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【市況一覧】
日経平均株価
40,168.07 -594.66 03/28
TOPIX
2,750.81 -48.47 03/28
マザーズ
734.79 -4.44 03/28
NYダウ平均
39,760.08 +477.75 03/28
ナスダック総合
16,399.52 +83.82 03/28


09月01日 マーケットコメント

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09月05日 マーケットコメント

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09月07日 マーケットコメント

09月08日 マーケットコメント



    9日のNYダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発した。前日比439ドル58セント(1.6%)高の2万7940ドル47セントで終えた。前日まで下げが目立った主力ハイテク株が買い直され、相場を押し上げた。上げ幅は午後に一時700ドルを超えたが、引けにかけてやや伸び悩んだ。
    米株式市場では、8月の株価上昇をけん引したハイテク株が、9月3日に急落。連日のように最高値を更新していたナスダック総合指数は前日までの3営業日で1200ポイント超下落。ダウ平均も約1600ドル値を下げた。
    9日は一転して、ハイテク株を中心に値ごろ感からの買いが入った。市場では「ハイテク株の業績期待が崩れた訳ではなく、押し目買いが入った」との声が聞かれた。
     
    主力ハイテク株のGAFAM(グーグルの親会社アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)は総じて上昇した。アナリストが目標株価を引き上げたソフトウエアのマイクロソフト、スマートフォンのアップルや顧客情報管理(CRM)のセールスフォース・ドットコムも4%前後上げた。
     
    コロナワクチン開発を巡る好材料も買いを誘った。米製薬のファイザーは9日、独企業と共同開発中のコロナワクチンの臨床試験(治験)の結果次第では早ければ10月にも当局に審査を申請する見通しを示した。英製薬のアストラゼネカがワクチンの治験を一時中断すると8日に明らかにしたが、英紙フィナンシャル・タイムズが9日、来週にも再開させる可能性があると伝えた。
     
    ワクチンが普及すれば経済活動の正常化を後押しするとみて、建機のキャタピラーや化学のダウ、銀行のJPモルガン・チェースなど景気敏感株が買われた。前日に大幅に下げた米原油先物相場が持ち直し、シェブロンなど石油株も上昇した。
     
    セクター別ではソフトウェア・サービス、テクノロジー・ハード・機器が大きく上昇。
     
    ナスダック総合株価指数も4営業日ぶりに反発し、前日比293.87ポイント高の1万1141.56で終えた。前日まで売りが目立った電気自動車(EV)のテスラは11%高となった。8日に業績見通しを引き上げた通信半導体のクォルボが大幅高となるなど、半導体関連株も軒並み買われた。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    27,940.47
    +439.58
    S&P500種
    3,398.96+67.12
    ナスダック
    11,141.564+293.874
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,954.90+11.70
    NY原油(ドル/バレル)
    37.88−0.17
    円・ドル
    106.17 - 106.19+0.24
     


     

    【シカゴ日本株先物概況】

    9日のシカゴ日経平均先物は反発した。9月物は前日比155円高の2万3185円で引け、9日の大取終値を215円上回った。
    主要ハイテク株の回復や7月JOLT求人件数が予想を上回り経済封鎖前の水準を回復したため投資家心理が改善し、寄り付きから上昇した。米株が反発し、日経平均先物にも買いが波及した。円相場の反落も支援材料だった。
    この日の9月物高値は2万3235円、安値は2万2770円。
     
    シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
    23185 ( +215 )
    シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
    23190 ( +220 )
    ( )は大阪取引所終値比
     



    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 6012.84(+82.54)
    9日のロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は反発した。前日の終値に比べ82.54ポイント(1.4%)高の6012.84で引けた。指数構成銘柄全体の約8割が上昇した。
    欧州連合(EU)離脱の不透明感を背景とした外為相場のポンド安が、外需株を中心に株価を後押しした。
    午後に米株相場が反発して始まると英株市場でも買いの勢いが強まり上げ幅を拡大した。
    石油やたばこ、鉱業、銀行など多国籍企業株が上昇した。
     
    主な個別銘柄では、食品・日用品のユニリーバや、複数のアナリストが目標株価を引き上げた建機・産業機器レンタルのアシュテッド・グループの上げも目立った。医薬品のアストラゼネカは新型コロナウイルスのワクチンの治験を一時中断すると発表して下げていたが、引けにかけて上昇に転じた。
     
    半面、ワクチンの治験中断によって経済活動の早期再開の期待が後退し、航空のインターナショナル・エアラインズ・グループやレジャー・外食のウィットブレッドなど旅行関連株に失望売りが広がり軒並み下落した。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 13237.21(+268.88)
    9日のドイツ株式指数(DAX)は大幅に反発した。終値は前日と比べて268.88ポイント高の1万3237.21だった。
    米株式相場の上昇が欧州市場にも波及し、各国の株式相場はそろって上げ幅を拡大した。個別では、米国のハイテク株の上昇を受けて半導体のインフィニオンテクノロジーズとIT(情報技術)のSAPが高かった。ミュンヘン再保険はアナリストによる目標株価の引き上げを材料に上げた。
    下落したのは航空エンジン大手のMTUエアロ・エンジンズなど3銘柄だけだった。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5042.98(+69.46)
    欧州の主要株式市場も総じて大幅に上昇した。フランスの株価指数CAC40は前日比で1.4%高となった。ティファニーの買収計画を断念すると発表した仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは小幅安で引けた。


