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【市況一覧】
日経平均株価
38,460.08 +907.92 04/24
TOPIX
2,710.73 +44.50 04/24
マザーズ
655.60 +4.96 04/24
NYダウ平均
38,503.69 +263.71 04/24
ナスダック総合
15,696.64 +245.34 04/24


02月01日 マーケットコメント

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02月07日 マーケットコメント

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02月09日 マーケットコメント


     
    日経平均は大幅安スタートからいったん戻したものの、後場売り直されて3桁下落。
    新型肺炎の被害拡大への警戒が拭い切れない中、市場の空白が嫌われた格好。
     
    ただ、終日25日線(23599円、10日時点、以下同じ)を上回り、ローソク足では陽線を形成するなど、そこまで弱い動きではなかった。切り上がってきた5日線(2万3558円)が25日線に接近しており、ゴールデンクロス形成もイメージできる。
    休場明けの12日は、海外市場の影響を大きく受けることになると思われる。米国で11日に予定されているパウエルFRB議長の議会証言が注目イベント。
     
    12日の東京株式市場は、方向感の出づらい展開か。
    20年3月期の業績予想で下方修正を行う企業が多くみられるなか、積極的に手掛けづらい状況が続きそうだ。また、新型肺炎の流行で中国での事業再開が遅れ、サプライチェーンへの影響も警戒され、模様眺めムードが強まる場面も想定される。
    市場では「世界規模の分散投資のなかで、地域別の比率を一定とするため、資産を再分配する動きから、日本株にも買いが入っているもようで、米国株式の動きに左右される展開が続きそう」との声も聞かれた。
     
     
    ■テクニカル・ポイント(10日現在)
     
    24912.40  ボリンジャー:+2σ(26週)
    24679.13  ボリンジャー:+3σ(25日)
    24552.54  ボリンジャー:+3σ(13週)
    24319.14  ボリンジャー:+2σ(25日)
    24253.83  ボリンジャー:+2σ(13週)
    23959.15  ボリンジャー:+1σ(25日)
    23955.12  ボリンジャー:+1σ(13週)
    23882.01  ボリンジャー:+1σ(26週)
    23709.65  均衡表雲上限(日足)
     
    23685.98  ★日経平均株価10日終値
     
    23656.42  13週移動平均線
    23599.17  25日移動平均線
    23460.61  6日移動平均線
    23445.94  均衡表転換線(週足)
    23445.94  均衡表基準線(日足)
    23429.84  75日移動平均線
    23385.65  均衡表転換線(日足)
    23357.71  ボリンジャー:-1σ(13週)
    23258.02  均衡表雲下限(日足)
    23239.18  ボリンジャー:-1σ(25日)
    23059.00  ボリンジャー:-2σ(13週)
    22971.94   新値三本足陰転値
     
    ローソク足は上ヒゲを伴い胴体の短い陽線を引いて上値での売り圧力を窺わせたが、ザラ場安値は上向きに転じた25日線上をキープし、下値での買い需要を確認した格好。
    一目均衡表では、終値が再び雲中に突入したほか、転換線と基準線は横ばいを続け、目先のもみ合い延長を示唆している。
    ボリンジャーバンドでは、株価は中心線を割らずに推移。-2σから+2σまでの各線がほぼ水平で、こちらも目先の横ばい相場の継続を示唆している。
     

    【大引け概況】
    10日の日経平均株価は続落し、前週末比142円00銭安の2万3685円98銭で終えた。
    本日のマーケット動画
    時間:00:00:43 容量:6.36M


    過去のマーケット動画はこちら
     
    前週末の米株式相場が大幅安となった流れを受けて売りが先行した。主要企業による2019年4〜12月期の決算発表で、業績が低調と評価された銘柄が売られて相場の重荷になった。
     
    米連邦準備制度理事会(FRB)は前週末に公表した金融政策報告書の中で、新型肺炎を「景気見通しへの新たなリスク」と指摘。米国市場で投資家心理が悪化した。この流れが週明けの東京株式市場にも及び、売り先行で始まり、前営業日終値からの下げ幅が200円を超す場面もあった。
    外国為替市場で円高・ドル安が進み、輸出関連株の一角が下落した。新型肺炎の拡大による不透明感は根強く、海運や非鉄金属など景気敏感株の売りが目立った。
     
    その後は下げ幅を縮めたものの、終日マイナス圏で推移した。
    一時は40円安まで下げ幅を縮めた。短期的な下値支持水準とされる25日移動平均に接近し、個人投資家による押し目買いが入った。底堅さが意識されると、先物を買い戻す動きもみられた。
     
    ただ、週明けで休日の谷間ということもあり、積極的な買いは手控えられた。ホンダのように好決算をはやして上昇した銘柄もあったが、市場全体では「決算が期待に達しない企業が多く、売り物がちになった」こうした中、個人の資金は、新型肺炎関連で値動きの良い銘柄に集中。抗菌製品を手掛けるダイトウボウの急伸が目立った。
     
