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【市況一覧】
日経平均株価
37,628.48 -831.60 04/25
TOPIX
2,663.53 -47.20 04/25
マザーズ
640.12 -15.48 04/25
NYダウ平均
38,460.92 -42.77 04/25
ナスダック総合
15,712.75 +16.11 04/25


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    日経平均は2万2100円台からスタートし、寄り付き直後を安値に上げ幅を広げた。節目の2万2000円が壁とならなかったことに加えて、200日線(21886円、15日時点)を明確に上にブレークした。
     
    明日(16日)の東京株式市場は、きょうまでの3日続伸で日経平均株価が合計481円高と500円近い短期急騰をみせ、昨年12月4日以来約4カ月ぶりに2万2000円台を回復したという達成感もあるが底堅い展開想定する。
     
    出遅れ感のあったTOPIXも年初来高値を更新した。日米閣僚級交渉の内容が気になるところではある。日経平均は大幅高が2日続いたため、短期的には反動もあるかもしれないが、2万2000円より上での値固めが進むかどうかが目先の焦点となる。
    ただ、次のターゲットは昨年12月3日につけた2万2698円となるが、そこまでは特段強い抵抗がない。日米交渉が友好ムードで進み、海外市場も堅調が続くようであれば、ある程度過熱感を伴いながらも上昇が続く可能性は十分ある。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
     
    22816.00  ボリンジャー:+3σ(13週)
    22710.00  均衡表雲上限(週足)
    22691.81  ボリンジャー:+2σ(26週)
    22397.78  均衡表雲下限(週足)
    22350.92  ボリンジャー:+3σ(25日)
    22312.73  ボリンジャー:+2σ(13週)
     
    22169.11  ★日経平均株価15日終値
     
    22078.36  ボリンジャー:+2σ(25日)
    21964.35  ボリンジャー:+1σ(26週)
    21886.29  200日移動平均線
    21850.49  均衡表転換線(日足)
    21833.81  6日移動平均線
    21809.47  ボリンジャー:+1σ(13週)
    21805.81  ボリンジャー:+1σ(25日)
    21561.30  均衡表転換線(週足)
    21561.30  均衡表基準線(日足)
    21533.25  25日移動平均線
    21306.21  13週移動平均線
    21260.69  ボリンジャー:-1σ(25日)
    21257.29  均衡表雲上限(日足)
     
    ローソク足はマドを空けて上げ、陽線を引いて取引を終えた。5日、25日、75日の各移動平均線が上昇を続けたほか、終値は昨年12月3日以来およそ4カ月ぶりに200日線を上回った。週足では13週線が26週線を上抜き、強気局面入りを示唆した。
     
    一目均衡表では、転換線と基準線がともに上向いた。遅行線は株価との上方乖離幅を拡大し、買い手優位が一段と鮮明になった。ボリンジャーバンド(25日ベース)では、終値が+2σを上回り、上値拡張局面入りを示唆した
     
    【自社株買い】
    (15日大引け後 発表分)
     
    ■ココス <9943>
    発行済み株式数(自社株を除く)の6.0%にあたる100万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月16日から20年4月15日まで。
     
     


    日経ジャスダック平均株価は反発した。終値は前週末比15円14銭高い3459円42銭となった。
    日経平均がおよそ4カ月ぶりに節目の2万2000円台を回復し、投資家心理が上向いた。
    中国景気に対する懸念が後退しジャスダック市場でもハーモニックなどの景気敏感株を中心に買いが入った。バイオ関連株や材料株の物色も活発で、ジャスダック平均は堅調に推移した。

    市場では「前週末の下落で個人の押し目買い意欲も強かった」との見方があった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で433億円、売買高は7246万株。
    値上がり銘柄数は366(スタンダード341、グロース25)、値下がり銘柄数は207(スタンダード200、グロース7)、変わらずは66(スタンダード62、グロース4)。
     
    個別では、幸和製作所がストップ高。やまねメディカル、UTグループ、幼児活動研究会、グッドライフカンパニー、銚子丸など27銘柄は年初来高値を更新。カルナバイオサイエンス、ホロン、スリー・ディー・マトリックス、santec、タケダ機械が買われた。
     
    一方、クルーズ、KG情報、久世、ナフコ、石垣食品など17銘柄が年初来安値を更新。プラップジャパン、メディアリンクス、ブロッコリー、ジェーソン、日宣が売られた。


     


    東証マザーズ指数は前週末比15.05ポイント高の934.80ポイントと3日ぶり反発。
    前週末の米NYダウが大幅反発した流れを引き継ぎ、週明けの日経平均がおよそ4カ月ぶりに2万2000円台を回復した。
    マザーズ市場でも投資家心理が上向き、オンコリスなどの人気株に再び資金が向かい、買い戻しを誘った。マザーズ指数の本日の終値は934.80ポイントで、昨年12月4日に付けた戻り高値(1041.46pt、取引時間中)をなお1割ほど下回る水準にある。
    日経平均の大台回復でマザーズ指数の出遅れ感が意識され、買いが入りやすかったとみられる。
    売買代金は概算で1456.33億円。騰落数は、値上がり170銘柄、値下がり96銘柄、変わらず16銘柄となった。
     
    個別では、UMNファーマ、アクトコール、ロゼッタがストップ高。アスカネット、手間いらず、ティーケーピー、エニグモ、SHIFTなど16銘柄は年初来高値を更新。ウォンテッドリー、トランザス、オンコリスバイオファーマ、テラプローブ、フェニックスバイオが買われた。
     
    一方、フィル・カンパニーがストップ安。農業総合研究所は一時ストップ安と急落した。ユナイテッド&コレクティブ、アクセルマーク、すららネット、東名、ヴィッツなど13銘柄は年初来安値を更新。エディア、サマンサタバサジャパンリミテッド、UUUM、クラウドワークス、ギフトが売られた。

    【大引け概況】
    15日の日経平均株価は3日続伸した。前週末比298円55銭高の2万2169円11銭で取引を終了した。
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:13 容量:10.78M

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    昨年12月4日以来およそ4カ月ぶりに節目である2万2000円を回復、連日で年初来高値を更新した。前週末比340円高まで上げ幅を拡大する場面があった。
     
    朝方は、米金融大手の好決算を背景にした前週末の米国株高や、円安・ドル高を受け、買い優勢で始まった。日経平均株価はその後やや上値が重くなる場面もあったが、中国・上海総合指数の上昇も支えとなった。
     
