過ぎゾーンに突入。ストキャスティクスで%Kが2.74%、%Dが7.53%とほぼ下限に到達したこともあり、大勢弱気ながらも明日14日は短期的なリバウンドの可能性が出てきたもようだ。
     

    [概況]

    13日、東京外国為替市場の米ドル円は109円台後半付近では伸び悩む展開となった。米国時間に発表された4月米消費者物価指数(予想:前年比3.6% 結果:前年比4.2%)が市場の予想を上回ったことなどを受け、米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大などが意識され米ドル円は109円台後半付近まで上昇した。
     
    その後、東京時間に入り、米ドル円は109円台後半付近で上昇は一服している。現在、欧州時間に入り米ドル円は109.580円付近で推移している。テクニカル的には米ドル円は下方に位置する一目均衡表の雲上限(109.335円)付近がサポートとして意識されるか注目したい。


    [提供:AIゴールド証券株式会社]

    【大引け概況】
    13日の日経平均株価は3日続落し、前日比699円50銭安の2万7448円01銭で終えた。約4カ月ぶりの安値水準。
    本日のマーケット動画
    時間:00:02:35 容量:22.96M

    過去のマーケット動画はこちら
     
    前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合指数ともに大幅な下げとなったことを受け、主力株中心に売りがかさむ展開となった。注目された4月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を大幅に上回り、インフレ懸念から米長期金利が大きく上昇し市場心理を冷やしている。国内では新型コロナウイルスの感染者数拡大が続き、経済活動が停滞することへの懸念も重荷となった。日経平均寄与度の高い値がさ株に売られるものが目立ち、全体の下げを助長した。
     
    東京株式市場でもハイテク株との連動性が高いソフトバンクグループ(SBG)や半導体関連銘柄の売りが膨らんだ。国内では新型コロナウイルスの感染が広がり、経済活動の制約が強まるとの観測から、小売りや鉄道といった内需関連銘柄の売りも目立った。
     
    国内では新型コロナの感染増が続き、経済活動を抑制する地域も増えている。ワクチン接種に遅れが見られ、内需関連株の下押しにつながった。日本株の下げが続くなかでも日銀の上場投資信託(ETF)買い入れへの期待が後退していることも弱材料。アジア株安もあいまって、午後には下げ幅が一時760円に達し、日経平均が2020年末の水準(2万7444円)を下回る場面があった。
     
    市場では「全体が大きく下落するなか、一部の好業績株も一律に売られてしまっていることから、当面はそのような好業績銘柄の押し目を拾いたい」との声が聞かれた。
     
    JPX日経インデックス400は3日続落。終値は前日比235.17ポイント安の1万6678.92だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、28.91ポイント安の1849.04で終えた。
     
    東証1部の売買代金は概算で3兆523億円。売買高は14億835万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1800と、全体の8割強を占めた。値上がりは335銘柄、変わらずは57銘柄だった。
     

    業種別株価指数(33業種)は情報・通信業、電気機器、陸運業などが下落。銀行業、食料品、ゴム製品が上昇した。
     
    個別では、売買代金で群を抜いたソフトバンクグループだったが700円超の下落となり、ファーストリテイリング、東京エレクトロンなども大きく値を下げた。トヨタ自動車が軟調、任天堂も売りに押された。日本電産が冴えず、NECの下げも目立つ。三越伊勢丹やJフロント、マネックスグループが下落。日本金属、アニコム ホールディングスが急落、ネクソンも商いを伴い大きく売り込まれた。
     
    半面、セブン&アイ・ホールディングスが大きく買われ、三井住友フィナンシャルグループも買いが優勢だった。NTTも堅調。ミツバがストップ高に買われたほか、武蔵精密工業、NISSHAなども値を飛ばした。アイフルが物色人気、王子HD、丸井G、サントリー食品インターナショナル、ワコムなども高い。
     
    東証2部株価指数は前日比109.22ポイント安の7247.34ポイントと3日続落した。
    出来高1億4557万株。値上がり銘柄数は101、値下がり銘柄数は313となった。
     
