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【市況一覧】
日経平均株価
40,369.44 +201.37 03/29
TOPIX
2,768.62 +17.81 03/29
マザーズ
746.45 +11.66 03/29
NYダウ平均
39,807.37 +47.29 03/29
ナスダック総合
16,379.46 -20.06 03/29


04月01日 マーケットコメント


    日経平均は大引けでの2万1500円は辛うじてキープしたが、寄り付き高値のほぼ安値引けといった陰線形成となった。昨日の上昇の一因となった中国PMIの改善は織り込まれているとはいえ、景気敏感株への買いに対して内需系の売りといったリバランスにとどまっており、手掛けづらくさせている。
     
     
    明日(3日)の東京株式市場では、きょうの日経平均株価が200円を超える上げ幅で寄り付いたものの、その後は一貫して上昇幅を縮小し、終値ではマイナス圏に沈む軟調推移となった地合いを引き継いで売り優勢の展開となりそうだ。
     
    米国では3日に米3月ADP雇用統計、米3月ISM非製造業景況指数が発表され、同日からワシントンで米中閣僚協議が行われる運びで、様子見気分が先行する可能性がある。需給面では、新年度入りに伴う機関投資家の期初の益出しが続くとみられるが、一方で日経平均株価は25日移動平均線がサポートラインとして意識され、下値では押し目買いが入ることも考えられる。
     
    物色は、主力処がリバランスの商いにとどまり、こう着の中では中小型株にシフトしやすいところだが、バイオ株の値崩れからマザーズ指数が3%を超える下落となっている。
    マザーズ指数は結局のところ25日線を支持線としたもち合いレンジを突破できず、再び25日線を割り込んでしまっている。
    ゴールデンウィークまで1カ月を切る中、物色対象はより絞られてくるだろう。
    その中で、ビットコイン価格の上昇を受けて、ビットコイン関連株の一角が一斉に動意をみせている。短期筋の資金が中心とはいえ、明日以降も物色が続くかが注目されるところであろう。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
     
    22055.58  ボリンジャー:+1σ(26週)
    21927.28  200日移動平均線
    21924.24  ボリンジャー:+2σ(13週)
    21859.12  ボリンジャー:+2σ(25日)
    21822.04  新値三本足陽転値
    21643.62  ボリンジャー:+1σ(25日)
     
    21505.31  ★日経平均株価2日終値
     
    21487.68  ボリンジャー:+1σ(13週)
    21428.12  25日移動平均線
    21385.98  均衡表基準線(日足)
    21343.51  6日移動平均線
    21328.11  均衡表転換線(日足)
    21270.93  26週移動平均線
    21268.98  均衡表基準線(週足)
    21212.63  ボリンジャー:-1σ(25日)
    21087.85  均衡表転換線(週足)
    21087.18  均衡表雲上限(日足)
    21051.12  13週移動平均線
    20997.13  ボリンジャー:-2σ(25日)
    20973.27  75日移動平均線
    20781.63  ボリンジャー:-3σ(25日)
     
    ローソク足は前日に寄り引けほぼ同値で長い上ヒゲを持つ「卒塔婆」を示現したのに続いて、本日は陰線で上下ともにヒゲのない「陰の丸坊主」に近い形状で引け、翌4月3日の下落を警戒させる形状となった。
    5日移動平均線は上向きを保ったものの、25日線は再び緩やかな下降に転じた。
    ボリンジャーバンド(25日ベース)では、いったん+1σを超過した後に大引けでは中心線付近に押し戻され、こちらもローソク足と同様に上値の重さを印象付ける格好となった。
     
     
    【信用規制・解除】銘柄
    (2日大引け後 発表分)
     
    ■enish <3667>
    東証と日証金が3日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
     

    [概況]

    2日の東京外国為替市場は、豪ドル円が下落した。下落のしたのは本日の豪中銀理事会後なので、おそらくこれがきっかけなのだろう。詳しく述べると、豪中銀は政策金利を現行の1.50%で据え置き、声明文も前回までの中立的な流れを踏襲する。
     
    豪ドル円はこの結果を受け、本日の安値78.700円まで下落。欧州時間序盤でも水準は低調で、豪ドル円は現在においても本日の安値近辺だ。ところで、今回のこうした代り映えのしない理事会の結果で豪ドル円の下落がここまで目立ったのは、市場の豪利下げ観測の見方が想像以上に強いという表れだろうか。このところ、市場では豪国内の景気下振れリスクが台頭してきており、本日の声明文もそれを省みハト派色に転換するのではとの見方が強まっていた。
     
