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日経平均株価
37,628.48 -831.60 04/25
TOPIX
2,663.53 -47.20 04/25
マザーズ
640.12 -15.48 04/25
NYダウ平均
38,460.92 -42.77 04/25
ナスダック総合
15,712.75 +16.11 04/25


09月01日 マーケットコメント

09月02日 マーケットコメント

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09月05日 マーケットコメント

09月06日 マーケットコメント


     
    週明けの日経平均株価は続落。終値は前週末比115円安の2万3089円だった。
    前週末の米ハイテク株売りが響き半導体関連株中心に売りに押されてしまった。一方、下値2万3000円近辺では押し目買いが入り底堅さは依然として保っている。次期首相とされる菅官房長官の安定した政権運営への期待感が投資家をつなぎとめているようだ。
    金融・資源・建設機械など景気敏感株は堅調。8月の雇用統計が改善傾向を維持していることが下支えとなったようである。
     
    明日8日の日経平均株価は上値の重い展開か。
    現地7日の米国株式市場はレーバーデーの祝日で休場となり、手掛かり材料に乏しい。直近の米ハイテク株安への警戒感が残る。
    明日は手掛かり難が予想される。グロース株への売りが続いたことから、値持ちの良かった銘柄に関しては手じまい売りが出やすくなるとみておいた方が良いだろう。
    日経平均は節目の2万3000円や25日線(2万2967円、7日時点)を割り込まずに推移できるかが注目される。
     
    市場では、「米ハイテク株が調整入りとなり、国内では週末にメジャーSQの算出を控え、手じまい売りが出てくる」との声が聞かれた。
    一方、米ハイテク株で巨額デリバティブ(金融派生商品)取引が報じられたソフバンGが7日に大幅下落し、指数の足を引っ張ったが、米ハイテク株調整との見方が広がれば、不透明感が強まる可能性がある。一部では、「“投機会社”との見方に変われば、さらに売りが出るとみられる」との読みも出ており、同社株の株価動向を引き続き注視する必要があろう。
     
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
     
    24908.85  ボリンジャー:+2σ(26週)
    23952.79  ボリンジャー:+3σ(25日)
    23921.65  ボリンジャー:+3σ(13週)
    23624.20  ボリンジャー:+2σ(25日)
    23498.12  ボリンジャー:+2σ(13週)
    23295.60  ボリンジャー:+1σ(25日)
    23214.32  6日移動平均線
    23111.26  ボリンジャー:+1σ(26週)
     
    23089.95  ★日経平均株価7日終値
     
    23087.65  均衡表転換線(日足)
    23074.59  ボリンジャー:+1σ(13週)
    22967.00  25日移動平均線
    22882.65   新値三本足陰転値
    22651.06  13週移動平均線
    22645.26  均衡表転換線(週足)
    22645.26  均衡表基準線(日足)
    22638.41  ボリンジャー:-1σ(25日)
    22535.64  75日移動平均線
    22327.79  均衡表雲上限(日足)
    22309.81  ボリンジャー:-2σ(25日)
    22227.53  ボリンジャー:-1σ(13週)
    22015.23  200日移動平均線
     
    ローソク足は上下のヒゲと胴体部分がいずれも短い「小陰線」を引き、短期的な強弱感の対立を窺わせた。ザラ場高値は下向きに転じた5日線に届かず、ほぼ安値引けの一方、ザラ場安値が上昇中の25日線を割り込む場面はなく、5日線と25日線に囲まれた狭いレンジ内上方での推移となった。
    一目均衡表では遅行線と基準線が本日も横ばいで引けており、もみ合い相場の長期化シナリオが意識されよう。
     

      【どう見るこの相場】老舗企業や金持ち企業が「Go To バフェット」キャンペーンで 週明けの東京市場や3連休明けの米国市場は、伏線が本線相場に進行する...

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    【大引け概況】
    7日の日経平均株価は続落し、前週末比115円48銭安の2万3089円95銭で終えた。
    本日のマーケット動画
    時間:00:00:52 容量:8.1M

    過去のマーケット動画はこちら
     
    前週末に米国株が下落した流れを引き継ぎ、電子部品や自動車など主力業種の値下がりが目立った。
    同日の米国市場が祝日で休場のため、積極的な売り買いを手控える投資家が多く、取引は低調だった。
    ハイテク株が調整した流れを引き継いで、東エレクやスクリンといった値がさの半導体関連株などに売りが膨らんだ。米ハイテク株関連の大規模なデリバティブ取引が伝わったソフトバンクグループ(SBG)は終値で7.15%安。1銘柄で日経平均を100円近く押し下げた。
     
    一方で、根強い米景気の改善期待などを背景に割安とされる景気敏感株には買いが入った。日経平均は一時は上昇に転じるなど、一方向に下値を探る展開にはならなかった。心理的な節目の2万3000円に接近し、押し目買いが入りやすい面もあった。
     
    後場に入ると、米株式市場が7日はレーバーデーの祝日で休場のため、投資家の様子見姿勢が強まった。日経平均の高値から安値を引いた日中値幅は131円33銭にとどまった。
     
    市場関係者からは「休場明けの米国株の動きを見極めたい」(国内運用会社)との声が聞かれた。
     
    東証1部の売買代金は概算で1兆9245億円と9月に入って以降、5営業日連続で2兆円を下回った。売買高は10億6261万株。
     
    JPX日経インデックス400は続落。終値は前週末比59.60ポイント安の1万4546.93だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、6.86ポイント安の1609.74で終えた。
     