    中国人民銀行(中央銀行)が12日夕に発表した3月末の人民元建て融資残高の増加などを受け、中国の景気改善に対する期待感から投資家のリスク選好姿勢が強まった。
     
    業種別東証株価指数(TOPIX)の33業種全てが上昇しており、海運や機械といった景気敏感株が顕著だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の9割近くを占めた。
     
    また、15日からワシントンで始まる日米物品貿易協定(TAG)交渉を警戒した動きは限定的だとの見方が多かった。13日にはムニューシン米財務長官が通貨安誘導を封じる為替条項の導入に意欲を示したことで、同日の東京外国為替市場で円相場は一時1ドル=112円台まで円安・ドル高が進行した。
     
    個人投資家や地銀など国内機関投資家による利益確定売りも出たが、株価指数先物への断続的な買いが相場を支えた。後場は、売買が交錯し、大引けにかけて高値圏でもみ合い商状となった。
     
    市場からは「日経平均は連日の高値更新で、全体相場を表すTOPIXも年初来高値となったが、同指数はまだ上値に200日線を残しており、流れが変わったとは言い切れない。
    ただ、外部環境面で悲観したものが出なければ、出遅れ感から資金が回ってきてもおかしくはない」との声が聞かれた。
     
    JPX日経インデックス400は6営業日ぶりに反発した。終値は前週末比185.66ポイント高の1万4457.57だった。TOPIXも6営業日ぶりに反発し、22.53ポイント高の1627.93で終えた。3月4日以来およそ1カ月ぶりに年初来高値を付けた。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆3924億円、売買高は12億2562万株だった。
    値上がり銘柄数1910銘柄、値下がり190銘柄、変わらず41銘柄だった。
     
    業種別株価指数は情報・通信業、電気機器、輸送用機器、銀行業など全33業種が上昇した。
     
    個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が大商いで上昇、任天堂、キーエンス、ファストリ、ファナックなども高い。安川電機が上値を追い、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも堅調。京セラやテルモ、ユニファミマも上げた。
    ベイカレント・コンサルティングが急騰、enish、不二越、ベクトル、ローツェが買われ、CKDも商いを伴い水準を切り上げた。
     
    半面、スズキが売られ、大和ハウス工業も下値模索の展開。塩野義やアドテスト、セコムも下げた。Gunosyはストップ安で売り物を残した。ディップも急落、IDOMも大幅安。コシダカホールディングス、リソー教育なども大きく値を下げた。スペースバリューホールディングスも利益確定の売りに反落となった。
     
     
    東証2部株価指数は6日ぶりに反発した。前週末比48.43ポイント高の6868.30ポイントとなった。
    出来高3404万株。値上がり銘柄数は252、値下がり銘柄数は168となった。
     
    個別では、JESCOホールディングス、リスクモンスター、神島化学工業、櫻護謨、岡本工作機械製作所など9銘柄が年初来高値を更新した。大和重工、東京衡機、インスペック、NCS&A、FRACTALEが買われた。
     
    一方、ビットワングループ、トーヨーアサノ、明星電気、竹田印刷、くろがね工作所など7銘柄が年初来安値を更新した。エヌリンクス、エプコ、パシフィックネット、スリーエフ、バナーズが売られた。
     

    【後場寄り付き概況】

    後場寄り付きの日経平均株価は前営業日比328円67銭高の2万2199円23銭で始まった。
    東証株価指数(TOPIX)は、24.61ポイント高の1630.01で始まった。
     
    円安や前週末の米株高が投資家心理を刺激し、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに高値圏で推移している。米国企業の業績回復や中国経済の改善期待を背景に、景気敏感株を中心とした買いが目立つ。
     
    外国為替市場では、1ドル=111円90銭台の推移。アジアの主要株式市場は高安まちまち。
     
    個別では、ソフトバンクG、任天堂は堅調。安川電が買われ、キーエンスは大幅高で、ソニー、トヨタは底堅い。ZOZOが高く、ファーストリテは強含み。三菱UFJが買われている。
     
    半面、スズキは小戻しているものの、大幅安水準での値動きとなり、大和ハウスは下値模索を続けている。武田、楽天はさえない。
     
    昨年12月4日以来の2万2000円を回復した。心理的な抵抗線であった200日線を突破してきたこともあり、買い戻しの流れが強まりやすいところであろう。
    10連休前でポジションが積み上がりにくい需給状況の中で指値も薄いところに、TOPIX型などのインデックス買いが断続的に入っているようである。
    レンジ上限だった2万1800円処が今後は支持線として意識されてくる。同水準には200日線が位置していることもあり、これを上回っている状況の中では、リスク選好ムードが続きそうである。
     
    ランチバスケットは28件、173.11億円、20億買い越しです。

     


    「日足のプラス3σまで行けるか」
     
    先週月曜は21900円高値の寄り天で終値21807円と日足大陰線。
    今年3回目の月曜マイナスで3勝10敗となった。
    今日は寄り天ではなくじり高。
    300円以上の上昇幅で高値キープ。
    「200日移動平均線を抜けたことでショートカバーが加速した」との見方だ。
    日足のボリンジャーのプラス1σは21745円、プラス2σは22002円。
    プラス3σは22260円で止まらなければ相当鬼の相場だろう。
     
    月曜は11勝3敗だ。
    金曜の10勝3敗よりも強い。
     
    紙芝居を検証してみると・・・。
    75日線は上向いた(20998円→21008円)。
    12ヶ月移動平均(21963円)、24ヶ月移動平均(21657円)は上抜けた。
    もちろん先週末のSQ値21870円も完璧に上抜けた。
    週足の雲の下限は22392円、上限は23052円。
    ようやくの雲入りも近くなってきた。
    週足の勝手雲は上限21268円で上抜け。
    日足の勝手雲の下限は21796円、上限は22247円。
    これも抜けそうな気配。
    週足のボリンジャーのプラス1σ21653円、プラス2σが22116円。
    プラス3σの22578円はだいぶ上だ。
    日足のボリンジャーのプラス2σは22002円、プラス3σは22260円。
    結構フシを取っ払ってきた。
    「もう今年は22000円を見ることは出来ない」という声もあったがまたお目にかかれた。
    東証1部の時価総額700兆円限界説との葛藤が再登場したという感じだ。
     