    さて、この後の豪ドル円は、20日移動平均線(78.67円近辺)がポイントとなりそうだ。仮に本日の終値で同水準を明確に下抜けていた場合は、3/25安値(77.540円)が次の下値目処として意識されるだろう。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    【大引け概況】 
    日経平均株価は前日比3円72銭安の2万1505円31銭と、3日ぶり反落した。
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:46 容量:15.72M

    過去のマーケット動画はこちら
     
    前日の米国株が大きく上昇、中長期志向の海外勢から買いが入ったことから、東京株式市場は朝方から買いが先行した。日経平均は230円あまり上昇して始まったが、その直後から利食い売りが顕在化して、寄り付きにきょうの高値を形成する“寄り天”となった。
     
    買い一巡後は、上値追いにつながるような材料がなかったことや、利益確定売りなどに押されて上値は限定的だった。
    後場終盤には下げに転じた。新年度入りに伴う国内金融法人の利益確定売りが観測され、需給面での重しとなった。
    前日まで連騰していた銘柄が多く、東証株価指数(TOPIX)は取引時間中の今年の最高値まで上昇したことなどから、一度利益を確定する動きが出たとみられる。
     
    市場では、「米国や中国で製造業の指標が改善し、景気減速懸念は後退したとされるが、米中貿易摩擦の行方など依然不透明感は残っている。」とし、「まだ先といえ10連休を控え、次期業績は慎重な見通しとみられ、動きづらい。ただ、下値では押し目買いが入り、当面はもみ合いとみている」との声が聞かれた。
     
    東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反落し、前日比4.12ポイント安の1611.69で終えた。JPX日経インデックス400も3日ぶり反落。終値は40.47ポイント安の1万4340.30だった。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆3336億円。売買高は13億4353万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1181と、全体の5割強を占めた。値上がりは886、変わらずは72銘柄だった。
     
    業種別では33業種中17業種が値上がり。1位は鉱業で、以下、非鉄金属、機械、銀行が続いた。値下がり上位には不動産、陸運、小売が並んだ。
     
    個別では、ソニーが冴えず、ZOZO、楽天などの下げが目立つ。1日午後3時に前期の期末配当を減らすと発表したしまむらが急落した。ファーストリテイリングも安い。ユニチャームや楽天、NTT、資生堂も下落した。菱地所や三井不などの不動産株も売られた。アクセルが急反落し値下がり率トップ。新日本科学、ガンホー・オンライン・エンターテイメントも大きく売り込まれた。TOKYO BASE、ワイヤレスゲートも下値を探った。
     
    半面、米半導体株高を追い風にディスコが値を飛ばし、東京エレクトロン、アドバンテスト、SUMCOなど上昇が目立つ。中国の設備投資需要の持ち直しを見込みファナック、安川電機などFA関連株にも買いが流入した。住友鉱、コマツ、トヨタ自動車も堅調。クボテックが値上がり率トップに買われ、双信電機も活況高。米金利上昇を受けて第一生命HDや三菱UFJなどの金融株も買われた。マネックスグループが物色人気となり、日本電波工業も高い。


    東証2部株価指数は前日比9.79ポイント高の6852.28ポイントと3日続伸した。
    出来高6979万株。値上がり銘柄数は181、値下がり銘柄数は242となった。
     
    個別ではリミックスポイントがストップ高となった。ビットワングループは一時ストップ高となった。
    工藤建設、北海道コカ・コーラボトリング、カワニシホールディングス、セイヒョー、カワサキなど13銘柄は年初来高値を更新した。ウェルス・マネジメント、ショクブン、村上開明堂、ロブテックス、岡本工作機械製作所が買われた。
     
    一方、KHC、福留ハム、ファーマフーズ、マーチャント・バンカーズ、スーパーバッグなど8銘柄が年初来安値を更新した。ピーエイ、旭松食品、松尾電機、ミズホメディー、インスペックが売られた。

     

    日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比20円30銭安い3423円66銭だった。朝方に買いが強まったが、利益確定売りに押され、前場中盤以降に値を消す銘柄が多かった、医薬・バイオやゲーム株を中心に売られた。
    日経平均株価が取引終了にかけて下げに転じるなど売りが優勢となるにつれ、指数寄与度の高い時価総額上位銘柄中心に利益確定売りが先行したことも個人投資家の心理が悪化した。
    市場では、「4月に新規株式公開(IPO)する会社がまだあり、IPO銘柄への投資資金を確保したいとの思惑もある」とみていた。