    東証1部の値下がり銘柄数は817と、全体の約4割弱にとどまった。値上がりは1277銘柄、変わらずは78銘柄。
     
    業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、電気機器、輸送用機器などが下落し、サービス業、空運業、その他金融業は上昇した。
     
    個別では、ソフトバンクGが下げ足を速めた。任天堂が売りに押され、ソニー、アドバンテスは甘く、東エレクは大幅安。トヨタ、ホンダも値下がりした。ZHD、エムスリー、NEC、富士通。資生堂、花王、菱UFJ、三井住友が売られた。キリンHDやアサヒ、サッポロHDも下落した。
     
    半面、ファーストリテ、ファナックやオークマが買われた。OLCが高く、JALは買い進まれ、JR東日本、JR東海はしっかり。ラクーンHDは大量の買いで値を飛ばした。
    ジェイテクト、日精工、ふくおかFGやコンコルディも高い。
     
    東証2部株価指数は前週末比46.83ポイント安の6379.82ポイントと続落した。
    出来高1億1491万株。値上がり銘柄数は191、値下がり銘柄数は202となった。
     
    個別ではベリテが年初来安値を更新。イトーヨーギョー、アルチザネットワークス、フレンドリー、ジャパンエンジンコーポレーション、アートスパークホールディングスが売られた。
     
     一方、クロスプラス、北日本紡績がストップ高。鈴与シンワートは一時ストップ高と値を飛ばした。ダイショー、パシフィックネット、情報企画、インタートレード、ODKソリューションズなど10銘柄は年初来高値を更新。ジオスター、ウェルス・マネジメント、ビート・ホールディングス・リミテッド、杉村倉庫、ワシントンホテルが買われた。
     


    日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前週末比7円68銭安い3522円42銭だった。
    ケイブやエブレン、ワークマンが下落した。半面、国際オリンピック委員会(IOC)調整委員長の発言をきっかけに東京五輪開催への期待が高まると、セレスポや博展といったイベント関連銘柄には買いが集中した。
     
    市場では五輪開催に関し「新型コロナウイルスの感染拡大防止対策とどう両立するのかなど依然として不透明な部分が多い」との受け止めがあり、新興市場全体への影響は限られた。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で521億円、売買高は9406万株だった。値上がり銘柄数は263、値下がり銘柄数は341となった。
     
    個別ではヤマックスがストップ安。トミタ、ソレキアは年初来安値を更新。ヤマウ、麻生フオームクリート、エブレン、不二硝子、ケイブが売られた。
     
    一方、ニックス、メディアリンクス、コーユーレンティア、セレスポがストップ高。博展、レイ、アール・エス・シーは一時ストップ高と値を飛ばした。マサル、ケア21、ナフコ、No.1、日本エス・エイチ・エルなど11銘柄は年初来高値を更新。KYCOMホールディングス、ソフィアホールディングス、共栄セキュリティーサービス、クリエアナブキ、ワイエスフードが買われた。
     


    マザーズ指数は3日続落、電子商取引(EC)関連に売り
     
    東証マザーズ指数は3日続落した。終値は前週末比22.45ポイント安い1117.45だった。前週の米ハイテク株安を受け、マザーズ市場ではメルカリやBASEなど電子商取引(EC)関連に売りが続き、重荷となった。
    イグニスやAIinsが下落した。一方、ジーエヌアイやメドレーが上昇した。このほか結婚相談所のパートナーAは、事業紹介動画を通じて婚活事業の認知度が高まるとの期待から買いが入った。
    「東証1部でソフトバンクGやJAL、ANAなど個人投資家好みの銘柄が大きく動いたため、その分、マザーズやジャスダックの銘柄に動きが出にくかった」という。売買代金上位の顔ぶれに目立った変化はなく、新興市場全体の売買代金は4日に比べて減るなど商いも盛り上がらなかった。
    マザーズ指数は3営業日続落、売買代金は概算で2125.63億円。騰落数は、値上がり105銘柄、値下がり214銘柄、変わらず8銘柄となった。
     
    個別では、イトクロが年初来安値を更新。ビープラッツ、イグニス、KIYOラーニング、プロパティデータバンク、ニューラルポケットが売られた。
     
    一方、ITbookホールディングス、リビン・テクノロジーズ、パートナーエージェント、ブティックスがストップ高。フロンティアインターナショナル、ブランディングテクノロジー、アイリックコーポレーションは一時ストップ高と値を飛ばした。ジーエヌアイグループ、ユナイテッド、ジェネレーションパス、アズーム、農業総合研究所など15銘柄は年初来高値を更新。リネットジャパングループ、リアルワールド、日本情報クリエイト、パルマ、ライトアップが買われた。
     

    【後場寄り付き概況】

    後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比42円83銭安の2万3162円60銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、1.45ポイント安の1615.15で始まった。
    値頃感から買いが入るものの、時間外取引の米ナスダック100先物ミニが下落しているため、値戻しの勢いは弱い。
    外国為替市場では、1ドル=106円30銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は高安まちまち。
    後場の日経平均はもみ合いとなりそうだ。今日はレイバーデーの祝日で米国市場が休場となる。東京市場はレイバーデー明け後の海外勢の動向に対する不透明感から積極的な売買は手控えられそうだ。
     
