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【市況一覧】
日経平均株価
40,168.07 -594.66 03/28
TOPIX
2,750.81 -48.47 03/28
マザーズ
734.79 -4.44 03/28
NYダウ平均
39,760.08 +477.75 03/28
ナスダック総合
16,399.52 +83.82 03/28



    1日の日経平均は小反発。
    注目のFOMCでは大方の予想通り、政策金利が引き下げられたが、パウエルFRB議長は、今回の利下げは下方リスクに対する保険であり、長期にわたる利下げ開始を意味するものではないとの認識を示したことが米株安につながった。
    この流れを受けた東京株式市場も売りが先行する流れとなり、日経平均は寄り付き直後に一時2万1288円90銭まで下げ幅を広げる局面をみせた。
    しかし、決算ラッシュの中でコンセンサスを上回った企業への物色は強く、為替市場での円安の流れなども材料視される中、前引けにかけて日経平均はプラス圏を回復。
    後場は2万1500円を挟んでのこう着とはなったが、小幅に反発して取引を終えている。
     
    目先はドル円の動向に要注目だろう。
    明日は月初の週末で、米雇用統計の発表を控えている。FOMCで先の利下げ期待が後退した直後だけに、雇用統計が良好であれば、ドル高(円安)の勢いが強まる展開も期待できる。そのような思惑を背景に、ドル円が109円台半ばから110円をうかがうような動きが見られるかに注目したい。
    また、あすの取引時間中に1Q決算を発表予定のトヨタの動向にも注意を払っておきたい。このタイミングでトヨタが決算を受けて強含むようなら、円安メリット銘柄全般に買い安心感が広がる可能性があると考える。
     
     
    ■テクニカル・ポイント(1日現在)
     
    21935.36  ボリンジャー:+2σ(13週)
    21899.38  ボリンジャー:+2σ(25日)
    21809.79  ボリンジャー:+1σ(26週)
    21734.01  ボリンジャー:+1σ(25日)
    21698.33  均衡表雲上限(週足)
    21633.89  6日移動平均線
    21619.53  ボリンジャー:+1σ(13週)
    21568.64  25日移動平均線
    21555.99  均衡表転換線(日足)
     
    21540.99  ★日経平均株価1日終値
     
    21451.36  200日移動平均線
    21445.71  75日移動平均線
    21408.26  均衡表基準線(日足)
    21403.27  ボリンジャー:-1σ(25日)
    21363.28  26週移動平均線
    21326.28  均衡表雲上限(日足)
    21326.28  均衡表基準線(週足)
    21303.69  13週移動平均線
    21261.01  均衡表雲下限(週足)
    21237.89  ボリンジャー:-2σ(25日)
    21072.52  ボリンジャー:-3σ(25日)
    21056.36  均衡表転換線(週足)
    21052.37  均衡表雲下限(日足)
    21046.24   新値三本足陰転値
    20987.86  ボリンジャー:-1σ(13週)
     

    [概況]

    1日の東京外国為替市場は、米ドル円が上昇した。
    上昇の理由は、昨夜のFOMCだ。
    昨夜のFOMCは一部市場の期待を裏切り、利下げに慎重姿勢を示した。
    これを受け米ドル円は上昇したのだが、本日はこの流れがさらに活発になる。
     
    米ドル円の値動きを詳しく見ると、スタートは小動きだったが東京勢が本格的に参入する時間になると買いは活発となり、短時間のうちに高値109.330円まで上昇する。
    その後はやや弱含むも上昇分を削るほどの下落には至らず、欧州時間に入った現在でも109円台は維持している。
     
    さて、この後の米ドル円は、短期的には上昇すると予想する。
    その理由は、やはりFOMCの結果である。
    特にパウエルFRB議長の「今回の利下げは調整的な性格を持つ」との発言によって浮上する、利下げは1回で終わるのではとの思惑は大きい。
    上昇の目処としては、まずは一目均衡表の雲の上限(109.60円近辺)。
    同水準を上抜けると、節目110.00円が視野に入ってきそうだ。

    [提供:カネツFX証券株式会社]
     

    【大引け概況】
    1日の日経平均株価は反発した。前日比19円46銭高の2万1540円99銭で取引を終了した。
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:07 容量:9.96M

    過去のマーケット動画はこちら
     
    日経平均は先物主導によるインデックス売買に振らされる格好で売り優勢でのスタートとなった。
    業績の先行きに対する警戒感などから資生堂や花王といった相対的に値持ちの良かった消費関連銘柄や、陸運など内需関連株に売りが出た。
    前日の米株式相場が大きく下げたことが嫌気され、朝方に日経平均は200円あまり下落する場面もあった。
     
    ただ、朝方の売り一巡後は急速に下げ幅を縮小した。
    決算を受けた東証1部の主力銘柄への物色が盛んとなるなか、為替相場においても一時1ドル=109円30銭台までの円安進行を背景に短期筋による先物に対する買い戻しの動きも目立った。日経平均は前場中ごろにプラスへと転じた。
    米金利が底堅さを見せたことも金融株には追い風となり、TOPIXの底堅さが目立った。トヨタや三菱UFJなど時価総額の大きな銘柄が買われた。
     