    ジャスダック市場の売買代金は概算で457億円、売買高は9227万株。
    値上がり銘柄数は221、値下がり銘柄数は392となった。
     
    個別では、太洋基礎工業、地域新聞社、滝沢ハム、クリエイト、大木ヘルスケアホールディングスなど11銘柄が年初来安値を更新。サカイホールディングス、夢の街創造委員会、マリオン、五洋インテックス、ディーエムソリューションズは値下がり率上位に売られた。
     
    一方、レイ、メディシノバ・インクがストップ高。アエリアは一時ストップ高と値を飛ばした。三東工業社、幼児活動研究会、木徳神糧、グッドライフカンパニー、フィスコなど15銘柄は年初来高値を更新。文教堂グループホールディングス、リーダー電子、日邦産業、カンセキ、ネクスグループが買われた。
     

    東証マザーズ指数は前日比34.63ポイント安の908.69ポイントと続落した。
    東証1部市場の上昇基調に続き、朝方のマザーズ市場にも主力大型株同様に買いが先行した。しかし、これまで先行して値上がりしていた指数インパクトの大きいバイオ・創薬関連株を中心に売りに押された。
    寄り付き後はマイナス圏に沈んだ。前場半ばにかけて安値を更新すると、その後は下げ渋る展開となったものの、積極的な押し目買いの動きは限られた。
    ただ、人工知能(AI)や仮想通貨関連株には急伸する銘柄が目立ち、市場関係者は、「市場の雰囲気は決して弱気ではない」という。
    売買代金は概算で1541.71億円。騰落数は、値上がり42銘柄、値下がり228銘柄、変わらず11銘柄となった。
     
    個別では、オンコリスバイオファーマがストップ安。ASJは一時ストップ安と急落した。ジーエヌアイグループ、アズーム、アセンテック、ビリングシステム、ソーシャルワイヤーなど16銘柄は年初来安値を更新。アンジェス、霞ヶ関キャピタル、窪田製薬ホールディングス、フレアス、メディカルネットが売られた。
     
    一方、みらいワークス、エードットがストップ高。ASJ、串カツ田中ホールディングス、ソケッツ、GMOリサーチ、ALBERTなど11銘柄は年初来高値を更新。イオレ、リファインバース、識学、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス、日本リビング保証が買われた。
     
     
     

    【後場寄り付き概況】

    2日後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比54円96銭高の2万1563円99銭で始まった。
    東証株価指数(TOPIX)は、0.85ポイント高の1616.66で始まった。
    利益確定売りに伸び悩んだ前場の流れを引き継ぎ、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに上値が重い。
     
    外国為替市場では、1ドル=111円30銭台の推移。アジアの主要株式市場は総じて堅調。
     
    個別では、トヨタ、キーエンス、東エレク、ファナックは堅調。安川電、SUMCOは値を上げ、第一三共も高く、任天堂は底堅い。住友鉱、三菱UFJが買われている。
     
    半面、ソニーが弱含み、資生堂、三井不、東電力HDは売られ、ファーストリテ、ソフトバンクが値を下げている。楽天、ZOZOは下押し。
     
    2万1000円台後半は昨年10月以降の累積売買代金が多い価格帯であり、戻り待ちの売りが出やすいところ。
    日足チャートでは3月22日と同様に陰線を引く形となっており、この水準での上値の重さが改めて意識されそうだ。
    足元では米中の経済指標が相次ぎ改善していることで世界経済の減速懸念が和らいでいるが、もち合い上放れには更なる材料が必要ということだろう。
     
    バイオ関連株を中心に中小型株が大きく売られており、マザーズ指数は一時4%近く下落した。特段の弱材料は観測されておらず、直近上場銘柄や好材料株の一角が値を飛ばしているため個人投資家の物色意欲が減退した感はないが、買い一辺倒には傾きにくいということか。資金の逃げ足の速さに注意しながら取り組みたいところだ。
     
    ランチバスケットは29件、545.39億円、差し引き20億円の売り越しとの観測。
     
     

     