    それにしても絶妙なのはTOPIXが週末まで続落していたこと。
    時価総額はほとんど増えず611兆円水準だった。
    騰落レシオも90%台。
    過熱感なく上昇感を醸し出してくれたのは上等だった。
    TOPIXが25日線水準でウロチョロしているのとは大違いでもある。
    「おもしろきこともなき世をおもしろく」(高杉晋作)。
    これよりは「咲けば散り散れば咲きぬる山桜、いやつぎつぎの花さかりかな」(高台院)のほうが似合う。
     
    アノマリー的には・・・。
    「3月に上昇したら5月は下落しやすく、3月に下落したら5月は上昇しやすい」。
    そして・・・。
    「4月に上昇したら8月は下落しやすく、4月に下落したら8月は上昇しやすい」。
    3月は下落だったので5月は期待。
    4月上昇→8月下落のアノマリーは外れて欲しいというのが勝手な願いだ。
    ちなみにETFは逆日歩の嵐という印象。
     
    余計なのは経済協力開発機構(OECD)の対日経済審査報告書。
    日本経済の人口減少に対して警鐘を鳴らした。
    そしてプライマリーバランス(財政の基礎的収支)を黒字化するためには消費税率を最大26%まで引き上げる必要があると指摘。
    日銀の金融緩和の継続やジェネリック医薬品の普及による医療費削減、外国人労働者の拡充なども提唱している。
     
    グリア事務総長のコメント。
    「消費税率の10%への引き上げは不可欠。徐々に税率を引き上げることが財政改善につながる。消費税のみにより十分な水準の基礎的財政黒字を確保するためには、税率を20〜26%まで引き上げる必要がある。今年10月に予定されている10%への引き上げの影響は、各種対策の効果によって2014年の増税より大きくない。
    日銀の国債保有額がGDPの85%と他国と比較して高い。
    また日銀によるETFの買い入れは、銘柄によって株価の過大評価につながるかも知れない。市場の規律を損ないつつあるとして懸念。」
     
    MMTとの今後のコントラストが興味深い。
    日経朝刊の大機小機の「揺らぐ專門知がもたらしたもの」とのコントラストは際立っている。
    「專門知の限界が招いた不都合な真実」の一端であろうか。
     
     
    大和のレポートは「これから中計を発表する予定の(可能性のある)主要銘柄」。
    ◎◯△もあり結構役に立ちそうなシロモノ。
    日付は中計発表予定が先で後の日付は決算発表予定日。

    1721 コムシスHD ○ 売上高6,000億円超を目指すステージに
    5月16日5月10日
    1803 清水建設○ 新たな事業の創造、ビジネスモデルの創出に期待
    5月10日5月10日
    2871 ニチレイ◎ 営業利益率1%ptの改善に向けた取組みに注目
    5月14日5月14日
    2875 東洋水産◎ 短期では国内外の値上げ効果、中期では旧中計の投資に対するリターンに
    注目5月10日5月10日
    3092 ZOZO ◎ PB事業の大幅な進捗の遅れ等により中期経営計画の見直しが必要に
    4月25日4月25日
    3231 野村不動産HD ○ 住宅事業の計上戸数減少などで下方修正も、市場の注目は長期展望に移行か
    4月25日4月25日
    3289 東急不動産HD ○ 現中計の検証結果として、来期分に加え21/3期の利益計画も公表される見込み
    5月10日5月10日
    3591 ワコールHD ○ 新中期経営計画では、株主還元に加え成長投資に注目する
    5月15日5月15日
    3861 王子HD ○ バランスのとれた成長と洋紙事業のてこ入れが注目点
    5月下旬頃5月13日
    4516 日本新薬◎ どのような企業像を目指して成長投資と株主還元をどう両立していくかも焦点に
    5月13日頃5月13日
    4578 大塚HD ○ 新薬の育成法などが課題に。想定とかい離した際に何を重視していくかにも注目
    5月30日5月14日
    5486 日立金属○ 需要減速の中で投資効果を刈り取れるかに注目
    4月25日4月25日
    5541 大平洋金属○ ニッケル市況見通しとそれに伴う生産数量計画、中長期での経営方針に注目
    5月頃まで5月10日
    5703 日本軽金属HD ○ 電池材料や自動車関連等、注力分野の更なる成長余地と株主還元方針に注目
    5月14日5月14日
    5706 三井金属鉱業○ マイクロシンを中心とする成長シナリオに注目
    5月14日5月9日
    5929 三和HD ○ 「三和グローバルビジョン2020」の総仕上げへ
    5月14日5月14日
    6287 サトーHD ○ 海外事業の再構築とIDP事業の採用動向に注目
    5月10日5月10日
    6301 コマツ◎ 新中計は創立100周年が最終年度、新車販売に左右され難い事業モデルに期待
    4月26日4月26日
    6471 日本精工○ 自動車業界向けのコア領域構築や不況期こそ攻めの施策に期待したい
    5月9日頃5月9日
    6498 キッツ○ 国内外市場でのトップライン拡大策に注目
    5月13日頃5月13日
    6501 日立製作所◎ OPM10%超の達成確度が焦点。Lumadaの利益寄与拡大に期待
    5月10日4月26日
    6504 富士電機○ EV向けパワー半導体の拡販、パワエレシステムの海外売上拡大に注目
    5月4月25日
    6752 パナソニック◎ 新中計では「くらしアップデート業」に基づいた将来像が描かれることに期待
    本決算発表辺り未定
    6869 シスメックス○ 次の成長に向けた取り組みに注目
    5月9日5月8日
    7012 川崎重工業◎ 受注品事業の抜本的改革、財務体質スリム化などに期待
    4月25日4月25日
    7013 IHI ○ ポートフォリオ再編は着実に進展、次は収益力の底上げに向けた仕掛けの3年
    5月8日5月8日
    7186 コンコルディア・FG ○ 最終利益の拡大は見込み難く、生産性向上が課題に
    5月14日5月14日
    7259 アイシン精機◎ 「聖域なきスクラップアンドビルド」で描く営業利益率の改善に注目
    4月26日4月26日
    7518 ネットワンシステムズ○ 営業利益率10%計画の更に先を睨む「対応力」に注目
    4月25日4月25日
    7733 オリンパス◎ 真のグローバルメドテックカンパニーとなるための変革が進展するか
    19年夏以降5月10日
    8002 丸紅○ 財務基盤と稼ぐ力の強化、株主還元とのバランスは?
    5月9日5月9日
    8015 豊田通商○ 例年よりもアフリカ戦略への注目度は高まると想定
    5月8日4月26日
    8354 ふくおかFG ◎ 十八銀行との再編後の新中計。株主還元強化の期待が持てる
    4月下旬5月13日
    8411 みずほFG ◎ 厳しい経営環境下に長期的な収益構造改革を掲ぐ/利益目標や配当方針にも注目
    5月15日5月15日
    8439 東京センチュリー○ 引き続き高収益アセットの増加を牽引役とした利益成長を期待
    5月9日5月9日
    8586 日立キャピタル◎ 欧州事業の見通しと米州事業の成長性が注目ポイント6月上旬
    5月10日
    8795 T&DHD ○ 経営者保険の不透明要因が台頭する中、新たな株主還元の枠組みが注目される
    5月15日5月15日
    8830 住友不動産○ 主力の賃貸事業の成長で住宅、流通事業の伸び悩みをカバー
    5月16日5月16日
    8864 空港施設○ 羽田空港外での投資加速の意向が示されるかに注目
    5月10日5月10日
    8876 リログループ◎ 借上社宅管理事業のIT活用、海外事業の強化に期待したい
    5月14日5月14日
    9143 SGHD ◎ 料金是正による収支改善、日立物流との関係変化を経て、次なるステージに期待
    4月26日4月26日
    9433 KDDI ○ ドコモの値下げへの対抗をどう織り込むのか、株主還元強化が注目点
    5月15日5月15日
    9613 NTTデータ○ 海外事業の営業利益率改善に注目、1%Pt向上で90億円増益
    5月9日5月9日
    9928 ミロク情報サービス○ 既存事業の好調を鑑みた中計内容公表へ
    5月10日5月10日