    その後は、週末にかけて米国やユーロ圏で重要経済指標の発表を控え、円安進行も一服したことで、後場の日経平均は2万1500円処でのこう着の強まる展開となった。
     
    市場関係者は「商いを伴って大きく上昇しており、最大の様子見要因だったFOMCが終わり、動きやすくなった」との指摘も聞かれた。夏休みシーズンまで残された日数は多くないが、「業績や経済指標など実体経済に目を向けた展開が、少しの間、続くのではないか」という。
     
    JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比28.26ポイント高の1万3949.72だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、2.21ポイント高の1567.35で終えた。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆2260億円、売買高は13億5643万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は978、値下がりは1062、変わらずは109だった。
    業種別株価指数(33業種)は、証券・商品先物取引業、銀行業、医薬品などが上昇した。下落は海運業、化学、空運業など。
     
    個別では、TDKが大きく上昇したほか、4〜6月期決算が大幅増益となった野村が急伸した。任天堂が売買代金トップで上昇、ソフトバンクグループ(SBG)やファストリ、武田薬品工業も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループが買いを集め、トヨタ自動車、TDK、太陽誘電も高い。ヤマトはストップ高、中国塗料、日本エム・ディ・エム、デクセリアルズ、東海運も買われた。
     
    一方、資生堂、花王も値を下げ、コーセーは急落となった。バンダイナムコホールディングスが売りに押され、ダイフクも大きく値を下げた。洋缶HDやヤマトHDが安い。アステラスやエーザイといった医薬品株の一部に加え、東エレクや信越化が下落した。
    デジタルアーツ、日本触媒、ミロク情報サービス、東洋製罐グループホールディングス、島精機製作所、東芝機械なども安い。
     
    東証2部株価指数は3日続伸した。前日比1.79ポイント高の6726.13ポイントだった。
    出来高は1億6839万株。値上がり銘柄数は160、値下がり銘柄数は225となった。
                          
    個別では、省電舎ホールディングス、富士ソフトサービスビューロ、ウインテストが一時ストップ高となった。サンテック、プレミアムウォーターホールディングス、山喜、フライトホールディングス、日本精鉱など13銘柄は年初来高値を更新した。FRACTALE、千代田化工建設、大興電子通信、パス、ケー・エフ・シーが買われた。
     
    一方、富士通フロンテック、イクヨ、黒田精工が年初来安値を更新した。西菱電機、ウィル、オーナンバ、ヤシマキザイ、工藤建設が売られた。
     

    日経ジャスダック平均株価は小幅に反落した。終値は前日比4円68銭安の3479円51銭だった。前日の米株安を受け、ジャスダック市場も下落して始まった。その後は外国為替市場で円安が進んだことが好感されたが、上げ幅は限定的だった。
    決算発表シーズンのため、好業績銘柄を個別物色する動きが出る一方、利益確定売りも強まり、売り買いが交錯した。
     
    市場からは、「米国の利下げが市場予想通りに実施されたことで、節目となる重要材料を消化し、個人投資家が利ざや狙いで東証1部の好業績な銘柄に資金を集めた」との指摘があり、新興市場全体の取引は低調だった。

    ジャスダック市場の売買代金は概算で293億円、売買高は4881万株だった。
    値上がり銘柄数は271、値下がり銘柄数は307となった。
     
    個別では、GMOペパボがストップ安となった。八千代工業、オータケ、東京貴宝、大塚家具、山陽百貨店は年初来安値を更新した。テクノホライゾン・ホールディングス、ミサワホーム中国、遠藤製作所、応用技術、タツミが売られた。
     
    一方、スペースシャワーネットワークが一時ストップ高となった。Shinwa Wise Holdings、ヴィレッジヴァンガードコーポレーション、グリムス、エムケイシステム、医学生物学研究所など17銘柄は年初来高値を更新した。santec、ジェクシード、ソフィアホールディングス、桜井製作所、アマガサが買われた。
     

    東証マザーズ指数は小幅に4日続伸した。終値は0.35ポイント高の905.27だった。
    31日の米国株が大幅下落し、日経平均も一時前日比200円超下落したことから、リスク回避の売りがマザーズにも波及し売り優勢の展開となった。
    ただ、為替市場で円安が進んだことから、テクノロジー関連銘柄に買い戻しや押し目買いが散見され、マザーズ市場もプラスに影響した。
    主力の医薬・バイオ関連に買いが入り、指数を押し上げた。アンジェスやメルカリ、ジーエヌアイが上昇した。

    値上がり銘柄数は112、値下がり銘柄数は174となった。
     
    個別では、ジーエヌアイグループ、アセンテック、ホープが年初来高値を更新した。ユーザーローカル、バンク・オブ・イノベーション、ロゼッタ、SOU、イグニスが買われた。
     
    一方、スタジオアタオ、Link−U、アドベンチャー、ブリッジインターナショナルが年初来安値を更新した。ファンデリー、ユナイテッド、ブシロード、メディア工房、イーソルが売られた。
     