    個別では、ソフトバンクGが大幅安で推移し、ソニーも甘く、東エレクは底ばい。トヨタの売りが厚く、ホンダは小幅安。資生堂、花王が値下がりし、神戸物産は下値もみ合い。
     
    半面、ファナックは前場高値を上回り、キーエンスは小幅高。OLC、JAL、オリックスが買われている。
     
     
     


    「ポエム」
     
    日経ヴェリタスの特集は「アベグジットの先は」。アベグジットの先は「日本株リスタート」という指摘だ。
    「安倍さんがバットマンなら菅さんはロビン。外国人投資家にも良く知られている」。ロビンは米人気コミックに登場する人気キャラクター。主人公バットマンを支える欠かせぬ相棒だという。
    「外国人投資家はアベノミクスの最初の3年間で日本株を約20兆円買い越した。
    今、足元では累計買越額が3兆円程度に減少」。ここが問題だ。
     
    みずほ証券のリポートは「菅内閣の誕生で恩恵を受ける可能性がある銘柄群」。地方のデジタルトランスフォーメーション(DX)化、農業、少子化対策、ふるさと納税、大阪を地盤とする日本維新の会との関係性、国土強靭関連銘柄等に注目。
     
    コード 銘柄略称 理由
    1801 大成建 国土強靭
    2376 サイネックス ふるさと納税
    3541 農総研 農業
    3694 オプティム 農業
    3939 カナミックN 地方DX
    3962 チェンジ ふるさと納税
    4488 AIinside 地方DX
    6071 IBJ 結婚支援
    6535 アイモバイル ふるさと納税
    8031 三井物 輸出強化
    8218 コメリ 農業
    8343 秋田銀 秋田
    8473 SBI 地銀再編
    8806 ダイビル 大阪
    8818 京阪神ビ 大阪
    8919 カチタス 中古住宅販売
    9020 JR東日本 旅行
    9232 パスコ 国土強靭
    9603 エイチ・アイエス 旅行
    9726 KNTCT 旅行

    《兜町ポエム》
     
    「木綿のハンカチ─フ」(2020年9月作成)
     
    上に向かって株価旅立つ
    新値へと向かうトレンドで
    華やいだ相場で買い上がる材料
    探す探すつもりだ
    いいえあなた市場は
    思い通りにならない
    ただバブルの絵の具に染まらないで上がって
    染まらないで上がって
     
    コロナから半年が過ぎ
    戻ってきたがまだあきらめずに
    相場で流行の材料送るよ
    君に君に似合うはずだ
    いいえ星のダイヤも
    海に眠る真珠も
    きっとストップ高ほど
    きらめくはずないもの
    きらめくはずないもの
     
    株価たち今も素顔で
    お化粧もしないままか
    見間違うような値がさの
    高値高値を見てくれ
    いいえ下で寝転ぶ
    株価が好きだったの
    でも世界のマネーの
    暴落に気をつけてね
    暴落に気を付けてね
     
    安かった頃を忘れて
    変わってく株価を許して
    毎日愉快に過ごすマーケット
    株価株価は帰らない
    相場に最後のわがまま
    贈り物をねだるわ
    ねえ高値更新する
    スガノミクスください
    スガノミクスください
     
     
    「素敵な材料」(2011年10月作成)
     
    マーケットよ株は旅立つ
    高値へと向かうチャートで
    はなやいだ街で投資家への贈り物
    探す探すつもりだ
    いいえあなた私は
    欲しいものはないのよ
    ただ弱気の絵の具に
    染まらないで帰って
    染まらないで帰って
     
    マーケットよ半年が過ぎ
    上がらないが泣かないでくれ
    都会で流行のデリバに組み込まれ
    いずれいずれ上がるはずだ
    いいえ星のダイヤも
    海に眠る真珠もきっと株価のアヤほど
    きらめくはずないもの
    きらめくはずないもの
     
    マーケットよ今も素顔で
    お化粧もしないままか
    見間違うような水準にいるぼくの
    株価株価を見てくれ
    いいえ安値に寝転ぶ
    あなたが好きだったの
    でも木枯らしの兜町
    暴落に気をつけてね
    暴落に気をつけてね
     
    マーケットよ過去を忘れて
    下がってく株価を許して
    毎日不愉快に過ごす兜町
    ぼくはぼくは塩漬けのまま
    あなた最後のわがまま
    贈り物をねだるわ
    ねえ株価上がる素敵な
    材料をください
    材料をください
     


    (櫻井)。

    7日午前の日経平均株価は続落した。午前終値は前週末比78円51銭安の2万3126円92銭だった。前週末にNYダウ工業株30種平均が続落したことで、朝方は米株の影響を受けやすいハイテク株を中心に売りが優勢で、下げ幅は一時100円を超えた。
    ただ前週末に比べ円安・ドル高で推移しており輸出関連株が底堅く、日経平均は上昇に転じる場面もあった。2万3000円が近づく水準では押し目買いが入りやすかった。前週発表の8月の米雇用統計で失業率が低下するなど米経済の回復期待は継続しており、景気敏感株などに買いが入って相場を支えた。
     