    (櫻井)
     

    15日午前の日経平均株価は続伸した。前週末比320円15銭高い2万2190円71銭で前場を終えた。
    米金融機関の良好な決算や中国の景気改善期待を背景に12日の米株式相場が上昇受け、東京株式市場でも幅広い銘柄に、海外投資家らの買いが入った。
    日経平均株価は取引時間中としては昨年12月4日以来およそ4カ月ぶりに2万2000円を上回った。
     
    12日の取引終了後に中国人民銀行(中央銀行)が発表した3月末時点の人民元建て銀行融資残高が市場予想以上に増加したことなどが好感され、機械や電気機器など景気敏感株への買い戻しが相場を押し上げた。融資増加や米株高を受けて中国・上海総合指数が一時2%高となったのをはじめ、アジアの主要株価指数が堅調に推移したことも投資家心理の支えとなった。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。米銀大手の好決算や日米長期金利の上昇を受けて利ざや縮小による業績悪化懸念が和らぎ、メガバンクなど金融株にも買いが向かった。
     
    前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2415億円と12日の同時点(1兆1406億円)も上回った。
     
    売買高は6億5885万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の9割にあたる1930。値下がり銘柄数は176、変わらずは34銘柄だった。
     
    業種別株価指数はその他製品、電気機器、銀行業、保険業など全33業種が上昇した。
     
    個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が大商いで高く、ファストリ、任天堂、京セラが高い。ファナック、安川電機、キーエンスなどFA関連株にも物色の矛先が向いた。テルモやリクルートも上昇した。ベイカレント・コンサルティング、イワキが値を飛ばし、ベクトルも大幅高。ルネサスエレクトロニクスも人気となった。
     
    半面、スズキが値を下げ、大和ハウス工業も売られた。ディップが急落、コシダカホールディングスも安い。KDDIや塩野義、楽天も下落した。


    東証2部株価指数は6日ぶりに反発した。前週末比29.99ポイント高の6849.86ポイントとなった。
    出来高2228万株。値上がり銘柄数は242、値下がり銘柄数は150となった。
     
    個別では、JESCOホールディングス、リスクモンスター、神島化学工業、櫻護謨、岡本工作機械製作所など8銘柄が年初来高値を更新した。FRACTALE、インスペック、東京衡機、ダイコー通産、ミロクが買われた。
     
    一方、ビットワングループ、トーヨーアサノ、明星電気、竹田印刷、くろがね工作所など6銘柄が年初来安値を更新した。エヌリンクス、オリエンタルチエン工業、鉄人化計画、パシフィックネット、セイヒョーが売られた。


     


    日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前週末比12円86銭高い3457円14銭だった。前週末の米株高を背景に日経平均株価が上昇、外国為替市場でも1ドル=112円近辺の推移と円安に振れていることも個人投資家の心理が上向いた。
    個別に材料のある銘柄や機械や電気機器など景気敏感株とされる銘柄を中心に買われた。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で258億円、売買高は4259万株。値上がり銘柄数は371、値下がり銘柄数は207となった。
     
    個別では、UTグループ、幼児活動研究会、グッドライフカンパニー、銚子丸、ポラテクノなど23銘柄が年初来高値を更新。カルナバイオサイエンス、タケダ機械、幸和製作所、ホロン、ハーモニック・ドライブ・システムズが買われた。
     
    一方、クルーズ、KG情報、久世、ナフコ、アマガサなど12銘柄が年初来安値を更新。プラップジャパン、メディアリンクス、ブロッコリー、ジェーソン、サカイホールディングスが売られた。


    東証マザーズ指数は前週末比14.34ポイント高の934.09ポイントと3日ぶり反発。
    日経平均は、大幅続伸でフシ目の2万2000円大台に乗せてきた。主力大型株に関心が向かいやすくなる面はあるもののマザーズ市場は、買い先行、小型の材料株や好決算銘柄などの物色は引き続き活発になっている。
    投資家心理や買い余力の改善は中小型株にとっても追い風となっているようだ。
    値上がり銘柄数は182、値下がり銘柄数は92となった。
     
    個別では、アクトコール、ロゼッタがストップ高。UMNファーマは一時ストップ高と値を飛ばした。アスカネット、手間いらず、ティーケーピー、エニグモ、SHIFTなど15銘柄は年初来高値を更新。識学、オンコリスバイオファーマ、テラプローブ、キャンバス、ウォンテッドリーが買われた。
     
    一方、フィル・カンパニーがストップ安。農業総合研究所は一時ストップ安と急落した。ユナイテッド&コレクティブ、すららネット、東名、ヴィッツ、アドベンチャーなど12銘柄は年初来安値を更新。エディア、サマンサタバサジャパンリミテッド、クラウドワークス、UUUM、サイジニアが売られた