    日経平均は大きめの下げとなったが、後場は持ち直して2万3000円台で終えた。終値(2万3032円)では25日線(2万3028円、9日時点)も上回った。上回ったといってもほんのわずかではあるが、下げた日に節目が意識された点は評価できる。
    米国株の反転が待たれるところだが、ダウ平均も値動きが荒くなっており、前日の下げ分(632ドル)を一気に取り戻すくらいの上昇が見られなければ、1日上げたくらいでは底打ち感は高まらないだろう。
    ただ、9月に入ってからの日本株は、米国株変調の影響を受けながらも比較的底堅く推移している。
     
     
    あす10日の日経平均株価は、不安定な相場展開か。
    米ハイテク株動向にらみの展開は変わらず、揺れが生じる可能性もある。現地9日の米国株式市場でハイテク株が落ち着けば、国内ハイテク株の買い戻しにつながるとみられるが、市場では「米ハイテク株は上げ過ぎの反動が続き、調整は尾を引くだろう」との声が聞かれる。米ナスダック総合指数は8日に2日の最高値からの下落率が10%を超え、調整局面入りしたとの見方も出ている。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
     
    24902.34  ボリンジャー:+2σ(26週)
    23904.27  ボリンジャー:+3σ(13週)
    23867.08  ボリンジャー:+3σ(25日)
    23587.55  ボリンジャー:+2σ(25日)
    23485.06  ボリンジャー:+2σ(13週)
    23308.03  ボリンジャー:+1σ(25日)
    23219.12  6日移動平均線
    23106.90  ボリンジャー:+1σ(26週)
    23087.65  均衡表転換線(日足)
    23065.85  ボリンジャー:+1σ(13週)
     
    23032.54  ★日経平均株価9日終値
     
    23028.51  25日移動平均線
    22892.56  均衡表基準線(日足)
    22882.65   新値三本足陰転値
    22748.98  ボリンジャー:-1σ(25日)
    22646.65  13週移動平均線
    22645.26  均衡表転換線(週足)
    22607.19  75日移動平均線
    22469.46  ボリンジャー:-2σ(25日)
    22327.79  均衡表雲上限(日足)
    22227.44  ボリンジャー:-1σ(13週)
    22189.94  ボリンジャー:-3σ(25日)
    22012.56  200日移動平均線
     
    ローソク足は下ヒゲを伴う陽線で終了し、下値での買い需要を確認。終値は25日線をわずかに上回り、一目均衡表の基準線も上向きを保って上昇トレンド継続を示唆した。
    日経平均採用225銘柄のうち6割ちょうどの135銘柄が25日線の上方にあり、東証1部全体でも64%の銘柄が25日線を上回っており、依然として買い手優位の地合いが続いている。
     


    日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比10円49銭安い3517円76銭だった。前日の米ハイテク株安を受けたリスク回避姿勢が一部波及し、個人投資家の買い手控えにつながり、小口の売りに押された。下げ幅を縮小する場面があったものの、その後急落となるなど、方向感の無い値動きでの推移となった。
    しかし午後に入り、徐々に下げ幅を縮小し本日の高値付近で取引を終了した。時価総額上位のワークマンや出前館が終日軟調に推移したことが相場の上値を抑えたが、時価総額上位のハーモニックやマクドナルドが堅調に推移したことが相場を下支えした。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で562億円、売買高は1億203万株だった。
    値上がり銘柄数は250、値下がり銘柄数は329となった。
     
    個別ではオンキヨー、トミタが年初来安値を更新。エヌジェイホールディングス、アビックス、テラ、日本テレホン、不二精機売られた。
     
    一方、ミナトホールディングスがストップ高。ヴィレッジヴァンガードコーポレーション、ニックス、北川精機、メディアリンクス、OSGコーポレーションなど7銘柄は年初来高値を更新。グッドライフカンパニー、アルファクス・フード・システム、山王、ジェクシード、ソフィアホールディングスが買われた。

    東証マザーズ指数は前日比6.91ポイント安の1131.73ポイントと反落。
    ナスダック市場の大幅安を受けてテクノロジー系銘柄への売りが続いており、前場は手じまい売りや利益確定売りが優勢だったが、米株先物が時間外取引で底堅さを見せたことから、後場は押し目を拾う動きも見られた。
    好材料が出た銘柄は個別に買われており、個人投資家の物色意欲が消えていないことがうかがわれた。
     
    マザーズ指数 は1100ポイント近辺に位置する25日移動平均線がサポートラインとして意識されているもようで、下値を模索するような展開とはならなかった。
    売買代金は概算で1704.64億円と8月11日以来の低水準。騰落数は、値上がり100銘柄、値下がり218銘柄、変わらず9銘柄となった。
     