    個別では、野村マイクロ・サイエンスがストップ安。技研ホールディングス、フルスピード、YE DIGITAL、ギグワークス、日本食品化工など53銘柄は年初来安値を更新。リスクモンスター、三井金属エンジニアリング、兼松エンジニアリング、田岡化学工業、日本インシュレーションが売られた。
     
    一方、エス・ディー・エス バイオテック、サンユウ、カーチスホールディングスが年初来高値を更新。土屋ホールディングス、ベリテ、ビート・ホールディングス・リミテッド、玉井商船、内海造船が買われた。





     


    日経ジャスダック平均株価は3日続落した。終値は前日比38円02銭安い3804円99銭だった。3月9日以来およそ2カ月ぶり安値水準だった。12日の米国株安で投資家心理が冷え込み、国内の新興株にも売りが出た。
    東映アニメ、ハーモニックが下落した。半面、出前館、テセックが上昇した。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で639億円、売買高は8858万株だった。値上がり銘柄数は170、値下がり銘柄数は462となった。
     
    個別では田中化学研究所がストップ安。インターライフホールディングス、守谷商会、神田通信機、滝沢ハム、ドーンなど95銘柄は年初来安値を更新。遠藤製作所、クリエアナブキ、ウッドフレンズ、シード平和、和井田製作所が売られた。
     
    一方、ファミリーが一時ストップ高と値を飛ばした。東洋ドライルーブ、イハラサイエンス、テセックなど4銘柄は年初来高値を更新。応用技術、大阪油化工業、インフォメーションクリエーティブ、東京日産コンピュータシステム、こころネットが買われた。

    東証マザーズ指数は8日続落した。終値は前日比30.47ポイント(2.78%)安い1065.38だった。2020年8月17日以来およそ9カ月ぶりの安値。
    世界的な株安の流れが続き、新興市場もリスク回避の影響を受けている。追い証(追加証拠金)回避の動きも続くが、マザーズの主力株には下げ過ぎへの意識も台頭してきており、徐々に下値買いも入った。
    マザーズ市場は株価収益率(PER)などバリュエーションの高い銘柄が多く、米金利上昇への警戒感がくすぶる中、マザーズ指数の下落率は日経ジャスダック平均より大きくなった。個別の買い材料への反応は見られるが、「個人も全体としては、引き続き手じまい姿勢」という。
    値上がり銘柄数は49、値下がり銘柄数は302となった。
     
    個別では、アズーム、HENNGEがストップ安。エムビーエス、フィット、ITbookホールディングス、トライステージ、メディネットなど117銘柄は年初来安値を更新。ログリー、スパイダープラス、AI inside、総医研ホールディングス、グローバルウェイが売られた。
     
    一方、サイバートラスト、アライドアーキテクツ、テックポイント・インクがストップ高。キャリアは一時ストップ高と値を飛ばした。ドラフト、GMOフィナンシャルゲート、インフォネット、グッドスピード、NATTY SWANKYが買われた。


    「オセロのように」

    前場段階で・・・
    25日線は29252円。
    マイナス5.55%かい離は第一次限界水準。
    75日線は29257円。
    25日と75日はデッドクロス寸前。
    5日線は28652円。
    マイナス3.57%のかい離。
    ボリンジャーのマイナス3σは27565円。
    10月30日、7月31日3月13日以来の寸止め。
    下抜けたのは昨年2月28日。
    サポートになる水準と考えたいところ。

    上がる理由を探して「買う」あるいは「買い戻す」。
    下がる理由を探して「売る」あるいは「損切・利益確定」をする。
    相場はアレコレ解釈されるが「上がる理由と下がる理由のせめぎあい」が実は背景にある。
    好材料も悪材料も「理由」として抽出されているということ。
    興味深いのは、相場の傾きによって一方の理由が消え、他方の理由がデフォルメされること。
    まるでオセロのようにドテン返しで黒一色、白一色になる。
    しかも些細な材料があたかも重要な材料視される。
    経済指標など通過してしまえば話題にもならないのに妙に気にする。
    どんなに前期の業績が良くても今期・来期に固執する。
    ここが厄介なところだ。
    真っ白な中にも黒はあり、真っ黒な中にも白はある。
    そしてその先の次の一手によってまた白黒は変化する。
    ということは重要なのは今の黒白を判断するのではなく、次の一手での白黒を読むこと。
    そうすると、相場は少し見えやすくなるように思う。