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    《マーケットストラテジーメモ》 4月2週

      
    【推移】
     
    8日(月):
    週末のNY株式市場は上昇。S&P総合500は半年ぶりの高値を更新。7日続伸は2017年10月以来だ。雇用統計では非農業部門の雇用者数が19.6万人増。前月の7カ月ぶりの弱い伸びから加速し市場予想の18万人増も上回った。時間当たり賃金は前月比0.1%増で伸びは前月の0.4%から鈍化。予想の0.3%も下回った。「強弱入り混じった結果」という見方だ。
    ただ「景気後退懸念の払拭につながった」という見方も多い。市場の焦点は米経済、あるいは米貿易摩擦問題から企業決算へと移行してこようか。
     
    日経平均株価は45円安の21761円と4日ぶりの反落。一時ザラバ高値を更新した場面もあった。朝方に昨年12月5日以来、約4カ月ぶりに21900円台に乗せたが200日線と戻り待ちの売りに押された格好。
    東証1部の売買代金は1超8847億円と連日の2兆円割れ。値上がり666銘柄。値下がり1397銘柄。楽天、キーエンスが上昇。ドコモ、トヨタが下落。
     
    9日(火):
    週明けのNY株式はマチマチの展開。NYダウは83ドル安の26341ドルと4日ぶりの反落。ボーイングが大幅安でNYダウ下落寄与度118ドル。それを9日続伸のアップルとP&Gの上昇で抑えた格好。主要500社のEPS見通しは前年同期比4.2%減で16年〜6月期以来の減益予想だ。「12日から始まる第1四半期決算発表の前に売っておこう」という動きもある。NASDAQは15ポイント高の7958ポイント。昨年10月以来の高値水準だ。S&P500は3ポイント高の2895ポイントと8日続伸。2017年9〜10月の8日続伸以来1年6カ月ぶりの連騰記録となった。
     
    日経平均株価は40円高の21802円と小幅反発。アジア株高を背景に大引けにかけて戻した格好。東証1部の売買代金は1兆9426億円と3日連続の2兆円割れ。ソニー、ファナックが、上昇。セブンアイ、住友不が下落。
     
    10日(水):
    NY市場は主要3指数揃って下落。背景はトランプ大統領が110億ドル分のEU製品に関税を課すと表明したこと。USTRはEUによるエアバスへの補助金に対する報復措置として関税を課すEU製品の暫定リストを公表。大型商用機やその部品のほか、乳製品やワインを盛り込んだ。EUはボーイングへの補助金など米製品を対象に報復関税を課す方向で準備。株価が上昇してきたタイミングでの対欧州攻撃ということだろう。
     
    市場から「米中通商交渉が進む中でEU製品への関税は予想外だった」という声が聞こえる。またIMFは2019年の世界経済の成長見通しを3.3%とし1月時点の見通しから0.2%ポイント引き下げた。しかし既にラガルド専務理事が事前警告していたことであり、これを織り込んでいなかったとしたらNYは愚かな市場ということになる。4月5日時点の信用買い残は1862億円減の2兆1695億円。同信用売残は747億円増の9299億円。信用倍率は2.33倍。
     
    日経平均株価は115円安の21687円と反落。ただマイナスながら高値引けというのは悪くない。東証一部の売買代金は1兆9674億円で4日連続の2兆円割れ。今年18回目の2兆円割れ(昨年はたった1回)。ファーストリテ、丸井が上昇。京セラ、ドコモが下落。
     
    11日(木):
    NY株式市場は小動きながらハイテク株がけん引して主要株価指数は反発。数日調整したことでS&Pのサイコロは10勝2敗、NASDAQのサイコロは9勝3敗と改善。3月のCPIは変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが前月比0.1%上昇。市場予想の0.2%上昇を下回った。ECBドラギ総裁が「ユーロ圏経済が下向きに傾いておりインフレが今後数カ月で低下する見込みだ」とコメント。米債利回りの重荷となり10年国債利回りは一時2.47%台まで低下した。
     
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.065%。買い方▲9.642%。依然買い方優勢。3月5日時点の裁定買い残は2774億円減の1兆1655億円。6週ぶりの減少。同裁定売り残は1041億円減の8531億円。2週ぶりの減少。この水準では売り買いともにやる気なし。ここからは積み上げトレンドの可能性の方が高い。
     
    日経平均株価は23円高の21711円と小幅反発。方向感に欠けた展開で日中値幅は93円しかなかった。英国のEU離脱期限の10月までの延期も想定の範囲内と材料視されず。東証一部の売買代金は2兆545億円と5日ぶりの2兆円超。セブンアイ、ドコモが上昇。三菱UFJ、安川電が下落。
     
    12日(金):
    NY株式市場は小動き。「間もなく本格化する企業の決算発表を前に様子見」との解釈だ。3市場の売買高は約60億株と低調だった。1-3月期のS&P500企業の収益は前年比2.5%減少の見通し。一時の4%近い減益見通しからは改善してきている。新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比8000件減の19万6000件。約49年半ぶりの低水準に改善し労働市場の底堅さを示した。3月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.6%上昇。2018年10月以来の大幅な伸びとなった。
     
    4月第1週の外国人投資家は10週ぶりの買い越し。現物・先物ともに買い越して合計7000億円規模。4月は外国人が買い越す月というアノマリーは期末を挟んだ海外からの玉移動の結果と読む方が良い。
     
    日経平均株価は159円高の21870円と続伸。終値ベースの年初来高値を更新し昨年12月5日以来4か月ぶりの水準を回復した。日米通商交渉や週末を控えて様子見姿勢が広がったが前日好決算を発表したファーストリテイリングが大幅高でけん引役となった。日足は4日連続の日足陽線。週足陽線基準は21761円も上抜けて2週連続陽線。推定SQ値は21870円84銭に対してザラバは抜けたが終値では0円28銭足らなかったがほぼキープした格好。ただTOPIXは5日続落だった。ファーストリテ、ユニーファミマが上昇。大和ハウス、出光が下落。「勝手雲の白いねじれが奏功した」という声も聞こえる。
     