    JPX日経インデックス400は続落。終値は前週末比107.01ポイント安の1万5421.22だった。東証株価指数(TOPIX)は続落し、12.50ポイント安の1719.64で終えた。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆685億円。売買高は11億6146万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の69%の1494、値上がりは588、変わらずは77だった。
     
    業種別騰落率上位は倉庫・運輸、保険、水産・農林、下位は海運、ゴム製品、医薬品となった。
     
    個別では、ソニー、村田製、太陽誘電、日東電、リコーが値を下げた。オリンパス、武田が下押し、トヨタ、マツダ、ブリヂストンもさえない。郵船、商船三井が軟調。ソフトバンク、伊藤忠、三菱商、三井不、旭化成や東レが売られた。
     
    半面、ソフトバンクグループ(SBG)は買われた。ホンダが堅調。任天堂、資生堂は小高い。日水、ユニチャーム、アサヒが上げた。ダイトウボウはストップ高。JT、第一生命HD 、KDDI、近鉄エクスも高い。
     
    東証2部株価指数は前週末比0.88ポイント高の7258.96ポイントと反発した。
    出来高7270万株。値上がり銘柄数は193、値下がり銘柄数は223となった。
     
    個別では、新内外綿、川本産業、マナック、昭和化学工業、リードがストップ高。櫻護謨は一時ストップ高と値を飛ばした。ファーマフーズ、ニッキ、小池酸素工業、兼松エンジニアリング、インスペックなど11銘柄は昨年来高値を更新。アゼアス、大興電子通信、ビケンテクノ、川澄化学工業、オーミケンシが買われた。

    一方、リミックスポイント、アサヒ衛陶、小島鉄工所が昨年来安値を更新。ヒラノテクシード、東亜バルブエンジニアリング、中央自動車工業、ジオスター、テクノスマートが売られた。




     

    日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。終値は前週末比1円21銭高い3820円03銭だった。
    ジャスダック市場は、前週末の米国株安や日経平均の続落などを背景に買い手控えムードが広がった。前週末の米国市場では、雇用統計が市場予想を上回る結果となったものの、新型肺炎の拡大に伴う中国経済への鈍化懸念や直近の株価上昇による高値警戒感などから利食い売りが先行し、主要株価指数は下落した。
     
    時価総額の大きい銘柄を中心に売りが先行したものの、決算発表のあった銘柄や材料株を中心に押し目買いが入り上昇に転じた。相場が戻った局面では利益確定売りが出て、上げ幅は限定的だった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で614億円、売買高は8537万株。
    値上がり銘柄数は296、値下がり銘柄数は331となった。

     
    個別では、中京医薬品がストップ高。オプトエレクトロニクス、重松製作所は一時ストップ高と値を飛ばした。テノックス、IGポート、パシフィックシステム、松本油脂製薬、大伸化学など14銘柄は昨年来高値を更新。興研、ワットマン、エイアンドティー、和弘食品、国際計測器が買われた。
     
    一方、スーパーバリュー、アルファクス・フード・システム、データ・アプリケーション、ラック、トレードワークスなど9銘柄が昨年来安値を更新。テックファームホールディングス、ビーイング、大井電気、精工技研、ニチリョクが売られた。
     

    東証マザーズ指数は前週末比8.99ポイント安の840.90ポイントと続落。
    米株安の流れから主力・新興ともに売りが先行した。休日の谷間で積極的な売買が控えられ、全般相場が軟調に推移した。新興市場も弱含みもみ合いとなった。11日が祝日ということもあり、後場に入ると下げ幅をさらに広げる展開となった。
    売買代金は概算で604.17億円。騰落数は、値上がり122銘柄、値下がり179銘柄、変わらず12銘柄となった。

     
    7日にマザーズ市場に上場したジモティーは上場2日目の10日に初値を付け、同値を12.5%下回る2013円で取引を終えた。寄り付き直後、公募・売り出し価格(公開価格、1000円)を1300円(2.3倍)上回る2300円で初値を付けた。
     
    個別では、SREホールディングス、UUUM、ビープラッツ、ロジザード、VALUENEXなど8銘柄が昨年来安値を更新。バルテス、ソーシャルワイヤー、エーアイ、旅工房、EduLabが売られた。
     
    一方、フルッタフルッタ、Aimingがストップ高。Amazia、エル・ティー・エス、日本アセットマーケティングは昨年来高値を更新。うるる、ホープ、すららネット、メタップス、Link-Uが買われた。

    【後場寄り付き概況】

    後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比83円72銭安の2万3744円26銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、9.14ポイント安の1723.00で始まった。
    電気機器など輸出関連株の一角が売られている。日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)はいずれも軟調。
     
    外国為替市場では、1ドル=109円80銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
     
    足元では25日線が位置する2万3600円処といったテクニカル面での支持線での底堅さを見極めるところであろう。
    また、11-12日にかけてパウエルFRB議長が議会証言を行う予定であり、世界経済に対するコロナウイルスの影響をどの程度考慮しているのかに注目したいところでもある。
     