    日経平均株価は3日続伸。前日比65円80銭高の2万1574円83銭と、3日続伸した。
     
    前日の米国市場では、米サプライ管理協会(ISM)が発表した製造業景況指数が予想を上回ったことで、主要株価指数が大幅上昇した。
    この流れを受けて欧州株も値を上げるなど、世界的にリスクを取る動きが広がっている。
    アジア株市場でも総じて強い動きをみせたことが支援材料となり、日本株市場も半導体や機械セクターなどを中心に主力株への買いが優勢で始まった。

    一方、中小型株は軟調な銘柄が目立ち、前引けは値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が200以上上回った。
    買い一巡後は、国内に新たな手がかりがないことで手じまい売りが広がり、新年度入りに伴い国内金融機関から利益確定の売りが出たことで、上値は重い展開となった。

    市場からは「日経平均は2万1800円に近付き、戻り売りが出やすい水準に進んだことで、高寄り後はしぼんでいる。ただ、中国景気は良く米経済も悪くない。10連休や決算発表を控えてはいるが、外部環境をにらみつつ売り物をこなしながら2万2000円に向けて戻りを試すとみている」との声が聞かれた。

    東証株価指数(TOPIX)は、0.37ポイント高の1616.18だった。
     
    東証1部の売買高概算は6億6308万株、売買代金概算は1兆1100億9000万円。
    値上がり銘柄数907、値下がり銘柄数1137、変わらず95銘柄。
     
    業種別では33業種中20業種が値上がりした。1位は非鉄金属で、以下、機械、銀行、鉱業。値下がり上位には不動産、電気・ガス、水産・農林。
     
    個別では、中国の設備投資需要が持ち直すとの期待から、ファナックが買われ、日経平均を26.07円押し上げた、住友鉱、オークマなどの中国関連銘柄も堅調だった。東京エレクトロン、SUMCOなど半導体関連株が大きく買われたほか、トヨタ自動車が値を上げた。昭和電工も値を上げた。双信電機が値上がり率トップに買われ、ジャパンディスプレイも大商いのなか買いが優勢だった
     
    半面、1日に前期の期末配当を減配すると発表したしまむらが反落した。ソフトバンクグループ、ソニーが軟調、楽天やユニチャームも売られた。資生堂も値を下げた。アクセルが急反落、あさひ、新日本科学なども大幅安となっている。

    東証2部株価指数は前日比2.27ポイント高の6844.76ポイントと3日続伸した。
    出来高4208万株。値上がり銘柄数は171、値下がり銘柄数は221となった。
     
    個別では、工藤建設、北海道コカ・コーラボトリング、カワニシホールディングス、セイヒョー、カワサキなど12銘柄が年初来高値を更新した。セントラル総合開発、ウェルス・マネジメント、ショクブン、ロブテックス、村上開明堂が買われた。
     
    一方、KHC、ファーマフーズ、マーチャント・バンカーズ、スーパーバッグ、イサム塗料など7銘柄が年初来安値を更新した。旭松食品、インスペック、カワセコンピュータサプライ、松尾電機、ミズホメディーはが売られた。

     


    日経ジャスダック平均株価は続落し、午前の終値は同10円87銭安の3433円09銭だった。日経平均株価の上げ幅が徐々に縮小したことを嫌気し、小売株など時価総額の大きい銘柄を中心に利益確定売りが出て指数を押し下げた。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で246億円、売買高は4327万株。
    値上がり銘柄数は220、値下がり銘柄数は343となった。
     
    個別では、地域新聞社、大木ヘルスケアホールディングス、ハーバー研究所、サン・ライフホールディング、ムラキが年初来安値を更新。サカイホールディングス、マリオン、夢の街創造委員会、五洋インテックス、ラクオリア創薬が売られた。
     
    一方、メディシノバ・インクが一時ストップ高と値を飛ばした。三東工業社、幼児活動研究会、木徳神糧、グッドライフカンパニー、東洋合成工業など13銘柄は年初来高値を更新。日邦産業、カンセキ、ストリームメディアコーポレーション、三ツ知、フライングガーデンが買われた。


     


    東証マザーズ指数は前日比26.14ポイント安の917.18ポイントと続落した。
    インデックス売買が中心になると考えられるため、中小型株は軟調な銘柄が目立ちやや手掛けづらさが意識され利益確定売りが優勢となっている。
    メルカリやミクシィなど時価総額の大きい銘柄のほか、医薬・バイオ株の下落が目立った。
    個人投資家による資金の逃げ足の速さは依然として継続しており、このあたりには引き続き留意しておきたいところである。
     