    (2) 欧米動向
     
    IMFの世界経済見通し。
    2019年の成長見通しは3.3%。
    1月時点の見通しから0.2%ポイント引き下げた。
    予想通りなら成長率は16年以来の低い伸びにとどまる。
    「景気が急激に落ち込んだ場合、各国が協調して刺激策や金融緩和などの政策対応を強いられる可能性がある」。
    その見方通りなら当然摩擦は減少するから悪くはないと考える向きは少ない。
    数々の景気後退を乗り越えてきた歴史など忘れてしまったかのようだ。
    ちなみに見通しの引き下げは昨年10月以降で3回目。
    20年の成長見通しは前回から改定せず3.6%。
    IMFの指摘は「経済活動に打撃となるような失政を避けることが優先事項だ」。
    要は「トランプ大統領の動きと英国の離脱問題は目に余るから自粛と後退を」と求めているだけのこと。
    日本の成長率も1.1%から1%に引き下げ。
    「一連の自然災害を受けて」というコメントは苦しい。
    米国の経済見通しは従来の2.5%から2.3%に引き下げ。
     
    EUがブリュッセルで開いた緊急首脳会議は英国のEU離脱の再延長で合意。
    離脱期限は10月31日となった、
    結論(延期)の見えている案件に時間を費やすのはどう考えても免罪符作り。
    2週間前には大半の市場関係者は見切っていたと思うのだが・・・。
    とはいえ市場は反応薄。
     
    (3)アジア・新興国動向
     
    先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち12指数が上昇。
    上位1位ロシア週間騰落率2.25%、2位オーストラリア1.22%、3位南アフリカ1.21%、
    4位韓国1.08%、5位台湾0.94%、10位日本0.29%。
    下位25位ブラジル▲4.36%、24位トルコ▲2.84%、23位中国▲1.78%、
    22位インドネシア▲1.05%、13位米国▲0.050%。
     
    【展望】
     
    スケジュールを見てみると・・・
     
    12日(金):オプションSQ、米輸出入物価、ミシガン大学消費者信頼感、中貿易収支、IMF世銀世界大会(ワシントン)、英議会EU離脱期限
    15日(月):NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、日米物品協定交渉(TAG)初協議
    16日(火):首都圏マンション販売、米鉱工業生産、NAHB住宅価格指数、独ZEW景況感
    17日(水):貿易統計、米貿易収支、ベージュブック、NY国際自動車ショー、中国1〜3月GDP、小売売上高、鉱工業生産
    18日(木):米小売売上高、CB景気先行指数、フィラデルフィア連銀製造業景況感
    19日(金):消費者物価指数、米住宅着工件数、聖金曜日で主要市場休場
    週末:イースター
     
    【4月】(8勝6敗で6位、陽線確率57.1%)
     
    16日(火)上海国際自動車ショー(〜25日)
    17日(水)インドネシア大統領選、下げの特異日
    18日(木)上げの日
    19日(金)NY休場(グッド・フライデー)、変化日、満月、変化日
    21日(日)衆院沖縄3区補選、統一地方選
    22日(月)ロンドン休場(イースター・マンデー)
    23日(火)株高の日
    24日(水)日銀金融政策決定会合(〜25日)
    25日(木)変化日、株安の日
    26日(金)経済同友会通常総会、米GDP速報値発表
    27日(土)10連休開始
    29日(月)昭和の日で休場
    30日(火)天皇陛下が退位、休場 米FOMC(〜1日)、ユーロ圏GDP速報値発表、土星逆行
     
    東証1部の売買代金の低調は売買代金2兆円割れが4日続いた。
    市場から聞こえてきたある運用担当者の声。
    「小口の注文で予想以上の急騰急落の場面があり手が出せなくなってきた」。
    投資家の厚みがなければ、板は薄くなり、自縄自縛になる可能性がある。
    そんな市場にサラリーマン投資家の代表である機関投資家が船出しようとするだろうか。
    これは根源的な問題である。
    東証の時価総額が香港に抜かれて世界4位になりそうというのもうなずけてしまうから情けない。
     
    日経平均のPERは12.45倍でEPSは1756円と連続増加。
    12月の最大値1794円が見えてきた。
    大発会は1764円だった。
    2月決算を通過して実は増加してきているというのが現実だ。
     
    NT倍率は13.62倍と8日続伸で過去最高水準。
    「10連休を控えての仕掛けの前兆」という見方もあるがうがちすぎだろう。
    ただ非自然な日経平均優勢であることは間違いない。
    「先週は日経平均のみ上がったような感覚」というのは間違っていない。
    ファーストリテが週間で9.8%上昇(12日のみで7.9%高)。
    ソフトバンクグループが同5.1%上昇(12日4.9%高)。
    この2銘柄が日経平均株価の上昇に大幅寄与している。

    (兜町カタリスト 櫻井英明)

     

    【寄り付き概況】

    15日の日経平均株価は、前週末比252円41銭高の2万2122円97銭と大幅に3日続伸してスタート。
    前週末に160円近い上昇で年初来高値を更新した日経平均だが、NYダウ大幅高など受け寄り付きは大幅続伸の動きで始まった。
    外国為替市場でも1ドル=112円台に入るなど円安が進行、日経平均はリスクオンの流れに乗ってフシ目の2万2000円台ライン突破から一段の上値をうかがうことが期待される。
     
    ただ、きょうから開始される日米物品貿易協定(TAG)交渉の初会合などの動向を見極めたいとの思惑もあり、目先買い一巡後は伸び悩むとの見方もある。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種全面高で、値上がり上位に非鉄、鉱業、化学、銀行、倉庫など。
     
    個別では、ソフトバンクG、任天堂の買いが厚く、ファーストリテも上伸。任天堂が高く、ソニー、トヨタ、デンソー、ブリヂストン、三菱UFJ、三井住友が上げ、東京海上も買われている。
    半面、大和ハウス、武田、塩野義が売られ、中外薬は軟調。東電力HD、KDDIは小幅安となっている。

     
    225先物は、野村・シティ・ドイツ・バークレイズ・三菱・GS・JPが買い越し。
    みずほ・パリバ・UBS・楽天・アムロ・SBIが売り越し。
    TOPIX先物はGS・モルスタ・日興・SBI・パリバが買い越し。
    大和・バークレイズ・メリル・アムロが売り越し。
     
     
    テクニカル的には、コシダカ(2157)、アウトソ(2427)、JBR(2453)、パル(2726)、スシロー(3563)、TIS(3626)、GMOPG(3769)、OLC(4661)、りらいあ(4708)、CTC(4739)、フルキャスト(4848)、コニシ(4956)、テクノプロ(6028)、SANKYO(6417)、日新電(6641)、シマノ(7309)、コジマ(7513)、パンパシ(7532)、オンワード(8016)、山善(8051)、乃村工(9716)、CSP(9740)、ベネッセ(9783)、ソフトバン(9984)が動兆。
     

      【どう見るこの相場】 決算プレーは開示・分析サイドとも10連休で忙しく 【どう見るこの相場】 決算プレーは開示・分析サイドとも10連休で忙しく &nbs...