    個別では、ソニー、太陽誘電、村田製、日本電産、トヨタ、コマツもさえない。武田、オリンパスが下押し、タカラバイオ、ソフトバンク、伊藤忠が甘い。三菱UFJは小幅安となっている。
     
    半面、ホンダが堅調。東エレク、アドバンテスが強含み、任天堂、日本製鉄は小幅高。ソフトバンクG、ファーストリテはしっかり。ダイトウボウ、新日科学が高い。
     
    全体の方向感は掴みづらくなるため、物色の流れとしては決算を手掛かりとした日替わり的に手掛ける流れが中心になりそうである。資金回転は速そうであるが、今週も1200社程度の決算発表が予定されていることもあり、決算評価の銘柄等には、短期筋の資金が集中しやすいだろう。
     


    10日の日経平均株価は続落した。午前の終値は前週末比49円69銭安の2万3778円29銭だった。
     
    新型肺炎への警戒感が残るなか、前週末の米株式相場が高値警戒感から下落し、東京株式市場でも短期筋を中心に売りが先行した。外国為替市場で円相場が円高・ドル安で推移し、輸出関連株などに売りが広がった。
    2019年4〜12月期の決算発表が本格化するなか、業績が低調と評価された銘柄に売りが出て相場の重荷になった。日経平均の下げ幅は200円を超える場面があった。
     
    一方、下値では押し目買いも入り、徐々に下げ幅を縮めた。中国・上海総合指数が下落して始まった後に上昇に転じたのも、投資家心理の支えになった。
    「安く始まった上海株が下げ幅を縮めたため、先物に買い戻しが入った」という。2万3600円付近には25日移動平均線や13週移動平均線が位置しており、押し目買いが入りやすかった。休みの谷間とあって「短時間に売買を重ね利幅を稼ぐ短期筋を除くと、市場の動きは乏しい」との指摘も出ていた。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落した。
     
    前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9820億円、売買高は5億8587万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の約6割の1309、値上がりは737、変わらずは108だった。
     


    業種別株価指数(全33業種)では海運業、医薬品、電気機器の下落が目立った。上昇は倉庫・運輸関連業、水産・農林業、保険業など。
     
    個別では、ソニーが軟調、太陽誘電、TDKやバンナムHD、オリンパスも売られた。武田薬品工業、旭化成も安い。東京製綱が急落、ジャパンベストレスキューシステムも大きく値を下げた。レノバも下値模索が続いている。
     
    半面、ソフトバンクグループが堅調、ファーストリテイリングもしっかり。ホンダが買い優勢、日立製作所も頑強な値動きとなった。ダイトウボウが値上がり率トップ、レオパレス21、ディーエヌエ、エムスリー、HOYAが上昇した。
     
    東証2部株価指数は前週末比5.60ポイント高の7263.68ポイントと反発した。
    出来高4412万株。値上がり銘柄数は184、値下がり銘柄数は218となった。
     
    個別では、櫻護謨がストップ高。マナックは一時ストップ高と値を飛ばした。ファーマフーズ、ニッキ、兼松エンジニアリング、インスペック、扶桑電通など8銘柄は昨年来高値を更新。川本産業、大興電子通信、アゼアス、カワニシホールディングス、ビケンテクノが買われた。
     
    一方、リミックスポイント、アサヒ衛陶、小島鉄工所が昨年来安値を更新。ヒラノテクシード、中央自動車工業、テクノスマート、ジオスター、理経が売られた。
     


     
    日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。前引けは前週末比2円02銭高い3820円84銭だった。東証1部の主力株が前週末の米株安を受け下落し、ジャスダック市場でも時価総額の大きい銘柄を中心に売りが先行したものの、決算発表のあった銘柄や材料株を中心に押し目買いが入り上昇に転じた。ワークマンや中京医薬、興研が上昇した
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で365億円、売買高は5317万株
    値上がり銘柄数は292、値下がり銘柄数は311となった。
     
    個別では、オプトエレクトロニクスが一時ストップ高と値を飛ばした。テノックス、IGポート、パシフィックシステム、松本油脂製薬、大伸化学など9銘柄は昨年来高値を更新。重松製作所、ワットマン、メディシノバ・インク、和弘食品、国際計測器が買われた。
     
    一方、アルファクス・フード・システム、データ・アプリケーション、ラック、トレードワークス、フロイント産業など6銘柄が昨年来安値を更新。テックファームホールディングス、ビーイング、ファミリー、大井電気、スターツ出版が売られた。
     


     
    東証マザーズ指数は前週末比5.95ポイント安の843.94ポイントと続落。
    前週末の米国株安や円安一服など外部環境の悪化を受けて、買い見送り気分が強まっている。前週末に業績予想の上方修正を発表したミクシィが上昇していることも、同銘柄が時価総額上位銘柄であるだけに、マザーズ指数の下支えになっている。
    値上がり銘柄数は137、値下がり銘柄数は160となった。
     