    値上がり銘柄数は55、値下がり銘柄数は220となった。
     
    個別では、ジーエヌアイグループ、アズーム、アセンテック、ビリングシステム、ソーシャルワイヤーなど10銘柄が年初来安値を更新。アンジェス、霞ヶ関キャピタル、メディカルネット、窪田製薬ホールディングス、オンコリスバイオファーマが売られた。

    【寄り付き概況】

    2日の日経平均株価は、前日比235円61銭高の2万1744円64銭と大幅に3日続伸してスタート。
    前日のNYダウが約330ドル高と値を飛ばしており、これを受けて東京株式市場でも主力株中心に広範囲に買いが流入している。
    中国景気減速に対する思惑も3月のPMIなどの経済指標を受けて懸念が後退している。
    米国のISM製造業景況感指数など、直近発表された米国の経済指標も市場コンセンサスを上回っており、米長期金利が上昇するなどが支援材料となったようだ。
    新年度入りで国内機関投資家の買いも見込まれ、もとの日経平均は上値を試す展開が想定される。
     
    業種別では、水産・農林業、陸運業、電気ガス業を除き、海運業、非鉄金属、銀行業、機械、鉄鋼などを筆頭にほぼ全業種がプラスで推移している。
     
    個別では、三井住友、三菱UFJが買い気配でスタートした。ソフトバンクG、ファーストリテが買われ、第一三共、資生堂が小高く、キリンHDは強含み。日本製鉄が小幅に続伸し、住友鉱が買われ、郵船は堅調。東エレク、SUMCO、トヨタが値を上げている。
     
    半面、楽天が続落し、任天堂は小反落。花王は甘い。KDDI、NTTがさえず、OLCは軟調。JR東海は売られている。
     
     
    225先物は、野村・GS・ソジェン・クレディ・みずほが買い越し。
    アムロ・パリバ・三菱・UBS・ドイツ・バークレイズ・楽天が売り越し。
    TOPIX先物はメリル・三菱・モルスタ・GS・JP・日興が買い越し。
    ソジェン・野村・ドイツ・パリバ・シティが売り越し。
     
    テクニカル的には、石油資源(1662)、コムシス(1721)、大林(1802)、大和ハウス(1925)、大気社(1979)、デジア(2326)、不二油(2607)、日清紡(3105)、サムティ(3244)、TIS(3626)、アカツキ(3932)、チェンジ(3962)、東ソー(4042)、日ペ(4612)、中国塗(4617)、コニカ(4902)、クミアイ(4996)、日製鋼(5631)、住友鉱(5713)、LIXIL(5938)、KeePer(6036)、シグマクシス(6088)、荏原(6361)、日機装(6376)、ブラザー(6448)、マックス(6454)、ツバキナカ(6464)、不二越(6474)、三菱電(6503)、RPA(6572)、エプソン(6724)、アクセル(6730)、アドバンテスト(6857)、ニチコン(6996)、ネットワン(7518)、壱番屋(7630)、マニー(7730)、ウェーブロック(7940)、Eギャラ(8771)、相鉄(9003)、京急(9006)、アイン(9627)、SCSK(9719)、メイテック(9744)が動兆。
     


    [概況]


    欧州株式市場が上昇で始まり、ユーロが買われると対ユーロで売られたドルは対円でも値下がりして欧州市場序盤に111円を割れ、NY市場に入り発表された2月小売売上高の予想を下回る結果に当日安値110.795円まで値下がりした。
     
    しかし中国経済指標の良好な結果に世界景気悪化への警戒感が後退してNY株式市場は上昇で始まり、続いて発表された3月ISM製造業景気指数と2月建設支出も共に予想を上回るとドルは一段高となった。そしてNY市場序盤に東京時間に付けたそれまでの高値を上抜き、NY株式市場の上昇と共にリスク選好の円売りが進んで、中盤に当日高値111.455円まで上昇した。
     