    MSCI採用銘柄の新規採用はゼロ。
    除外は29銘柄。
    山崎パン(2212)、カルビー(2229)、コカコーラ BJH(2579)、アルフレッサ HD(2784)、
    東急不 HD(3289)、帝人 (3401)、クラレ(3405)、エア・ウォーター(4088)、
    太平洋セメ(5233)、特殊陶(5334)、アマダ(6113)、セガサミー HD(6460)、
    豊田合(7282)、しまむら(8227)、丸井G(8252)、新生銀(8303)、ふくおか(8354)、
    京都銀(8369)、イオンモール (8905)、京急(9006)、西武HD(9024)、京阪HD(9045)、
    名鉄(9048)、JR九州(9142)、中国電(9504)、 九州電(9508)、空港ビル(9706)、
    スズケン(9987)、サンドラッグ(9989)。
    昨年11月は21銘柄が除外された。
    「引き続き、日本株式の存在感が相対的に後退している」との解釈。
    5月27日終値ベースで指数に反映される。



    (櫻井)。


    13日午前の日経平均株価は続落し、前引けは前日比518円78銭(1.84%)安の2万7628円73銭だった。
    きょう前場はリスクオフ相場が継続し、日経平均株価は一段と下値を探る展開となった。
    前日までの2営業日で1500円近い下げをみせていたが、きょうも押し目買いの動きは限定的で一時600円を超える下落をみせた。
    注目された4月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を大幅に上回ったことを背景にインフレ懸念が強まり、前日の米国株市場ではNYダウが大幅続落基調となるなど市場のセンチメントが一段と悪化し、東京株式市場もこれに追随する形となっている。ただし、大手金融株や鉄鋼株などは押し目買い優勢の展開となり、個別ベースでも全体の4割近い銘柄が値を上げている。
     
    10時すぎには日銀の黒田東彦総裁が参院財政金融委員会に出席し、上場投資信託(ETF)の買い入れについて「感染症収束後も継続」と強調。「市場の状況を見極めながら、必要に応じて行う」と述べた。内容に目新しさがないとして、取引の材料とする向きは乏しかった。
     
    市場では「日経平均株価は大幅に3日続落し、下値を想定しづらい状況にあるが、昨年末にもみ合いとなった2万6900円台も想定される」との慎重な声が聞かれた。
     
    東証株価指数(TOPIX)は続落。前引けは前日比11.38ポイント安の1866.57だった。JPX日経インデックス400も続落した。
     
    前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4920億円、売買高は6億7956万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1243と、全体の6割弱を占めた。値上がりは841銘柄、変わらずは103銘柄だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は情報・通信業、精密機器、その他製品などが下落。上昇はその他金融業、銀行業、食料品など。
     
    個別では、売買代金断トツのソフトバンクグループが大幅安、ファーストリテイリング、東京エレクトロンなども急落した。任天堂、エムスリーも安い。NECが値を下げ、ネクソンは商いを伴う下げで値下がり率トップとなった。日揮HDは10%超下げた。マネックスグループも下値を模索する展開となった。
     
    半面、日本製鉄がしっかり、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも頑強。セブン&アイ・ホールディングスが買いを集めた。武蔵精密工業が値を飛ばし、アサヒやキリンHD、デンソー、アイフル、ワコムも上昇した。
     
     
    東証2部株価指数は前日比66.79ポイント安の7289.77ポイントと3日続落した。
    出来高9656万株。値上がり銘柄数は105、値下がり銘柄数は282となった。
     
    個別では、野村マイクロ・サイエンスが一時ストップ安と急落した。技研ホールディングス、フルスピード、YE DIGITAL、ギグワークス、日本食品化工など45銘柄は年初来安値を更新。リスクモンスター、三井金属エンジニアリング、兼松エンジニアリング、日本伸銅、田岡化学工業が売られた。
     
     一方、エス・ディー・エス バイオテック、カーチスホールディングスが年初来高値を更新。土屋ホールディングス、ヒガシトゥエンティワン、アップルインターナショナル、堺商事、ヒラノテクシードが買われた。
     