    7日にマザーズ市場に上場したジモティーは上場2日目の10日、公募・売り出し価格(公開価格、1000円)を1300円(2.3倍)上回る2300円で初値を付けた。前場終値は2045円で初値を11%下回った。
     
    個別では、UUUM、ビープラッツ、ロジザード、VALUENEX、スペースマーケットなど7銘柄が昨年来安値を更新。エーアイ、JMDC、バルテス、EduLab、ソーシャルワイヤーが売られた。
     
    一方、フルッタフルッタが一時ストップ高と値を飛ばした。Amazia、エル・ティー・エスは昨年来高値を更新。ホープ、うるる、カヤック、Delta-Fly Pharma、and factoryが買われた。
     



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    《マーケットストラテジーメモ》2月2週
     
    【推移】
     
    3日(月):
    週末のNY株式市場で主要3指数はいずれも1.5%を超す大幅下落。S&P500の下落率は10月2日以降で最大。1月上旬に付けた終値ベースの最高値からは3%超値下がりした。新型コロナウイルスの感染は拡大。低調な米経済指標、まちまちとなった米企業決算などを警戒。「世界的な経済成長に関する懸念が高まった」との解釈だ。
    中国は春節明け。日曜に中国人民銀行は1兆2000億元(1738億ドル)を金融市場に供給すると発表。
     
    節分の3日新甫の日経平均株価は233円安の22971円と反落。昨年11月1日(22850円)以来約3ヶ月ぶりの安値水準となった。NY安を受けて一時下落幅は400円を超えた場面があったが春節明けの中国・上海総合指数がやや下げ渋るなど、アジア各国・地域の株安が加速しなかったことを受け、日経平均も次第に下げ幅を縮小した。
     
    東証1部の売買代金は2兆5654億円。富士通、味が上昇。ファーストリテ、京セラが下落。「NYダウの603ドル安を受けた割にはパニック的な売られ方でなかった」という見方だ。
     
    4日(火):
    週明けのNY株式市場で主要3指数はそろって反発。NYダウは一時370ドル以上上昇した。ただ新型肺炎への警戒感もあり終値は143ドル高の28399ドル。「前週末に大きく下げた反動で、幅広い銘柄に自律反発狙いの買いがみられた」との解釈だ。1月のISM製造業景況感指数は50.9で着地。好不況の境目とされる50を半年ぶりに上回った。水準としては昨年7月以来の高水準。市場予想は48.5だった。
     
    日経平均株価は112円高の23084円と反発。背景はアジア株の上昇。一時100円安の場面からプラ転した。東証一部の売買代金は2兆3504億円。東エレ、オムロンが上昇。
    ファナック、塩野義が下落。100円安を覚悟したがネガは寄り付き2分だけ。アジア株の堅調を背景に10時半過ぎにはプラ転した。後場上昇幅を拡大し3ケタ高。日足は3日連続の陽線。
     
    5日(水):
    NY株式市場で主要3指数は大幅続伸。NASDAQは過去最高値を更新。S&P500種は約6カ月ぶり、NYダウは約5カ月ぶりの大幅上昇となった。
    背景は中国人民銀行(中央銀行)が約18兆円の大規模な資金供給を実施したこと。「新型コロナウイルスによる経済への影響を巡る懸念が緩和した」との解釈だ。「市場はコロナウイルスの先を見越している。
    歴史的には、何らかの伝染病やウイルスによる世界的な脅威が生じた際には常に市場は底を打ってきた」という声が聞こえる。大統領選で民主党の候補者選びの初戦となるアイオワ州党員集会で結果発表が遅れていることも場は好感したのかも知れない。
    「左派のバーニー・サンダース上院議員またはエリザベス・ウォーレン上院議員が勝利すれば、株価を押し下げ、安全通貨の買いにつながる可能性」。これが市場の見方だ。
     
    天赦日+寅の日の日経店頭株価は234円高の23319円高と続伸。NY株高と円安トレンドを好感した。東証平均売買代金は2兆4412億円。パナソニック、キーエンスか上昇。村田、ユニ・チャームが下落。
     
    6日(木):
    NY株式市場で主要3指数は3日続伸。S&Pは結局先週からの下落を全部取り戻した。「新型コロナウイルスを巡る懸念が緩和した」との解釈。オハイオ州の民主党大会で結果が出ない体たらくも効いた印象。エネルギー、ヘルスケアなどのセクターが強い動き。
    1月のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数は29万1000人増。2015年5月以来の大幅な伸びとなった。ISM非製造業総合指数は55.5。2019年8月以来の高水準となった。
     
    日経平均株価は554円高の2373円と3日続伸。上昇幅は一時600円を超え23900円台に乗せた場面もあった。トヨタの決算発表で上昇幅を拡大し引け際にやや縮小したが、それでも400円台がお約束だった上昇幅が500円まで拡大した。
    東証1部の売買代金は3兆515億円。トヨタ、ソニーが上昇。東エレ、ダイトウボウが下落。「頭を雲の上に出し♪」の木曜となった。
     