    個別ではSun Asterisk、リビン・テクノロジーズ、イグニス、アプリックス、インターファクトリーが売られた。
     
    一方、KIYOラーニングがストップ高。ジーエヌアイグループ、データホライゾン、オークファン、リグア、SBIインシュアランスグループなど6銘柄は年初来高値を更新。パートナーエージェント、ITbookホールディングス、ピースリー、ミクリード、クックビズが買われた。

    【大引け概況】
    9日の日経平均株価は反落し、前日比241円59銭安の2万3032円54銭で終えた。
    本日のマーケット動画
    時間:00:00:56 容量:8.51M

    過去のマーケット動画はこちら
     
    前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要指数が大きく水準を切り下げ、下値模索が続いたことで、リスク許容度の低下した海外投資家などの売りで日経平均は寄り付き時点で2万3000円台を割り込んだ。米中対立への警戒感に加え、英アストラゼネカが新型コロナのワクチン開発を一時中断すると明らかにしたことなども市場心理の悪化につながった。
     
    ただ、日銀のETF買いなどへの思惑も背景に後場は押し目買いや買い戻しなどが入り日経平均は下げ幅を縮小、2万3000円台に戻して着地した。東証1部全体の7割近い銘柄が下落。売買代金は2兆4000億円台と8月28日以来の水準に膨らんだ。
     
    市場からは「日銀のETF買いが入ったとみられるが、日経平均2万3000円割れは押し目買いが入りやすい水準でもある。ただ、上値は相変わらず重い。米ハイテク株安への警戒感は消えておらず、結局は外部要因頼みになる」との声が聞かれた。
     
    JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比134.92ポイント安の1万4501.27だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、15.49ポイント安の1605.40で終えた。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆4180億円、売買高は13億6045万株と、いずれも8月28日以来の高水準だった。
    東証1部の値下がり銘柄数は1497と、全体の7割近くを占めた。値上がりは588、変わらずは87銘柄だった。

     
    業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、電気機器、銀行業などが下落し、その他製品、鉄鋼、海運業は上昇した。
     
    個別では、ソフトバンクグループは一時7%安まで売られたが、終値では2.9%安まで戻した。トヨタ、SUBARU、ホンダが安く、ソニー、東エレクやアドテストは下押し。みずほFGの売りが厚く、三菱UFJ、三井住友も大幅安。KDDIが値下がりし、NTT、NTTドコモも軟調だった。カシオや中外薬が下落した。
     
    半面、川崎汽や商船三井、郵船の海運3社がそろって大幅高。任天堂が買いを集めた。日本電産が強含み、SMCが締まり、ダイキンはしっかり。JR東日本が買われ、ニトリHDは小幅高で引けた。

     
    東証2部株価指数は前日比24.21ポイント安の6350.48ポイントと4日続落。
    出来高1億1218万株。値上がり銘柄数は174、値下がり銘柄数は219となった。
     
    個別ではフジコピアンが年初来安値を更新。北日本紡績、GMOペパボ、ミズホメディー、情報企画、田岡化学工業が売られた。
     
    一方、ストリーム、日本鋳造がストップ高。アールエイジ、インタートレードは一時ストップ高と値を飛ばした。ダイショー、ファーマフーズなど3銘柄は年初来高値を更新。価値開発、宮入バルブ製作所、SIG、アサヒ衛陶、加地テックが買われた。

     

    【後場寄り付き概況】

    日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)はともに底ばい。米国株安を嫌気した前場の地合いを引き継ぎ、電気機器や銀行など各業種の主力銘柄が軒並み値下がりしている。
     
    個別では、ソフトバンクGが前日比5%前後の急落。ソニー、東エレクが下値でもみ合い、トヨタ、ホンダも安い。三菱UFJの売りが厚く、三井住友も大幅安。NTT、KDDIもさえない。
     
    一方、日本電産が小幅ながらプラス圏に浮上し、NECは堅調。日本製鉄は小幅高。
     
    金融緩和で膨らんだ投資マネーのローテーションは続くし、日本では日銀による上場投資信託(ETF)買い入れも株価の下支えとして機能する。日経平均は大幅な調整を強いられず、目先23000円を挟んだもみ合いになると予想する。
     

    「重陽」

    重陽(ちょうよう)は五節句の一つ。
    以下は解説。
    9月9日の重陽の節句の起源は、他の節句同様中国にさかのぼることができる。
    陰陽思想では奇数は陽の数であり、陽数の極である9が重なる日であることから「重陽」と呼ばれる。
    奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされ、それを払う行事として節句が行なわれていた。
    九は一桁の数のうち最大の「陽」であり、特に負担の大きい節句と考えられていた。
    その後、陽の重なりを吉祥とする考えに転じ、祝い事となったものである。 

    そして・・・。
    邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていた。
    また前夜、菊に綿をおいて、露を染ませ、身体をぬぐうなどの習慣があった。
    現在では、他の節句と比べてあまり実施されていない。 