    一方、米ハイテク株で巨額デリバティブ取引が報じられたソフバンG値を下げ、指数の重しとなった面もある。その後持ち直し、上げに転じる場面もあったが、買い続かず、前引けにかけてさえない展開となった。前場終値で6.6%安まで下落。1銘柄で日経平均を90円近く押し下げた。
     
    市場からは「時間外取引でNYダウ(ミニ)先物が比較的しっかりで買い戻す場面もあったが、一方でナスダック(ミニ)先物が軟調となり、上には行けない。
    米ハイテク株が調整入りとなり、国内では週末にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控え、手じまい売りが出てくるとみられる」との声が聞かれた。
     
     
    業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、輸送用機器、食料品などが下落し、銀行業、サービス業、空運業は上昇した。
     
    個別では、ソフトバンクGは大量の売りで下げ足を速めた。任天堂、東エレク、ソニー、信越化、トヨタ、ホンダ、日産自が安く、アサヒの売りが厚く、神戸物産は下げた。
     
    半面、ファーストリテは小幅高。ファナック、SMC、リクルートHDが高く、JALは締まった。ラクーンHDは買いを集めて急騰した。
     
     
    東証2部株価指数は前週末比41.08ポイント安の6385.57ポイントと続落。
    値上がり銘柄数は192、値下がり銘柄数は192となった。
     
    個別ではベリテが年初来安値を更新。イトーヨーギョー、フレンドリー、アルチザネットワークス、田岡化学工業、ジャパンエンジンコーポレーションが売られた。
     
    一方、鈴与シンワートが一時ストップ高と値を飛ばした。ダイショー、パシフィックネット、インタートレード、ODKソリューションズ、ダイトーケミックスなど9銘柄は年初来高値を更新。ジオスター、杉村倉庫、ビート・ホールディングス・リミテッド、テクノスマート、レオクランが買われた。


    日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前週末比7円11銭安い3522円99銭となった。前週末の米ハイテク株安の流れを受け個人投資家のリスクセンチメントが悪化しジャスダック平均は反落した。ケイブやエブレン、ワークマンが下落した。半面、8月の既存店売上高が好調な結果と受け止められたマクドナルドにも買いが集まった。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で332億円、売買高は6054万株。値上がり銘柄数は216、値下がり銘柄数は329となった。
     
    個別ではトミタが年初来安値を更新。麻生フオームクリート、ヤマックス、不二硝子、ヤマウ、エブレンが売られた。
     
    一方、メディアリンクスがストップ高。マサル、ケア21、ナフコ、No.1、日本エス・エイチ・エルなど11銘柄は年初来高値を更新。KYCOMホールディングス、ジャパンシステム、ソフィアホールディングス、ダイヤ通商、エコミックが買われた。


    東証マザーズ指数は前週末比20.94ポイント安の1118.96ポイントと3日続落した。
    前日の米国市場では高値警戒感から主要ハイテク株が大きく売られ、本日の東京株式市場もこうした流れを引き継いで全般に軟調だった。材料株などに物色が向かったものの、全体を押し上げるまでには至らなかった。
    時価総額上位が全般軟調。時価総額上位では直近IPO(新規株式公開)銘柄のニューラルやティアンドエスが下落し、EC(電子商取引)関連のBASEはここまで大きく買われてきただけに下げが目立った。一方、菅義偉官房長官がオンライン診療の恒久化に前向きと伝わり、メドレーが買われた。
    値上がり銘柄数は108、値下がり銘柄数は210となった。
     
    個別ではイトクロが年初来安値を更新。ビープラッツ、イグニス、バンク・オブ・イノベーション、モダリス、イルグルムが売られた。
     
    一方、ITbookホールディングス、ブティックスがストップ高。パートナーエージェント、ブランディングテクノロジー、アイリックコーポレーションは一時ストップ高と値を飛ばした。ジーエヌアイグループ、ユナイテッド、ジェネレーションパス、アズーム、農業総合研究所など15銘柄は年初来高値を更新。リアルワールド、リビン・テクノロジーズ、ライトアップ、リネットジャパングループ、グローバルウェイが買われた。

    【寄り付き概況】

     
    7日寄り付きの東京株式市場は、前週末の欧州株安や米国市場でのNYダウ工業株30種平均が続落した流れを引き継ぎ、売りが先行している。7日の米国市場がレーバーデーで休場となることも買い手控えにつながっている。日経平均株価は前営業日比59円96銭安の2万3145円47銭と小幅ながら続落して始まった。
     
    主力株はじめ広範囲に売りが優勢となっている。ただ、外国為替市場でドル安・円高方向に振れていないことはポジティブ材料。下値では日銀のETF買いも予想され、下げ幅は限定的となる可能性がある。
     