    7日(金):
    NY株式市場で主要3指数は4日続伸。過去最高値を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大による影響懸念が緩和。中国が米国からの一部輸入品に対し昨年発動した追加関税について、税率を半分に引き下げると発表。これを追い風に買い物優勢の展開となった。
     
    米上院がトランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾裁判で無罪評決を出したことも好感。S&P500採用銘柄の第4四半期は決算発表シーズンが半ばを過ぎたが2.1%の増益見通し。
     
    日経平均株価は45円安の23827円と4日ぶりの反落。「直近の急ピッチな株高を受け短期的な過熱感が意識された」との見方。今夜の米雇用統計発表を控えて後場は積極的な売買は手控えられた。新型肺炎の感染拡大を巡る警戒感も相場の重荷。東証1部の売買代金は2兆3996億円。SBI、オリンパが上昇。トヨタ、任天堂が下落。
     
    (2) 欧米動向
     
    アノマリーは「2月13日NISAの日以降の株高」。
    大和のレポートの指摘は「過去を見ると実は良い投資機会。
    日経平均の過去10年の平均的な動きでは2月9日頃が底。
    春頃まで上昇しやすい。
    背景のひとつは米国の巨額の税還付開始。
    税還付の規模は大きく日本円換算で30兆円規模の資金が個人に還元される。
    還付のピッチは2月がピーク最終的に春頃まで続く」。
     
     
    (3)アジア・新興国動向
     
    先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち24指数が上昇。
     
    上位1位イタリア週間騰落率5.34%、2位韓国4.39%、3位フィリピン4.26%、
    4位香港4.15%、5位ドイツ4.10%、9位米国3.00%、10位日本2.68%。
    下位25位中国▲3.38%(前々週比)、24位オーストラリア0.00% 23位ブラジル0.01%、
    22位ロシア0.08%、21位ベトナム0.44%、20位メキシコ0.44%。
     
    【展望】
     
    スケジュールを見てみると・・・
     
    10日(月):景気ウォッチャー調査、トランプ大統領予算教書公表、中国生産者・消費者物価
    11日(火):建国記念の日で休場、米大統領選ニューハンプシャー州予備選、イラン革命記念日、FRBパウエル議長議会証言
    12日(水):マネーストック、工作機械受注、米財政収支、パウエルFRB議長上院で議会証言、ロシア投資フォーラム、変化日、株高の日
    13日(木):NISAの日、国内企業物価指数、米消費者物価
    14日(金):オプションSQ、第3次産業活動指数、米輸出入物価、小売売上高、鉱工業生産、企業在庫、ミシガン大学消費者信頼感、米政府対中貿易交渉の第一段の合意発効、ミュンヘン安全保障会議
    16日(日):米政府のファーウェイ制裁の一部猶予期限
     
     
    門外漢なのでコメントする立場にはないが、日経朝刊が専門家に聞いてくれた。
    見出しは「日本国内で重症例なく、インフルエンザの対策が有効」。
    答えてくれたのは日本感染症学会理事長。
    「医療従事者にも感染したSARSとは明らかに違う。
    新型コロナウイルスは特別恐ろしいものではなく、普通の風邪のウイルスに近いのではないか。
    胸部X線では見つからず、CTで感染がわかるケースが多い。
    普段なら肺炎と診断されない程度なのだろう。
    日頃の対策は季節性インフルエンザと同じと考えてよい。
    受け入れ施設などの職員が防護服に身を包んでいるが、その必要はない。
    マスクをして1メートル以上離れれば会話しても心配ない。
    大切なのはパニックを起こさないこと」。
    そういえば・・・。
    明確にSARSにかかった日本人はいなかったというのも歴史。
    そして例年のインフルエンザ感染者数は推定1000万人。
    年間死亡者は2001年214人、2005年1818人。
    間接的にインフルエンザの流行で生じたと推計される死亡者数は世界で約25万人、日本で1万人程度と推計されている。
    (厚労省「新型インフルエンザに関するQ&A」)。
    もっともインフルエンザと肺炎は違うのだろうが・・・。
    どうもカサンドラクロスで描かれた風景ではないような気がする。


    (兜町カタリスト 櫻井英明)

    【寄り付き概況】


    10日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前週末比196円19銭安の2万3631円79銭だった。下げ幅は一時200円を超えた。
    前週末のNYダウ工業株30種平均が高値警戒感で下落した流れを引き継ぎ、短期筋による売りが先行している。外国為替市場で円相場が上昇しているのも重荷になっている。
     
    注目された1月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が市場予想を大きく上回った。ただ、中国で発生した新型肺炎の感染拡大には警戒感が強まっており、今後の経済への影響を懸念した形で利益確定売りを誘発、東京株式市場もこれに追随する動きとなっている。取引時間中は中国・上海株市場などアジア株の動きにも神経質な展開が想定される。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落している。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、不動産を除きほぼ全面安、値下がりで目立つのは鉄鋼、海運、非鉄など。
     