    「アノマリー」
     
     
    前場の日経平均株価は4円32銭高の21525円85銭と小幅に反発。
    FRBはFOMCで約10年半ぶりの0.25%利下げを決定。
    5%を望んでいたNY市場は不満感から大幅安となった。
    パウエル議長は過度の利下げ観測をけん制。
    このパウエル議長の「いやいやえん」的コメントで追加的な利下げ観測が後退。
    1ドル109台前半まで円安方向に振れたことを好感。
    一時200円あまり下落している日経平均は、前引け段階ではプラスだ。
    東証1部の売買代金は1兆1463億円。
    2月以来の「窓を開けない月の初め」となった。
     
    寄り前のコメントでこう書いていた。

    ないものねだりと過大な欲望があやなした格好での「利下げ株安」。
    AIよりも人間の方が賢く思えるのは気の所為だろうか。
    好業績だったアップル株の上昇は記憶にとどめておきたいものだ。
    ロンドンは続落だったが独仏株価の反発は評価したい。
    史上最高値圏での一時的調整という見方の方が良さそうだ。
    「ヒンデンブルグ・オーメン点灯」なんて雑音には惑わされたくないところ。
     
    いい加減にこのイベント相場あるいはパペット相場からは脱却したいもの。
    気学では「下寄り買い、ただし突飛高は利入れ方針、飛びつき警戒」。
    黒くねじれた勝手雲は6日に白くねじれている。
    月初のマド明けアノマリーは今月も遭遇しそうだ。
     
    前場を終えてみればマド明けて寄ったものの結果はプラ転。
    後付け講釈だが「付和雷同せず慌てず」の勝利となった。
    安値からは200円超の戻りとなった。
    109円台の円安傾向も好感。
    米国金利低下は予想よりも少ない:パウエル議長の利下げ抵抗姿勢→円安トレンドの流れ。
    これは読めなかったのだろうか。
    まさに「AIよりも人間の方が賢く思えるのは気の所為だろうか」だった。
     
     
    8月というのは市場関係者にとって印象の良くない月らしい。
    今朝のブルームバーグは「魔の8月に突入する日本株」。
    「海外勢売りや株価最悪の記憶」がサブタイトルだ。

    日本株の良くないアノマリーがそろう8月になった。
    年初来パフォーマンスが海外に見劣りする中今年も「魔の8月」が繰り返される可能性がある。
    海外投資家は2010年以降、毎年8月に売り越している。
    最も多く売り越したのは15年で1兆1582億円。
    日本株売買代金の5−7割を占める海外勢の動向は株価に影響を与える。
    この9年間のTOPIXの8月騰落率平均はマイナス2.8%と12カ月の中で最低だ。
    8、9月はファンドの運用上のターニングポイント。
    期待できないと思った銘柄は見切り売りのような圧力もあるのではとの観測がある。
    そんなコメントも紹介されている。
    あるいは「さえない月になるのではないか」という予想の声。
    一方で「海外勢が既に足元で売り越しを続けていることやPBR1倍近い株価などからダウンサイドリスクも乏しい」。
    結論のない「魔の月」論でもある。
     
    そういえば昨年もこう紹介していた。

    TOPIXの年初来騰落率は7月30日時点で5.5%高。
    先進24カ国でスペインと最下位を争っている。
    先行きを楽観視する向きは少ない。
    バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのチーフ通貨ストラテジスト、サイモン・デリック氏のリポート。
    「1970年以降で比較的危険な月の一つと証明されている月は8月」と指摘。
    同氏はこの期間に月間ベースでNYダウが急落した50回のうち7回は8月だった。
    これら7回の下落率は平均8.9%だという。
     
     
    以下は1974年以降に発生した「8月の歴史的事件」
    1974年8月:ウォーターゲート事件によりニクソン米大統領辞任(→NYダウ、翌年までの下落の引き金に)
    1980年8月:メキシコ債務危機(→新興国株式・通貨暴落の引き金に)
    1990年8月:イラク軍、クウェートに突如侵攻開始(→翌年、湾岸戦争に発展)
    1998年8月:ロシア財政危機(→翌月、LTCMが破綻)
    2007年8月:パリバショック(→サブプライム問題の表面化→翌年のリーマンショックの引き金に)
    2015年8月:チャイナショック(→8.11 人民元切り下げ→8.24 フラッシュクラッシュ発生)
     
    アノマリー的には「夏枯れ相場」
    市場は閑散期に入り、出来高は縮小、株価は軟調となる傾向。
    5月に売った資金を、値下がりの顕著な夏枯れ時期にまた投入する、というイメージもある。
    「8月後半の円高」
    突然予期せぬ材料により大きく相場が動く。
    これを投機筋が円買いによって狙う「8月は仕掛け時」という説。
    逆に「サマーラリー」(夏休みで薄商いゆえに値が上下にぶれやすくなるというのもある。)
    あるいは「ヘッジファンドの45日ルールによる軟調」。
    アメリカ国債の利払い(8月15日)で円安。
    米国債利払いの円への換金売りで円高(8月16日))
    お盆の週に上昇すれば8月月足陽線。
    お盆の週に下落なら月足陰線。
     
    結局どうとも取れるアノマリーの乱舞だ。
    最近は聞かれなくなったスタジオ・ジブリのアノマリー。
    今年の夏は8月16日「千と千尋の神隠し」。
    23日「崖の上のポニョ」。
    30日「天空の城ラピュタ」。
    幸いに「魔女」と「トトロ」は登場しない。