    米ハイテク株のデリバティブ(金融派生商品)取引が伝わったソフトバンクグループ(SBG)は売り気配で始まり、2.5%安で寄り付いた後は下げ幅を広げている。
     
    個別では、トヨタ、ソニー、東エレクが安く、NEC、富士通、TDKは下げている。半面、日本製鉄、ファーストリテ、三井住友が堅調となっている。
     

    「少しずつ日常が戻ってきた」
     
     
    週末のNY株式市場で主要3指数は続落。
    一時プラスの場面もあったが売り込まれた後戻す展開。
    NASADQ一時2日の過去最高値から最大9.9%下落した場面があった。
    ただアップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックが終盤にかけて下落幅を縮小し下げ渋る展開。
    ソフトバンクグループがここ数週間の米国株の上昇局面で、オプション市場に多額の資金を投じたとの報道。
    「ハイテク優良株のバリュエーションが高すぎるとの懸念が深まった」との解釈だ。
    「幽霊の正体を見れば枯れ尾花」の心理なのかも知れない。
    「前日に弱含みの兆候が見られた後、ソフトバンクに関する報道は火に油を注いだ」という解釈だ。
    雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比137万1000人増と伸びが鈍化。
    市場予想は下回った。
    ただ失業率は8.4%に改善し予想を上回った。
    マーケットインパクトは限定的だった印象。
    VIX(恐怖)指数は30%台に乗せ一時11週間ぶりの高水準まで上昇した。
    週足ではS&P500が2.31%安と6週間ぶりに反落。
    NYダウは1.82%安。
    NASDAQは3.27%安。
    この2日間での下落は3月17日以来最大となった。
    債券市場は雇用統計を経済のポジティブ材料と受け止めた格好。
    10年国債利回りは0.721%。
    2年国債利回りは0.146%。
    ドル円は105円台後半。
    SKEW指数は133,28。
    恐怖と欲望指数は60→59。
    週明け7日はレーバーデーのため休場。
     
     
    SBGの動向に関する報道。
    ここ数週間の米国株の上昇局面で、オプション市場に多額の資金を投じたこと。
    資産売却で得た資金の一部を一時的に投資したという。
    規制当局への提出資料によると、ソフトバンクはアマゾン、ネットフリックス、テスラ、マイクロソフト、
    アルファベットに合計で約40億ドルを投じている。
    ウォール・ストリート・ジャーナルによると「ソフトバンクは投資している銘柄のコールオプションをほぼ同額取得。
    約500億ドル分の株式に相当するという」。
    「ここ数カ月のハイテク株の上昇は他の要因もあったが、ソフトバンクによる購入も寄与した」との解釈だ。
     
    週間ベースでNYダウは1.8%安、2週ぶり反落。
    NASDAQは3.3%安。
    S&50は2.3%安、ともに6週ぶりの反落。
     
     
    週末の日経平均は一時寄り付き366円安があって終値260円安の23205円。
    日足は3日ぶりに陽線。
    NYダウの807ドル安(一時1025ドル安)を受けて売り物優勢。
    ただ「思ったほど下がらなかった」との印象も強い。
    「極めて冷静に対応。NY株と良い意味で距離を置けていたように映る」という声もある。
    日経平均は週間では322円の上昇。
    週足は3週ぶりに陽線。
    東証1部の売買代金は1兆9363億円と4日連続の2兆円割れ。
    値上がり617銘柄(前日1163銘柄)。
    値下がり1457銘柄(前日898銘柄)。
    新高値24銘柄(前日76銘柄)。
    新安値9銘柄(前日2銘柄)。
    騰落レシオは107.70(前日108.09)。
    NTレシオは14.35倍(前日14.39倍)。
    サイコロは6勝6敗で50.00%。
    右肩上がりの25日線(22911円)からは△1.28%。
    19日連続で上回っておりサポート。
    右肩上がりの75日線は22502円。
    微妙に横ばった200日線(22016円)からは△5.40%。
    右肩上がりの5日線(23239円)から△0.54%。
    4日ぶりに下った。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲19.593%(前日▲20.580%)。
    買い方▲7.450%(前日▲6.727%)。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲21.713%(前日▲23.512%)。
    買い方▲13.048%(前日▲11.245%)。
    空売り比率は41.8%(2日ぶりの40%超:前日37.3%)。
    空売り規制なしの比率は7.7%。
    日経HVは14.3、日経VIは25.13。
    日経平均採用銘柄の予想PERは21.97倍(前日22.01倍)。
    前期基準では18.13倍。
    EPSは1056円(前日1059円)。
    225のPBRは1.10倍。
    BPSは21095円(前日21332円)。
    225先物採用銘柄の益回りは4.55%(前日4.52%)。
    配当利回りは1.95%。
    東証1部全銘柄だと予想PERは23.97倍。
    前期基準では19.41倍。
    東証1部全銘柄のPBRは1.21倍。
    ドル建て日経平均は218.57(前日220.77)。
    東証1部単純平均株価は19円安の2139円。
    (2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
    売買単価は1741円(前日1825円)。
    東証1部の時価総額は614兆円(前日620兆円)。
    シカゴ225先物終値は大証日中比5円高の23175円。
    高値23315円、安値22830円。
    大証夜間取引終値は日中比30高の23200円。
    気学では「人気に逆行して動く日」。
    火曜は「下放れすると保ち合い、上寄りすると反落する日」。
    水曜は「初め高いと後安の日。吹き値あらば売り狙え」。
    木曜は「押し込むと戻す日。悪目買い方針良し」。
    金曜は「上寄りすると押し込む日」。
    ボリンジャーのプラス1σが23321円。
    プラス2σが23730円。
    一目均衡の雲の上限が22548円。
    24日連続で雲の上。
    勝手雲の上限は23098円で下限は22570円。
    5日連続で勝手雲の上。
    RSIが52.70。
    RCIが75.55。
    9月3日の窓が23287円ー23426円。
    9月4日の窓が23426円ー23257円。
     