    個別では、今期の連結最終損益が大幅な赤字になると発表した日本製鉄に売りが先行している。ソニー、トヨタ、ソフトバンクが値を下げ、太陽誘電やバンナムHD、TDK、旭化成や村田製、マツダが下げている。アステラス薬の薬品株やファーストリテも小幅に続落している。
     
    一方、通期業績予想を上方修正したホンダが反発し、テルモが上昇。ナブテスコやエムスリーが上げている。ソフトバンクG、任天堂が値を上げ、菱地所、平和不、レオパレス21の不動産株の一角が堅調に推移している。
     
     
    テクニカル的には、ショーボンド(1414)、三住建(1821)、前田建(1824)、浅沼組(1852)、植木組(1867)、PS三菱(1871)、大気社(1979)、ダイダン(1980)、パーソル(2181)、カカクコム(2371)、ディップ(2379)、Jオイル(2613)、キャンドゥ(2698)、双日(2768)、アルフレッサ(2784)、ヨシムラ(2884)、神戸物産(3038)、富士紡(3104)、バイタル(3151)、Sトラスト(3280)、シップ(3360)、クスリアオキ(3549)、SHIFT(3697)、アドソル(3837)、MDV(3902)、Ubicom(3937)、ケネディクス(4321)、クニミネ(5388)、レイズネク(6379)、グレイス(6541)、エスペック(6859)、IHI(7012)、メディパル(7459)、オーハシテク(7628)、オーバル(7727)、エイベクス(7860)、ニプロ(8086)、三愛石(8097)、サンリオ(8136)、木曽路(8160)、テンアライド(8207)、PALTAC(8283)、アイフル(8515)、日立キャ(8586)、九州リ(8596)、サンフロンティ(8934)、三菱倉(9301)、インプレス(9479)、アイン(9627)、ベネッセ(9783)、ヤマダ電(9831)、SBG(9984)が動兆。
     
    人気はタカラバイオ(4974)、アルペン(3028)、アイロム(2372)、アルプス技(4641)、いい生活(3796)、大塚家具(8186)、スミダ(6817)、TBS(9401)、A&D(7745)、西武(9024)。
     
     
     


     
    10日の日経平均株価は軟調な展開となりそう。
    前週末7日の日経平均株価は上値の重い展開となっていたことや、同7日の米国株式市場で、NYダウ、ナスダック総合指数がともに下落したこともあり、売りが先行するとみられる。
    日経平均株価の予想レンジは2万3600円−2万3900円を想定。
     
    新型肺炎の感染拡大に歯止めがかかっておらず、決算説明会の場では経営陣から不安の声が聞かれ、世界経済への影響懸念が相場の重荷になる。前週末の米株安の流れも引き継いで、市場では2万3600円近辺まで下落余地があるとの声があった。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所終値比165円安の2万3665円だった。
     
    日経平均の下値のメドとしては25日移動平均線(7日時点、2万3597円)の水準が意識される。同水準を割り込む局面ではこれまでタイミングを逃していた投資家の押し目買いも入るだろう。
     
    8日付の日本経済新聞朝刊は「中国人民銀行(中央銀行)は20日に公表する政策金利を引き下げる検討に入った」と報じた。中国による景気下支え策の期待は相場の一定の支えになりそうだ。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(前週末7日終値は109円92−93銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円前後(同120円54−58銭)と円高方向に振れている。円高が重しとして意識される場面もありそう。
     
    日程では、10時30分に1月の中国消費者物価指数(CPI)と中国卸売物価指数(PPI)が発表予定となっている。内閣府が14時に1月の景気ウオッチャー調査を公表する。東レや菱地所が2019年4〜12月期決算を公表する。
     
     
    【好材料銘柄】 
     
    ■東亜建設工業 <1885>
    4-12月期(3Q累計)経常は2.4倍増益・通期計画を超過。
     
    ■日本ドライケミカル <1909>
    今期経常を31%上方修正・4期ぶり最高益更新へ。発行済み株式数(自社株を除く)の1.27%にあたる9万株(金額で1億5831万円)を上限に、2月10日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
     
    ■博展 <2173>
    10-12月期(3Q)経常は99%増益、今期配当を5円増額修正。
     
    ■新日本科学 <2395>
    今期経常を50%上方修正・最高益予想を上乗せ。
     
    ■シダー <2435>
    4-12月期(3Q累計)経常は24%減益・通期計画を超過。
     
    ■宮地エンジニアリンググループ <3431>
    今期経常を一転1%増益に上方修正・最高益、配当も20円増額。
     
    ■ブロードバンドタワー <3776>
    今期経常は黒字浮上へ。
     
    ■オープンドア <3926>
    20年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に特別株主優待を実施。通常優待と合わせてクオカード3000円分を贈呈する。4-12月期(3Q累計)経常が11%増益で着地。
     