    (櫻井)
     

    1日午前の日経平均株価は反発し、午前の終値は前日比4円32銭高の2万1525円85銭だった。
     
    米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受けて米追加利下げ観測が後退し、米株式相場が大きく下落した。株売りの流れは東京株式市場にも波及し、日経平均の下げ幅は200円を超える場面があった。
    その後、外国為替市場で1ドル=109円台前半まで円安・ドル高が進行すると、海外投資家が株価指数先物に買いを入れて日経平均は上昇に転じた。
     
    また、米国の長期金利が小幅な下げにとどまったことで、大手銀行株などが強い動きを見せ、TOPIXは朝から底堅い展開となった。日経平均も寄り付き直後こそ下げ幅が大きかったが、その後はドルの対円相場の上昇と足並みをそろえるようにじり高歩調をたどり、プラス圏に浮上した。トヨタやホンダが上げ幅を広げるなど自動車株への買いも相場全体の支えとなっている。
     
    市場関係者は、「業績が事前予想に比べて良かった銘柄が押し目買いや買い戻しなどで朝からしっかりした動きになっており、「市場の地合いは悪くないようだ」という。
    売買代金も大引け時点で2兆円を超えそうなペースで推移しており、「海外投資家の買いも入り始めているかもしれない」との声も聞かれた。
     
    前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1463億円、売買高は6億5342万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は902、値下がりは1104、変わらずは138だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は、証券・商品先物取引業、銀行業、その他製品などが上昇した。下落は電気・ガス業、倉庫・運輸関連業、化学など。
     
    個別では、4〜6月期決算で業績が回復した野村が急伸した。任天堂が大幅高、村田製作所、武田薬品工業も強い。TDKやソフトバンクグループ(SBG)、トヨタ自動車、ヤマトが高い。
    一方、川崎汽船など海運株が安い。資生堂が軟調、コーセーが大幅安。花王も値を下げた。も下落した。バンダイナムコホールディングスが売りに押され、ダイフク、アステラス、エーザイも下落した。日本触媒、東洋製罐グループホールディングスなども安い。
     
    東証2部株価指数は前日比0.05ポイント高の6724.39ポイントと3日続伸した。
    出来高は1億0053万株。値上がり銘柄数は150、値下がり銘柄数は212となった。
     
    個別では省電舎ホールディングス、富士ソフトサービスビューロ、ウインテストが一時ストップ高と値を飛ばした。サンテック、プレミアムウォーターホールディングス、山喜、フライトホールディングス、日本精鉱など13銘柄は年初来高値を更新。櫻島埠頭、日本精機、東京コスモス電機、ウェルス・マネジメント、YE DIGITALが買われた。
     
    一方、富士通フロンテック、イクヨ、黒田精工が年初来安値を更新。西菱電機、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、オーナンバ、加地テック、ウィルが売られた。
     


    日経ジャスダック平均株価は小幅に反落した。午前終値は前日比5円安の3479円19銭だった。決算を受けた東証1部の主力級銘柄への物色が盛んとなったほか、決算が低調だった企業の株価下落が目立った。
    ジャスダック市場でも好業績銘柄には買いが入り、決算発表で明暗が分かれた。積極的に上値を追いにくい地合いとなっている。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で170億円、売買高は2945万株だった。
    日経ジャスダック平均株価は反落し、午前の終値は同5円00銭安の3479円19銭だった。
     
    値上がり銘柄数は245、値下がり銘柄数は295となった。
     
    個別では、八千代工業、オータケ、東京貴宝、大塚家具が年初来安値を更新。遠藤製作所、テクノホライゾン・ホールディングス、応用技術、シャクリー・グローバル・グループ、ハリマビステムが売られた。
     
    一方、スペースシャワーネットワークが一時ストップ高と値を飛ばした。Shinwa Wise Holdings、ヴィレッジヴァンガードコーポレーション、グリムス、エムケイシステム、医学生物学研究所など13銘柄は年初来高値を更新。santec、アスコット、アイエックス・ナレッジ、システム・ロケーション、ソフィアホールディングスが買われた。

     
    東証マザーズ指数も小幅に反落した。午前終値は1.06ポイント安の903.86だった。
    好業績を発表した銘柄も、決算発表前の先回り物色で発表後は利食い先行になっている。
    指数は、取引時間中には上昇する場面もあった。
    為替市場でやや円安方向に振れているほか、マザーズ市場でも決算発表が始まっており、決算内容を吟味したいとの思惑もあって、模様眺めムードが強く、狭いレンジ内での動きになっていた。
    値上がり銘柄数は107、値下がり銘柄数は166となった。
     
    個別では、スタジオアタオ、Link−U、アドベンチャーが年初来安値を更新。ユナイテッド、ファンデリー、フルッタフルッタ、コラボス、イーソルが売られた。
     
    一方、ジーエヌアイグループが年初来高値を更新。バンク・オブ・イノベーション、ソフトマックス、エンバイオ・ホールディングス、レアジョブ、マーケットエンタープライズが買われた。