    《今日のポイント9月7日》
     
    (1)雇用統計を通過した週末のNY株式市場で主要3指数は続落。
       一時プラスの場面もあったが売り込まれた後戻す展開。
       NASADQ一時2日の過去最高値から最大9.9%下落した場面があった。
       ダウ輸送株指数は66ポイント高の11225ポイント。
       SOX指数は2.85%安。
       VIX指数は30.75。
       SKEW指数は133,28。
       恐怖と欲望指数は60→59。
       週明け7日はレーバーデーのため休場。
     
    (2)日経平均は一時366円安があって終値260円安の23205円。
       日足は3日ぶりに陽線。
       東証1部の売買代金は1兆9363億円と4日連続の2兆円割れ。
       新高値24銘柄(前日76銘柄)。
       新安値9銘柄(前日2銘柄)。
       騰落レシオは107.70(前日108.09)。
     
    (3)右肩上がりの25日線(22911円)からは△1.28%。
       19日連続で上回っておりサポート。
       微妙に横ばった200日線(22016円)からは△5.40%。
       右肩上がりの5日線(23239円)から△0.54%。
       4日ぶりに下った。
     
    (4)空売り比率は41.8%(2日ぶりの40%超:前日37.3%)。
     
       
    (5)ボリンジャーのプラス1σが23321円。
       9月3日の窓が23287円ー23426円。
       9月4日の窓が23426円ー23257円。
     
    (6)シカゴ225先物終値は大証日中比5円高の23175円。
       高値23315円、安値22830円。
       大証夜間取引終値は日中比30高の23200円。
     
     
    今年の曜日別勝敗(9月4日まで)

    月曜16勝15敗
    火曜18勝15敗
    水曜16勝17敗
    木曜14勝20敗
    金曜15勝18敗。
     
    週間ベースで日経平均株価は1.4%高、3週ぶり反発。
    TOPIXは0.7%%高、2週続伸(累計0.8%上昇)。
    東証マザーズ指数は5.4%高、2週ぶり反発。
    日経ジャスダック平均は1.5%高、2週ぶり反発。
    東証2部指数は0.9%高、3週ぶり反発。
    東証REIT指数は3.0%高、5週続伸。
     
     
    週末のNYダウは159ドル安の28133ドルと続落。
    一時28539ドルまで上昇した場面もあった。
    安値は27664ドル。
    NASDAQは144ポイント安の11313ポイントと続落。
    高値は11531、安値は10875。
    S&P500は28ポイント安の3426ポイントと続落。
    ダウ輸送株指数は66ポイント高の11225ポイント。
    SOX指数は2.85%安。
    VIX指数は30.75。
    3市場の売買高は113.1億株(20日平均は92.2億株)。
    225先物CME円建ては大証比日中比5円高の23175円。
    ドル建ては大証日中比5円高の23175円。
    ドル円は105.89円。
    10年国債利回りは0.721%。
    2年国債利回りは0.146%。
     
    ウォーレンバフェット氏と孫正義氏の動き。
    この2つの出来事から見えてきたのは「自分のことだけを考えている」。
    バフェット氏は「なんだアビトラか」と自然の行動に映る。
    しかも「半年かけて買った」のですから、ほとんどナンピン状態。
    「日本の総合商社の未来に期待して」。
    あるいは「日本株再評価にも少なからぬ影響を与える」。
    そんな解釈は高邁だが色褪せてしまいそうだ。
    孫氏は持っている現物の価値を高めるために、コールオプションを買う行動。
    投資行動として間違ってはいないのだろう。
    しかし・・・。
    当たり前のことだが、市場では見透かされない行動というのも大切なもの。
    記憶力と想像力・創造力がぶつかり合う場所で「見透かされ」ではいけない。
    似て非なものに映るのが楽天。
    「第2の創業」ともいえる携帯電話事業に専念する姿勢が鮮明になってきた。
    投資家と実業家の差とでもいうのだろうか。
     
    リーマンショックは「男性不況」。
    コロナショックは「女性不況」。
    日曜日経の記事がそう表現した。
    昨年末から女性は3.2%(87万人)減少。
    同女性は0.8%(26万人)減少。
    そうなると・・・。
    消費の主導権は女性という論法からすると良くない傾向。
    「コロナに加えてデジタル化で消えた職場をデジタル化の能力で奪取知れば良い」。
    それは理想だが・・・。
     
    金曜は太平洋御殿場。
    土曜は横浜でラジオNIKKEIの半年ぶりの対面セミナー。
    少しずつ日常が戻ってきたような気がする。
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    DFP(4598)・・・動兆
     
    デルタフライファーマに注目する。
    同社は創薬ベンチャー。
    既存の抗がん物質を組み合わせて安全性と有効性を高めた抗がん剤を開発 。
    がんの周囲を掃除するDFP17729は治験準備段階。
    スピード感が伴ってきた。

    (兜町カタリスト櫻井)


    7日の日経平均株価は続落か。
    日経平均株価の予想レンジは2万3050円-2万3350円。
    前週末の米株式相場の連日の下落となったが、下を試した後に切り返しており、日本株へのネガティブな影響は限られると考える。ただ、本日の米国株がレーバーデーで休場ということもあり、様子見姿勢が強まるだろう。国内は台風が直撃しており、関連報道に神経質となる展開も想定され、また、商いも薄くなる可能性がある。
     