    ▼日本にある五節句

    1月7日●人日の節句(七草の節句)七草粥を食し、その年の健康を願う。3
    3月3日●上巳の節句(桃の節句)雛人形を飾り、ちらし寿しやはまぐりのお吸い物を食ベて、女の子の健やかな成長を願う。
    5月5日●端午の節句(菖蒲の節句)五月人形やこいのぼりを飾り、男の子の健やかな成長と立身出世を願う。
    7月7日●七夕の節句(笹の節句)短冊に願いを書き笹に吊るし夢成就を願う。
    9月9日●重陽の節句(菊の節句)菊の薬効により健康を願う。また、「後(のち)の雛」としてお雛様を飾る。

    五節句にはそれぞれ邪気を払う植物というものがある
    1月は七草、3月は桃、5月は菖蒲、7月は笹・竹、そして9月は菊。

    もっとも・・・。
    旧暦の9月9日だから本来は10月25日(今年の場合)の時期のことになる。
    ちなみに今日は旧暦では7月22日。

    共同電。

    【ワシントン共同】英製薬大手アストラゼネカが英オックスフォード大と共同開発している新型コロナウイルスのワクチンを巡り、
    臨床試験(治験)に参加したボランティアに深刻な副作用が疑われる事例が発生し、米国での治験が中断していると米メディアが8日、報じた。
    同社のワクチンは開発競争の先頭を走っているとされ、日本政府も1億2千万回分の供給を受けることで合意している。
    米国の医薬専門サイトによると、副作用事例は英国での治験で起きたとみられるが、症状などの詳細は不明。
    アストラゼネカの広報担当者は「安全性を確認するため、投与の中断を判断した」と認めたという。

    批判と賛同。
    どうも世界を流れているのは批判の欧州。
    どうして賛同とか同情という気分にはならないのだろうか。
    アベノミクスに対してもトランプ大大統領に対しても同様だ。
    もしも万が一、歴史の教科書の中で評価されるとすると同時代の批判者はどう論じられるだろうか。
    そんなことは僥倖かも知れないが・・・。


    (櫻井)


    9日午前の日経平均株価は反落した。午前終値は前日比365円16銭安の2万2908円97銭だった。
    前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が大幅安となり下げ止まらなかったことで、東京株式市場でも主力株をはじめリスク回避の売り圧力が強まり、大型株はほぼ全面安の展開となった。為替が円高基調にあることやアジア株安も足を引っ張り、日経平均株価は取引時間中としては8月28日以来となる2万3000円台割れとなった。
     
    東エレクやアドテストなど半導体関連が大きく売られた。ナスダック総合株価指数の下落のあおりで、傘下のファンドを通じてナスダック市場に積極的に投資していたソフトバンクグループにも売りがかさみ、日経平均を70円近く押し下げた。「今後、米ハイテク株の調整がどこまで続くか見極めたい」との声が市場から聞かれた。
     
    英製薬大手アストラゼネカが新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を一時中断することが報じられたほか、原油安もあって投資家のリスク許容度が低下。景気敏感株を含め、幅広い銘柄が売られた。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
     
    前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆765億円、売買高は6億2097万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1854と、全体の85%を占めた。値上がりは248、変わらずは70銘柄だった。
     
    業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、電気機器、輸送用機器、銀行業などが下落し、海運業だけが上昇した。
     
    個別では、ソフトバンクGが大量の売りを浴びて大幅に5営業日続落した。ソニー、東エレクが売られ、ファストリ、ファナック、キーエンス、信越化も下げた。トヨタ、ホンダは下押し。KDDIが安く、NTT、NTTドコモも値下がりした。みずほFGの売りが厚く、三菱UFJ、三井住友も軟調。エムスリー、中外薬が安い。
     
    半面、NECが買われ、日立は小幅に値上がりした。日本製鉄は強含んだ。郵船など海運株が高い。コナミHDや日立建機、東海カが上昇した。
     
    東証2部株価指数は前日比50.50ポイント安の6324.19ポイントと4日続落した。
    出来高7130万株。値上がり銘柄数は117、値下がり銘柄数は255となった。
     
    個別では、フジコピアンが年初来安値を更新。北日本紡績、ロックペイント、田岡化学工業、GMOペパボ、ミズホメディーが売られた。
     
    一方、日本鋳造がストップ高。アールエイジは一時ストップ高と値を飛ばした。ダイショー、ファーマフーズは年初来高値を更新。価値開発、SIG、インタートレード、アサヒ衛陶、加地テックが買われた。
     


    日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日比18円54銭安い3509円71銭となった。
    前日のハイテク株を中心として米国株の急落を受けて、様子見の投資家が増えた。買いが手控えられるなか、小口の売りで下げた。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で336億円、売買高は5750万株。
    値上がり銘柄数は162、値下がり銘柄数は376となった。
     
    個別では、オンキヨーが年初来安値を更新。日本テレホン、テラ、不二硝子、Speee、不二精機が売られた。
     
    一方、ヴィレッジヴァンガードコーポレーション、ニックス、北川精機、メディアリンクス、OSGコーポレーションなど6銘柄が年初来高値を更新。第一商品、山王、アルファクス・フード・システム、ジェクシード、歯愛メディカルが買われた。