    【寄り付き概況】

    1日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比159円95銭安の2万1361円58銭だった。
     
    注目されたFOMCでFRBは約10年半ぶりに0.25%の利下げを決めたが、パウエルFRB議長が記者会見で利下げサイクルの開始を示唆しなかったことで、早期の追加利下げ観測が後退、これが米株急落につながった。
    NYダウは一時480ドル近い下げをみせるなど波乱展開となったことで、東京株式市場でもリスク回避の売り圧力が強い。米半導体大手クアルコムが決算発表を受け時間外で大きく売られていることもあり、半導体関連株の下げが全体の下落基調を助長する可能性もある。
     
    売り一巡後に日経平均は下げ渋っている。大幅な米利下げ観測の後退を受け、日米金利差の縮小は限られるとの見方から外国為替市場では1ドル=109円台まで円安・ドル高が進行している。トヨタが上昇するなど輸出関連株の一部に買いが入り、相場の支えとなった。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、証券、銀行を除く31業種が安く、値下がりで目立つのは非鉄、水産、海運など。
     
    個別では、ファーストリテ、ソフトバンクGが軟調で、JT、資生堂、花王、ソニー、東エレク、エーザイが安い。バンナムHDは反落している。日本製鉄、JXTGがさえず、住友鉱は値を下げている。
    一方、4〜6月期決算で大幅増益となった野村が急伸。トヨタ、村田製、太陽誘電、NEC、 TDKや武田のほか、デンソーや豊田通商も上昇している。
     
     
    225先物はアムロ・シティ・JP・みずほ・GS・ソジェンが買い越し。
    三菱・野村・HSBC・メリル・ドイツが売り越し。
    TOPIX先物は大和・シティ・GS・パリバが買い越し。
    モルスタ・バークレイス・メリル・SBIが売り越し。
     
    テクニカル的には、世紀東急(1898)、北電工事(1930)、NESIC(1972)、日東富士(2003)、塩水港(2112)、サニーサイド(2180)、SSOL(2327)、ALSOK(2331)、ディップ(2379)、味(2801)、サムティ(3244)、テンポイノ(3484)、豆蔵(3756)、コムチュア(3844)、モバファク(3912)、第一三共(4568)、リブセンス(6054)、M&Aキャ(6080)、日東工器(6151)、インソース(6200)、平和(6412)、マース(6419)、セガサミー(6460)、ソニー(6758)、愛三工(7283)、IDOM(7599)、スギ(7649)、ニホンフラッシュ(7820)、兼松(8020)、加賀電子(8154)、芙蓉リ(8424)、ソニーF(8729)、渋沢倉(9304)、コネクシオ(9422)、電力セクター、大ガス(9532)、アイネット(9600)、スクエニ(9684)、イオンディ(9787)、ナック(9788)、因幡電産(9934)が動兆。
     
     


    「米国金利より国内決算だろう」
     
    NY株式市場は急落。
    NYダウとS&P500は5月31日以来の大幅な下落率となった。
    FRBこの日10年半ぶりの利下げを決定した。
    下げ幅は0.25%でFF金利の誘導目標は2.00─2.25%と市場の予想通り。
    FOMC終了後のパウエル議長は会見で「今回の利下げが長期の利下げ局面の開始ではない」とコメント。
    これを受けての株価急落となった。
    トランプ大統領は「FRBが利下げサイクルの開始は示唆しなかったことについて期待を裏切られた」とコメントしている。
    「一部の投資家が期待し過ぎたのだろう。
    ただ売りが出てもそれを吸収するだけの十分な投資家がいる。
    彼らは買いを待ち構えている」という声もある。
    上海での米中通商交渉については「市場は交渉の長期化を見込んでおり、進展がないことは織り込み済み」という見方だ。
    もっとも企業業績は意外と堅調。
    S&P500採用銘柄のうち296社が四半期決算を発表。
    そのうち74.7%の企業収益が予想を上回った。
    企業全体の収益の伸び予想は1.3%。
    今月初め時点ではわずか0.3%だった。
    3市場の売買高は89億株台に増加した。
    10年国債利回りは2.00%台に低下。
    2年債と10年債の利回り格差は一時3月22日以来の水準まで縮小した。
    市場はなお年内あと1回の利下げを予想しており早けれな9月の可能性がある。
    ただパウエル発言を受け来年にかけて2回以上の利下げが行われるとの観測は大きく低下した。
    パウエル議長発言は為替市場ではドル高要因となった。
    ドルは対ユーロで2017年5月以来の高値を更新。
    ドル円は108円台後半を維持。
    ダウ輸送株指数が下落。
    SOX指数は3%超の大幅下落。
    VIX指数は15.94と2ポイント上昇した。
    恐怖と欲望指数は48ポイント。
    1週間前の57からは低下した。
    ないものねだりと過大な欲望があやなした格好での「利下げ株安」。
    AIよりも人間の方が賢く思えるのは気の所為だろうか。
    好業績だったアップル株の上昇は記憶にとどめておきたいものだ。
    ロンドンは続落だったが独仏株価の反発は評価したいところ。
    史上最高値圏での一時的調整という見方の方が良さそうだ。
    「ヒンデンブルグ・オーメン点灯」なんて雑音には惑わされたくないところ。
     