    きょうはレーバーデーの祝日で米国の全市場が休場とあって、様子見ムードも広がりやすい。半面、ヘッジファンドなどが仕掛け的な売りに動けば、日経平均は節目の2万3000円を下回る可能性もあり、警戒が必要だろう。
     
    一方、自民党総裁選で最有力候補と目される菅義偉官房長官が、デジタル行政を加速するため「デジタル庁」を創設する考えを示したことから、公文書のデータ化や行政手続きのオンライン化などに関連した銘柄に物色の矛先が向かう場面もありそう。
    為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の前半(前週末4日終値は106円16−18銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の後半(同125円69−73銭)と小動き。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比5円高の2万3175円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■北日本紡績<3409>
    新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、抗菌・抗ウイルス糸の研究開発を開始。また、プラスチック製品のリサイクル事業に参入する。このほか、株主割り当てによる新株発行を実施する。所有株式1株につき1株を交付し、発行価格は1株につき70円。
     
    ■ジオスター<5282>
    今期経常を38%上方修正、未定だった上期配当は無配継続。
     
    ■テクノスマート<6246>
    ドイツ・デュールグループ傘下と欧米におけるリチウムイオン二次電池用電極コーティングラインの製造・販売で業務提携。
     
    ■日本駐車場開発<2353>
    今期経常は17%増益、0.25円増配へ。
     
    ■ケア21<2373>
    今期経常を57%上方修正・最高益予想を上乗せ。
     
    ■ネットマーケティング <6175>
    8月の「Omiai」新規会員数は13万1000人と過去最高を記録。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
     
    7(月)
    【国内】
    7月景気動向指数(14:00)
    《決算発表》
    ファーマフーズ、アスカネット、萩原工業、トーホー、学情、インスペック
     
    【海外】
    中国8月貿易収支
    休場:米国(レーバーデー)

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

    [概況]

    今週の外国為替市場において、欧州中央銀行(ECB)理事会の内容などが注目となりそうか。先週末、8月米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数(予想:140万人 結果:137.1万人)は予想値に届かなかったものの、失業率(予想:前月比9.8% 結果:前月比8.7%)の改善や平均賃金(結果:0.0% 結果:0.4%)の上昇など、総じて良い結果となったことから米ドル円は一時106円台半ば付近まで買われた。
     
    また、今週は10日に開催されるECB理事会において、緩和政策の拡大に踏み切る可能性なども考えられる。仮に量的緩和の拡大などが発表された場合、ユーロ高の流れが一転し、米ドル買いを後押しする可能性も考えられるため注目となりそうだ。

    [提供:カネツFX証券株式会社]



    《マーケットストラテジーメモ一覧へ》


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    《マーケットストラテジーメモ》9月第1週

     
    【推移】
     
    31日(月):
    週末のNY株式市場は上昇。NYダウは年初来プラスに転じた。S&P500は6日連続で終値ベースの高値更新。NASDAQは反発、終値ベースの過去最高値を更新。
    週間では主要3指数は上昇。S&PとNASDAQは5週連続上昇。上昇の背景はハイテクセクター高。
     
    日経平均株価は257円高の23139円と4日ぶりに反発。自民党総裁選に菅義偉官房長官が出馬を検討と伝わり政策の継続性に期待する買いが集まった。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが日本の5大商社の株式をそれぞれ5%超取得。これらを好感したとの解釈。上昇幅は一時459円に達した場面もあった。
     
    ただ後場は上昇幅を縮小し後場の安値引け。東証1部の売買代金は2兆3508億円。SBG、ファーストリテが上昇。ドコモ、KDDIが下落。8月は前月比で1429円(6.6%)上昇し月足は陽線。
     
    1日(火):
    週明けのNY株式市場でNYダウは4日ぶりに反落。アップルの分割やダウ採用銘柄入替の影響もあったとの解釈だ。S&P500は8日ぶりの反落。
    一方NASDAQは続伸。主要3指数は5カ月連続高。S&Pは18年に6カ月連の上昇を記録して以来の長期上昇。この5カ月に35.6%上昇し1938年以来の好成績となった。8月の大幅高というのも1986年以来。S&Pはコロナ危機前の水準を3.8%、NASDAQは約20%上回っている。
     
    日経平均株価は1円安の13138円と小幅反落。朝方から売り先行の展開。一時プラスに転じた場面もあったが結局マイナスとなった。
    東証一部の売買代金は1兆8612億円と低調。エムスリー、住友鉱山が上昇。キャノン、ニコンが下落。日足は4日ぶりに陽線。「1日を通じてみるとマイナス水準での時間帯が圧倒的に長かった。底堅いが、上を買うほどの力はない」という見方だった。
     
    2日(水):
    火曜のNY株式市場でNYダウは200ドル超の上昇。NASDAQとS&P500は過去最高値を更新した。NASDAQは新型コロナ禍前の高値を21.7%上回る水準。S&P500は4%超上回った。NYダウはあと3%。
     
    日経平均株価は109円高の2322円と反発。NY株高を受けて買い物優勢だった。日中値幅は116円53銭と8月14日以来の小ささだった。東証1部の売買代金は1兆8785億円。アドバンテスト、ファナックが上昇。ニコンが下落。
     