    其の後も高値圏で推移し、最後は前週末比+53銭高の111.335円と3月20日以来、2週間ぶりの高値で引け、株価上昇によるリスク選好の円売りにドル以外の主要通貨も上昇して引けた。また良好な英製造業PMIの結果やソフト・ブレグジットへの期待にポンドは買われ、+1.73円の大幅上昇となった。週明けのドルは東京時間にあっさりと111円台に乗せ、NY株式市場の上昇に当日高値を付けて引けでも111円を維持したが、良好な米経済指標が続けば上昇基調が強まるのではないかと予想する。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    2日の日経平均株価は堅調展開か
    日経平均株価の予想レンジは、2万1400円-2万1700円。
    米国株は大幅高。中国に続いて米国でもファンダメンタルズの底堅さが確認できたことから、強い動きになると予想する。
    為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(1日終値は111円04-05銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の後半(同124円79-83銭)と小動き。対ドルでの相場の落ち着きから、輸出関連銘柄が上昇を支え株高を後押しするだろう。
     
    一方、昨日1日は、買い一巡後に上値が重くなり、後場には失速、まだ上昇に疑心暗鬼の感がある。戻り待ちの売りが意識される格好となったことから、伸び悩む場面も想定される。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所終値比175円高の2万1625円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■ネオス <3627>
    開発からシステム構築まで全面的に支援した大同生命保険のスマートフォン向けアプリがリリース。
     
    ■クリエイトSDホールディングス <3148>
    6-2月期(3Q累計)経常は7%増益で着地。
     
    ■メルカリ <4385>
    スマホ決済サービス「メルペイ」が東和銀行 <8558> 、百十四銀行 <8386> と連携を開始。
     
    ■塩野義製薬 <4507>
    欧州で感染症治療薬候補「セフィデロコル」の製造販売承認申請が受理。同薬は迅速審査の対象品目に指定された。
     
    ■持田製薬 <4534>
    米ファイザーが国内で開発中のデスベンラファキシンを有効成分とするうつ病治療剤候補のライセンス契約を締結。また、22年3月期に営業利益110億円(19年3月期計画は90億円)を目指す中期経営計画を策定。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
    2(火)
    3月マネタリーベース(8:50)
    10年国債入札
    《決算発表》
    キユーピー、アヲハタ、ライトオン、ナガイレーベ、西松屋チェ、北恵
     
    【海外】
    米2月耐久財受注(21:30)
     


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

    [株価材料]
     
    ■浅沼組<1852>
    高槻の技術研究所を1.7倍に拡張 技術開発や研究機能を強化
     
    ■ファインデクス<3649>
    愛媛大と共同で事故予測システムの開発へ実証実験
     
    ■豆蔵HD<3756>
    法人税の申告業務を自動化するクラウドサービスを開始
     
    ■住友化<4005>
    ゲノム編集の研究を本格化 24年度までに事業化目指す
     
    ■住友重<6302>
    エイブルエナジーからバイオマス専焼発電設備を受注
     
    ■日立建<6305>
    20.3期に600億円規模の設備投資を計画 拠点拡充■システム強化

     

    「フシを払ってきた」
     
    4月1日のNY株式相場は3日続伸。
    NYダウは前週末比329ドル高の26258ドル。
    昨年10月上旬以来、ほぼ半年ぶりの高値となった。
    上昇寄与上位はJP、GS、キャタピラー、ボーイング。
    下落寄与上位は医療保険・医療サービスのユナイテッドヘルス。
    NYダウとS&P500は終値ベースの年初来高値で取引を終了。
    中国の政府と民間の3月の購買担当者景気指数(PMI)がそれぞれ好不況の分かれ目となる50を上回ったことを好感。
    「中国経済が底入れし、今後は世界経済をけん引する」との期待感が台頭。
    中国が米国からの自動車や自動車部品への関税引き上げを見送る可能性が一部で報じられ米中貿易協議進展への希望が拡大。
    これを背景にキャタピラーなど中国売上高比率が高い銘柄が買われた。
    3月のISM製造業景況感指数は前月比0.9ポイント上昇の55.3と市場予想(54.3)を上回って着地。
    景気への楽観論から長期金利が上昇。
    金融株セクターの上昇要因となった。
    「長期債利回りの上昇で3ヵ月政府短期債と10年債の逆イールドが解消されたことも追い風にリスクオンとなった」という声が聞こえる。
    10年国債利回りは2.50%。一方で3カ月物の米財務省証券(TB)は2.39%。
    原油相場の上昇を手掛かりにシェブロンなど石油セクターも堅調。
    NASDAQは99ポイント高の7828ポイント。
    主力ハイテク株の上昇が寄与。
    ただ前週末上場の配車サービス大手のリフトは公開価格を下回った。
    2月の小売売上高は予想に反して前月比では下落したが、前年比では小幅に増加。
    債券市場は3日続落(利回りは上昇)。
    10年国債利回りは2.50%。
    1950年以降の月別の騰落率をみると4月はダウ平均にとって「最高の月」。
    2006年以降では12年続けて上昇。
    平均上昇率は2.3%。
    「米大統領選の前年」でみても1950年以降、4月は17回中14回上昇。
    平均4%高と堅調。
    「NY株式相場は12月の上昇が大きいが、大型株は相場全体が中だるみしがちな4月に力を発揮する傾向が強い」との見方だ。
    4月半ばに発表が始まる主要500社の19年第1四半期決算は3.9%の減益予想。
    しかし市場はむしろ楽観論。
    「事前の期待が低いだけに予想ほど悪くなければ、比較的値動きが安定している大型株が買われダウ平均を押し上げる」。
    これが自身に溢れて明るいNYと暗い東京との差だろう。
    ダウ輸送株指数は235ポイント(2.26%)高の10643。
    VIX(恐怖)指数は13.40に低下。
     