    ■マナック <4364>
    今期経常を25%上方修正。
     
    ■ケミプロ化成 <4960>
    4-12月期(3Q累計)経常が7.4倍増益で着地・10-12月期は黒字浮上。
     
    ■ナブテスコ <6268>
    今期税引き前は22%増益、9円増配へ。
     
    ■WASHハウス <6537>
    今期経常は黒字浮上へ。
     
    ■リード <6982>
    4-12月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地・10-12月期は46%増益。
     
    ■and factory <7035>
    東証が14日付で東証1部に市場変更する。
     
    ■レシップホールディングス <7213>
    今期経常を59%上方修正・12期ぶり最高益更新へ。
     
    ■扶桑電通 <7505>
    3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。10-12月期(1Q)経常は赤字縮小で着地。
     
    ■大興電子通信 <8023>
    4-12月期(3Q累計)経常が3.7倍増益で着地・10-12月期は黒字浮上。
     
    ■ゴールドウイン <8111>
    4-12月期(3Q累計)経常は43%増益・通期計画を超過、今期配当を10円増額修正。
     
    ■ファイズホールディングス <9325>
    4-12月期(3Q累計)経常が33%増益で着地・10-12月期は黒字浮上。
     
    ■ジャパンシステム <9758>
    前期経常を56%上方修正、配当も3円増額。
     
    ■ビケンテクノ <9791>
    今期経常を一転13%増益に上方修正・最高益更新へ。
     
    ■日特建設 <1929>
    今期経常を一転10%増益に上方修正、配当も2円増額。
     
    ■ミクシィ <2121>
    今期経常を80%上方修正。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
     
    【国内】
    10(月)
    1月景気ウォッチャー調査(14:00)
    《決算発表》
    菱地所、東レ、日清食HD、博報堂DY、リンテック、Tナカヤマ、石油資源、ショーボンド、熊谷組、大気社、森永菓、ユーグレナ、みらかHD、大幸薬品、エスケー化研、ISID、Dガレージ、ニチアス、日製鋼、ハーモニック、栗田工、平和、ホシザキ、日東工、ホトニクス、三井E&S、Vテクノロジー、ヤオコー、アイフル、JR九州、サンドラッグ、東急不HD、飯田GHD
     
    【海外】
    中国1月生産者物価指数(10:30)
    中国1月消費者物価指数(10:30)


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。



    「ストボ前場代打ちの月曜」
     
    週末のNY株式市場は主要3指数はそろって5日ぶりの反落。
    「堅調だった雇用統計を消化。
    一方で新型コロナウイルスの感染拡大を巡る今後の展開が意識された」という珍妙な解釈だ。
    結局は「高値圏での利食い売り優勢」ということだろう。
    「新型コロナウイルス登場以来、週末に何が起こるか分からない。
    毎週金曜日は下落する傾向」という見方もある。
    これが東京の月曜安につながってきた格好だ。
    因みに今年のNYダウもNASDAQもS&P50も1勝5敗だ。
    逆に木曜のS&P500とNASAQは今年6連勝。
    NYダウは5勝1敗。
    1月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月から22万5000人増で着地。
    市場予想の16万人増を大幅に上回った。
    1月は比較的暖かかったため、気候に左右されやすい部門で雇用が増加。
    「設備投資の低迷が悪化する中でも米経済が緩やかに伸び続ける可能性」という見方だ。
    FRBは半期に一度の金融政策報告書を発表。
    新型コロナウイルスの影響について警告した。
    ただ「米経済に対する主要なリスクは後退。
    リセッション(景気後退)の可能性は減少した」とコメントした。
    国債利回りは低下(価格は上昇)。
    10年国債利回りは1.581%。
    2年国債利回りは1.401%。
    ドルはポンドやカナダドルに対して2カ月ぶりの高値水準。
    対スイスフランでは6週間ぶり、対ユーロでは4カ月ぶりの高値。
    ただ円に対しては下落。
    ドル円は109円台後半。
    ドイツの12月の鉱工業生産指数は前月比3.5%低下。
    2009年1月以降で最大の低下となった。
    ユーロは下落。
    恐怖と欲望指数は63→57に低下。
     