    東証マザーズ指数は前日比16.74ポイント安の1121.90ポイントと反落。
    大幅安となった米国市場の軟調な流れを引き継ぎ反落。海外市場が軟調に推移したことで寄り付き後も個人投資家のセンチメントが悪化し上値の重い展開となっている。
    メルカリなど指数寄与度が大きい銘柄に個人の利益確定売りが出て、全体を押し下げた。
    値上がり銘柄数は68、値下がり銘柄数は254となった。
     
    個別では、Sun Asterisk、ビープラッツ、リビン・テクノロジーズ、アプリックス、メタップスが売られた。
     
    一方、ジーエヌアイグループ、オークファン、リグア、SBIインシュアランスグループが年初来高値を更新。パートナーエージェント、ピースリー、CYBERDYNE、クックビズ、ITbookホールディングスが買われた。

    【寄り付き概況】

     
    9日午前の東京株式市場は、前日の欧州株安や連休明けの米株式市場でのNYダウ工業株30種平均は600ドル超値下がりし、ナスダック総合株価指数も大幅安となった。
    外国為替市場での円高傾向を嫌気した売りが優勢となっている。日経平均株価は前日比307円24銭安の2万2966円89銭と大幅に反落し、節目の2万3000円を割り込んで始まった。
     
    ハイテク株に調整色が濃くなっており、投資家はリスクをとりにくくなっている。東京株式市場でも半導体関連株への売りが続いており、東エレクやアドテスト、スクリンの下げが目立つ。ソフトバンクグループは売り気配で始まり、一時5%超安となった。
     
    一方、米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近物が需要減観測で大幅に下落したことを背景に、自動車や銀行など景気敏感株にも売りが及んでいる。
     
    ワクチン期待の後退も投資家心理を低下させている。英製薬大手アストラゼネカが、ワクチンの治験で被験者の1人に重い副作用が出たため治験をいったん中断すると日本時間9日朝伝わった。ワクチン開発の進展による経済活動の正常化期待が相場を支えてきただけに、失望感が広がっている。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落。
     
    個別では、トヨタ、東エレク、ソニーが安く、ファナック、ファーストリテ、NTTドコモは軟調。コンコルディやT&D、第一生命HDが下落。横河電や浜ゴム、昭電工も安い。SUBARU、KDDIも売られた。
     
    半面、NEC、川崎汽や商船三井、郵船がそろって上昇した。


    「縁」
     
     
    3連休明けのNY株式市場で主要3指数は3日続落。
    NYダウとS&P500は2%超、NASDAQは約4%それぞれ下落。
    フェイスブック、アマゾン、アップル、マイクロソフト、アルファベッ、ネットフリックスなどテクノロジーセクタは軒並み安。
    日中安値で、各社の合計時価総額は今月2日から1兆ドル超縮小した。
    テスラの21.1%安も効いた。
    「SBGがここ数週間の米株の上昇局面でオプション市場に多額の資金を投じたと報じられたことで投資家が警戒を強めた」との解釈。
    グロース株は3.38%安。
    バリュー株は1.84%安。
    株安から資金は債券に流れ国債利回りは低下。
    10年国債利回りは0.632%。
    2年国債利回りは0.142%。
    「市場は、今週再開する議会で追加の新型コロナウイルス対策法案が可決されるかどうかに注目」との見方だ。
    安全資産としてのドルに買いが入った格好。
    ただドル円は106円台前半。
    VIX指数は31.64と上昇。
    SKEW指数は132.51と低下。
    恐怖と欲望指数は60→55。
    ニュートラルの水準まで低下した。
    WTI原油先物は約8%下落。
    6月以降で初めて1バレル=40ドルを下回った。
     