    新年度入りの月初の日経平均は寄り付き295円高、終値303円高。
    ザラバは500円近く上昇した場面もあったが後場失速だった。
    とはいえ「大幅上昇。終値で21500円台回復。初日から好スタート」という見方で悪くはない。
    日足はギリギリ陽線。
    終値ベースで4日ぶりに3月権利配当落ち分を埋めた(基準値21428円)。
    新元号「令和(レイワ)」にちなんでか、ヨコレイ(横浜冷凍)、クラレ(倉敷レイヨン)など「レイ」の付く銘柄の一部が大幅高。
    レイも大和冷機も同様。
    万葉集にちなんで書店株も上昇した。
    印刷セクターも目についた展開。
    中国PMIの回復を好感して上海株が上抜け。
    ドル円は111円台。
    「改元効果というよりは月替わり効果」という声も聞こえる。
    ただ新興市場が軟調だったのは気にかかるところ。
    東証1部の売買代金は2兆4846億円。
    値上がり1837銘柄、値下がり259銘柄。
    新高値228銘柄は新年度効果。新安値18銘柄。
    騰落レシオは101.63。
    NT倍率は13.31倍。
    25日線からは0.4%のプラスかい離。
    200日線からは1.9%のマイナスかい離。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.106%。
    買い方▲10.570%とほぼ並んだ。
    今日の逆転に期待だ。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.806%。
    買い方▲16.439%。
    日経HVは19.6、日経VIは17.20。
    空売り比率は41.3%で18日連続の40%超。
    日経平均採用銘柄のPERは12.52倍でEPSは1717円。
    PBRは1.13倍。
    シカゴ225先物終値は大証日中比365円高の21625円。
    高値21675円、安値21330円。
    日経平均は結構「フシ」を取っ払ってきた。
    3月メジャーSQ値(21348円)。
    26週線(21368円)
    25日線(21425円)
    3月22日窓開け水準(21542円)。
    24ヶ月線(21545円)
    その上はボリンジャーのプラス1σ21646円、プラス2σ21856円。
    3月22日の21733円。そして3月4日の21860円が欲しいところ。
    週足のプラス2σは22038円。
    12ヶ月線22013円。
    目先は「2・5・8の法則」の「8」を超えるかどうかが課題。
    大台では「2」と「5」のレンジへ移行する局面でもある。
    気学では「変化注意日。波動につくべし」。
    水曜は「強象日にして高値を見る日。買い方針良し」。
    木曜は「前日が高い時にはこの日反落する」。
    金曜は「変化注意日にして不時安を見ることあり」。
     
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    ナノキャリア(4571)・・・動兆
     
    ナノキャリアに注目する。
    同社はがん領域に特化した創薬ベンチャー。
    「ミセル化ナノ粒子」で副作用少ない新薬目指している。
    化粧品は男性用ヘアケア、女性用スキンケアとも順調。
    同社がVBL社(イスラエル)から国内開発販売権を導入した遺伝子治療薬「VB?111」。
    免疫系を活性化し、免疫細胞の腫瘍への浸潤を誘導。
    免疫系が腫瘍を攻撃するようになることを示唆する成績を発表。
    今年度は新たな展開に入ると見る。
     

    (兜町カタリスト櫻井)

     