    3日 (木):
    水曜のNY株式市場で主要3指数はそろって大幅高。S&P500が続伸し過去最高値を更新。上昇は過去10日で9回目。NASDAQも過去最高値を更新しコロナ危機前の水準を約23%上回った。NYダウも2月に付けた最高値(ザラバ29568ドル)に迫った。
     
    トリガーはADP雇用レポート。民間部門雇用者数の伸びが42万8000人と市場予想の95万人を大きく下回っての着地を好感。
    地区連銀経済報告(ベージュブック)で「済活動は8月下旬にかけて小幅ながら拡大」との見方も追い風となった。恐怖と欲望指数は76→78。ますます強気の欲ばりトレンドとなってきた。
     
    日経平均株価は218円高の23456円と続伸。2月20日以来の高値を更新した。上昇幅は一時300円を超えた場面もあった。市場からは短期買い戻しとの声も聞こえる。東証一部の売買代金は1兆9362億円。ファーストリテ、信越が上昇。ヤマト、SBGが下落。
     
    4日(金):
    木曜のNY株式市場で主要株価指数は大幅反落。NYダウは一時1000ドル近く下落し終値は809ドル安。NASDAQは598ポイント安。大型ハイテク株は総崩れ。アップルは8%安、マイクロソフトは6%安、セールスフォース・ドットコムは4%安。「雇用統計や週末の3連休を前に、利益確定の動きが広がった」との解釈だ。
     
    日経平均株価は260円安の23205円と3日ぶりに反落。週明けレーバーデーの祝日を控えた海外投資家による手じまい売りで日経平均の下落は午前、午後ともに300円超に達する場面があった。
     
    ただNYダウは一時1000ドルを超える下落。ここと比べると日経平均の下落は限定的だった。東証1部の売買代金は1兆3713億円と4日連続で2兆円割れ。信越、TOTOが上昇。エムスリー、テルモが下落。
     
     
    (2) 欧米動向
     
    「そうだよな」と思ったのはバフェット氏の動きの背景。
    日本の総合商社株を買って話題になったのは週初。
    割安株と資源展開への魅力と言われたが・・・。
    面白い指摘は「キャリートレード」。
    バークシャーは昨年9月に4300億円、今年4月に1955億円の円建て社債を発行している。
    期間は3年→40年。金利は0.674%?2%。
    商社株は配当が4%程度。そう考えると自然の行動に映る。
     
    (3)アジア・新興国動向
     
    木曜日経朝刊では「世界株、時価総額最高に」の見出し。
    8月末の世界の株式時価総額は89兆ドル(約9400兆円)。
    月末ベースで昨年12月以来8か月ぶりに過去最高を更新した。
    1→3月にコロナ渦で減少した約20兆ドルを米中がけん引して戻したということ。
    指数で見るよりは実感がある数字である。
    ちなみにアメリカは37兆ドルで世界の42%。(10年前は30%)。
    中国はコロナからの早期回復で時価総額の落ち込みは少なかったが昨年末より4割増の8.7兆ドル。
    日本の6.1兆ドルをはるかに上回っているし日本の過去最高は18年1月だった。
    その過去最高からは1割下にいるのが現実、
    「外国人投資家が買わないから」なんて指をくわえているだけではことは進まない。
    市場は他力ではなく自力の存在だ。
     
    【展望】
     
    スケジュールを見てみると・・・。
     
    【9月】陽線確率6勝4敗(陽線確率60%)、過去15年10勝5敗(1位)
        気学では「上旬・中旬は強調。秋分以降は売り一貫のとき」
     
     7日(月):米レーバーデーで休場、中国貿易収支
     8日(火):家計調査、GDP確報値、景気ウォッチャー調査、米消費者信用残高
     9日(水):マネーストック、中国生産者・消費者物価
    10日(木):機械受注、米生産者物価、ECB理事会、変化日
    11日(金):メジャーSQ、国内企業物価指数、法人企業景気予測調査、米消費者物価、財政収支
     
    ささやかな好材料は「LME銅、2年2カ月ぶり高値」の小さな記事。
    金が上がってはいるが金は景気とはほとんど関係ない。
    しかし銅は景気の浮沈をもろに受けるもの。
    LMEの銅はトン6687ドルと3月の安値から4割上昇。
    2年2か月ぶりの高値だ。
    中国製造業PMIが9年7か月ぶりの高水準。
    米ISM製造業景況感は4カ月連続で上昇し1年9か月ぶりの高水準。
    このあたりの数字は裏切らないだろう。
     
    「安倍首相辞任」関連の記事の洪水の中で目についたのが29日日経の「角栄メモは今も問う」のコラム。
    当時の田中角栄首相が東証理事長に就任した谷村裕氏に渡したとされる。
    中身は「株式市場の抜本改革」。
    蔵相ではなく首相のメモという点がすごい。
     
    (1)企業は株主に配慮を
    (2)持ち合いを解消せよ
    (3)個人株主をつくれ
    (4)上場市場の区分を見直せ
    (5)投機ではなく資本調達の場に
     
    これらのことはバブルを経てもアフターバブルを経てもほとんど46年間変化してはいないテーマ。46年前市場の本質を見抜いていた田中角栄首相の慧眼ということだ。


    (兜町カタリスト 櫻井英明)

09月07日 毎日コラム
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