     
    火曜の日経平均は寄り付き99円高。
    終値184円高の23274円。
    日足は2日ぶりに陽線。
    東証1部の売買代金は2兆941億円と6日ぶりの2兆円超。
    値上がり1757銘柄(前日1277銘柄)。
    値下がり344銘柄(前日817銘柄)。
    新高値57銘柄(前日40銘柄)。
    新安値3銘柄(前日4銘柄)。
    騰落レシオは118.29(前日117.93)。
    NTレシオは14.36倍(前日14.34倍)。
    サイコロは6勝6敗で50.00%。
    右肩上がりの25日線(23010円)からは△1.15%。
    21日連続で上回っておりサポート。
    右肩上がりの75日線は22571円。
    微妙に下向いた200日線(22014円)からは△5.72%。
    右肩上がりの5日線(23256円)から△0.08%。
    3日ぶりに上回った。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲18.604%(前日▲18.250%)。
    買い方▲7.329%(前日▲8.142%)。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲21.416%(前日▲21.393%)。
    買い方▲13.191%(前日▲14.718%)。
    空売り比率は41.8%(3日連続の40%超:前日41.5%)。
    空売り規制なしの比率は7.9%。
    9月4日時点の信用売り残は204億円増の9211億円。
    3週ぶりに増加。
    同信用買い残は697億円増の2兆3521億円。
    3週連続の増加。
    2兆円台は17週連続。
    金額ベースでの信用倍率は2.55倍(前週は2.53倍)。
    日経HVは13.0、日経VIは22.67。
    日経平均採用銘柄の予想PERは22.08倍(前日21.86倍)。
    前期基準では18.17倍。
    EPSは1054円(前日1056円)。
    225のPBRは1.10倍。
    BPSは21158円(前日21183円)。
    225先物採用銘柄の益回りは4.53%(前日4.57%)。
    配当利回りは1.94%。
    東証1部全銘柄だと予想PERは23.94倍。
    前期基準では19.46倍。
    東証1部全銘柄のPBRは1.21倍。
    ドル建て日経平均は219.09(前日217.24)。
    東証1部単純平均株価は24円高の2161円。
    (2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
    売買単価は1948円(前日1811円)。
    東証1部の時価総額は616兆円(前日611兆円)。
    シカゴ225先物終値は大証日中比220円安の23030円。
    高値23310円、安値22920円。
    大証夜間取引終値は日中比240円安の23010円。
    気学では「初め高いと後安の日。吹き値あらば売り狙え」。
    木曜は「押し込むと戻す日。悪目買い方針良し」。
    金曜は「上寄りすると押し込む日」。
    収束し始めたボリンジャーのプラス1σが23308円。
    プラス2σが23596円。
    一目均衡の雲の上限が22327円。
    26日連続で雲の上。
    ねじれは17日。
    勝手雲の上限は23222円で下限は22675円。
    2日ぶりに勝手雲の上。
    RSIが53.71。
    RCIが62.36。
    9月3日の窓が23287円ー23426円。
    9月4日の窓が23426円ー23257円。
    メジャーSQ週の荒れる水曜日は重陽の節句。
    明日は変化日。
     
    《今日のポイント9月9日》
     
    (1)3連休明けのNY株式市場で主要3指数は3日続落。
       NYダウとS&P500は2%超、NASDAQは約4%それぞれ下落。
     
    (2)日足は2日ぶりに陽線。
       東証1部の売買代金は2兆941億円と6日ぶりの2兆円超。
     
    (3)右肩上がりの25日線(23010円)からは△1.15%。
       21日連続で上回っておりサポート。
       微妙に下向いた200日線(22014円)からは△5.72%。
       右肩上がりの5日線(23256円)から△0.08%。
       3日ぶりに上回った。
     
    (4)空売り比率は41.8%(3日連続の40%超:前日41.5%)。
       9月4日時点の信用売り残は204億円増の9211億円。
       3週ぶりに増加。
       同信用買い残は697億円増の2兆3521億円。
       3週連続の増加。  
       金額ベースでの信用倍率は2.55倍(前週は2.53倍)。
     
    (5)収束し始めたボリンジャーのプラス1σが23308円。
       一目均衡の雲の上限が22327円。
       ねじれは17日。
       9月3日の窓が23287円ー23426円。
       9月4日の窓が23426円ー23257円。
     
    (6)シカゴ225先物終値は大証日中比220円安の23030円。
       高値23310円、安値22920円。
       大証夜間取引終値は日中比240円安の23010円。
     
    (7)メジャーSQ週の荒れる水曜日は重陽の節句。
       明日は変化日。
     
     
     
    今年の曜日別勝敗(9月8日まで)

    月曜16勝16敗
    火曜19勝15敗
    水曜16勝17敗
    木曜14勝20敗
    金曜15勝18敗。
     
    3連休明けのNYダウは832ドル安の27500ドルと3日続落。
    安値は27464ドル。
    NASDAQは465ポイント安の10847ポイントと3日続落。
    S&P500は95ポイント安の3381ポイントと3日続落。
    ダウ輸送株指数は144ポイント安の11080ポイントと反落。
    SOX指数は4.71%安と大幅下落。
    VIX指数は31.64。
    3市場の売買高は104.8億株(20日平均は93.2億株)。
    225先物CME円建ては大証比日中比220円安の23030円。
    ドル建ては大証日中比220円安の23030円。
    ドル円は106.01円。
    10年国債利回りは0.632%。
    2年国債利回りは0.142%。
     
    ヤマダ電機(9831)がヒノキヤグループ(1413)をTOBで子会社化。
    発行済み株式の50.1%を取得する方針。
    投資額は最大で126億円。
    買い付け価格1株2000円。
    ヒノキヤは上場直後から15年近くIRをお手伝いしてきた企業。
    そういえばビックカメラ(3048)は15年ぶりに社長交代。
    先日から木村一義氏が就任した。
    元日興コーディアル証券の会長で京都支店時代の隣の課の課長さんだった。
    なんか微妙な縁を感じる話題。
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    コーユーレンティア(7081)・・・動兆
     
    コーユーレンティアに注目する。
    同社は建設現場事務所はじめイベント会場、法人オフィスへ備品をレンタル。
    スペースデザイン事業も手掛ける。
    大幅営業減益ながらテレワークの広がりや働き方改革に伴う法人レンタル市場に期待。
    防犯カメラや機材レンタルなどeスポーツ分野も期待。