    1日のNYダウ工業株30種平均は前週末比329ドル74セント高の2万6258ドル42セントと3日続伸した。昨年10月上旬以来、ほぼ半年ぶりの高値で終えた。
     
    中国の景況指数を手掛かりに、株価は上昇して寄り付いた。中国国家統計局や民間機関がこの日までに発表した3月の購買担当者景気指数(PMI)は、前月から上昇したほか、好不況の分かれ目となる50を4カ月ぶりに上回った。
    中国経済が底入れし、今後は世界経済をけん引するとの期待を誘った。今週もワシントンで続く米中の貿易協議が進展するとの期待も強まり、建機のキャタピラーなど中国売上高比率が高い銘柄が買われ、相場をけん引した。
     
    米国の3月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数も市場予想を上回って上昇した。米景気への楽観論から長期金利が上昇し、JPモルガン・チェースなど金融株の買いにつながった。原油相場の上昇を手掛かりにシェブロンなど石油株も堅調だった。
     
    ナスダック総合株価指数は同99.589ポイント高の7828.910で終えた。アルファベットやアップルなど主力のハイテク株が軒並み上昇した。前週末にナスダックに上場した配車サービス大手リフトは大幅に下げ、公開価格(72ドル)を下回って終えた。
     
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    26,258.42+329.74
    S&P500種
    2,867.19+32.79
    ナスダック
    7,828.910+99.589
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,294.20−4.30   
    NY原油(ドル/バレル)
    61.74+0.15
    円・ドル
    111.36 - 111.37+0.32


     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は3営業日続伸した。
    6月物は前週末比365円高の2万1625円で引け、中心限月物終値ベースで約1カ月ぶりの高値をつけた。1日の大取終値を175円上回った。米中の製造業関連の経済指標改善を手掛かりに世界景気の先行き警戒感が薄れ、日経平均先物は米株とともに買われた。
    今週にワシントンで継続する米中貿易協議の進展期待や円安も支援材料になった。
    この日の6月物高値は2万1675円、安値は2万1330円。

     
    シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
    21625 ( +175 )
    シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
    21650 ( +200 )
    ( )は大阪取引所終値比




    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7317.38(+38.19)
    FTSE100種総合株価指数は世界的な株高に連れ高となり3日続伸した。前週末の終値に比べ38.19ポイント高の7317.38で引けた。構成銘柄の約7割が上昇した。
    中国の経済指標が改善したほか、米中の貿易交渉が順調だったことが好感され、アジア株が上昇した。これを受けて欧米各国の株式相場もつれ高となった。英国では、中国の景気懸念後退で銅価格が上昇したことを背景に鉱業株が買われ、株価指数を押し上げた。
    銀行株の値上がりも株価指数の上昇に貢献した。
     
    個別銘柄では、スタンダードチャータード銀行は3.4%高と上げが目立った。中国との関係が深いHSBCホールディングスも買われた。ドイツ銀行が投資判断を引き上げた広告のWPPグループも上昇した。建機レンタルのアシュテッド・グループは3.3%高、ロシア鉄鋼大手エブラズは3.2%高と買われた。
     
    半面、航空のイージージェットは9%超下がった。英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる先行き不安から夏季休暇に向けた予約が手控えられ、あらためて上期赤字の見通しを示したことが嫌気された。同業のインターナショナル・エアラインズ・グループも安くなった。複数のアナリストが株価目標を引き下げた旅行代理店大手トゥイは3.0%安と下落した。英エネルギー大手SSEは2.7%安、英たばこ大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコは1.8%安とふるわなかった。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 11681.99(+155.95)
    ドイツ株式指数(DAX)は3日続伸した。終値は前週末と比べて155.95ポイント高の11681.99だった。
    中国の経済指標が改善したほか、米中の貿易交渉が順調だったことを受けて、アジアや欧米の各国株式相場が上昇した。
     
    個別では、半導体のインフィニオンテクノロジーズが大幅に上昇した。米アップルに部品を供給する中国の業者が予想を上回る業績を発表したことが好感された。鉄鋼のティッセン・クルップとタイヤのコンチネンタルもともに大幅高となった。
    一方で、最近売りが続いているオンライン決済サービスのワイヤーカードはこの日も下落した。電力のRWEとエーオンも下がった。
     
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5405.53(+55.00)
    フランスの株価指数CAC40の終値が前週末に比べて約1%上昇した。


     

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