    日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日比29円14銭安い3813円87銭となった。取引時間中としてはおよそ2カ月ぶりの安値を付ける場面があった。米長期金利の上昇への警戒から12日の米国株式相場が下げた流れを受け、幅広い銘柄に売りが出た。ただ、売り一巡後は押し目買いも入り、下げ渋る展開だった。
    東映アニメやワークマン、田中化研が下落した。半面、出前館やメイコー、応用技術は上昇した。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で388億円、売買高は5976万株。値上がり銘柄数は152、値下がり銘柄数は450となった。
     
    個別では、田中化学研究所がストップ安。インターライフホールディングス、守谷商会、神田通信機、滝沢ハム、ドーンなど86銘柄は年初来安値を更新。遠藤製作所、ホロン、カッシーナ・イクスシー、シード平和、ウッドフレンズが売られた。
     
    一方、イハラサイエンス、テセックが年初来高値を更新。応用技術、出前館、クリエアナブキ、ロングライフホールディング、幼児活動研究会が買われた。


    東証マザーズ指数は米国市場の下落した流れを受けて続落した。前引けは前日比18.07ポイント安い1077.78だった。
    取引時間中としては2020年8月以来の安値を付ける場面があった。そーせいやマネフォが下げた。HENNGEはストップ安水準まで売られた。一方で、GMO-FG、ケアネット、オンコリスが上げた。
    値上がり銘柄数は73、値下がり銘柄数は268となった。
     
    個別では、HENNGEがストップ安。エムビーエス、フィット、ITbookホールディングス、トライステージ、メディネットなど112銘柄は年初来安値を更新。ログリー、アズーム、スパイダープラス、AI inside、総医研ホールディングスが売られた。
     
    一方、キャリアが一時ストップ高と値を飛ばした。ドラフト、GMOフィナンシャルゲート、バルミューダ、ホットリンク、ヒューマンクリエイションホールディングスが買われた。

    【寄り付き概況】

    13日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比218円50銭安の2万7929円01銭。前日の米株式市場で米長期金利の上昇を背景に主要な株価指数が軒並み下落した流れを受け、東京株式市場でも売りが先行している。ソニーGやSUMCOなどが安い。
     
    米国でのインフレ懸念を背景としたリスク回避ムードが高まっている。前日の欧州株市場は総じてしっかりだったものの、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数ともに大幅安となった。
    注目された4月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を大幅に上回る結果となり、米10年債利回りは1.7%近くまで急上昇、インフレ懸念が高まったことからハイテク株などを中心に売りが及んだ。これを嫌気する形で東京株式市場でも主力株をはじめ幅広くリスクオフの売りが優勢となることは避けられない。取引時間中は台湾株などアジア株市場の動向や、米株価指数先物の動きに左右される展開が想定される。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続落している。
     
    個別では、12日に決算を発表したソフトバンクグループ(SBG)は6%超下げる場面があった。ファストリが下落。アドテストやファナック、富士フイルムも売られている。
    一方、決算を発表したNTTは高い。アクティビスト(物言う株主)の株式取得が明らかになったセブン&アイも買われている。丸井Gも上昇している。


    13日の日経平均株価は続落後、下値模索の展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、2万7600円−2万8000円。
    米国株は大幅下落。NYダウ平均は681ドル安の33587ドルで取引を終えた。4月消費者物価指数(CPI)が強い内容となったことでインフレへの警戒が一段と強まり、全面安の展開。3指数とも安値圏で取引を終えた。
    日経平均株価は連日の弱い動きや、現地12日の米国株式が大幅に3日続落したことから、売り先行のスタートとなろう。
    信用取引での追証(追加の保証金請求)を避けるための処分売りも想定され、弱い動きが継続しそうだ。2万8000円を大きく下回りそうで、信用の投げ売りなどを巻き込んで下値模索が続くと予想する。
    足元での下落が続くなか、日銀によるETF(上場投資信託)買いが入っておらず、買い入れの有無に注目が集まりそうだ。
    為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(12日は108円79−80銭)、ユーロ・円が1ユーロ=132円台の半ば(同132円00−04銭)と円安方向に振れている。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12日の大阪取引所清算値比395円安の2万7745円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■メディカル・データ・ビジョン <3902>
    1-3月期(1Q)経常は99%増益で着地。
     