    (兜町カタリスト櫻井)



    9日の日経平均株価は反落しそうだ。反落後、落ち着きどころを探る展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、2万2850円−2万3300円。
    休場明けの米国株式は大幅安。NYダウ平均は632ドル安の27500ドルで取引を終えた。テスラが21.1%安となったほか、アップル、マイクロソフトなど主力グロース株が大幅安。原油安も嫌気されて全面安となった。
    現地8日の米国株式が大幅に3日続落した動きを受け、売り先行のスタートとなろう。
    また。原油先物相場の動向も気がかりだ。8日の米市場では、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で10月物が一時1バレル36ドル台前半と、期近物としては3カ月ぶり安値を付けた。新型コロナによる需要低迷が改めて意識されており、原油安が投資家心理の重荷となる場面もありそうだ。
    手がかり材料難のなか、手控えムードの広がりも見込まれ、フシ目の2万3000円を割り込む場面も想定される。
    ただ、売り一巡後は、日銀によるETF(上場投資信託)買い期待が支えとなりそう。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の後半(8日終値は106円26−27銭)、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の半ば(同125円57−61銭)と円高方向に振れ、輸出関連銘柄には重しになるとみられる。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比220円安の2万3030円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■ヒノキヤグループ <1413>
    ヤマダ電機 <9831> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、連結子会社化を目指す。TOB価格は1株2000円で8日終値を12%上回る水準。買い付け期間は9月9日から10月22日まで。
     
    ■価値開発<3010>
    株主優待制度を再開。毎年9月末時点で3000株以上を保有する株主に対し、株主優待ポイントを保有株数と保有期間に応じて3000〜12万ポイント付与する。ポイントはこだわりグルメや電化製品、体験ギフトなどと交換できる。20年9月末から適用。
     
    ■ストリーム<3071>
    上期経常は3.7倍増益・通期計画を超過。
     
    ■コーセーアールイー<3246>
    上期経常が27%増益で着地・5-7月期も3.5倍増益。
     
    ■メドピア<6095>
    東証が15日付で東証1部に市場変更する。
     
    ■OSGコーポレーション<6757>
    今期経常を45%上方修正・最高益予想を上乗せ。
     
    ■ミナトホールディングス<6862>
    画面に直接触れずに操作できる非接触赤外線センサー「ディスプレア」を開発。
     
    ■アールエイジ<3248>
    5-7月期(3Q)経常は52%増益。
     
    ■アレンザホールディングス<3546>
    8月既存店売上高は前年同月比15.1%増と増収基調が続いた。
     
    ■コロワイド <7616>
    大戸屋ホールディングス <2705> に対するTOB(株式公開買い付け)が成立する見通し。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
     
    9(水)
    【国内】
    8月マネーストック(8:50)
    8月工作機械受注(15:00)
    《決算発表》
    アセンテック、楽天地、トビラシステム、グッドコムA、Bガレージ、ベステラ、アゼアス、B&P、ハウテレビ
     
    【海外】
    中国8月生産者物価指数(10:30)
    中国8月消費者物価指数(10:30)


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     

    [概況]

     
    8日、欧米時間における外国為替市場では欧米主要株価の下落などを受け、円買いが先行し、米ドル円は一時105.855円まで下落した。一方で、クロス円では英ポンド円の下落が目立つ。先週、ジョンソン英首相が英国のEU離脱の問題について、EUと自由貿易協定(FTA)を10月15日までに締結できなければ決裂を判断すると明言したことで、交渉の先行き懸念などから英ポンド売りが強まったようだ。
     
    テクニカル的には米ドル円は5日移動平均線(106.140円)を下抜けており、同線がレジスタンスとなる可能性も考えられる。下方に位置する一目均衡表の雲下限(105.808円)付近がサポートとなるか注目したい。
     
    一方、英ポンド円では5日移動平均線と20日移動平均線がデッドクロスを形成しており、地合いは悪化傾向にある。5日移動平均線(139.36円)付近がレジスタンスとなりそうか。
     


    [提供:カネツFX証券株式会社]


    8日のNYダウ工業株30種平均は前週末比632ドル42セント安の2万7500ドル89セントと、約1カ月ぶりの安値で終え3日続落した。
     
    前週に続いてハイテク大手が下落を主導。ここ最近の相場上昇をけん引してきたアップルやアマゾン・ドット・コム、フェイスブックなどの銘柄への利益確定売りがこの日も続いた。ダウ平均の構成銘柄ではアップルが7%安、ソフトウエアのマイクロソフトや顧客情報管理(CRM)のセールスフォース・ドットコムも5%安となった。
     
    ハイテク株以外にも売りが広がった。中型機「787」の製造上の問題が報じられた航空機のボーイングも6%下げ、ダウ平均の重荷となった。原油安で世界景気の先行き不透明感が改めて意識され、石油のシェブロンが売られたほか、JPモルガン・チェースなど銀行株の下げも目立った。
     
    米中関係悪化への懸念も地合いを悪化させた。トランプ米大統領は7日の記者会見で、米中の「デカップル(経済関係の分離)」に言及。米国を製造業分野の超大国とするため「分離や重い関税などを通じ、中国への依存を終わらせる」と強調した。
     