    月末の日経平均は寄り付き183円安、大引187円安と日足陰線で反落。
    採用銘柄の入れ替え(千代建除外・バンナム採用)に伴う売り物がファンドから出て下げ幅を大きくしたとの見方だ。
    もっともらしく「決算とFOMC待ち」という声もある。
    その次は「ISM製造業と雇用統計」なのだろうが、いい下限にこのイベント相場あるいはパペット相場からは脱却したいもの。
    7月相場の月間パフォーマンスは6月に続いて245円高のプラス。
    6月の674円高に比べると値幅は縮小した。
    月中値幅は710円で2年ぶりの小ささとなった。
    月初に急伸して始まったのでローソク足(月足)は陰線。
    東証1部の売買代金は月間では平均2兆8536億円。
    4年11か月ぶりの低水準という。
    しかし薄商いは問題ではなかろう。
    買い物薄だが売り物薄でもあるということだ。
    薄商いを問題にするのはアナクロ的な昭和の市場関係者なのかも知れない。
    引け際に日経平均採用銘柄の入れ替えで膨らんだ東証1部の売買代金は2兆6650億円。
    7月4回目の2兆円越えとなった。
    値上がり547銘柄。値下がり1525銘柄。
    新高値69銘柄。新安値53銘柄。
    数は少ないが新高値優勢の展開だった。
    騰落レシオは105.87。
    NTレシオは13.75。
    25日線からは0.1%のマイナスかい離。
    200日線からは0.3%のプラスかい離。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.011%。
    買い方▲10.020%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方2.546%。
    買い方▲13.786%。
    空売り比率は46.5%で96日連続の40%超。空売り規制なし銘柄の比率は6.6%。
    QUICK調査の7月26日時点の信用評価損率は▲14.41%。
    7月26日時点の裁定買い残は2657億円増の6755億円。
    少しやる気がでてきた印象。
    当限は6152億円(2053億円増)で翌限以降は603億円(603億円増)。
    同裁定売り残は2974億円増の1兆1778億円と1兆円台に乗ってきた。
    当限は9837億円(1355億円増)で翌限以降は1939億円(1619億円増)。
    シカゴ225先物終値は大証日中比180円安の21370円。
    高値21565円、安値21245円。
    気学では「下寄り買い、ただし突飛高は利入れ方針、飛びつき警戒」。
    金曜は「前日高かりし時は反落する日」。
    黒くねじれた勝手雲は6日に白くねじれている。
    月初のマド明けアノマリーは今月も遭遇しそうだ。
     
     
    4→6月期決算集計状況。
    昨日段階で全体の33.4%が通過した。
    4→6月期売上高は△0.2%、同経常利益は▲13.7%、同純利益は▲6.3%。
    通期売上高は△1.3%、同経常利益は▲3.7%、同純利益は▲4.0%。
    一昨日は全体の16%が通過していた。
    1日で結構改善した印象だ。

    4→6月期売上高は▲2.2%、同経常利益は▲19.1%、同純利益は▲22.1%。
    通期売上高は△0.2%、同経常利益は▲4.1%、同純利益は▲7.8%。
     
     
    NYダウは333ドル安の26864ドルと続落。
    NASDAQは98ポイント安の8175ポイントと続落。
    S&P500は32ポイント安の2980ポイントと続落。
    ダウ輸送株指数は83ポイント安の10701イント。
    SOX指数は3.22%の大幅下落。
    VIX指数は15.94と2%上昇。
    3市場の売買高は89.2億株と増加。
    225先物CME円建ては大証日中比180円安の21370円。
    ドル建ては大証比175ポイント安の21375ポイント。
    大証夜間取引終値は日中比180円安の21480円。
    ドル円は108.74円。
    10年国債利回りは2.007%。
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    ★ワイヤレスゲート(9419)・・・動兆
     
    ワイヤレスゲートに注目する。
    同社は他社インフラ借りて公衆無線LAN、WiMAXサービス展開。
    販売はヨドバシで従業員が少ないのが特徴だ。 
    IoT子会社の法人向けセキュリティに期待感。
    キーワードは「セキュリティシステム」だ。
    リバウンド期待。
     

    (兜町カタリスト櫻井)

    [概況]

    31日欧米時間の外国為替市場において米ドル円が上昇している。
    注目された米FOMCだが、0.25%の利下げとバランスシート縮小の終了が決定された。
    市場予想の範囲内の結果ではあったが、その後パウエル議長の記者会見にて今回の利下げが利下げサイクルへの転換を意味するものではないとの見解が示され、追加利下げの可能性に対する期待感が剥落し米ドル買いが進んだ。
    FOMC前、108円台半ばで推移していた米ドル円は、記者会見後一時109.01円へと本日高値を更新する動きを見せた。
    7月10日にも跳ね返された同水準では戻り売り圧力も強く、一旦は上値を押さえられているが、高値更新後の押しも限定的で再度上伸の可能性がありそう。
     
    ただ、FOMC記者会見について、利下げサイクルへの転換について否定した応答について焦点が当たっているが、一方でパウエル議長は利下げの回数に関する応答にて「一回だけとは言っていない」と追加利下げの可能性を否定はしておらず、目先この部分を織り込む動きが生じるか注目したい。

    [提供:カネツFX証券株式会社]
     