    ■日本パーカライジング <4095>
    今期経常は25%増益、前期配当を2円増額・今期も26円継続へ。
     
    ■宇部興産 <4208>
    今期経常は48%増益へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の5.9%にあたる600万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施する。
     
    ■アイ・ピー・エス <4335>
    7-3月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過。
     
    ■応用技術 <4356>
    1-3月期(1Q)経常は61%増益で着地。
     
    ■アサカ理研 <5724>
    今期経常を92%上方修正。
     
    ■アライドアーキテクツ <6081>
    今期経常を47%上方修正・最高益予想を上乗せ。
     
    ■東京きらぼしフィナンシャルグループ <7173>
    今期経常は82%増で6期ぶり最高益更新へ。
     
    ■武蔵精密工業 <7220>
    前期経常が一転増益で上振れ着地・今期は82%増益、前期配当を10円増額・今期は25円増配へ。
     
    ■市光工業 <7244>
    上期経常を60%上方修正、通期も増額。
     
    ■ミツバ <7280>
    前期経常が一転増益で上振れ着地・今期は60%増益、3期ぶり3円で復配へ。
     
    ■カーチスホールディングス <7602>
    今期経常は63%増益へ。
     
    ■長野計器 <7715>
    前期経常が上振れ着地・今期は81%増益へ。
     
    ■NISSHA <7915>
    今期税引き前を一転55%増益に上方修正。
     
    ■丸井グループ <8252>
    今期経常は2.4倍増益、1円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の8.40%にあたる1800万株(金額で300億円)を上限に自社株買いを実施する。
     
    ■みずほリース <8425>
    今期経常は20%増で5期連続最高益、前期配当を8円増額・今期は18円増配へ。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
     
    13(木)
    【国内】
    4月都心オフィス空室率
    4月景気ウォッチャー調査(14:00)
    30年国債入札
    《決算発表》
    菱地所、大塚HD、楽天G、オリックス、セコム、スズキ、住友不、旭化成、三住トラスト、東レ、INPEX、住友化、コナミHD、いすゞ、東急、東センチュリー、スクエニHD、アコム、トレンド、王子HD、大日印、三井化学、博報堂DY、太陽誘電、マクドナルド、ペプチド、東映アニメ、THK、カシオ、メディパル、昭電工、マツモトキヨシ、ピジョン、長谷工、セガサミーHD、ラクス、新生銀、ニフコ、ジャストシステ、ニコン、JCRファーマ、日テレHD、西武HD、コカコーラBJH、カルビー、太平洋セメ、IHI、リログループ、タカラバイオ、セイノーHD、フジHD、堀場製、JMDC、弁護士コム、プレイド、ユーザベース、PKSHA、サンアスタリスク、ライフネット、ケアネット、QDレーザ、バルミューダ、カオナビ、アルファポリス、ALBERT
     
    【海外】
    米4月生産者物価指数(21:30)
    米30年国債入札
     

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
     

    [株価材料]
     
     
    ■個人情報 6割が海外移転
     
    ■デジタル改革関連6法が成立 デジタル庁を9月に発足
     
    ■東証「環境債」市場を整備 第三者が使途に認証
     
    ■マグネシウム、対日輸出8年半ぶり高値
     
    ■ENEOS<5020.T>
    石炭事業からの撤退を決定 脱炭素の潮流踏まえ
     
    ■アドバネクス<5998>
    米に医療用バネ新工場 生産再編、加州拠点は売却
     
    ■バンナムHD<7832>
    北米娯楽施設を売却
     
    ■良品計画<7453>
    子供用家具を貸し出し ベッドは月額3000円から
     
    ■リコー<7752>
    太陽電池開発 発電、室内灯でも20%増
     
    ■三井物産<8031>
    フィリピンで太陽光発電 事業費70億円
     
    ■三井住友トラスト<8309>
    持ち合い株全て売却へ まず2500億円分
     
    ■東京海上<8766>
    サイバー攻撃の被害額予測サービス開始
     


     
    12日のNYダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比681ドル50セント(2.0%)安の3万3587ドル66セントで終えた。
     