     
    週末の日経平均は寄り付き26円高、終値45円安と4日ぶりに反落。
    日足は2日ぶりの陰線。
    週間では約622円の上昇。
    週足は3週間ぶりの陽線。
    前々週の622円安をきっちり取り返した。
    26週線(22725円)は割り込まずに反転。
    週末値(23827円)では13週線(23626円)を上回った。
    東証1部の売買代金は2兆3996億円と7日連続の2兆円超。
    値上がり678銘柄(前日1838銘柄)。
    値下がり1409銘柄(前日271銘柄)。
    新高値858銘柄(前日118銘柄)。
    新安値9銘柄(前日1銘柄)。
    騰落レシオは86.44(前日91.97)。
    NTレシオは13.76(10月28日が13.87倍)。
    サイコロは6勝6敗で50.0%。
    ほぼ横ばいになった25日線(23597円)からは0.97%のプラスかい離。
    200日(22125円)からは7.69%のプラスかい離。
    5日線(23415円)は右肩上がり。
    75日線(23413円)も2日連続で上回った。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.064% 。
    買い方▲8.803%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲3.485%。
    買い方▲16.261%。
    空売り比率は38.6%で2日連続の40%割れ。
    空売り規制なし銘柄の比率は5.1%。
    日経HVは15.9、日経VIは17.31。
    日経平均採用銘柄のPERは14.43倍。
    EPSは1651円。
    PBRは1.16倍。
    BPSは20541円。
    225先物採用銘柄の益回りは6.93%。
    ドル建て日経平均は216.85(12月13日が219.64)。
    東証単純平均株価は9円安の2296円。
    (2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
    売買単価は1897円(前日1844円)。
    シカゴ225終値は大証日中比165円安の23665円。
    高値24015円、安値23660円。
    気学では「変化を起こすポイント日。波動に注意肝要」
    水曜は「人気の反対に動く日。逆張り方針良し」。
    木曜は「吹き値売り方針の日。前場高くても後安し」。
    金曜は「前日の相場に反して動く日なり」。
    ボリンジャーのプラス1σが23957円。
    プラス2σが24317円だ。
    一目均衡の雲の上限は23739円。
    勝手雲の下限が23533円、上限が23553円。
    10日に黒くねじれている。
    1月17日高値は24115円。
    20日高値は24108円。
    1月SQ値は23857円だった。
    今年1勝3敗の月曜日は連休のハザマ。
     
    今年の曜日別勝敗

    月曜1勝3敗
    火曜3勝2敗
    水曜3勝2敗
    木曜3勝2敗
    金曜4勝1敗
     
    【スクリーニングの責任回避】
     
    スクリーニングとはある一定の条件を与えて銘柄を選ぶこと。
    大量の資金を運用する人たちには必要かもしれない。
    しかし・・・。
    例えばPER13倍の自動車メーカーと同じようにPER13倍の居酒屋さん。
    これを一緒と言えるのだろうか。
    ある条件をクリアする銘柄を抽出するためにこれを使って銘柄選択をする人は多い。
    そして結果から銘柄を想像することも可能だ。
    しかし、テクニカルでスクリーニングした銘柄から個別を選んで成功することは多くないような気がする。
    そもそもスクリーニングって、運用担当者の責任放棄のように思えるのは気のせいだろうか。
     
    【百分率の魔法】
     
    決算時期になると〇%増益とか●%減益という表現が目に付く。
    しかし分母が1000億円の企業と分母が50億円の企業が同じ30%増益だとしてこれは一緒なのだろうか。
    決して同じではないだろう。
    必要なのは実数字を抑えること。
    そうでないと脳が利口なので勝手に想像してしまうような気がする。
    2しかないものが1増えれば50%増加。
    1000あるものが500増えても50%増加。
    1000と2では比較にならない。
     
    NYダウは277ドル安の29102ドルと5日ぶりに反落。
    NASDAQは51ポイント安の9520ポイント。
    S&P500は16ポイント安の3327ポイント。
    ダウ輸送株指数16ポイント安の10857ポイントと続落。
    SOX指数は2.37%下落。
    VIX指数は15.47。
    3市場の売買高は約71億株(直近20日平均77億株)。
    225先物CME円建ては大証日中比165円安の23665円。
    ドル建ては大証比日中比150円安の23680円。
    ドル円は109.72円。
    10年国債利回りは1.581%。
    2年国債利回りは1.401%。
     
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    DIT(3916)・・・動兆
     
    DITに注目する。
    同社は独立系情報サービス会社。
    金融、通信などに強み。
    サイバーセキュリティのウェブアルゴスは絶好調。
    RPA関連も拡大基調。
    業績は絶好調。
     

    (兜町カタリスト櫻井)

    [株価材料]
     
    ■スマホ「タッチ決済」で共通ポイント Suicaなど
     
    ■iPhone生産のフォックスコン深センの職場に戻らないよう従業員に指示
     
    ■鹿島<1812>
    竹中工務店と共同開発へ クレーン遠隔操作ロボット
     
    ■SBS<2384>
    政投銀 地方の運送会社向けにファンド
     
    ■東レ<3402>
    生産、新型肺炎 防護服足りない デュポン中国供給増
     
    ■エア・ウォーター<4088>
    増産、人手不足で冷凍野菜の需要増 
     
    ■Welby<4438>
    睡眠「見える化」アプリ 装着機器と連携
     
    ■東芝テック<6588>
    スマホでセルフレジ 25年めど2300店に
     
    ■JR東<9020>
    券売機などでクレジットカード利用できず
     
    ■ソフトバンクG<9984>
    第2弾ファンド資金集め目標大きく下回る
     

02月10日 毎日コラム
株が上がったら!いつ売るか
・・・続き



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