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    「クラスA大作戦」
     
    週末のNY株式市場は3指数そろって大幅上昇。
    NYダウは269ドル高。
    史上最高値更新まであと515ドル(1.9%)に迫った。
    NASDAQは史上最高値まで1.8%、S&P500は同1.6%に迫った。
    昨年9月に付けた終値での最高値までは約1%だ。
    週間ベースではNYダウは0.0%安、3週ぶり小反落。
    NASDAQは0.6%高、3週続伸(累計4.5%上昇)。
    S&P500は0.5%高、3週続伸(同3.8%上昇)。
    週末の株高を演出したのはJPモルガンの4.7%高。
    第1四半期(1─3月)決算の好調さを背景に金融セクターの成長鈍化が払拭されたとの見方だ。
    ウォルト・ディズニーも約12%急騰し最高値を更新。
    新動画配信サービス「ディズニー・プラス」の詳細発表が好感された。
    1〜3月期のS&P500企業の収益見通しは前年比2.3%減と前日の2.5%減からやや改善。
    軟調だったのはネットフリックスやシェブロン。
    「主要3指数のサイコロジカルラインは過熱圏。
    S&P500は11勝1敗、NASDAQは9勝3敗、NYダウは8勝4敗」という声もある。
    中国の貿易統計でドル建て輸出は前年同月比14.2%増加。
    市場予想を上回った。
    一方、輸入は前年比7.6%減少し市場予想よりも大幅な落ち込み。
    これを受けて債券利回りは上昇(価格は下落)。
    10年国債利回りは一時2.556%と上昇。
    米国の3月の輸入物価は前月比0.6%上昇と3カ月連続上昇。
    輸出物価は前月比0.7%上昇。
    「米経済のリセション入りは示唆されていない」という解釈だ。
    ドルの対ユーロ相場は週間で4週間ぶりの大幅安。
    ドル円は112円台。
    「市場はお祭り気分だ。
    中国発の朗報が届き、米決算も幸先の良いスタートを切った。安全資産は劣勢」と浮かれたコメントもある。
     
     
     
    完璧に日経平均優位型の展開。
    寄り付き71円高、大引け159円高。
    日足は4日連続の日足陽線。
    週足陽線基準21761円(終値基準)も上抜けて2週連続陽線。
    SQ値は21870円84銭に対してザラバでは抜けたが終値では0円28銭足らなかったがほぼキープした
     
    格好。
    3月4日の終値ベースの高値(21822円)を更新した。
    勝手雲の白いねじれは今回も奏功した。
    ただTOPIXは5日続落。
    週間ベースでは、日経平均株価は0.3%高、2週連続上昇(累計3.1%上昇)。
    TOPIXは1.3%安、2週ぶり下落。
    東証マザーズ指数は0.35%高、2週ぶり上昇。
    日経ジャスダック平均は0.48%安、2週ぶり下落。
    東証2部指数は2.15%安、2週ぶり下落。
    ファーストリテが7%強、ソフトバンクGが4%強の急伸。
    減益予想で朝方売られた安川電もプラス転換。
    「安川電機の売り圧力が限定的であったことは外需への警戒が和らぐ点でポジティブ」という声もある。
    減益・減配予想のローソンは12%強の急落で7年ぶりの安値。
    日経平均は週間では約63円上昇。
    値上がり809銘柄、値下がり1219銘柄。
    新高値64銘柄、新安値67銘柄。
    騰落レシオは95.48。
    NT倍率は13.62倍と8日続伸で過去最高水準。
    「10連休を控えての仕掛けの前兆」という見方もあるがうがちすぎだろう。
    ただ非自然な日経平均優勢であることは間違いない。
    「先週は日経平均のみ上がったような感覚」というのは間違っていない。
    ファーストリテが週間で9.8%上昇(12日のみで7.9%高)。
    ソフトバンクグループが同5.1%上昇(12日4.9%高)。
    この2銘柄が日経平均株価の上昇に大幅寄与している。
    25日線(21418円)からは1.8%のプラスかい離。
    200日線(21888円)からは0.1%のマイナスかい離。
    松井証券信用評価損益率で売り方▲10.027%。買い方▲10.453。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方 ▲2.542%。買い方▲17.235%。
    空売り比率は45.7%で28日連続40%超。
    日経平均のPERは12.45倍でEPSは1756円と連続増加。
    12月の最大値1794円が見えてきた。
    大発会は1764円だった。
    2月決算を通過して実は増加してきているというのが現実だ。
    PBRは1.13倍。
    シカゴ225先物終値は大証日中比190円高の22050円。
    高値22070円、安値21685円。
    大証夜間取引終値は日中比210円高の22070円。
    13週線(21190円)と26週線(21250円)はまもなくゴールデンクロス。
    週足のボリンジャーのプラス1σは21653円、プラス2σが22116円。
    200日線(21888円)まであと一歩。
    12月3日以来の上抜けとなれば22468円高値が見えてこようか。
    5日線は21766円。
    日足のボリンジャーのプラス1σは21745円、プラス2σは22002円。
    プラス3σは22260円。
    気学では「良く動く日にして前後場仕成りが変わる」。
    火曜は「目先のポイントをつくる注意日」。
    水曜は「人気に反して動く日。逆張り方針」。
    木曜は「変化日にして不時の高下を見せる日」。
    金曜は「初め強いと後安の日。吹き値売り良し」。
     
    NT倍率の13.62倍は27年ぶりの高水準。
    ファーストリテが週間で9.8%上昇(12日のみで7.9%高)。
    ソフトバンクグループが同5.1%上昇(12日4.9%高)。
    この2銘柄が日経平均株価の上昇に大幅寄与している。
    日本電産など時価総額の大きな銘柄の主役感。
    一方でTOPIXは5日続落。
    このアンバランスが週末ずーと頭から離れなかった。
    閃いたのは「クラスA」という言葉。
    3月27日の日経朝刊の特集は「市場再編」。
    サブタイトルは「東証1部、3割期待はずれ」。
    市場は最上位の「クラスA」、普通ーの「クラスB」、成長企業の「クラスC」にいずれ再編される可能性が
     