    朝方発表された4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.2%上昇と、市場予想(3.6%上昇)を上回り、12年7カ月ぶりの大きな伸びを記録。インフレ圧力の高まりに対する警戒感が一段と強まった。発表を受け、米長期金利は一時、前日終値より0.07%高い1.69%に上昇した。
     
    長期金利が上昇すると相対的な割高感が意識されやすいハイテクなど高PER(株価収益率)株が下げ、消費関連や景気敏感株にも売りが広がった。
    アップル、マイクロソフトなど主要銘柄は軒並み大幅安。ダウの下げ幅は取引終盤に一時700ドルを上回るなど、終日軟調な展開を維持した。
    ダウの終値ベースの下げは前日からの2日間で計1100ドルを突破。週明け10日の取引時間中には史上初の3万5000ドル台に乗せていた。
     
    投資家心理を測る指標である米株の変動性指数(VIX)は前日比26%高の27.59と、不安心理が高まった状態とされる20を大きく上回った。投資家心理がリスク回避に傾き、株の持ち高を減らす動きが広がった。
     
    ダウ平均の構成銘柄以外では、電気自動車のテスラが4%強下げた。半導体製造装置のアプライドマテリアルズが7%下げるなど、半導体関連株への売りが目立った。
    売りはハイテク以外にも広がった。ホームセンターのホーム・デポが4%安。機械のハネウェル・インターナショナルや航空機のボーイングなど資本財株も安い。
     
    ナスダック総合株価指数は3日続落した。前日比357.745ポイント(2.7%)安の1万3031.681で終えた。3月下旬以来の低水準。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    33,587.66−681.50
    S&P500種
    4,063.04−89.06
    ナスダック
    13,031.681−357.745
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,822.80−13.30
    NY原油(ドル/バレル)
    65.55−0.53
    円・ドル
    109.65 - 109.66+0.86
     
     

    【シカゴ日本株先物概況】


    12日のシカゴ日経平均先物は大幅に続落した。6月物は前日比870円安の2万7745円で引け、12日の大取終値を395円下回った。
    予想を上回った4月の消費者物価指数(CPI)を受けて、長期金利が5週間ぶり高水準に達したため、寄り付き後、下落。インフレ上昇への警戒が高まり、売りが加速し引けにかけて下げ幅を拡大した。ハイテク銘柄主導で米株が下げ、日経平均先物にも売りが波及した。
     
     
    シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
    27745 ( -395 )
    シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
    27750 ( -390 )
    ( )は大阪取引所終値比
     




    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7004.63(+56.64)
    12日のFTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。前日の終値に比べ56.64ポイント(0.8%)高の7004.63で引けた。構成銘柄の約6割が上昇した。午後に一時伸び悩む場面もあったが、その後買い戻された。
     
    早朝に2021年1〜3月期の英実質国内総生産(GDP)速報値が発表され、前期比で減少幅が市場予想よりも小さかったことなどが好感された。原油相場の上昇を背景に石油株が買われ、医薬品株の上昇とともに株価指数を押し上げた。
     
    個別銘柄では、石油のBPの上昇が目立った。時価総額の大きい酒類のディアジオも3%超上げ、株価指数の押し上げ要因となった。21年6月期の営業利益の伸びが少なくとも14%に達するとの見通しを示したことなどが買い材料となった。
    半面、ドイツでスーパーマーケットのデリバリーサービスを開始すると発表した料理宅配のジャスト・イート・テイクアウェー・ドットコムは8%超下げた。
     
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 15150.22(+30.47)
    12日のドイツ株式指数(DAX)は反発した。終値は前日と比べて30.47ポイント高の1万5150.22だった。午後に一時下落に転じる場面もあったが、その後買い戻された。
     
    個別では、医薬・農薬大手のバイエルは7%超上げた。2021年1〜3月期の利益が市場予想を上回ったことが好感された。医療機器のフレゼニウスも上昇した。ドイツでのデリバリーサービスを再開すると発表した料理宅配大手のデリバリーヒーローは6%超の下落と目立った。
     
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 6279.35(+11.96)
     

05月13日 毎日コラム
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