    1日の日経平均株価は続落しそうだ。
    日経平均株価の予想レンジは、2万1300円−2万1500円。
    米連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を受け、積極的な利下げが続くとの観測が後退。前日の米株式相場が下げて投資家心理は悪化しており、売りが優勢となるだろう。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同31日の大阪取引所終値比180円安の2万1370円だった。朝方は、同清算値にサヤ寄せする動きが先行しそうだ。
    大阪取引所の夜間取引で、日経平均先物9月物は2万1360円と31日の清算値を190円下回った。
    米半導体株安に加え、取引終了後に発表した2019年4〜6月期決算で売上高が市場予想に届かず、7〜9月期の業績見通しも慎重と受け止められた米半導体大手のクアルコム株が時間外で大きく下げているのもあって、このところ上げが目立っていた半導体関連株などに売りが出そうだ。
     
    売り一巡後は下値を探る動きは限られそうだ。追加的な米利下げ観測が和らぎ、為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(7月31日終値は108円55−56銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の半ば(同121円05−09銭)と円高に振れている。
     
    相場下落を受け、日銀による上場投資信託(ETF)への買いに動くとの観測も支えとなりそうだ。4−6月期決算の発表が続くなか、個別企業の決算内容に関心が向かうとみられ、個別株物色が中心になりそう。
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■アイティメディア <2148>
    4-6月期(1Q)最終は97%増益で着地。
     
    ■グリムス <3150>
    4-6月期(1Q)経常は60%増益で着地。
     
    ■アスコット <3264>
    10-6月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過。
     
    ■ソフトマックス <3671>
    上期経常を一転2.2倍増益に上方修正。
     
    ■フライトホールディングス <3753>
    ディー・エヌ・エー <2432> の次世代タクシー配車アプリ「MOV」と連動したタクシーの車内決済システムとして、同社の「Incredist Premium」が採用。
     
    ■テクマトリックス <3762>
    4-6月期(1Q)経常は74%増益で着地。
     
    ■コムチュア <3844>
    4-6月期(1Q)経常は23%増益で着地。9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。
     
    ■ALBERT <3906>
    三井住友フィナンシャルグループ <8316> と業務提携。新たな金融サービスの開発・業務高度化を目指す。上期経常が3.2倍増益で着地。
     
    ■応用技術 <4356>
    上期経常を31%上方修正・最高益予想を上乗せ、通期も増額。
     
    ■早稲田アカデミー <4718>
    株主優待制度を拡充。現行制度に加え、9月末時点で100株以上を保有する株主に対し、自社グループの教育サービスで使用できる株主優待券(保有期間に応じて5000円もしくは1万円相当)を贈呈する。4-6月期(1Q)経常は赤字縮小で着地。
     
    ■アイティフォー <4743>
    4-6月期(1Q)経常は70%増益で着地。
     
    ■富士ソフトサービスビューロ <6188>
    4-6月期(1Q)経常は3.3倍増益で着地。
     
    ■santec <6777>
    4-6月期(1Q)経常は65%増益で着地。
     
    ■野村ホールディングス <8604>
    4-6月期(1Q)税引き前は5.5倍増益で着地。
     
    ■アイエックス・ナレッジ <9753>
    4-6月期(1Q)経常は47%増益で着地。
     
    ■CEホールディングス <4320>
    今期経常を23%上方修正・5期ぶり最高益更新へ。9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。
     
    ■イーソル <4420>
    上期経常を一転4%増益に上方修正。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
     
    【国内】
    1(木)
    7月新車販売台数(14:00)
    7月軽自動車新車販売台数(14:00)
    10年国債入札
    《決算発表》
    太陽HD、アーク、双日、小野薬、千代建、王子HD、東ソー、三井化学、ダイセル、科研薬、CTC、大和工、三菱商、相鉄HD、山崎パン、アサヒ、日東紡、TIS、協和キリン、参天薬、大塚商、板硝子、日本製鉄、UACJ、古河電、フジクラ、三井海洋、シャープ、日光電、カシオ、ローム、NOK、マツダ、ヤマハ、日ユニシス、デサント、東邦HD、群馬銀、西武HD、TBS、KDDI、カプコン、コナミHD、ヤマダ電、ミライトHD、イビデン、第四北越、あおぞら、タカラスタン、カカクコム、アウトソシング
     
    【海外】
    日米閣僚級協議(〜8/2)
    米7月ISM製造業景気指数(23:00)
    米6月建設支出(23:00)
    《米決算発表》
    デュポン、ゼネラルモーターズ、ケロッグ、ベライゾン・コミュニケーションズ、ヤム・ブランズ、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド、モトローラ・ソリューションズ、アリスタネットワークス


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

    [株価材料]
     
    ■米FRB10年半ぶり利下げ0.25% 資産縮小も終了

    ■NY株続落 333ドル安 パウエル議長発言を嫌気
     
    ■野村不動産(3231)
    小型オフィス開業 第1弾は日本橋室町
     
    ■ダイフク(6383)
    4〜6月期営業益2割減 半導体向け伸び悩む
     
    ■村田製(6981)
    5G向けなど投資加速
     
    ■三井E&S(7003)
    中国で中型LNG船製造、現地大手と合弁
     
    ■三菱自(7211)
    21年にタイでPHV生産、海外で初
     
    ■マツダ(7261)
    4〜6月営業益7割減 米国で新車伸びず
     
    ■大日本印刷(7912)
    ボランティアと助け必要な人 アプリで引き合わせ
     
    ■三菱地所(8802)
    電話ボックス型オフィス1000台設置へ
     
     