    ある。
    となると、売上高や利益、時価総額や株主数などで「クラスA」とそれ以外は大きな差がでてこようか
    そこで考えられるのは「クラスA」レベルを多くの企業が目指すという方向。
    それを置き換えようとする投資家側の心理。
    その積み重ねが相場に陰影を落とし始めたということではなかろうか。
    これから始まるであろう「増資、自社株買い、株主数の増加期待」。
    これを踏まえれば「クラスA大作戦」という言葉もあながち荒唐無稽ではない。
    時間軸はクラスAまで約3年。
    結構長い時間が東京株式市場に舞い降りることになる。
    日経平均株価もクラスBになるまでの最後の徒花を咲かせる可能性もあろうか。
     
    NYダウは269ドル高の26412ドルと反発。
    NASDAQは36ポイント高の7984ポイントと反発。
    S&P500は19ポイント高の2907ポイントと3日続伸。
    ダウ輸送株指数は127ポイント高の10912ポイント。
    SOX指数は1.43%の下落。
    VIX指数は12.01と低下。
    3市場の売買高は67.5億株。
    225先物CME円建ては大証日中比190円高の22050円。
    ドル建ては大証比210ポイント高の22070ポイント。
    大証夜間取引終値は日中比210円高の22070円。
    ドル円は112.02円。
    10年国債利回りは2.561%。
     
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    GMOPG(3769)・・・動兆
     
     
    GMOPGに注目する。
    同社は消費者向けEC業者に決済処理サービス提供が中核。
    オンライン決済代行は大手顧客のEC事業成長追い風に好調。
    後払いサービスが拡大基調。
    決済代行が公共料金取り込みで成長。
    塾の月謝支払いや駐車代など対象が増加してきた。
    業績は絶好調。


    (兜町カタリスト櫻井)

     


    [概況]

    先週末12日に発表された米経済指標2件はマチマチな結果だったが、金融大手JPモルガン決算が良好だった事を好感してNY株式市場はダウとナスダックが大幅反発し、S&P500は3日続伸する上昇となった。そして株価上昇によるリスク選好の円売りにドルは3月5日以来、1か月ぶりに112円台を付ける上昇(終値は111.995円)となり、トルコリラ以外の主要通貨も上昇して引けた。
     
    今週も米国では15日(月)がゴールドマン・サックスを始め3件、16日(火)バンク・オブ・アメリカなど11件、17日(水)モルガン・スタンレーなど14件、18日(木)アメリカン・エキスプレスなど17件、といった企業決算が発表予定となっており、この結果次第でNY株式市場は更なる上昇が期待出来ると見られ、株価が上昇すればドルも買われる可能性が高いと見られる。
     
    また今週の米国では15日(月)4月NY連銀製造業景気指数、2月対米証券投資、16日(火)3月鉱工業生産・設備稼働率、17日(水)MBA住宅ローン申請指数、2月貿易収支、地区連銀経済報告、18日(木)3月小売売上高、新規失業保険申請件数、4月フィラデルフィア連銀景況指数、3月景気先行指数、19日(金)3月住宅着工・許可件数などが発表予定となっているが、19日(金)はグッドフライデーによる祭日で欧米市場は休場となる。
    今週は米企業決算の結果を受けてNY株式市場やドルが更に上値を伸ばす事が出来るかどうかに注目している。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    15日の日経平均株価は堅調展開で上値を試す場面もありそう。
    日経平均の予想レンジは、2万1800円-2万2100円。
    シカゴ日経平均先物は2万2000円台に乗せており、初動から同水準を意識した展開が想定される。日経平均は先週末に年初来高値を更新したが、そこから一段高が見込まれることで、売り方の買い戻しなども期待できる局面だろう。
    ただ、買い一巡後は、手掛かり材料に乏しいことから、戻り待ちの売りなどに押され伸び悩むこともありそう。
    為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の後半(前週末12日終値は111円85-86銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の半ば(同126円26-30銭)とやや円安に振れている。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12日の大阪取引所終値比190円高の2万2050円だった。
     
    シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
    22050 ( +190 )
    シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
    22070 ( +210 )
    ( )は大阪取引所終値比

     
    【好材料銘柄】 
     
    ■デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576>
    共同研究先の千葉大学が肺高血圧症ラットモデルに対する新規化合物「H-1337」の治療効果を日本呼吸器学会学術講演会で発表。従来の血管拡張作用に加え、新たなターゲットとして細胞増殖抑制作用も有する可能性が示唆された。
     
    ■アクトコール <6064>
    12-2月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
     
    ■前澤工業 <6489>
    6-2月期(3Q累計)経常が90%増益で着地・12-2月期も17%増益。
     
    ■ジャパンディスプレイ <6740>
    中国・台湾の企業連合Suwaコンソーシアムから800億円の金融支援を受けることで合意。
     
    ■カンセキ <9903>
    今期経常は5%増で2期連続最高益更新へ。発行済み株式数(自社株を除く)の1.00%にあたる7万株(金額で1億2000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月15日から20年2月29日まで。
     
    ■北の達人コーポレーション <2930>
    今期経常は45%増で4期連続最高益、0.5円増配へ。
     
    ■PR TIMES <3922>
    今期経常は28%増で5期連続最高益更新へ。
     
    ■明光ネットワークジャパン <4668>
    上期経常は28%増益で上振れ着地。
     
    ■ベクトル <6058>
    今期経常は66%増で10期連続最高益更新へ。
     
    ■識学 <7049>
    今期経常は20%増で3期連続最高益更新へ。5月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施する。また、ストライク <6196> とM&A領域における識学サービス利用促進で業務提携。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
    15(月)
    《決算発表》
    日置電、ヨシムラフード、トウキョベース、TKP、串カツ田中、バロック、ウォンテッドリ、マネフォワ−ド、メタップス、RPA、古野電、サマンサJP、ベルク
     
    【海外】
    日米閣僚級物品貿易協定交渉(〜4/16 ワシントン)
    米4月ニューヨーク連銀景気指数(21:30)
    《米決算発表》
    ゴールドマン・サックス、M&Tバンク、シティグループ
     
    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     

04月15日 毎日コラム
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