    セクター別ではテクノロジー・ハード・機器が下落した一方、自動車・自動車部品が上昇。
     
    ナスダック総合株価指数は同465.44ポイント安の1万0847.69で終えた。2日に付けた過去最高値からの下落率は「調整局面入り」とされる10%に達した。
     
    GAFAM(グーグルの親会社アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)は軒並み大幅安。前週末にS&P500種株価指数への採用が見送られた電気自動車(EV)のテスラは2割下げた。
     
    フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)も4%超下げた。米政権が中国半導体大手への禁輸措置を検討しているとの報道を受け、半導体製造装置株に売りが広がった。
     
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    27,500.89−632.42
    S&P500種
    3,331.84−95.12
    ナスダック
    10,847.690−465.445
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,943.20+8.90
    NY原油(ドル/バレル)
    36.84−2.938日 16:59
    円・ドル
    105.94 - 105.99−0.32

     

    【シカゴ日本株先物概況】

    8日のシカゴ日経平均先物は反落した。9月物は前週末比145円安の2万3030円で引け、8日の大取終値を220円下回った。

    トランプ大統領が中国との経済関係を大幅に縮小すると対中強硬姿勢を表明したほか、原油安を受けて投資家心理が悪化し、寄り付きから大きく下落した。引き続き主要ハイテク株への売りも広がり、終始軟調推移となった。8日の市場で米株が続落し、日経平均先物に売りが波及した。円高も売り材料だった。
    この日の9月物安値は2万2920円、高値は2万3310円。
     
     
    シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
    23030 ( -220 )
    シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
    23030 ( -220 )
    ( )は大阪取引所終値比
     



    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 5930.30(−7.10)
    8日のFTSE100種総合株価指数は小反落した。前日の終値に比べ7.10ポイント安の5930.30で引けた。
    英国の欧州連合(EU)離脱をめぐり、英国とEUの貿易交渉に不透明感が強まる中、株価指数は上値の重い展開となった。原油相場の下落も石油株を圧迫した。
    指数構成銘柄全体のうち、下落、上昇はそれぞれ約半数だった。
     
    個別銘柄では、原油相場が急落するなか、石油のBPとロイヤル・ダッチ・シェルがともに大幅安となり株価指数を押し下げた。
    アナリストが株価目標を引き下げたレジャー・外食のウィットブレッドも大幅安。衣料小売りと食品事業のアソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズも4%近く下がった。
     
    半面、スポーツ関連小売りのJDスポーツ・ファッションは10%近く上げた。2020年2〜7月期は大幅な減益だったが、新型コロナウイルスを巡る規制緩和後に店舗を再開して以来、業績は良好だと示し買いが広がった。信用調査のエクスペリアンも買われた。20年7〜9月期の売上高見通しを引き上げたことが好感された。20年5〜10月期に配当を支払う方針を示した包装のDSスミスも大幅高となった。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 12968.33(−131.95)
    8日のドイツ株式指数(DAX)は反落した。終値は前日と比べて131.95ポイント(1.0%)安の1万2968.33だった。英国と欧州連合(EU)の将来の関係を決める交渉が難航するなか、先行き懸念から欧州各国の主要株式相場はそろって下げた。
     
    個別では、工業用ガスのリンデとIT(情報技術)のSAPの下げが目立った。ハイデルベルクセメントは買われた。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 4973.52(−80.20)
     
     

09月09日 毎日コラム
【こう見る!】投資指標・板情報
・・・続き

    [株価材料]
     
    ■米国の石油製品の不振続く 下げ圧力強まる原油価格

    ■5G対応iPhone 9月中旬にも量産開始

    ■燃料電池の電極 白金より耐久性 山口大の炭素材

    ■ネット悪質通販 情報共有 政府 来年にも官民協議体

    ■787に製造上の問題判明ボーイング 引き渡し遅れ

    ■日清製粉<2001>
    小麦粉の食物繊維5倍に 国内独占販売へ

    ■住友鉱山<5713>車載用電池を再資源化 22年事業化

    ■NEC<6701>
    マスク未着用を自動で検知 オフィス向け

    ■ソニー<6758>
    EV試作車でレベル4の自動運転も

    ■日産<7201>
    ウーバー 日産ルノーとの覚書に署名 欧州でのEV利用に向け

    ■コロワイド<7616>大戸屋<2705>
    取締役過半狙う 敵対的TOB成立

    ■三光合成<7888>
    車部品の設計担当2倍に 外注需要を獲得

    ■AOKI<8214>
    娯楽がスーツ超えへ カフェなど22年度利益逆転

    ■SBI<8473>
    系 ネット専業の保険代理店に スマホでFP相談

    ■SBIHD<8473>
    年度内に香港撤退 関西金融都市構想にシフト

    ■NTTドコモ<9437>
    「ドコモ口座」 新たに14の銀行で新規登録を停止

    ■東ガス<9531>
    米でシェール権益 低炭素エネ強化 200億円で取得



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