    7月31日のNYダウ工業株30種平均は前日比333ドル75セント安の2万6864ドル27セントと大幅続落で終えた。
    米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で10年半ぶりに利下げを決めた。FRBはこの日終了した金融政策会合で、政策金利の0.25%引き下げを決定。利下げはリーマン・ショック後の2008年12月以来、約10年半ぶりとなる。
     
    9月末に終える予定だった米国債などの保有資産を縮小する「量的引き締め」も2カ月前倒しして終えることも決めた。市場の想定の範囲内だったとの受けとめから、結果発表後には材料出尽くしとみた売りが出た。
     
    一方で、パウエル議長が会合後の記者会見で、今回の利下げが貿易摩擦などに対する「リスク管理」であり、「長期的な利下げ局面の始まりではない」と発言。議長のタカ派発言を嫌気して売りが加速し、ダウの下げ幅は一時480ドル近くまで達した。議長がその後「利下げが1回とは言っていない」と強調したことで、ダウは下げ幅を縮小した。
     
    会見中には「恐怖指数」と呼ばれる変動性指数(VIX)が一時16.55と、前日比で19%近く急上昇した。変動率を参照して自動的に資産配分を決めるリスクパリティ戦略をとるファンドなどの機械的な売りも巻き込んだとみられ、ダウ平均は480ドル近くまで下げ幅を広げる場面があった。
     
    相場は買い先行で始まりダウ平均は83ドル高まで上げ幅を広げる場面があった。前日夕に発表した2019年4〜6月期決算が3四半期ぶりに増収に転じ、7〜9月期の売上高見通しが市場予想を上回ったアップルが買われ、指数を押し上げた。
     
    セクター別では、自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
     
    ナスダック総合株価指数は3日続落し、前日比98.195ポイント安の8175.419で終了した。フェイスブックやアルファベット、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックスなど主力株が軒並み下げた。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    26,864.27−333.75
    S&P500種
    2,980.38−32.80
    ナスダック
    8,175.419−98.195
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,437.80−4.00   
    NY原油(ドル/バレル)
    57.95−0.63
    円・ドル
    108.72 - 108.73+0.17


     

    【シカゴ日本株先物概況】


    シカゴ日経平均先物は続落した。
    9月物は前日比115円安の2万1370円で終え、大阪取引所の終値を180円下回った。
    31日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場予想通りに0.25%の利下げが決まり、材料出尽くし感から売りが出た。

    FOMC後の記者会見でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が今回の利下げについて「サイクル上の調整」と述べ、年内の追加利下げ観測が後退し売られる場面もあった。
    安値は2万1245円、高値は2万1565円。
     
     
    シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
    21370 ( -180 )
    シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
    21375 ( -175 )
    ( )は大阪取引所終値比



    【欧州株式市場】

     
    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7586.78(−59.99)
    FTSE100種総合株価指数はさえない企業業績を嫌気して続落した。英通貨ポンドの売り一巡も圧迫要因となり、前日の終値に比べ59.99ポイント安の7586.78で引けた。
    構成銘柄の8割近くが下落した。午前に下げ幅が広がり、午後も安値圏で推移した。
     
    決算発表が相次ぐなか、業績が明暗を分けた。低調な業績を発表した企業銘柄が売られ、株価指数の重荷となった。なかでも金融株の値下がりが株価指数を押し下げた。
     
    個別銘柄では、保険のセント・ジェームズ・プレイスは5.7%安と銀行のロイズ・バンキング・グループは3.2%安、ともに上期の利益が市場予想を下回り、大幅安だった。英国の合意なき欧州連合(EU)離脱の可能性が高まり、住宅建設株も売られた。テイラー・ウィンピーは上期の減益なども響いて、8%超下げた。複数のアナリストが株価目標を引き下げた鉱業のフレスニージョも8%安。医薬品株も軟調だった。
     
    半面、衣料小売りのネクストは通期の業績見通しを上方修正したことが好感され、約8%値上がりした。害虫駆除のレントキル・イニシャルは5.5%と大幅高。上期の増収・増益が買い材料となった。上期に増収となった外食デリバリーサービスのジャスト・イートも買われた。航空・防衛のBAEシステムズも上期利益が増加したことを受けて上昇した。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 12189.04(+41.80)
    ドイツ株式指数(DAX)は3営業日ぶりに反発した。終値は前日と比べて41.80ポイント高の12189.04だった。早朝に発表された6月のドイツ小売売上高指数の伸びが市場予想を上回ったことなどを受けて買われた。
     
    個別では、アディダスは3%超上昇した。競合のプーマが通期の売上高と営業利益の見通しをともに引き上げたことが材料視された。ドイツ銀行も買われた。前日に大幅安となった医薬・農薬大手のバイエルはこの日買い戻された。
     
    一方で、JPモルガンが投資判断を引き下げた電力のエーオンは下げた。工業用ガスのリンデと透析器大手のフレゼニウス・メディカル・ケアも売られた。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5518.90(+7.83)

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